スナックパインは沖縄のフルーツ!特徴や食べ方を紹介!
スナックパインというフルーツを食べたことがありますか?スナックパインはパイナップルを一回り小さくしたようなサイズが特徴の沖縄のフルーツです。スナックパインの食べ方は普通のパイナップルよりも簡単で、手でちぎって食べることができます。果肉は芯まで甘く、強い甘味があるのが特徴で、たくさん食べても舌がかゆくなりません。今回は沖縄の代表的なご当地フルーツであるスナックパインについて調査しました。特徴や旬の時期、食べ方も紹介しています。
スナックパインはどんなフルーツか調査!
スナックパインという名前のフルーツを食べたことがありますか?スナックパインは沖縄に旅行すれば頻繁に目にするフルーツで、本土ではまだまだ希少価値の高い果物です。一般的なパイナップルよりも大きさが小ぶりで大変甘味があるのが特徴です。本項ではスナックパインがどんなフルーツか、産地と旬の季節、また、スナックパインの歴史的な由来や市場における価格を調査してみました。
スナックパインの産地は沖縄
スナックパインの産地は沖縄で、日本国内においてはそのほとんどが沖縄県内で栽培されています。沖縄のなかでも主な産地は特に、沖縄本島北部、そして石垣島を始めとする八重山諸島です。沖縄以外では高知県でも栽培されています。また、スナックパインはもともと台湾が原産で「ボゴールパイン」という品種名がつけられていますが、本土で流通しているものの多くは台湾産のボゴールパインよりも沖縄産のスナックパインです。
スナックパインの旬の時期
スナックパインの旬の時期はいつなのでしょうか?甘味がしっかりとある良い状態のスナックパインは、5月から7月中旬あたりまで市場に出回ります。また、産地によってスナックパインの収穫時期と旬の時期は若干異なります。例えば、石垣島産のスナックパインは4月中旬から6月上旬ごろが旬で、沖縄本土産については6月中旬から7月下旬頃が旬となっています。
スナックパインの歴史
スナックパインはどのような歴史を経て現在のかたちになったのでしょうか?実はスナックパイン、すなわち台湾原産のボゴールパインが初め沖縄に導入されたばかりの頃は、果実が一般のパイナップルに比べ小さいこと、葉にするどい棘があること、また果肉中に空隙大きいことや果汁が少ないことを理由にあまり普及されていませんでした。
そんななか、沖縄のパイナップル産業は缶詰の輸入自由化に伴い、加工用から生食用品種への転換期が訪れます。そして、同時に食味の良いスナックパインについても注目されるようになりました。ボゴールパインの従来欠点とされていた特徴を逆手にとり、小さな果実を手でちぎって食べられるスナック感覚のパイナップルとして販売したところ広く消費者にも受け入れられるようになったのです。
スナックパインの価格
沖縄県産のスナックパインの価格はいったいどれくらいで販売されているのでしょうか?スナックパインの実質の収穫時期は3か月程度であり、産地が沖縄本土及び石垣島にほぼ限定されることからまだまだ希少価値の高いフルーツとされています。そのため、市場価格も一般的なパイナップルに比べ、高値で取引されているのが現状です。2~3玉のスナックパインでは2,000円弱、3~5玉のスナックパインでおよそ5,000円程度が相場です。
スナックパインの特徴
沖縄のご当地フルーツ、スナックパインは手軽に果肉をちぎって食べられ、とても強い甘味が特徴の果物です。本項ではスナックパインのフルーツとしての詳しい特徴を解説しています。また、気になる保存方法についても、できるだけ新鮮なまま保存できる方法を紹介していますので、実際にスナックパインを手に入れることがあれば参考にしてみてください。
スナックパインの果肉は手でちぎれる
スナックパインの一番の特徴は手でちぎれるほど果肉が柔らかいというところにあります。一般的なパイナップルの芯が硬くて食べられないのに対し、スナックパインは芯まで柔らかく甘いため、名前の由来どおり芯ごと果肉をスナック感覚でつまむことが可能です。また、流通初期においては果汁が少ないことがデメリットとして挙げられていましたが、果汁が少ない分つまんで食べるにはかえって扱いやすいと人気です。
スナックパインの見た目の特徴
スナックパインの見た目の特徴を紹介します。スナックパインは着生植物が多いパイナップル科の植物とは異なり、地生植物です。そのため長さ1m、幅3~4cmになる葉にはのこぎりのような鋭いトゲが多くついています。果実はたくさんの小さな果実が集まった集合果であり、食用の際にはその濃い黄色の果実一つ一つをちぎって食べることができます。
スナックパインの保存方法
スナックパインを美味しく食べるための保存方法について紹介します。スナックパインは通常、完熟または完熟に近い状態で収穫されています。そのため追熟し過ぎないように、冷蔵庫での保管がおすすめです。また、冷蔵庫で保管する場合には、葉を下にして保管すると良いでしょう。これは、スナックパインは葉の部分より底の方が甘いためで、甘みを全体にいきわたらせるためです。
スナックパインの食べ方と切り方
スナックパインに限らず、パイナップルは外から見えるトゲのような果皮が特徴的で、丸ごと食べる食べ方は切るのが面倒くさいと感じる人も多いのではないでしょうか?しかしながら、スナックパインは通常のパイナップルと異なり芯まで食べられる甘味があるため、食べ方、切り方共にさほど難しくはありません。本項ではスナックパインを美味しく食べられる食べ方と切り方について解説しています。
スナックパインの味わい
スナックパインは普通のパイナップルに比べ甘みが強いという特徴があります。芯まで甘く、そのまま食べることができます。その糖度はスナックパインのシーズン最盛期には20度まであると言われています。また、他のパイナップルと比べて酸味が少ないのも特徴です。甘みが凝縮された高糖度のスナックパインは、たくさん食べても口が痛くなりにくいです。
スナックパインの切り方の手順
スナックパインはざっくり切ってちぎって食べるのも美味しいものですが、お客様に出す時やより食べやすくしたい時はきちんとカットしてから食べると良いでしょう。スナックパインの切り方の手順を紹介します。まず、底の部分をトゲに注意しながら切り落とします。次に、縦半分に切ります。その後は好きなサイズにカットすればOKです。なお、スナックパインは芯も柔らかく甘いので、取り除く必要はありません。
スナックパインの底をカットする時は、あまり切り過ぎないようにしましょう。底の部分がスナックパインの果肉のなかで一番甘くおいしいと言われているので、底の端から2cmくらいのカットがちょうどいいでしょう。
スナックパインはちぎってそのまま食べる
スナックパインの底をカットしたら、おしりのほうから順番に果肉をちぎって食べてみましょう。とうもろこしのように切った端から順に果肉をもぎとる作業はとても楽しい作業です。そのままちぎっていくと、スナックパインの芯の部分だけがきれいに残ります。先述しているとおり、この芯の部分も柔らかく甘みがありますので最後までおいしく味わうことができます。
スナックパインはスムージーなどドリンクにアレンジ
スナックパインは収穫時期の短い、沖縄でも希少価値の高いフルーツです。幸運にも手に入れたらそのまま食べてももちろん美味しいですが、さまざまなアレンジをして楽しむのもおすすめです。沖縄のおしゃれなカフェなどでもメニューに取り入れられているスムージーにアレンジするのはいかがですか?
氷とスナックパイン、ヨーグルトや牛乳などを入れてミキサーで攪拌するだけでとてもおいしいスナックパインスムージーに変身します。スナックパインは糖度が大変高い果物なので、別途砂糖やシロップなどを入れなくとも美味しく仕上がります。
スナックパインはサラダにもおすすめ
少しだけ残ったスナックパインは、他のさまざまな生野菜と合わせてサラダにするのもおすすめです。塩気のあるドレッシングをかけたり、シンプルにオリーブオイルと塩とお酢のドレッシングをかけても、スナックパインの甘みがアクセントになり美味しく食べられます。グァバやスターフルーツなど、沖縄県産のフルーツと混ぜて食べるのもおすすめです。贅沢なフルーツサラダになるでしょう。
スナックパインは肉料理との相性も良い
スナックパインは肉料理との相性も良いです。パイナップルにはよく知られているように、肉を柔らかくしてくれる作用があります。また、果実に含まれる分解酵素が、肉のタンパク質に作用して体内への吸収を手助けしてくれ、結果として、脂肪や炭水化物を体内に蓄積させることなくエネルギーに変換させることが可能です。パイナップルと肉料理は、ダイエット中の人にもおすすめの組み合わせです。
スナックパインで美味しく南国気分を味わおう
沖縄を代表するフルーツのひとつ、スナックパインは非常に強い甘味があるのが特徴の果物です。旬の甘いスナックパインは芯まで手でちぎって食べられる手軽さが人気のフルーツです。今回はスナックパインの特徴や旬の時期について、また、切り方と美味しい食べ方についても特集しました。スナックパインを美味しく食べて南国気分を味わいましょう!