しらたきと糸こんにゃくの違いとは?カロリーが低くてダイエット効果も?

しらたきも糸こんにゃくも糸状の細いこんにゃくですが、違いは何でしょうか?今回はしらたきと糸こんにゃくについて、二つの食材の違いを中心に調べました。原料や作り方に違いはあるのか、味や色の違いについてなど解説します。関東と関西の地域の違いについても意外な事実を紹介します。また、カロリーが低くダイエットにも向いているので、しらたき・糸こんにゃくダイエットのやり方も紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

しらたきと糸こんにゃくの違いとは?カロリーが低くてダイエット効果も?のイメージ

目次

  1. 1しらたきと糸こんにゃくの違いは?
  2. 2しらたきと糸こんにゃくは関東と関西で呼び方が違う?
  3. 3しらたき・糸こんにゃくはダイエット効果がある?
  4. 4しらたき・糸こんにゃくの食べ方とおすすめレシピ
  5. 5しらたきと糸こんにゃくの明確な違いはない!

しらたきと糸こんにゃくの違いは?

すき焼きや肉じゃがなどの料理によく使う糸状のこんにゃくの呼び方は「しらたき」でしょうか?「糸こんにゃく」でしょうか?どちらも同じ形状のこんにゃくで違いがわからないと疑問に思っている人も多いでしょう。今回はしらたき糸こんにゃくの違いについて調べました。原料や作り方による違いはあるのでしょうか?それとも味や色で区別するのでしょうか?詳しく解説します。

しらたきと糸こんにゃくは色や味が違う?

しらたきと糸こんにゃくの色や味の違いはあるのでしょうか?しらたきと糸こんにゃくの違いについて聞くと、しらたきは白くて糸こんにゃくは黒いと言う人もいるようです。糸こんにゃくは黒でしたらきは白というイメージがある人や実際に色で区別している人は多いですが、このふたつの違いは色ではありません。実際にお店で白くて細いこんにゃくを糸こんにゃくとして売っていることもあります。

ではなぜ色が黒いこんにゃくと白いこんにゃくがあるかというと、原料と作り方のわずかな違いにあります。こんにゃくはこんにゃく芋をすりつぶすか、乾燥させて粉にしたこんにゃく精粉を水に溶かし、凝固剤で固めて作ります。

このとき生芋を使うと芋の皮が入るため黒い色のこんにゃくになります。また最近では黒い色をしているこんにゃくでも精粉から作られていることが多く、生芋から作られたように見せるために海藻の粉を混ぜて色をつけている場合があります。このため、敏感な人は海藻の味を感じるようです。

このように白いこんにゃくと黒いこんにゃくの味や食感を比べると、こんにゃく芋の皮や海藻の粉が入っているかどうかで味や食感にわずかに違いがあるかもしれません。しかしこれはなぜ色の違うこんにゃくがあるかと言う理由に過ぎず、黒いか白いか、生芋を使っているか精粉を使っているかという違いはしらたきと糸こんにゃくを区別するものではありません。

しらたきと糸こんにゃくの原料の違いは?

しらたきの原料も糸こんにゃくの原料もこんにゃく芋で、原料による違いでも区別はありません。作り方の過程で原料のこんにゃく芋をすりつぶして使うのか、乾燥させて粉にしたものを使うのかという違いはあり、これによって色の違うこんにゃくはできますが、両方とも原料はこんにゃく芋で同じです。つまり生芋を使うか精粉を使うかはしらたきと糸こんにゃくを原料の違いで区別することにはなりません。

しらたきと糸こんにゃくの作り方の違いは?

しらたきも糸こんにゃくも、最近では原料にこんにゃく精粉を使っていることが多いようです。これを水に溶かして水酸化カルシウムを加え、熱で固めるという作り方は同じです。しかし、しらたきと糸こんにゃくでは「どうやって細い形状にするか」という点で作り方の違いがあります。

しらたきの作り方は、こんにゃくがまだ固まっていない糊状のときにいくつもの細い穴に通しながら茹でるというものです。このとき細い穴を通って出てくる白いこんにゃくがまるで流れる滝のように見えることから、しらたき(白滝)と呼ばれるようになったようです。

一方、糸こんにゃくの本来の作り方は、固めたこんにゃくをところ天の作り方のように穴から細く押し出していました。もしくは普通の塊のこんにゃくを細く切ることで糸状にしていたようです。細くしてから固めるか、固まったものを細くするかという作り方の違いがしらたきと糸こんにゃくの作り方の違いということになります。

ただしこの作り方の違いは本来の製法によるもので、現在はしらたきと同じ作り方をされたものも糸こんにゃくと呼ばれて売られているようです。現在は作り方の点でもしらたきと糸こんにゃくの明確な違いはないということになりそうです。

しらたきと糸こんにゃくは関東と関西で呼び方が違う?

関東と関西で違う呼び方

関東から関西、または関西から関東に引越しをすると、関東ではしらたきがよく売られているのに対し関西では糸こんにゃくをよく見かけることに気づいて驚くかもしれません。現在では作り方や原料に違いが見られないしらたきと糸こんにゃくですが、地域によってどちらが主流になっているかというこの違いは江戸時代にさかのぼると理由がわかります。

しらたきも糸こんにゃくも生まれたのは江戸時代のようですが、当時は関東と関西でこの二つは明確な違いがありました。江戸時代、関東ではこんにゃく粉を水に溶かして糊状にしたものを細い穴に通して固め、しらたきと呼んでいました。一方、関西では普通のこんにゃくを細く切ったものを糸こんにゃくと呼んでいたようです。つまり、しらたきは関東が、糸こんにゃくは関西が発祥の地で、作り方も全く違っていたということです。

この関東発祥のしらたきと関西発祥の糸こんにゃくは、現在では製法による違いがほぼなくなってきていますが、江戸時代からの名残で今でも関東では糸のように細いこんにゃくのことを「しらたき」関西では「糸こんにゃく」という呼び方だけは根強く残っているようです。

しらたき・糸こんにゃくはダイエット効果がある?

しらたき・糸こんにゃくのカロリーと糖質

しらたき・糸こんにゃくにダイエット効果が期待できる最大の理由は、そのカロリーと糖質の低さです。白米と比較してみると、白米100gのカロリーは168kcal、糖質は36.8gに対してしらたき・糸こんにゃくのカロリーは6kcal、糖質は0.1gと相当低い数値になっています。

しらたきダイエットのやり方は?

しらたき・糸こんにゃくをいつもの食事に置き換えてみましょう。カロリーの低いしらたき・糸こんにゃくに置き換えることでかなりのカロリーと糖質をカットできます。短期間で結果を出したいなら主食を置き換えるのが効果的です。主食の全てを置き換えなくても、しらたきを細かく刻んでごはんに3割くらい混ぜて炊き込んでも大丈夫です。

主食だけでなくおかずもしらたきを混ぜることでカロリーを押さえながらかさ増しすることができます。しらたき・糸こんにゃくをメインの材料として一品おかずを作ってしまうのもいいでしょう。

しらたきダイエットの注意点

しらたきはほとんどが水分のため、栄養があまりありません。そのため、しらたきばかり食べていると体に必要な栄養がきちんと取れず、栄養失調になりかねません。ダイエット中は栄養が偏りがちですが、必要なビタミンやミネラルなどしっかり取れるメニューを考えてダイエットを進めましょう。

しらたきはいくらカロリーが低いからといって、どれだけ食べてもいいということではありません。ひとつの食材ばかり食べると栄養が偏るだけでなく、しらたきには不溶性の食物繊維が含まれているため食べ過ぎると便秘になる可能性があり、ダイエットに逆効果にもなりかねません。しらたきダイエットはひたすらしらたきを食べるのではなく、一日一食を置き換えるなどのやり方でカロリーを抑えるようにしましょう。

Thumbしらたきのカロリーは一袋でいくら?ダイエット効果と食べ方を紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

しらたき・糸こんにゃくの食べ方とおすすめレシピ

しらたき・糸こんにゃくの下処理方法

しらたきや糸こんにゃくには独特のくさみがあるので、下処理をしてから使いましょう。しらたきをパッケージから出して水を切ったら塩大さじ2をふりかけて揉みます。この後5分ほど茹でて水で洗うだけと簡単です。さらに簡単にしたいなら塩を多めに入れたお湯で茹でて水気を切るだけでもいいですし、しっかり匂いを取りたい人は塩を振りかけたあとで5分置いてから茹でると気にならなくなります。

ダイエットにも便利な「満腹さっぱり冷麺」

しらたき・糸こんにゃくを主食に置き換えるダイエットメニューのひとつです。カロリーと糖質は抑えてたんぱく質はしっかり摂れるレシピです。冷麺のほかにもしらたき・糸こんにゃくをスパゲティやラーメンなど麺類として置きかえるのはおすすめです。

  • しらたき200g
  • 鶏むね肉40g
  • キムチ20g
  • 梅干1個
  • ゆで卵1個
  • 水500cc
  • 中華調味料大さじ1.5
  • 白だし小さじ1
  • ゴマ、ゴマ油お好みで

  1. 水、調味料、白だしを一旦火にかけ、冷やします。
  2. しらたきを食べやすい長さにカットし、下処理しておきます。
  3. 鶏肉は蒸し焼きにします。
  4. スープにしらたきの麺と具材をもりつけ、ゴマ・ゴマ油をお好みで入れて完成です。

お弁当にもおすすめ「しらたきのきんぴら」

ダイエット中に不足しがちなビタミンやミネラルも、根菜をはじめとする野菜がたっぷりのきんぴらならバランスよく補給できます。ぴりっと唐辛子の入った味付けは調味料も抑えられますしお弁当にも使えます。

  • しらたき・糸こんにゃく2分の1袋
  • 人参8分の1本
  • ゴボウ4分の1本
  • レンコン2cm
  • 赤ピーマン1個
  • ピーマン1個
  • 砂糖大さじ1.5
  • 醤油大さじ1
  • 刻んだ赤唐辛子1本
  • 白ゴマ小さじ2分の1
  • ごま油小さじ2

  1. しらたきまたは糸こんにゃくは食べやすい長さにカットして下処理します。
  2. 人参とゴボウは千切りに、レンコンは薄いいちょう切りにし、ゴボウとレンコンは水にさらしてから水気を切ります。
  3. 赤ピーマンとピーマンは細切りにします。
  4. フライパンにごま油を熱して野菜をしんなりするまで炒めたらしらたきを入れて炒めます。
  5. 調味料を加えて水分がなくなるまで炒めたら白ゴマを混ぜて出来上がりです。

しらたきと糸こんにゃくの明確な違いはない!

今回はしらたきと糸こんにゃくの違いについて解説してきました。元々別々の地域で発祥し、作り方が違っていたしらたきと糸こんにゃくですが、現在では明確な違いはないということが分かりました。

すき焼きや肉じゃがでお馴染みのしらたきと糸こんにゃくですが、カロリーも低くてダイエットにも使える食材ですので、置き換えなどでうまく活用して食卓に取り入れてみてください。

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