アドベリーは幻の果実?品種や滋賀の収穫祭を紹介!
アドベリーはラズベリーやブラックベリーと同じ種類の果実です。実はアドベリーは幻の果実とも呼ばれていますが、なぜそのように呼ばれているのでしょうか?ここでは、アドベリーとはどんな果実なのか、アドベリーの味や旬、品種から栄養効果まで詳しく紹介します。さらに、滋賀のアドベリー収穫祭とはどのようなものか、通販でも購入できるのかについても調査しています。ぜひ美味しいベリーの世界を覗いてみてください。
アドベリーという滋賀県のフルーツについて解説!
アドベリーという果実を知っていますか?アドベリーは、甘酸っぱいラズベリーやブラックベリーと同じ種類に属する果実ですが、初めてアドベリーという名前を聞くという人も多いのではないでしょうか?アドベリーは滋賀で栽培されている果実で、幻の果実とも呼ばれています。
今回は、アドベリーの味や旬、品種から、栄養効果まで詳しく紹介します。なぜアドベリーは幻の果実と呼ばれているのか、滋賀のアドベリー収穫祭とはどのような収穫祭なのか、アドベリーは通販で購入できるのかなどについても調査しています。美味しくて女性に嬉しいベリーについて知りたい、食べたいという人はぜひチェックしてみてください。
アドベリーは「ボイセンベリー」が正式名称
アドベリーはラズベリーやブラックベリーと同じ木イチゴ属の一種です。アドベリーは実は正式名称があり、「ボイセンベリー」または「ボイズンベリー」といいます。ボイセンベリーは栽培していたルドルフ・ボイセンという人の名前から付けられています。同じ果実に「ボイセンベリー」と「アドベリー」という2つの違う名前がつけられているのはなぜなのでしょうか?
滋賀県のアドベリー誕生秘話
アドベリーは、滋賀県高島市安曇川町で栽培されています。高島市では地域おこしのためにボイセンベリーを特産化しようということで、ボイセンベリーの産地であるニュージーランド政府から特別に提供してもらったそうです。高島市では、栽培したボイセンベリーに身近に感じられる名前を付けようと、地域名から「アドベリー」と名付けたそうです。
アドベリーの栽培を高島市で始めたのは、平成15年からです。自然豊かな場所としても知られている高島市安曇川町で栽培が始まりました。ニュージーランドからボイセンベリーの苗をもらい、現地に研修に行ったりニュージーランドの農家を招いたりして栽培方法を学び、3年の株の養成期間を経て収穫ができるようになったそうです。
アドベリーはなぜ幻の果実と言われるのか?
アドベリーは幻の果実とも呼ばれていますが、なぜそのように呼ばれているのでしょうか?実は、アドベリーの収穫期は6月中旬から2週間ほどの短い期間しかないそうです。アドベリーを栽培している農家では、毎日120kgから130kgほどのアドベリーを手摘みで収穫するようです。
また、傷みやすく日持ちがしない果実でもあるそうです。アドベリーは収穫期間が短く日持ちがしないため、希少価値が高くほとんど市場に出回らないそうで、このような理由から「幻の果実」と呼ばれています。
アドベリーの特徴や味わい
幻の果実と呼ばれるアドベリーは、どのような特徴のある果実なのでしょうか?まず見た目から紹介しましょう。アドベリーの見た目はラズベリーやフランボワーズにも似ています。大きさは約10g前後で、一口でパクっと食べられるサイズです。房1つに小さな種がありますが、そのまま食べることができます。
アドベリーの味わいは甘酸っぱくスッキリとした味わいで、爽やかな甘さと酸味が特徴になっています。
アドベリーの品種について
アドベリーの見た目はラズベリーにも似ていますが、実はこのアドベリーという品種ができたのには2つ説があります。アドベリーはブラックベリーとラズベリーの交配種と言われますが、実際にブラックベリーとラズベリーを交配させて生まれるということはないようです。そのため、野生ベリーの突然変異の選抜種とも言われています。
アドベリーの旬や食べ方・栄養価
アドベリーの旬と産地
滋賀の特産品であるアドベリーの原産はアメリカです。現在はアメリカの他にもニュージーランドで盛んに栽培されており、ニュージーランドは世界の生産の6割を占めています。ボイセンベリーは滋賀県や香川県などで栽培されていますが、日本での栽培は珍しいそうです。
アドベリーの旬は、6月中旬から7月上旬にかけての時期です。生産地やその年の気候でも前後しますが、収穫のピークは6月20日頃のようです。アドベリーの収穫期間はおよそ10日~2週間ほどになっています。
美味しいアドベリーの見分け方
美味しいアドベリー見分けるには、実の大きさや色をよくチェックしましょう。アドベリーは、実が大きいものが甘く美味しいそうです。また、1粒の大きさが大きいほうが芯が残りにくいようです。
美味しいアドベリーの色は、赤黒い色のものです。アドベリーは実ができ始めるころには黄緑色で、熟すとラズベリーのような赤色になっていくようです。美味しいアドベリーは、赤色からさらに熟して赤黒くなったものと言われています。
アドベリーはとても傷みが早い果実でもあります。ラズベリーやブラックベリーと同様に、生の果実は2~3日ほどしか日持ちしません。購入したらすぐに食べるか加工すると良いでしょう。
アドベリーの栄養とその効果
アドベリーは日本ではあまり馴染みがない果実ですが、ヨーロッパでは広く知られています。栄養価が高く、ミラクルベリーとも呼ばれているそうです。そんなアドベリーにはどのような栄養が含まれているのでしょうか?
アドベリーの赤い色素には、アントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれてます。アントシアニンはブルーベリーやラズベリー、ブラックベリーにも含まれる抗酸化物質で、体の老化やがんなどの疾患にかかわる活性酸素を除去する効果があるとされています。
さらに、アドベリーには抗酸化作用をもつエラグ酸も含まれています。エラグ酸はがんの抑制効果や美白効果が期待できるとされている抗酸化物質で、化粧品やサプリメントにも使われています。エラグ酸はラズベリーやブラックベリーなどにも含まれていますが、アドベリーにはブルーベリーの300倍ものエラグ酸が含まれていると言われています。
アドベリーの栄養には、その他にも豊富な食物繊維や葉酸なども含まれています。食物繊維は便秘解消効果が期待できると言われており、アドベリーは果物の中で特に多く食物繊維を含んでいます。葉酸は妊娠中に必要とされる栄養素ですが、熱に弱いとされているため生のままのアドベリーを食べるとより多く摂取できる栄養素です。
アドベリーが食べられる滋賀県の収穫祭とは?
道の駅でアドベリー収穫祭
アドベリーは希少価値が高く市場にほとんど出回りません。しかし、そんな幻の果実であるアドベリーを食べられる場所があります。「道の駅藤樹の里あどがわ」では、アドベリーの収穫を祝って収穫祭を開催しています。
毎年6月に開催されるアドベリー収穫祭では、朝摘みの生のアドベリーを試食販売しています。アドベリーは日本ではほとんど栽培されていないため、貴重な機会です。道の駅藤樹の里あどがわのアドベリー収穫際は、毎年多くの人で賑わっているそうです。生のアドベリーの甘酸っぱくフレッシュな味わいを楽しむことができるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
道の駅にはアドベリー食品がたくさん
「道の駅藤樹の里あどがわ」は、アドベリーを特産品としている滋賀県高島市安曇川町にある道の駅で、高島市の特産品が販売されています。「道の駅藤樹の里あどがわ」では、アドベリーを使ったクッキーやアイス、ケーキなどのスイーツ類からジュースやお酢などの飲料類まで様々な加工品が販売されています。
さらに、道の駅内のレストランではアドベリーを使ったアドベリーフロートを食べることができます。6月の収穫祭に行けないという場合にも、高島市の道の駅ではアドベリーを使った様々な加工品を購入したり味わったりすることができます。
アドベリー商品は通販でも購入可能
アドベリーを使った加工品は、通販でも購入することができます。楽天などの大手通販サイトでは、高島市安曇川町のお菓子屋さんが作るアドベリーのラスクやマドレーヌ、高島市のお酢会社が作るアドベリービネガーなど、様々な加工品が販売されています。
通販で生のアドベリーを購入したいと思った人もいるかもしれません。しかし、生のアドベリーは通販で購入することはできないようです。アドベリーは傷みやすく日持ちが難しいため、通販では生のアドベリーを購入することはできません。
生のアドベリーを味わうことができる機会は、滋賀のアドベリー収穫祭など場所や期間が限られています。滋賀になかなか行けないというときには、ぜひ通販でアドベリーを使った加工品を購入してみましょう。
アドベリーは甘酸っぱくてとても美味しい滋賀の特産品!
今回は、幻の果実と言われるアドベリーについて詳しく紹介しました。滋賀の特産品であるアドベリーは日本では希少価値が高くあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパでは広く知られている果実です。アドベリーはミラクルベリーと呼ばれるほど栄養価が高く、健康や美容に役立つ効果があるとされています。ぜひ甘酸っぱくて美味しいアドベリーを味わってみてください。