シナノスイート(りんごの品種)を紹介!特徴や旬の時期・産地は?
甘酸っぱく爽やかな香りが特徴のりんご、シナノスイートを知っていますか?人気の品種、ふじとつがるを両親に持つシナノスイートは、高い糖度で甘さが凝縮されているなど両方の良いところを引き継いだサラブレッドです。今回はシナノスイートの特徴から産地や見分け方、食べ方、旬の時期までしっかりとリサーチしました。通販でも手に入れやすいので、ぜひ参考に上手に選んでみてください。
シナノスイートは甘くて美味しいりんごの品種!
シナノスイートはふじとつがるを交配した品種
甘くスイーティーな味わいが特徴のりんご、シナノスイートは、りんごの一大産地・長野県信州生まれのオリジナル品種です。ジューシーで濃厚な甘みで小さな子供からお年寄りまで幅広い層に人気となっています。シナノスイートは、果汁が豊富で味のバランスがよく、甘みと香りが立っていることが特徴の品種ふじと、酸味が少なく甘口の食味とジューシーさが特徴の品種つがるを交雑して作られ、1996年に品種登録されました。
正式名称はシナノスイートですが、スーパーやデパートなどの流通場所によってはシナノスウィートと表記されることもあります。もともとは公募であじぴかという名前で販売されていたのですが、あじぴかが商標登録されていたということで、その後「甘みが十分に味わえる信濃のりんご」という特徴からシナノスイートと命名されました。今ではシナノスイートという名前が有名となり、一般的に流通するようになっています。
シナノスイートは「りんご三兄弟」の一つ
信州生まれのりんご、シナノスイートには実は兄弟がいます。りんごの品種は本当にたくさんありますが、りんごの名産地である長野県が広く親しんでもらいたいという思いから9月下旬から11月下旬に最盛期を迎える品種の中で、長野のオリジナル品種である3つのりんごをりんご三兄弟と売り出しました。りんご三兄弟の長男はつがると千明を親に持つ「秋映(あきばえ)」です。
秋映はまるでおとぎ話白雪姫に出てくるような赤黒い色をした見た目が特徴で、味は濃厚でかつ芳醇な香りが口いっぱいに広がる品種です。次男のシナノスイートは、りんごで人気の品種ふじとつがるが親です。ふじは国光とデリシャスを購買し、育成された品種で1962年に品種登録され、日本でもっともたくさん作られているりんごです。平均300g~400gほどのふじは、果汁が豊富で味のバランスがよく、甘みと香りがしっかりしています。
ふじのしゃきしゃきとした歯触りも心地が良いと人気で、蜜が入りやすいのも特徴です。糖度が高いものや蜜入りのふじは高級品として贈答用にも人気となっています。ふじは日本でも人気ですが、ふじのおいしさが海外でも広まり、中国やアメリカなど各国で作られるようになり、今や世界で一番生産され、流通しているりんごとなりました。
シナノスイートのもうひとつの親は、つがるです。つがるはふじについで日本で2番目に流通しているりんごです。つがるの果実は250g~300gほどの大きさで、やや長円形としているのが特徴です。果肉はやや固めでジューシーで、糖度が立ったりんごというよりは酸味と甘味のバランスがよいことからりんごらしい甘さを味わうことができます。
日本で1番目、2番目の流通量を誇るふじとつがるの人気品種を親に持つシナノスイートはりんご界のサラブレッドです。両品種のよいところを受け継ぎ、糖度が高く濃厚な甘さが特徴となっています。りんご三兄弟の末っ子は、千秋とゴールデンデリシャスを親に持つシナノゴールドです。シナノという名前がついている通り、親同士は直接的にかかわりがないものの、祖父母にふじを持つことから親戚とも言える関係となっています。
シナノスイートは通販で手軽に買える
シナノスイートは、スーパーやデパートの食料品売り場で販売されるほか、通販でも手軽に買うことができます。りんご好きな方は通販の利用がおすすめです。シナノスイートの産地長野県の農家が、産地直送でもぎたての新鮮なりんごを通販で届けてくれるので、気になる方はお取り寄せしてみるのはいかがでしょうか?通販だとスーパーでは手に入らない鮮度と高品質のりんごを自宅の玄関先まで届けてくれる便利さも見逃せません。
通販で購入できるシナノスイートの価格は農家や業者によって異なりますが、5kg14玉入りで3000円~4000円が相場となっています。通販の中には、味わいは全く同じでありながら色にムラがあったり、形が悪いワケあり商品もあり、2000円台で販売されていることもあります。家庭用で食べる分にはなんの問題もないので、通販でお得に手に入れるのも一手です。
シナノスイートの特徴
シナノスイートの見た目の特徴
シナノスイートの見た目は、果実の大きさは平均して350gと比較的りんごの中では大きめで、表皮は赤く綺麗に色付き、濃赤色の縦縞模様が入っていることが特徴です。外皮は完熟すると真っ赤な美しい色合いになり、果肉は白っぽく蜜がほんのりと含まれるようなるので、見た目からしておいしそうと感じます。りんごらしいりんご、といったイメージこそが、シナノスイートの特徴といえます。
シナノスイートは糖度が高くて甘い
シナノスイートはりんごの中でも非常に高い糖度を誇っています。糖度が14度~15度、旬の最盛期のシナノスイートの糖度は15度を越えるものも出てきます。糖度が高いことから強い甘味がありながらも、ほどよい酸味が含まれているので、りんごの甘酸っぱさを味わうことができます。果肉には果汁がたっぷりと含まれていて、噛む度にジューシーな果実が溢れ出て来るのに加え、香りが高く芳醇で爽やかな香りを楽しむことができます。
シナノスイートの旬や産地
シナノスイートは前述したとおり長野県で生まれたオリジナル品種なので、長野県の国内生産量は50%を超え、日本一の産地となっています。そのほかの産地としてはりんごの産地として有名な青森県や岩手県、秋田県、山形県といった東北エリアが産地となっており、栽培が行なわれ、全国に出荷されています。
シナノスイートの旬の時期は10月~12月中旬頃までで、11月頃にもっともおいしい最旬の時期を迎えます。旬の時期のシナノスイートは、真っ赤に色付き、口当たりの良い甘酸っぱさが凝縮されていて、りんごらしいおいしさを存分に味わうことができます。シナノスイートをまだ食べたことがない方は、おいしさが一番感じられる旬の時期にぜひ一度手に入れて食べてみるのがおすすめです。
シナノスイートのおすすめの食べ方
シナノスイートの選び方
おいしいシナノスイートの見分け方ですが、果実が下辺まで赤く染まっているものがおすすめです。おしりの部分が緑色が買っているものは未熟であることから、なるべく黄みがかっているものを選んでください。シナノスイートは糖度が高いことから表面がベタベタしていることがありますが、熟す過程でベタベタしやすい品種なため安心して選んで大丈夫です。熟していて甘いものほどベタつきが見られるので目安にされると良いでしょう。
また、シナノスイートはほかのりんごに比べて大玉ですが、売り場に並んでいるものから選ぶのであればなるべく重みがあるものを選ぶのがおすすめです。持つとずっしりと重さを感じるシナノスイートは、果汁を多く含んでいてジューシーでおいしいです。果実に張りがあるものは、収穫から時間が経過していない新鮮なものである証拠なので、張りがあるものを選ぶのもおすすめです。
シナノスイートは皮ごと食べて栄養補給!
シナノスイートの食べ方ですが、皮やその近くには食物繊維やポリフェノールなどの栄養成分がたくさん含まれているため、食べ方としては皮をむかずそのまま食べるのがおすすめです。食べ方はシナノスイートをさっと洗って水分を拭いたら、そのままくし切りやスライスしていただきましょう。また食べ方として丸かじりのほか、薄くスライスしたものをサラダに入れたり料理に活用する食べ方も人気です。
ジャムやコンポートにして絶品デザート
シナノスイートは糖度が高く、甘酸っぱい味わいであることから、食べ方としてジャムやコンポートにするのもおいしいです。ジャムやコンポートにしていただくと絶品です。ジャムやコンポートを作る場合は、レモン汁と少し加えるとシナノスイートの甘酸っぱさがさらに引き立ちおいしいので、ぜひお試しください。また、シナノスイートを購入してから少し時間が経ってしまったものの大量消費用にもジャムにするのがおすすめです。
シナノスイートは焼き菓子にもおすすめ
シナノスイートは高い糖度と甘さに加え、爽快な香りが特徴であるため、お菓子作りの材料にもぴったりの品種です。焼きリンゴやキャラメルと煮込んでアップルパイのフィリングにしたり、タルトタタンとしていただく食べ方もおいしいです。お菓子作りが趣味の方は、ぜひ一度シナノスイートを使ってデザートを作ってみてください。
シナノスイートは美味しいお菓子や料理作りに重宝!
日本で最も栽培されているふじとつがるを両親に持つサラブレッド、シナノスイートについて紹介してきましたが、参考になりましたか?おいしい旬の時期や選び方、おすすめの食べ方を参考にして、絶品シナノスイートを堪能していただければうれしいです。