2018年12月31日公開
2024年08月27日更新
佐藤錦(さくらんぼ)を紹介!特徴や旬の時期は?ギフトにも!
真っ赤な色に丸い小さな果実がかわいらしいさくらんぼは、子供からお年寄りまでみんな大好きなフルーツです。そんなさくらんぼの中で、甘味もジューシーさもダントツの王様と呼ばれる品種、佐藤錦を知っていますか?今回は佐藤錦の産地や特徴、旬の時期、おいしい食べ方、おすすめギフトまでリサーチしました。栽培方法やほかのさくらんぼの違いもしっかりと紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
佐藤錦とは?特徴や産地について
フルーツの一大産地、山形が誇るさくらんぼの最高峰「佐藤錦」は、糖度の高さ、甘さ、酸味のバランスが非常に優れた品種です。真っ赤に色づいた見た目も可愛らしい佐藤錦は、ぎゅっと凝縮された甘みがたまらないと評判です。今回は佐藤錦の味わいや値段、栽培方法、旬の時期、食べ方など特徴と違いを余すことなくお届けします。最後には佐藤錦のおすすめギフトも紹介しますのでぜひご覧下さい。
佐藤錦はさくらんぼの品種と特徴
佐藤錦は、フルーツの産地山形県で生まれ育った佐藤栄助氏により、ジューシーで糖度の高いさくらんぼの品種「ナポレオン」とほかのさくらんぼと違い実が大きな品種「黄玉」を交配育成して生まれた品種です。さくらんぼの種類はとても多く、世界で1000種類の品種を超えるさくらんぼが栽培されていて、日本でも100種類以上のさくらんぼがありますが、その中でも佐藤錦はさくらんぼの王様と呼ばれるほど人気が高い品種です。
佐藤錦の栽培方法の産みの親である佐藤栄助氏は、ナポレオンと黄玉の交配により出来た実を発芽させて苗木を作り、その中で良いものを選んで移植、育成を行いました。選別に選別を重ね、最も優れた佐藤錦の原木の育成に成功したのは、本格的に取り組み始めてから15年あまりの歳月が過ぎていました。その後、砂糖のように甘い果実ということから佐藤錦と名付けられ、産地山形を中心に普及していきました。
佐藤錦の栽培方法は非常に繊細で手間がかかると言われています。さくらんぼは、ほかの果樹とは違い、1本の樹では受精しない「他家受精」交配をし、同じ品種の佐藤錦はそれだけでは交配しない性質があります。ほかの品種の果樹と佐藤錦の品種が同時に開花しないと受粉がうまくできません。佐藤錦の栽培方法は、ほかの果樹の品種と開花時期のタイミングを上手く合わせるため温室で神経を使いながら同時開花することが大切です。
温室栽培方法で大切に丁寧に育てられた佐藤錦は、ほかのさくらんぼと違いとても手間暇がかかります。それでもなお、おいしいさくらんぼを届けたいという農家の情熱により、佐藤錦が提供されています。たっぷりの愛情と手間暇かけた栽培方法で届けられた佐藤錦、ゆっくり味わって食べたいものです。
佐藤錦の旬と値段
温室栽培で育つ佐藤錦は4月頃から流通が始まり、6月に入る頃に旬を迎えます。旬を先取りした5月末頃の佐藤錦は相場より値段が高くなりますが、味も香りも格別です。梅雨に入る時期に旬が始まる佐藤錦の旬は、5月後半から6月が最旬となります。最旬時期を少し過ぎた6月~7月頃の佐藤錦は、値段も抑えられおいしく食べることができるので狙い目です。
さくらんぼの中でも最高級ランクに値する佐藤錦は、粒の大きさや見た目によって値段が変わりますが、1kgあたり2000円~5000円が相場と言われています。デパートや高級スーパーなどでは、ギフト用に1粒300円ほどの高級佐藤錦が販売されることもあり、お中元や贈答用ギフトにとても人気があります。旬の時期に一般家庭用に流通する佐藤錦の相場は1パックあたり1000円ほどとなっています。
せっかく佐藤錦を購入するのであれば、おいしい佐藤錦を見分ける方法も紹介しておきます。おいしい佐藤錦を選ぶ方法としては、佐藤錦の特徴である実の粒が大きく、ほかと比較して実に張りがあり、粒が大きいこと、実の色が真っ赤で濃く、ツヤがあるものを選びましょう。ただし色が濃すぎるものは売れすぎていることもあるので注意が必要です。
ほかに見分ける方法として、色が濃い割に身がしっかりと締まっているものが鮮度がよい証拠になります。ほかに見分ける方法としては軸の部分が太く、枯れておらず、みずみずしい緑色をしたものは鮮度が良い証です。佐藤錦を見分ける違いと方法をしっかり頭に入れて、ぜひおいしいものを手に入れてください。
佐藤錦の産地
佐藤錦をはじめとしたさくらんぼの産地は、ダントツで山形県がトップとなっています。収穫年にもより違いがありますが、全国で見ても70%を超えるさくらんぼが山形県で栽培されていることから、一大産地は山形県と断定できます。ちなみに2以下の産地も年によって入れ替わりが多く違いが出ますが、山梨県や青森県、北海道などがさくらんぼの産地として頑張っています。
では、佐藤錦の産地に限ってリサーチしてみると、やはり山形ということになります。佐藤錦をはじめとしたさくらんぼは足が速いフルーツとして有名で、産地で消費されることが多いため、手に入れた際は保存方法に気をつけることが大切です。産地直送の佐藤錦が家に届いたら温度変化の少ないとろころで新聞紙に包み、冷暗所に置いておくのがおすすめです。
佐藤錦と紅秀峰の違いは?
さくらんぼの王様として君臨する佐藤錦ですが、それに負けず劣らずの品種として人気急上昇しているのが紅秀峰です。紅秀峰は佐藤錦と天香錦をかけ合わせて作られ、昭和54年に山形で生み出された新しい品種ながら、知名度や栽培量を増やし続けている注目のさくらんぼです。紅秀峰は非常に糖度が高く、果肉がしっかりとしていて肉厚系の大粒なのが特徴です。
佐藤錦との違いとしては、収穫時期が挙げられます。紅秀峰は収穫時期が少し遅れる晩生種で、6月から7月にかけて佐藤錦の味が落ちてくるのと入れ替わりに旬を迎えます。ほかの違いとしては、佐藤錦に比べ赤色が濃く、黄色がかっている部分も濃い赤色をしています。また、甘味と酸味のバランスがよい佐藤錦違いとしては、ピーク時には20度を越えるという糖度の高さに加え酸味が少ないため、それ自体がデザートのような存在です。
また、佐藤錦との違いとして粒が大きいため、ぱくぱくと食べるとすぐになくなってしまう佐藤錦に対して、少量でも食べごたえがあり、満足感があるのが紅秀峰の特徴です。佐藤錦がM~L程度のサイズ感となっているのに対し、紅秀峰はL~2Lサイズのものを中心に出回ります。また、果肉が固めのため比較的保存期間が長いのも特徴なので、今後贈答用などのギフトにも人気が出そうな品種となっています。
佐藤錦の味と食べ方
佐藤錦の味
真紅に輝くルビー色のさくらんぼ、佐藤錦はさくらんぼの中でもダントツに糖度が高いのが特徴です。果肉はきれいな乳白色をしており、果肉、果汁ともにたっぷりと詰まっているのでジューシーで国内最高級の品質を誇る品種であることからさくらんぼの王様と呼ばれているのも納得です。糖度が18度が非常に高いため甘いのですが、ほどよく酸味があるため甘さを上手くひきたて、いくらでも食べられてしまいそうなほどおいしいです。
佐藤錦の美味しい食べ方
さくらんぼの中でも佐藤錦はとりわけ日持ちが短く劣化が早いため、おいしい食べ方としては新鮮なうちに食べきるのが一番です。収穫から時間がたってしまうと身が締まって美味しさが損なわれてしまうため、食べる直前にザルに入れて冷水にさっと通して冷やすのがおいしい食べ方です。あまり水につけすぎると旨みが失われるので注意しましょう。
また、佐藤錦をそのまま食べる食べ方以外にも、ケーキやタルトなどのデザートとしての食べ方も抜群に美味しいです。甘酸っぱくみずみずしい佐藤錦はビジュアルも優れているため、宝石のような見た目も美しいと人気です。そのままの食べ方も、スイーツとしての食べ方もどちらも幸せになれること間違いなしなので、ぜひ佐藤錦をおいしく味わってください。
佐藤錦はギフトにも人気!おすすめのギフトセット
「山形県庄内産 さくらんぼ 佐藤錦 1kg」
お中元や贈答用などのギフトにぴったりの佐藤錦を紹介します。おすすめは、佐藤錦の一大産地、山形県の中でも特に栽培が盛んな庄内産の佐藤錦1kgの詰め合わせです。朝摘みしたさくらんぼを新鮮な状態で発送するため、新鮮さが違います。ギフト用にしても自信を持って届けられる色形の揃った厳選された佐藤錦の詰め合わせは、楽天などで販売されており、価格は5000円ほどとなっています。
「北海道増毛町産 さくらんぼ 佐藤錦 600g 秀品」
さくらんぼの収穫量が全国で2位の産地、北海道、その中でも北西部に位置する増毛町の佐藤錦は色艶大きさが揃ったものだけを熟練の農家で厳選され、手詰めと呼ばれる方法で隙間なく美しくなれべられるため、ギフト用におすすめです。こちらはAmazonなどで4780円に送料別で販売されていますが、収穫時期も短く人気で即完売も珍しくないため、見かけたら早めに手に入れましょう。
佐藤錦を食べてみよう!
さくらんぼの王様と言われる佐藤錦について、紹介してきましたがいかがでしたか?旬が短く、貴重価値の高い佐藤錦ですが、食べると抜群に美味しいため、苦労してでも手に入れる価値があります。まだ食べたことがない方は、これを期に佐藤錦を手に入れて、味わってみてください。