2018年12月27日公開
2024年08月26日更新
ドライトマトは旨味や栄養がたっぷり!作り方・レシピも紹介!
ドライトマトを口にしたことはあるでしょうか?ドライトマトは、旨味や栄養がたっぷりつまった便利な食材です。ここでは、オーブンや電子レンジを使って簡単に作れるドライトマトの作り方を紹介します。乾燥しやすいコツや保存方法、戻し方も説明しているので、ドライトマトの使い方がわからない方は必見です。ドライトマトを使ったアレンジ活用レシピもあるので、ぜひ参考にしてください。
ドライトマトにすると旨味や栄養が増える
ドライトマトは栄養が凝縮されている
ドライトマトは、旨味がたっぷりつまった天然の調味料といわれています。リコピンやビタミンC、βカロテンなどを多く含むトマトですが、ドライトマトにするとさらに栄養が凝縮されるようです。水分が抜けることで、グラムあたりの栄養価が高まり、アンチエイジングやダイエット効果も高まるといわれています。
ただし熱に弱いビタミンCは、ドライトマトにすると栄養価が減少してしまいます。他の食材をうまく合わせることで、栄養素を補うようにしましょう。
ドライトマトは保存性も抜群
生のドライトマトは水分を多く含むため、あまり日持ちがしません。しかし、水分を抜いて乾燥させるドライトマトは、保存性が高まり栄養価や旨味がアップするといいます。料理にドライトマトをプラスしてアレンジすると、和食でいう昆布のような使い方もできるようです。オーブンや電子レンジを活用して自宅でも手軽にドライトマトが作れるため、トマトがたくさん手に入ったら乾燥させて長期保存させるのもおすすめです。
ドライトマトの作り方
ドライトマトの作り方(オーブン)
ドライトマトを手作りするメリットは、好みの固さに合わせて乾燥を調整できる点にあります。オーブンでドライトマトを作る場合、水洗いしたミニトマトを半分に切り、クッキングシートを敷いた天板に切り口を上にして並べます。140℃に予熱したオーブンで15分焼く作業を4回ほど繰り返すと、適度に水分が抜けて乾燥した状態になります。
最初に15分加熱した時点で一旦取り出し、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。こうすることで乾燥を早め、オーブンを使う時間も短縮することができます。冷ます間にも自然に乾燥が進みます。慣れてきたら、好みの乾燥具合を見極められるようになるでしょう。
ドライトマトの作り方(電子レンジ)
ドライトマト作りはオーブンを使って行われることが多いですが、急いでいる場合は電子レンジを使って乾燥させてもよいでしょう。まずは、オーブンと同じようにミニトマトを半分にカットします。耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、切り口を上にして並べます。
600Wの電子レンジで5分加熱する作業を何度か繰り返すと、うまい具合に水分がなくなり乾燥していきます。途中で皿を取り出し、水分を拭き取ると乾燥を早めることもできるようです。電子レンジを使う際は、焦げないように注意しながらこまめに確認するようにしましょう。
ドライトマトの作り方(天日干し)
夏に収穫時期を迎えるトマトは、強い日差しを利用した天日干しのドライトマト作りに挑戦するのもおすすめです。ミニトマトは水洗いし、水分をしっかり切ってから横半分にカットします。トレーの上にキッチンペーパーを敷き、トマトの断面を下にした状態で15~20分放置して水分を取り除きます。次はトマトの切り口を上にしてザルにのせ、塩を少々ふりかけてから天日で4~5日ほど乾燥させましょう。
ドライトマトを乾燥しやすくするコツ
栄養たっぷりのドライトマトは、しっかり乾燥させることで保存性が高まります。乾燥させやすくするには2つのコツがあります。1つめは、干す前にトマトの水分をキッチンペーパーで取り除くこと、2つめは、塩をふってから乾燥させることです。塩をふるとトマトから水分が出るため、さらに乾燥させやすくなります。乾燥の具合は好みに合わせるのが1番ですが、どれぐらい保存したいかによって調整するとよいでしょう。
ドライトマトは水分が抜けると固くなります。その分保存はしやすくなりますが、オイル漬けに活用するのであれば水分が適度に抜けたセミドライトマトがおすすめです。栄養やアレンジの活用方法によっても、ドライトマトの乾燥具合をマスターしましょう。
ドライトマトの戻し方や保存方法
ドライトマトの戻し方
ここからはドライトマトの戻し方について紹介していきます。ドライトマトは、いろんなアレンジレシピに活用することができる万能食材です。栄養がつまったドライトマトの旨味を存分に活かすには、お湯と酢を使った戻し方がおすすめです。
簡単な戻し方は、まずドライトマトがかぶるほどのお湯をそそぎ、大さじ1程度の酢を加えます。ドライトマト50gに対しお湯は500ccほど用意すればOKです。酢は、殺菌や滅菌のために入れています。ミニサイズのドライトマトであれば、戻し方にかかる時間は数分から5分程度、大きなサイズのドライトマトなら10~15分で戻すことができるでしょう。
あとはザルにあげて湯を切るだけで戻し方にかかる手間はほとんどありません。ドライトマトについた水分は、ふき取るとせっかくの栄養や旨味が逃げてしまうため、自然乾燥させるようにしましょう。この戻し方を実践すれば、やわらかくなったドライトマトを好みの大きさにカットし、アレンジレシピに活用することができます。ドライトマトの戻し方に使った戻し汁は、捨てずにソースやリゾットのスープに活用するのがおすすめです。
ドライトマトの保存方法
市販のドライトマトに比べ、手作りのドライトマトにはある程度の水分が残っています。そのため、美味しく保存するにはオイル漬けに活用するのが最適だといえます。作り方はいたってシンプルで、煮沸消毒した瓶にドライトマトを入れ、ドライトマトがかぶるまでオリーブ油を加えるだけです。冷蔵庫で1カ月は保存がきくので、オーブンなどを使って作ったドライトマトは、ぜひオイル漬けにしておくとよいでしょう。
冷蔵庫で保存するとオリーブ油が固まることがありますが、その場合も気にせず使うことが可能です。オイル漬けにするほか、ドライトマトを冷蔵保存、冷凍保存することもできます。ジッパーつき保存袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫で保存するすれば2週間、冷凍庫に入れれば1~2カ月は保存ができるでしょう。オイル漬けのドライトマトは忙しいときのアレンジ料理に特におすすめです。
ドライトマトのアレンジレシピや活用方法
オイル漬けにはニンニクやハーブを足してみよう
使い勝手のよいドライトマトのオイル漬けですが、作り方をマスターしたらニンニクやハーブを足してアレンジを楽しみましょう。ドライトマトと好相性なハーブは、オレガノやバジルなどです。市販のミックスハーブを使って手軽に作るのもよいでしょう。
ドライトマトとニンニクをあらかじめ刻んでからオイル漬けにすると、料理に加えるだけでいろんなアレンジも簡単です。作る際は、ドライトマト、ニンニク、ハーブの割合を4:4:1でつけるとバランスがよくなります。
簡単でおしゃれな「ドライトマトとツナのスパゲッティ」
ドライトマトとツナ缶を使ったスパゲッティの作り方を紹介します。ドライトマトは、戻し汁も一緒にパスタソースへ入れることで、旨味を残さずいただくことができます。スパゲッティを茹でている間にパスタソースを作ると時短にもなるでしょう。ツナの代わりに鶏もも肉や合いびき肉を入れてアレンジを楽しむのもおすすめです。また、茹でたほうれん草やブロッコリーをプラスしても美味しく仕上がります。2人分の作り方レシピは下記の通りです。
- スパゲッティ(好みのパスタ)160~200g
- ツナ缶(オイル漬け)1缶
- ニンニクのすりおろし大さじ1
- 唐辛子の輪切り適量
- Aドライトマト大さじ4
- A水120cc
- 顆粒コンソメの素小さじ1
- 塩適量
- 耐熱容器にドライトマトと水を入れ、電子レンジで1分半ほど加熱します。もしくは上記の戻し方を参考に戻しておきましょう。ドライトマトが戻ったら小さめに刻みます。
- スパゲッティを茹でるお湯を別鍋に用意します。お湯が沸いたら塩、スパゲッティを入れ、袋の表示より1分短く茹でます。
- スパゲッティが茹で上がる2~3分前になったらソースを作り始めます。フライパンにツナ缶、ニンニク、唐辛子、1のドライトマトを汁ごと、顆粒コンソメを全て入れ、火にかけて炒めます。
- スパゲッティが茹で上がったらフライパンにうつし、ソースとからめます。塩で味をととのえ、皿に盛りつけたらレシピの完成です。仕上げにパセリをふると彩りがよくなるでしょう。
オーブンでこんがり焼こう「ドライトマトとほうれん草のキッシュ」
ドライトマトの旨味がつまった具だくさんなキッシュの作り方を紹介します。パイ生地のかわりに食パンを活用したり混ぜてオーブンで焼くだけという手軽さも人気の秘訣のようです。ドライトマトは卵とも相性がよいので、キッシュに活用するほかオムレツなどに混ぜて焼くなどアレンジを楽しむのもよいでしょう。サラミがなければソーセージなどでも美味しく作れます。18×12cmのグラタン皿1台分のレシピの作り方は下記の通りです。
- サラミ30g
- ドライトマト10g
- 玉ねぎ50g
- バター10g
- サラダほうれん草30g
- A溶き卵3個分
- A牛乳60cc
- Aピザ用チーズ20g
- 食パン(8枚切り)4枚
- サラミは薄めの半月切りにします。玉ねぎは薄切りに、サラダほうれん草は3cm幅に、ドライトマトは粗みじん切りにしておきます。オーブンは200℃に予熱します。食パンは耳をカットし、麺棒などで薄くのばしてから半分に切ります。
- フライパンにバターを熱し、サラミ、ドライトマト、玉ねぎを入れて炒めます。玉ねぎがしんなりしたら皿に取り出し、粗熱を取ります。
- ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、2、サラダほうれん草を加えてよく混ぜます。グラタン皿に食パンを敷きつめ、キッシュ生地を注ぎます。200℃に予熱したオーブンで20分ほど焼き、そのあと180℃で10分焼きます。粗熱を取ったらレシピの完成です。
和とイタリアンの融合「鶏とドライトマトの和風炒め」
ドライトマトの旨味と醤油が相性抜群な炒め物の作り方を紹介します。ドライトマトのほか、ニンニクやハーブも使っていますが、意外なほど醤油味がよく合います。また、鶏むね肉は小麦粉をまぶすことで、しっとりジューシーに仕上がります。鶏もも肉を使ってアレンジしても美味しく作れるでしょう。見た目も色鮮やかなので、もてなし料理にもおすすめです。ご飯にもパンにもよく合う2~3人分のレシピの作り方は下記の通りです。
- 鶏むね肉350g
- 小麦粉大さじ1弱
- ドライトマト25g
- お湯100cc
- オリーブ油大さじ1
- にんにく1片
- 醤油小さじ1と1/2~
- バジルの葉(生)20枚
- 塩適量
- こしょう適量
- ドライトマトは水で軽く洗い、上記の戻し方を参考にお湯で戻します。食べやすいサイズにカットし、戻し汁は捨てずに置いておきます。
- にんにくは薄くスライス、鶏むね肉はそぎ切りにします。小麦粉を全体にまぶし、余分な粉ははたいておきましょう。
- オリーブ油を弱火で熱したフライパンににんにくを入れ、香りが立ってきたら2の鶏を並べて中火で焼きます。1のドライトマト、戻し汁、醤油を加え、強火にして鶏肉に火が通るよう煮詰めていきます。
- 水分がある程度なくなったら火からおろし、バジルの葉を入れます。余熱で葉がしんなりしたら塩こしょうで味をととのえましょう。皿に盛りつければレシピの完成です。
旨味の相乗効果「ベーコンとドライトマトのガーリックライス」
ベーコンとドライトマトの旨味が合わさったガーリックライスの作り方を紹介します。2つの食材の旨味にニンニクの風味がプラスされ、クセになるような味わいが楽しめるでしょう。ベーコンは刻んで具材にしても美味しいですが、スライスのままカリっと焼いてボリュームたっぷりに見せるのがおすすめです。ドライトマトの戻し方は上記を参考にし、戻し汁も一緒に使いましょう。1人分のレシピの作り方は下記の通りです。
- ドライトマト1枚
- スライスベーコン2枚
- ご飯200g
- ニンニク1片
- オリーブ油大さじ1
- バター5g
- ドライトマトの戻し汁大さじ1
- 塩少々
- こしょう少々
- ドライトマトは100mlの熱湯に浸し、10分置いておきます。やわらかくなったら取り出してみじん切りにします。ドライトマトの戻し汁は捨てずに残しておきましょう。ニンニクは薄切りにします。
- フライパンは油を引かずに弱火で熱し、ベーコンを入れて両面に焼き色がつくまで加熱します。キッチンペーパーの上にあげ、余分な油を取り除きます。
- 2のフライパンにオリーブ油、にんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったらバター、ドライトマト、ご飯を加えます。全体を混ぜ合わせ、塩、こしょう、ドライトマトの戻し汁で味つけします。
- 皿に3のガーリックライスを盛り付け、上にベーコンをのせます。あればクレソンを飾ったらレシピの完成です。
ドライトマトの作り方を学んで料理に活用しよう!
ドライトマトがあれば、普段の料理も香りや彩りが華やかになります。イタリア料理だけでなく和風の味つけにもよく合うドライトマトは、自由自在のアレンジが楽しめるのもポイントです。自宅でドライトマトを作る際は、オーブンや電子レンジなど自分に合った作り方を選ぶとよいでしょう。ぜひ、ドライトマトを活用して料理の幅を広げてください。