2018年12月01日公開
2024年08月22日更新
青森の日本酒おすすめは?豊盃など人気の銘柄を厳選してご紹介!
青森には根強いファンを全国にもつ人気の日本酒が多いと言われていますが、特に人気でおすすめとなっているのはどの銘柄でしょうか?青森には豊盃や田酒などの全国的に人気おすすめ銘柄が存在しますが、初心者におすすめのものやお土産におすすめのものはどれでしょうか?今回は、そんな青森の日本酒が美味しい背景も掘り下げつつ、特に人気でおすすめとなる銘柄を詳しく見ていくので日本酒好きは必見です。
目次
青森の日本酒で人気銘柄のおすすめを厳選大紹介!
青森は東北の最北端にあり自然豊かで独自のグルメ文化も醸成されているようなイメージもありますが、他の地域にはない美味しい日本酒がたくさんあることでも知られています。青森の日本酒といえばすぐに思いつくのが田酒や豊盃などですが、実は他にも人気の銘柄が数多く存在するようです。青森の日本酒事情は掘り下げれば掘り下げるだけ深く、ローカルの人に人気の銘柄やお土産にぴったりの日本酒なども知っておきたいものです。
今回は、そんな青森の日本酒事情を特集し、特に人気度の高い定番おすすめ銘柄は何なのか、ローカルの人に愛されるコアな日本酒は何なのかをチェックしていきます。さらには女性や日本酒初心者でも飲みやすいタイプの日本酒も紹介するので、日本酒初心者も要チェックです。青森の日本酒は青森旅行に行った時のお土産としてもおすすめであり、自然豊かな青森だからこその味わいには病みつきになる人が続出中と話題なのです。
青森の日本酒で人気のある有名銘柄
青森の日本酒事情を掘り下げていく上ではまず、特に人気のある有名銘柄をチェックしていきましょう。青森には実にさまざまなタイプの人気有名銘柄が存在しますが、その中でも特に人気度の高い定番のものは、日本酒初心者も日本酒マニアもしっかり把握しておきたいものです。さまざまな種類の日本酒がある中で、迷ったときにはこれを選んでおけば間違いないという青森の人気有名銘柄をチェックしていきましょう。
珍しい原料で作った人気の日本酒「豊盃純米吟醸」
青森の日本酒の中でも定番中の定番としてまずしっかりチェックしておきたいのが、豊盃純米吟醸です。青森の日本酒の中でも圧倒的な知名度を誇り全国に根強いファンを獲得している豊盃ですが、ちょっと珍しい原料で作られていることでも知られています。豊盃は三浦酒造が手がける日本酒ですが、全国でもこの三浦酒造だけが使用している特別契約米の豊盃米を使用しており、他に類をみないタイプの日本酒となっています。
自家精米によって原料作りから丁寧に行われ、名水である岩木山の伏流水を使用して作られています。三浦酒造のある青森県弘前市は青森の中でも特に観光名所と名高いですが、それとともに厳寒で自然豊かな場所としても知られています。八甲田・岩木山・白神山地などの自然に囲まれている弘前の三浦酒造だからこそ生み出せる珠玉の味わいが豊盃であり、現在では5代目となる兄弟によって現在でも丁寧に酒造りが行われています。
そんな豊盃の純米吟醸の中でも、豊盃米55は豊盃米を100%使用し精米歩合が55%まで磨き上げられている逸品です。その価格は1800mlで約3300円であり、米の旨味がしっかりと凝縮された味わいとなっています。一方で最後の方にはほどよい酸も感じられる味わいになっており、このバランス感がたまらない仕上がりとなっています。バランスがよいためにそのまま飲むだけでなく食中酒としても、魚などとの相性が抜群なのです。
三浦酒造は青森県の酒造の中でも特に知名度の高い酒造のひとつであり、豊盃はバランス感が特によいので青森の日本酒の定番としてまず飲む上で、初心者も玄人も同様に美味しいと唸ってしまうことでしょう。飲みやすいのに旨味豊かだったという口コミも多く、多くの人に対しておすすめ度が高いのがこの豊盃です。そんな豊盃は、夏バージョンの豊盃純米吟醸夏ブルーという商品も限定であり、夏のお土産にはぴったりでしょう。
透明感のあるクリアブルーの見た目は女性からも非常に好評のようですが、こちらもは1800mlで3500円、精米歩合は同じく55%で豊盃米ではなく美郷錦を使用しています。そのため通常の豊盃に比べると酸の印象が強く感じられますが、だからこそ定番の豊盃と飲み比べてみるのも面白いでしょう。戦場で兵士の士気を高めるために歌われた「ホウハイ」節の名前の由来にも思いを馳せながら、そのバランス感を味わいましょう。
青森の酒といえばこれ「田酒特別純米」
青森のお酒の中で豊盃と並んで青森を代表するお酒と言えるのが、田酒特別純米です。田酒特別純米は青森の顔とも言えるお酒のひとつであり、青森県青森市唯一の酒造である西田酒造の逸品となっています。西田酒造は田酒の他に喜久泉というお酒も作っていますが、田酒に関しては特に特別純米が美味しいと言われており、限定商品の山廃も含めて人気です。田酒の特別純米酒は1.8Lで約2500円、720mlでは約1300円という値段です。
そんな田酒は華吹雪という青森県産の酒造好適米を使用していることがまず一つの特徴として挙げられます。旨味がかなり豊かな味わいながらもコクを損ねておらず、すっきりとした後味があるのも嬉しいものです。精米歩合は55%であり、甘すぎず辛すぎないお酒を探している人にも田酒の特別純米はぴったりです。また、限定商品の山廃に関しては冬季のみの限定販売であり、1.8Lで約2800円であり同じく華吹雪を使用しています。
そんな田酒は特別純米酒だけでなく純米大吟醸も非常におすすめです。特別純米酒はリーズナブルで気軽に楽しみやすい日本酒となっていますが、純米大吟醸は720mlで約3800円という値段ながらも、やはりさすが純米大吟醸という風味豊かな味わいを楽しめます。定番である山田錦を使用しており、40%まで磨き上げられた味わいは、ふくよかな味あいながらもほどよいキレのあるバランス感が特徴的で、初心者にもおすすめです。
他にも限定商品や高価格帯商品なども含めてさまざまな種類のある田酒ですが、比較的リーズナブルな特別純米酒でもしっかり美味しいのが田酒の魅力だと言えます。そのため、手頃なお土産にもぴったりであり、通常のものは初心者にも喜ばれますし、山廃仕込みのものは山廃らしいちょっとした酸のアクセントまで楽しむことができます。そして田酒は青森県産の好適米を使用するなど、地酒ならではの楽しみ方ができるお酒なのです。
その人気度は現在では全国区のものとなっていますが、その知名度・人気度に恥じない確かなクオリティの田酒を西田酒造は現在でも作り続けています。田酒は昭和45年に作られた銘柄であり、田の酒という名前の通り田んぼでとれないものは一切使われていないというこだわりようは、日本酒の原点回帰とも言えます。そんなベーシックな手法で作られたこだわりの味わいは、名実ともに青森ナンバー1とも言える格別のものでしょう。
海鮮の名産地の人気銘柄「陸奥八仙純米大吟醸華想い」
青森・弘前と並ぶ青森県の三大都市の一つでありながら古くから漁業の盛んな街として知られているのが八戸市です。そんな八戸市の日本酒というのも青森の日本酒事情を語る上では決して見逃すわけにはいきませんが、中でも人気度が高いのが陸奥八仙純米大吟醸華想いです。陸奥八仙純米大吟醸華想いは陸奥男山と並び八戸酒造のブランドを支える人気銘柄のひとつであり、1998年に9代目が生み出して以来大人気となっています。
そんな陸奥八仙純米大吟醸華想いは、吟醸酒用に開発されたと言われている華想いを100%使用しており、みずみずしい味わいが特徴となっています。洋梨や青リンゴのようなニュアンスも感じられますが、酸味がありすぎるわけでもなくあくまで滑らかな質感の中で整然とまとまっています。しかしフレーバーは豊かで滑らかな質感も唯一無二のものであるために、食中酒よりも単体で冷やして楽しむのが最もおすすめの飲み方です。
そんな陸奥八仙純米大吟醸華想いは1800mlで3900円ほどで販売されており、八仙と大きな文字で描かれたラベルも非常にインパクトがあります。精米歩合は50%の陸奥八仙純米大吟醸華想いは通常のものだけでなく火入れバージョンも人気となっています。そんな陸奥八仙純米大吟醸華想いはインターナショナルワインチャレンジ2018のSAKE部門で銀賞を受賞しているなど、実力派のお酒で、今では世界的にも注目を浴びています。
同じ陸奥八仙の異なるタイプのお酒も賞を受賞しているなど銘柄全体が高く評価を受けている陸奥八仙は八戸酒造を代表するお酒であり、青森県の東南地方の美味しい日本酒の代表格とも言える存在ですから、田酒や豊盃以外の美味しいお酒を求めているというときには真っ先に楽しみたいお酒とも言えます。田酒や豊盃だけではない青森県の美味しい日本酒を知るために、日本酒ラバーとしては八仙を飲まないわけにはいきません。
青森の日本酒で地元で人気のある銘柄
青森の日本酒銘柄としてまず豊盃などの人気定番銘柄をチェックしてきましたが、青森の日本酒事情というのはどうしても定番だけでは語りきることができない奥深さを持ち合わせています。そのため、ローカルの人に愛されている銘柄もしっかりチェックしておきたいものです。豊盃などのような全国的な地名度はないものの、舌の肥えた日本酒マニアから絶賛されている地元で人気の銘柄も要チェックです。
コクと旨味のある人気の日本酒「菊駒純米酒」
豊盃や田酒などは青森県外にも広くその名を轟かせていますが、青森の日本酒事情を掘り下げていく上では、菊駒純米酒というローカルの人に深く愛されている日本酒の存在もしっかりチェックしておきたいものです。菊駒の純米酒は菊駒らしい小川酵母仕込みのお酒であり、純米酒らしいコクと旨味はさすがの一言に尽きるとも言えます。吟醸香がしっかりと立つような仕上がりになっており、冷やでもお燗でもいけてしまうお酒です。
そのため、ぜひとも色々な温度帯の菊駒純米酒を飲み比べてみたいものです。菊駒純米酒は720mlで1250円、1.8Lでは2500円という価格であり、値段もかなりリーズナブルでお土産などに購入するのにもためらわずにすみそうです。そして田酒同様に青森県産華吹雪を使用しており、青森県産ならではの地酒としての側面も色濃く出ています。だからこそ青森県民に深く愛されており、まさに青森だけの格別な味わいを楽しめるのです。
自家工場内地下水の軟水を使用し精米歩合は60%となっている菊駒は明治43年創業の菊駒酒造が手がけているお酒となっています。元々は菊作りの名人であった4代目によって青森県五戸を象徴する馬を組み合わせて菊駒という名前になり、飲み続けても飽きのきにくい味の追求に余念がない酒造として人気を博しています。純米酒は華吹雪を使用していますが、純米吟醸は華吹雪に華想いも加わっており、より飲みやすくなっています。
スムーズな飲み口としっかり高く立つ吟醸香の組み合わせは実に魅力的であり、その価格は720mlで1500円となっています。また、菊駒の大吟醸に関しては山田錦が使われており、その価格は720mlで約2800円ほどです。これらの異なる種類のお酒を飲み比べてみるというのも面白いかもしれません。青森県の中でも県の東南地方に位置する五戸地方のお酒は、青森市や弘前市のお酒と比べるとまた味わいが違うことでしょう。
また、菊駒の中でも小菊と呼ばれるお酒と本醸造生貯蔵酒と呼ばれるものは300mlでも販売されているので、ちょっとしたお土産に青森県のローカルの人に愛されている銘柄を選びたいというときには、純米酒だけにこだわらずこれらも選択肢に入れてみてください。しかしやはり純米酒に関しては吟醸香に定評を得ており、青森県の人気おすすめ日本酒の中でも香りを大切にして香りを楽しみたいなら、菊駒純米酒はかなりおすすめです。
リーズナブルな逸品「桃川おいらせ流純米吟醸」
青森県には人気の銘柄がたくさんあり中には高級な部類の日本酒も数多く存在しますが、一方でリーズナブルなのにピカイチの美味しさがあるという日本酒も珍しくありません。中でも桃川おいらせ流純米吟醸は、720mlで1000円強という価格であり、高いお酒を飲むのは気がひけるという人にはもってこいでしょう。しかしやすいからといってクオリティが劣るわけではなく、二倍の価格のものに肩を並べるほどの味わいです。
名前に入っている通り桃川おいらせ流純米吟醸は青森県の中でも際立った名水と名高い奥入瀬渓流の水を使用して作られており、低温長期発酵によって圧倒的なまろやかさが引き出されています。まろやかではあるものの飲みごたえがあり、南部杜氏・一級酒造技能士の技術の結晶をリーズナブルに体感することができます。青森県産米にこだわって水も青森県のものにこだわった味わいは、非常にバランスがよくクリアです。
旨味が非常に強すぎるというわけではないために桃川 おいらせ流純米吟醸は食中酒としても楽しむことができ、食べ物の風味を損なうことなくバランス感を保ったまま堪能することができるでしょう。青森県の美味しいお酒の中でも一二を争うコストパフォーマンスを誇るお酒と言われており、数々の品評会で受賞してもいるのでその値段だけでないがしろにすることは決してできない実力派のお酒となっています。
青森県にはさまざまなタイプのお酒がありますが、その中でもまずはリーズナブルなものから試してみたいという人には桃川 おいらせ流純米吟醸が間違いなくおすすめです。720mlで1000円強とは思えないような豊かな味わいは病みつきになってしまう人が多いようですが、ぜひまずは冷やで楽しんでみてください。
青森の日本酒でお土産に喜ばれるおすすめの銘柄
青森にはさまざまなタイプの日本酒があるために、ぜひど定番のものから地元で人気のものまで満遍なく候補を増やしておきたいものですが、自分が飲むというときだけでなくお土産選びの際にはより幅広い選択肢を知っておきたいものです。青森の日本酒の中でも特にお土産に喜ばれるおすすめの銘柄を知っておき、青森土産としてぜひ購入してみてはいかがでしょうか?
青森らしさを感じる酒「八甲田おろし純米大吟醸華おもい40」
青森の地酒の中でもお土産にぴったりなものとしてまず紹介したいのは、八甲田おろし純米大吟醸華おもい40です。八甲田おろし純米大吟醸華おもい40は青森らしさを感じやすいタイプのお酒として人気を博しており、青森県産の酒造好適米である華想いを100%使用した上で、十和田の伏流水を贅沢に使用したまさに青森でしか作ることのできない逸品です。十和田の名酒造である鳩正宗が作る味は、青森県外でも人気となっています。
華想いを100%使用している上に製法としても青森の酒造ならではのものを採用しており、長期低温発酵によって仕上げられているので唯一無二の味わいを楽しむことができます。精米歩合は40%となっておりかなり磨き上げられていますが、香り豊かな上に圧倒的なバランス感のコクを楽しむことができ、爽やかな印象がありつつもしっかりとした印象もあるので、日本酒初心者の人や女性だけでなく玄人にも受ける日本酒となっています。
そんな八甲田おろし純米大吟醸華おもい40は、1800mlで2430円、1800mlでは5076円で販売されています。180mlが680円で販売されているのも魅力的であり、ちょっとしたお土産としてはこの小サイズもおすすめ度が高いと言えます。特に合う料理としては白身魚の料理などが挙げられ、その上品な香りと味わいは白身魚の上品さと呼応してくれることでしょう。また飲み方としては、特に冷やで飲むのがおすすめとなっています。
青森は西部も東部もそれぞれに自然豊かであるという側面がありますが、十和田湖・奥入瀬渓流のある県南地方というのも独自の自然に恵まれており、西部とはまた違った美味しい日本酒の数々が生み出されています。その中でも八甲田おろし純米大吟醸華おもい40は、特別な一本としてお土産にぴったりであり、価格も少しだけ高めだからこそ特別感のあるギフトとして贈りやすく、食中酒として上品に楽しむ場合には特にぴったりです。
八甲田おろしシリーズは純米大吟醸の他にもさまざまなタイプがあり、それらを飲み比べるのも面白いですが、特に八甲田おろし純米大吟醸華おもい40では華想い100%ならではの味わいをぜひ感じ取ってみてはいかがでしょうか?十和田市出身南部杜氏佐藤企氏が仕込んだその味わいは、青森県民に深く認知されており南部の伝統文化の今に根付く息吹を感じずにはいられませんが、そのシックなラベルも含めて楽しめそうです。
青森で珍しいお酒ならこれ「寒立馬純米吟醸」
青森県のお土産にぴったりのお酒の中でも、特に珍しいタイプのお酒を探しているのであれば寒立馬純米吟醸が特におすすめです。寒立馬純米吟醸はマニア垂涎のレアなタイプのお酒として人気を博しており、青森県の中でも北東地方に位置する下北地方のお酒である寒立馬純米吟醸は、下北で放牧されている馬の種類が名前の由来となっています。
天然記念物にも指定されている寒立馬ですが、日本酒の寒立馬はややアルコール度数が高めでありより芳醇でより綺麗な酸味を楽しみやすいお酒となっています。関乃井酒造のお酒は下北地方でその多くが消費されるために青森県の他の地域にもあまり出回らないという特徴がありますが、そんなレアなお酒だからこそお土産としてぜひともゲットして、日本酒ラバーの友人や家族などに贈ってみるというのも粋な計らいでしょう。
爽やかでフルーティーさもしっかり持ち合わせていながら、酸味にせよ旨味にせよとにかく一般的な日本酒よりも強めで、濃厚な印象もあるのが関乃井酒造の寒立馬純米吟醸です。雪の降る日の馬がデザインされたラベルも可愛らしく下北地方の特徴を捉えていますが、むつかほりという特有のお米が原料となっているのも興味深いです。基本的には冷やで楽しむのに適しており、夏はロックなどにしてもまた違った味を楽しめます。
そんな寒立馬純米吟醸は1800mlで3780円となっており、フルーティーですがフルーティーなだけでなくコクがしっかりとあるタイプの日本酒を探している人は特に気にいることでしょう。青森県というのは広く地域ごとに気候も作られる日本酒の特徴も異なるものですが、豊盃や田酒、陸奥八仙などとはまた違った味わいなのが下北地方特有の寒立馬純米吟醸だと言えます。
青森の日本酒で女性や初心者におすすめの銘柄
青森の日本酒の中には、女性や初心者におすすめの飲みやすいフルーティーなタイプの銘柄というのも多いものです。コアなファンに渇望されるがっつりタイプの日本酒もよいものですが、日本酒入門的な人気おすすめ銘柄も米どころ・名水地である青森では多く作られていますから、女性や初心者向けにぜひチェックしておきましょう。
フルーティーな味わいが人気「大吟醸善知鳥」
青森には実にさまざまなタイプの日本酒が存在するものですが、その中でもやはり女性や初心者にとって飲みやすいのはフルーティーなタイプであることでしょう。青森県のフルーティーなお酒の中でもひときわ飲みやすく万人受けしやすいのが大吟醸善知鳥です。西田酒造の善知鳥は田酒を手がける名酒造ならではのこだわりの製法で作られており、数量限定の上に県内流通限定なので、実は田酒以上に特別感のある一本となっています。
そのため特別感のある青森県の日本酒を女性への贈り物として選ぶのであればわざわざ青森にまで出向いてゲットする価値が大いにあると言えますが、8月にしか出荷されないので要チェックとも言えます。幻のお酒とまで言われる大吟醸善知鳥はとにかくフルーティーで飲みやすく、メロンのようなフレーバーは女性にも大人気です。しかしそれだけでは終わらずしっかりと旨味や甘みが余韻として残るので、まとまりある味と言えます。
原料としては山田錦と華吹雪を掛け合わせた酒米である青系酒140号が使用されており、有名な山田錦とこれまでみてきたお酒にも含まれてきた青森県ならではの華吹雪のいいとこ取りをした味わいとなっています。善知鳥は北日本ではよく見かける鳥の名前ですが、青森市の以前の呼称である善知鳥村から名前をとったのがこちらのお酒です。フルーティーなため単品で果実酒を飲むように楽しむことができ、初心者でも飲みやすいです。
しかし料理との組み合わせが悪いということではなく、あくまで刺身や焼き魚などとの相性も抜群に仕上がっており、食中酒としての楽しみ方も案外広いのは実に嬉しいものです。メロン以外では梨とも例えられるそのフレーバーは実に芳醇で、ワインやその他の果実酒が好きだという人の日本酒入門編としてはかなりおすすめ度が高いと言えます。そんな善知鳥大吟醸は1800mlでも8000〜9000円ほどと、価格はやや高めです。
しかしだからこそ女性への贈り物としては非常に人気がありますし、田酒を作った酒造の他の銘柄ということでコアな日本酒ファンにも喜ばれること間違いなしです。醪を酒袋に入れた上で人的な圧力は一切加えずに、たっぷり時間をかけ自重のみで搾った中取りのみを使用しているために、クリーンな味わいに仕上がっています。数量限定でプレミア感のあるお酒を求めている人は、ぜひ一度トライしてみてください。
辛口なのに飲みやすい人気酒「如空大吟醸」
品評会でも高く評価されている青森県の八戸のお酒ですが、中でも八戸酒類が手がける如空大吟醸は辛口なのに初心者でもかなり飲みやすいというテイストに仕上がったお酒となっています。日本で最も質の高い酒米とも言われる山田錦を贅沢に使用しており、青森県産米などにこだわっていないからこそ万人ウケする飲みやすさとなっています。淡麗でキレがしっかりあるもののフルーティーな香りを楽しむことができ、飲みやすいです。
フルーティーな香りがあるものであれば日本酒の嫌な臭みや風味というのも薄く初めて日本酒を飲むという人でも飲みやすいものですが、如空大吟醸はまさにその好例と言える日本酒です。精米歩合は40%でかなり磨き上げられているためにフルーティーさが前面に出ており、かといって甘ったるくなくあくまで淡麗ではあるという魅力があります。その上で喉越しがまろやかなために、喉を通るまで飽きずに飲むことができるお酒です。
そんな如空大吟醸はインターナショナル・ワイン・チャレンジ2014日本酒部門で銀賞を受賞しているなど輝かしい経歴の持ち主でもありますが、720mlで3050円ほどと値段はやや高めとなっています。しかし初心者でも飲みやすい上にそのフルーティーな仕上がりにはクセのあるお酒を好む玄人も唸るほどだと口コミでも話題です。そんな如空大吟醸の飲み方としては熱燗などは向いておらず、常温または冷やが適しているようです。
低温長期型発酵という青森県南部地方ならではの製法にあくまでこだわり、十号酵母を使用するという点も譲らすに一貫性と自信をもって酒造りに取り組んでいる八戸酒類だからこそ出せるその味わいは、定番の大吟醸だけでなくにごり酒や山廃仕込みなどでも存分に表れています。そのため、同銘柄内での飲み比べもおすすめであり、季節限定物などはラベルもかなりおしゃれなものが多いため、そちらも要チェックだと言えます。
青森の日本酒について知っておこう!
青森の日本酒には実にさまざまなタイプの日本酒があることがわかりました。定番の銘柄から初心者にもおすすめの銘柄まで、色々と飲み比べているのも面白いかもしれません。そんな青森ではどのようにして美味しい日本酒が作られているのか、美味しい日本酒の背景にある蔵元や大自然についてもフォーカスを当ててみましょう。
老舗の蔵元が多く酒造りの伝統が受け継がれている青森
青森の日本酒には美味しいものが多いですが、その秘密はやはり老舗の蔵元が多いということが挙げられます。田酒を手がける西田酒造は1878年創業であり、田酒が作られたのは数十年前のことですがそれ以前から伝統的な酒造りに取り組んできました。
また、南部地方においても伝統的な低温長期発酵などの方法で日本酒造りに取り組んでいる伝統的な蔵元は非常に多く、その伝統的な方法が鋭い目利きによる原料選びなどと呼応し、青森県ならではの美味しい日本酒を生み出していると言えます。青森県には老舗の伝統的な蔵元が、各地域に点在しており、それぞれ個性的な日本酒の数々を手がけているのです。
青森は米・酵母・水が揃った酒造りに最適な土地
老舗の蔵元が多いということのほかに、米・酵母・水の三つの重要な要素が揃っていることが、青森県の日本酒が美味しい理由ともなっています。青森県は自然豊かな地域として知られていますが、青森県の酒造好適米である華想いなどを使用したお酒は多く、水に関しても白神山地や岩木山、八甲田や奥入瀬渓流など豊かな自然を活かして酒造りが行われているのです。
青森県の酒米と言えば古城錦が有名ですが、華吹雪などそこから改良されて生まれた品種も多く、豊盃とお酒の名前にもなっている豊盃米などもその一つです。さらに酵母に関しても独自のものにこだわっているなど、お酒を作る要素全てを県内産で賄えるからこそ、美味しい個性的な日本酒が生み出されていると言えます。
プレゼントやお土産には人気の銘柄がおすすめ
青森県は自然の条件からも歴史的な見地からも日本酒の製造に最適とも言えますが、そんな青森県の日本酒の中でもプレゼントやお土産にはやはりまず人気の定番銘柄がおすすめとなっています。青森県の人気銘柄の中には現在では全国的な知名度を誇るものも少なくなく、特に田酒は青森県を代表するお酒として知られています。
さらに豊盃なども人気度が高い銘柄のために定番としておすすめですが、このように県西部のお酒だけでなく八戸酒類や鳩正宗などが手がける県南地方のお酒というのも見逃せません。今回紹介した陸奥八仙や鳩正宗などもかなりの定番として知られているため、ギフトなどで購入する場合にはまずこれらを選ぶと間違いがないでしょう。
青森の日本酒のおすすめを堪能してみよう!
今回は青森の日本酒について掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか?青森は名水地であるとともに米どころでもあり、極寒の厳しい気候の中でも多くの歴史ある酒蔵が美味しい日本酒を作り続けています。そんな努力の賜物としては特に豊盃や田酒などの日本酒が全国的にも広く認知されていますが、女性や初心者にも飲みやすい銘柄やローカルの人に深く愛されている銘柄など、人気定番以外にもさまざまな日本酒があります。
伝統ある蔵元で作られる青森ならではの味わいは、青森県民に何世代にも渡り愛されているだけでなく、最近では全国的にも注目を集めています。そんな青森の日本酒は、青森土産としてもおすすめ度が高く、ちょっと大人のお土産として日本酒を買ってみるのもアリかもしれません。地方の日本酒も注目を集める日本酒ブームの今だからこそ、ぜひ自然豊かな青森の日本酒もチェックして、独自の味わいを堪能してみてはいかがでしょうか?