2018年10月05日公開
2024年08月09日更新
ローストビーフは冷凍できる?冷凍保存・解凍方法や賞味期限も解説!
パーティやお祝いの席で豪華に見えるごちそうといえば、ローストビーフ。ジューシーな肉の旨味も、バラ色のお肉のビジュアルも心躍るメニューです。そんなローストビーフは肉の塊から作るため、どうしても量が多く一度に食べきれないこともあります。残ってしまったローストビーフは冷凍保存できるのか気になりますよね。そこで今回はローストビーフの冷凍保存の有無や、おいしさを長持ちさせる方法を調査しました。この記事を読めばローストビーフを無駄にすることはなくなります!
ローストビーフは冷凍できる?
人が集まったときや、お祝い、パーティなどのご馳走といえばローストビーフです。やわらかくて口に広がるジューシーな旨み、お肉の美味しさをダイレクトに味わえる料理です。ローストビーフはお肉の塊肉を使って作るため、一度に作る量が多く、余ってしまいがちなので、冷凍保存できるかどうか気になるところです。そこで今回はローストビーフが冷凍できるのか、冷凍保存、解凍方法、賞味期限まで詳しく解説していきます!
ローストビーフの冷凍保存方法と賞味期限
ローストビーフの冷凍保存方法
ローストビーフが冷凍できるか、という疑問ですが、答えから言ってしまうと冷凍保存は可能です。ただし、きちんとした方法で冷凍しないと、肉汁が抜けてパサパサになってしまったり、食感が変わっておいしくなくなってしまうこともあります。冷凍保存するときは、ちょっとした工夫をすることで保存期間をもっと伸ばすことができます。その工夫に関しては後ほどしっかり紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
冷凍ローストビーフの賞味期限
冷凍ローストビーフの賞味期限は、3週間程度となっています。冷凍せずに冷蔵庫で保存する場合の賞味期限は約3日、チルドルームに入れた場合の賞味期限は約1週間です。せっかくたくさん作ったローストビーフも冷蔵庫での賞味期限は長くても1週間なので、なるべく早めに食べきることが好ましいです。冷蔵保存した場合の賞味期限は3日~1週間ですが、この時注意したいことはなるべく空気に触れさせない、ということです。
出典: https://limia.jp
ローストビーフの劣化は、空気に触れることで酸化し、味が落ちてしまうことで起きてしまいます。ローストビーフを冷蔵庫、または冷凍保存するときに小さく切り分けるとそれだけ多くの面積のローストビーフが空気にさらされることになり、ローストビーフの劣化が早く進行してしまいます。賞味期限内であっても、空気にたくさん触れてしまったローストビーフは味が格段に落ちてしまうという危険性があります。
冷蔵保存するときは一度に食べきれる量で切り分けないでなるべく大きな塊を意識し、保存したものを賞味期限内にいただくようにしましょう。賞味期限内に食べきれないローストビーフは早い段階で冷凍保存することをおすすめします。冷凍保存した場合のローストビーフの賞味期限は3週間程度ということは前述しましたが、真空保存で冷凍保存すると賞味期限1ヶ月程度はおいしさをキープしたまま冷凍保存することができます。
冷凍ローストビーフの味は?
冷凍できることがわかったローストビーフですが、実際に冷凍した後の味わいはどう変わるのでしょうか?冷凍保存したローストビーフは上手に冷凍できていれば、冷凍保存前と冷凍保存後では食感も味わいもほとんど変わらずいただくことができます。ただし、解凍方法次第では肉汁が出てぱさついたり味が変わる場合があるので、その時はカレーに入れたり、ピラフの具材にするなどアレンジしていただく方がよいかもしれません。
ローストビーフを上手に冷凍保存するコツ
ローストビーフは切らずに冷凍保存しよう
ローストビーフの上手な冷凍保存方法のコツは、空気に触れさせないということです。肉の劣化は空気に触れることで酸化してどんどん味が落ちていくことは前述したとおりで、空気に触れないようにさえすれば賞味期限を伸ばすこともできます。その時大切なのは、空気に触れる面積をなるべく少なくするために、なるべく切らずに塊のまま冷凍することがポイントとなってきます。食べきれそうな分の塊で切らずに冷凍しましょう。
ローストビーフの汁気は切ってから冷凍保存しよう
ローストビーフを冷凍保存するときは、肉表面の汁気をしっかりと拭き取ります。その上で、ラップで空気が入らないようにしっかりとローストビーフを包み、チャック付きの冷凍保存袋に入れて空気との接触を遮断します。この時、一度で食べきれる分だけをあらかじめ小分けにして冷凍しておくと解凍方法で食べるとき便利です。冷凍保存袋に入れるときは下の方から空気を押し出し、なるべく空気が入らないようにするとよいでしょう。
冷凍できるローストビーフですが、さらに冷凍保存の賞味期限を伸ばすために真空パックにするというのもひとつの方法です。真空パックにできるフードシーラーなどがある方は、真空状態にしてからローストビーフを冷凍できると乾燥や酸化を防いで冷凍保存することが可能なので、1ヶ月~2ヶ月は賞味期限が延びると言われています。フードシーラーはアマゾンや大手通販、家電量販店などで手に入れることができます。
フードシーラーで冷凍保存した食材は、空気を抜いて酸化を防ぐことで、食材の鮮度をより長く保ち、雑菌などの侵入を防ぐことから賞味期限を伸ばすことができます。ローストビーフをはじめとした肉類や魚、食べかけのパン、スナック菓子なども買った時の状態のまま賞味期限を長くキープすることができるため、これを期に手に入れてもいいかもしれません。空気を抜いて冷凍保存できるので、冷凍庫がスッキリするメリットもあります。
ローストビーフは冷凍庫の奥の方に入れよう
冷凍できるローストビーフを適切な方法で冷凍保存する準備が出来たら、冷凍庫に入れる位置も意識しましょう。冷凍庫に冷凍保存するローストビーフを入れる時は、冷凍庫のできるだけ奥に入れることがポイントです。ローストビーフを冷凍庫の手前に入れると、冷凍庫を開け閉めする際に短時間ですがローストビーフが解凍されることになってしまいます。
意図していなくても冷凍庫を開閉するたびに、ローストビーフが冷凍と解凍を繰り返してしまうことになり、せっかく冷凍保存したローストビーフの風味が落ちたり、食感が悪くなってしまうことにつながりかねません。そのため、ローストビーフを冷凍保存するときは、なるべく冷凍庫の奥側にローストビーフを入れ、冷凍庫の開閉は素早く行うようにしましょう。
ローストビーフの解凍方法
ローストビーフの正しい解凍方法
冷凍できるローストビーフを適切な方法で冷凍保存したあと、肝心なのは解凍方法です。誤った解凍方法をしてしまうと、いくら上手に冷凍保存できても台無しになってしまいます。ここからはローストビーフの正しい解凍方法を解説しますので、参考にして下さい。冷凍できるローストビーフの解凍方法はいくつかありますが、一番簡単なのが自然解凍です。食べたい日の前日に冷凍保存したローストビーフを冷蔵庫に移すだけです。
この解凍方法だと、翌日にはローストビーフがほどよく解凍されているので、あとは切り分けるだけでOKです。よく自然解凍する時間が惜しいからといって電子レンジでの解凍方法を採る方がいますが、これだと肉の中まで火が通り過ぎてしまう可能性があります。ローストビーフはご存知のとおり、お肉の外側が程よく焼け中側はレア、というのが持ち味です。せっかくの持ち味が電子レンジで台無しになってしまうことは避けましょう。
前日の夜から冷蔵庫に移す解凍方法をうっかり忘れて時間がない、という場合は冷蔵庫で自然解凍する解凍方法と同じくらいローストビーフの味や維持したまま解凍できる解凍方法が、氷水を使った解凍方法です。空気より水の方が熱伝導が良いため、冷蔵庫で自然解凍する解凍方法と比べかなり時間短縮してスピーディーにローストビーフを解凍することができます。これならうっかり冷蔵庫に移し忘れば場合も安心です。
氷水を使ったローストビーフの解凍方法は、まずボウルなどにたっぷりの氷水を張ります。次に真空状態にして冷凍保存したローストビーフを袋ごとその中に沈め、浮いてこないように重りを乗せておきます。重りはわざわざ用意する必要はなく、一回り小さなボウルに水を張ったものを上に乗せてもいいですし、お皿や器などで代用しても構いません。ローストビーフに重しをしたまま1~2時間放置すると、解凍方法が完了します。
氷水を使った解凍方法の注意点としては、ローストビーフを直接氷水につけるため、きちんと密封しているか確認してください。しっかり密封されていない場合水が入り込んでしまう危険性があるため、ビニール袋を二重に包むなどして防水対策を万全にしておきましょう。この解凍方法だと途中ローストビーフを入れた袋の表面温度を上げずに解凍を進めてくれることにつながりますので、そのまま放置しておけばOKです。
もし、1~2時間の解凍方法でも時間が足りない、という場合は熱湯で超速解凍する解凍方法もあるので、ご紹介します。具体的な方法としては、鍋にたっぷりの熱湯を入れ、真空状態にしたローストビーフを沈め重りを乗せます。あとは、ローストビーフが自然に解凍されるまで10~20分程度待ちましょう。これだけでローストビーフの超速解凍が完了します。
ただし、この解凍方法はローストビーフ本来の持ち味や風味が損なわれてしまうこともあり、場合によってはローストビーフに火が入りすぎ赤みが失われてしまう可能性もあることを覚えておきましょう。あくまでもどうしてもすぐに冷凍できるローストビーフを食べたいという場合の緊急対策として留めておくことをおすすめします。
ローストビーフの切り方
冷凍できるローストビーフを適切に冷凍保存、続いて解凍方法で上手に解凍できたら、最後はきれいに切る方法も大切になってきます。ローストビーフの切り方にはコツがあるので、解説します。ローストビーフをよく見てみると、線のように延びるシワがあります。これこそがお肉の繊維です。ローストビーフを綺麗に切るためにはこの繊維を断ち切るようにカットすることでローストビーフの硬い食感をなくすことができます。
ローストビーフの繊維を切る方向をしっかり見極めて切ると、驚く程柔らか食感のローストビーフカットができるので、まずはじっくり観察してから包丁を入れてください。ローストビーフを切るときは、よく切れる包丁を使うことも大切です。普段使っている包丁で構いませんが、ローストビーフを切る前には包丁と研いで切れ味を良くしておくことをおすすめします。
続いてローストビーフを切るときに覚えておいて欲しいのが包丁の動かし方です。包丁を大きく動かすとローストビーフの身が崩れてしまうので、力を前後に加えるような感覚で包丁を動かしてください。また、ローストビーフを切るときは贅沢さを演出するために厚めに切ってしまいがちですが、厚く切ると繊維がたくさん残って食感が悪くなります。ローストビーフをカットする時は2~3mmの厚さで均等にカットしましょう。
冷凍ローストビーフを使ったアレンジレシピ
見た目も豪華な「5分で作るローストビーフカレー」
ここからは冷凍できるローストビーフを使ったアレンジレシピを紹介します。どれも簡単に出来るのに、豪華に見えるレシピばかりなのでぜひ参考にしてください。まず最初はローストビーフカレーです。材料さえ揃えばあっという間にできるのに手抜きしたように見えないみんなに喜ばれるメニューなので、忙しい日や夕食を作る元気がないときに思い出してください。作り方は、市販のトマトソース80gを電子レンジで2分温めます。
冷凍保存しておいたローストビーフ40gは自然解凍し、スライスしておきます。フライパンに市販のトマトソースを入れ、水100ml、カレールウ40gを入れて火にかけます。カレールウが溶けて、程よく水分が飛ぶまで加熱してください。器にご飯を盛り、カレーをかけ、サイコロ状に切ったチーズ40g、パセリをふりかけ、スライスした冷凍保存のローストビーフを乗せたら出来上がりです。トマトソースのコクがたまらないおいしさです。
野菜もたっぷり食べられる「タイビーフサラダ」
ローストビーフを使いタイのエスニックな味付けでいただくごちそうサラダレシピです。冷凍できるローストビーフを使えば簡単時短に完成するので、おもてなしやパーティの一品として作ると喜ばれること請け合いです。レシピは、きゅうり1本は縦半分に切ってから斜め薄切りにし、トマト1個はくし形にしておきます。紫玉ねぎ1/2個は繊維に沿って薄切りにし、セロリ1/3本は筋をとって斜め薄切りに、万能ねぎ5本は3cmに切ります。
ボウルににんにくのみじん切り1片分、プリッキーヌの小口切り4本分、ナンプラー大さじ3、レモン汁大さじ3、砂糖小さじ1/2を混ぜ合わせドレッシングを作ります。器に野菜をバランスよく盛り、解凍したローストビーフを乗せ、ミントの葉ひとつかみとざく切りにした香菜1株を天盛りにし、あらかじめ作っておいたドレッシングをかけたらできあがりです。プリッキーヌはタイの食材ですが、ない場合は唐辛子で代用OKです。
見た目も豪華「ローストビーフサンドイッチ」
ローストビーフが余ったら、ぜひ作って欲しいローストビーフサンドイッチです。たっぷりの具材がインパクト大です。冷凍できるローストビーフの大量消費にも一役買ってくれるレシピです。作り方は、人参2本はスライサーで薄切りにしたあと、千切りにしてボウルに入れ塩を振りしんなりするまでおいておきます。にんじんがしんなりしたら、水でサッと流しよく絞ったらボウルに入れます。
にんじんをボウルに入れ、塩小さじ2、ワインビネガー大さじ1、オレンジジュース大さじ1、はちみつ小さじ1、レモン汁小さじ1、マスタード小さじ1、オリーブオイル大さじ1を混ぜ、キャロットラペを作ります。6枚切りの食パンにバターを塗り中央にキャロットラペを乗せ、ローストビーフを乗せます。巻いたレタスをのせたらパンでサンドし、ラップで巻きレタスの向きと垂直になるように包丁で切ったらできあがりです。
簡単リメイク「ローストビーフチャーハン」
冷凍できるローストビーフを使えば、鉄板焼きのお店の締めに出てくるような絶品チャーハンが再現できます。とても簡単なのに、みんな大好きな味なので、喜ばれること間違いなしです。レシピは、牛脂を2個炒め、ニンニク1かけのみじん切りを投入しさらに炒めます。にんにくの良い香りがしてきたら、ローストビーフを細かく刻んだものを入れさらに炒めます。
塩コショウで味を整え、ローストビーフにあまり火を入れすぎない程度に火を止めてご飯1膳分を入れ、余熱で炒めて最後に刻んだ万能ネギをちらしたらできあがりです。こちらのレシピのポイントは、牛脂を使うことです。牛脂を使うことで、コクのあるお店のような味わいになりますので、ぜひ手に入れて作ってみてください。
手軽なごちそう「ローストビーフ丼」
冷凍できるローストビーフさえあれば簡単に作れるローストビーフ丼で、おもてなしはいかがでしょうか?冷凍庫にローストビーフさえあれば、明日急な来客が来る、というピンチの時にも大助かりです。レシピは、マヨネーズ大さじ1に生クリーム大さじ2を少しずつ加えてよく混ぜて冷蔵庫で冷やし、即席サワークリームを作ります。丼にご飯を盛り付け、ローストビーフを山のように盛り付けます。
食べやすい大きさに切ったかいわれを添えて、卵黄1個をのせ、ローストビーフソースと即席サワークリームをかけ、ブラックペッパーをかけたら出来上がりです。美味しそうに見せるポイントは、ごはんを山のようにこんもりと盛り付け、ローストビーフの切り口を少しずつずらしながら乗せることです。プチトマトがあれば色どりがさらにきれいに見えるのでトッピングしましょう。
余ったローストビーフが変身「ローストビーフビビンバ」
余ったローストビーフを韓国の人気料理ビビンバにリメイクしたレシピです。たっぷりと盛り付けたらごちそう感がアップするので、惜しみなく乗せましょう。冷凍できるローストビーフさえあればあっという間に完成します。レシピは、焼肉のたれ小さじ1、味噌小さじ1/2、コチュジャン小さじ1/2、にんにくのすりおろし1/2片、ごま油少々を混ぜ、ごはん100gとよく混ぜ合わせておきます。
ごはんを器に盛り、ローストビーフ50g、キムチ、ナムル、ゆでほうれん草、卵の黄身を乗せ、白ごまを散らしたらできあがりです。コチュジャンは辛いので、辛いものが苦手な方は調整してください。さらに濃い味が好きな方は、事前にローストビーフにタレを絡めて10分ほど置いておいたものを乗せてもおいしくいただけます。定番料理のビビンバがローストビーフを投入することで一気に豪華に見えるので、ぜひお試し下さい。
おしゃれなオードブルに「ローストビーフユッケ」
ユッケ好きの方におすすめの冷凍できるローストビーフを使ったおしゃれなオードブルレシピです。ワインのお供に出すと喜ばれること間違いなしです。ローストビーフよりも食べやすい点も人気です。ローストビーフユッケのレシピは、バター8gは室温にもどしておきます。
ボウルにベルギーエシャロットのみじん切り大さじ1、イタリアンパセリのあらみじん切り大さじ1、粒マスタード小さじ1、ローストビーフのタレ小さじ1、しょうゆ小さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2、ウスターソース小さじ1/2、トマトピューレ小さじ1、赤柚子こしょう小さじ1/2、ブランデー小さじ1、オリーブオイル小さじ1を入れてホイッパーでよくかき混ぜます。
ローストビーフ250gとバターをまな板に置き、みじん切りにして調味料を混ぜたボウルに加え混ぜます。味をみて塩味がたりなければ塩を加え、黒こしょうを多めに挽いてください。丸い器にラップをしいてローストビーフをつめて冷蔵庫で冷やします。お皿にローストビーフをひっくりかえしてのせたら、中央にくぼみを作って卵黄1個をのせたらできあがりです。食べるときは卵黄を混ぜ合わせてお召し上がりください。
ローストビーフは冷凍して長持ちさせよう!
ローストビーフもポイントさえ押さえればおいしく冷凍できることがおわかりいただけたでしょうか?今回紹介したローストビーフの保存方法をぜひ取り入れて、おいしく長くローストビーフを楽しみましょう。冷凍庫にローストビーフがあれば、手軽に豪華な食卓が完成します。ローストビーフのリメイクレシピも参考に、せっかくのローストビーフを余すことなく味わい尽くしてください!