ジップロックが電子レンジで溶ける?タッパーや袋の正しい使い方は?
食品の保存だけでなく、小物の整理や収納に便利なジップロック。安価な袋も多数ありますが、しっかり密閉できて素材もしっかりしているのでジップロックを選ぶ方がたくさんいます。保存しておいた食品をそのまま電子レンジに入れられるのも便利なポイントです。しかし、ジップロックにはたくさんの種類があって、冷凍できないものや電子レンジで使用できないものなどもあることを知っていますか?用途に合わせて失敗しない選び方を紹介します。
目次
ジップロックは電子レンジで使えるの?
食品を保存するのに便利なジップロックですが、種類が豊富で、なかには冷凍できないものや電子レンジで加熱ができないものもあります。間違って電子レンジに入れてしまうと、溶けたり変形してしまい、せっかくの料理も台無しになってしまいます。電子レンジで加熱できないジップロックは少しお買得だったりするので、種類をきちんと把握して用途に合わせて購入すれば賢く使いこせます。
ジップロックは電子レンジOKとNGのものがある
ジップロックには袋タイプとタッパータイプがありますが、袋タイプは5種類、タッパータイプは2種類あります。中でも電子レンジで使えるものと使えないものがあります。こんなにたくさんの種類があるとは知らずに使っている方も多いのではないでしょうか?どんな違いがあるのか見てみましょう。
ジップロックの種類を知っておこう
ジップロックには袋タイプとタッパーとして使える四角いコンテナ―タイプ、円形のスクリューロックタイプがあります。それぞれサイズも豊富にそろっているので用途に合わせて使い分けられます。食品の保存だけでなく小物の整理にも使えて便利です。
袋のジップロックはフリーザーバック、イージージッパー、スタンディングバック、ストックバック、お手軽バックの5種類です。ストックバックとお手軽バックは冷凍や電子レンジでの加熱はできないので細々とした小物の整理や、切った野菜の保存などに適しています。
フリーザーバックはS,M,Lの3サイズ、イージージッパーはM,Lの2サイズ、スタンディングバックは1サイズ、ストックバックはM,Lの2サイズ、お手軽バックはS,SSの2サイズあります。
コンテナ―タイプのジップロックはさまざまな大きさがあるので、量によって使い分けることができます。大きさが揃っているので収納時には省スペースで保存時にも見た目が綺麗に並べられるのも人気の理由です。そのまま電子レンジに入れられたり、中身が見えるのでパッと見て何が入っているのかわかるのも人気の理由です。しっかり密閉できるのでお弁当箱としても使えます。
サイズは130ml~1900mlの9種類あるので、ちょっとした薬味を小さいサイズに保存して、たくさん作ったお惣菜などを大きいサイズに保存したりと、食材の量に合わせて保存して重ねられるので、とことん無駄なスペースを作りません。
スクリューロックは、密閉性が高いので汁物などの保存にも適しています。持ちよりパーティーやピクニックなどでスープなどの水分が多いものを持ち歩く際にも安心して使えます。そのまま冷凍も電子レンジでの加熱もできるので作り過ぎてしまったトマトソースなどを冷凍しておくのにも便利です。
サイズは300ml、473ml、730mlの3種類ありあす。小さいサイズには少し残ってしまったソースや片栗粉などの粉類を入れたり、大きいサイズには作り置きしたポタージュなどのスープを入れて保存できます。電子レンジでも使えるので中くらいのサイズはお弁当用のスープを持ち運ぶようにも使えます。色のバリエーションもあるので、食材に合わせて色を変えるのも楽しいです。
電子レンジで解凍できる種類は?
ジップロック袋タイプのフリーザーバック、イージージッパー、スタンディングバックは電子レンジで解凍できます。しかし電子レンジ加熱はできません。電子レンジで解凍までしたら鍋に移すなどして調理してください。あとの2種類は冷凍にも対応していないので電子レンジでの使用はできません。
ジップロックタッパー形のコンテナ―タイプとスクリューロックでも電子レンジでの解凍は可能です。作り過ぎてしまった料理をそのままジップロックのタッパーに入れて冷凍してそのまま電子レンジで解凍できるのでとても便利です。
電子レンジで加熱もできる種類は?
袋のジップロックは基本的に電子レンジでの加熱はできません。溶けたりする危険もあるので注意してください。電子レンジで解凍までしたら取り出して他の容器に移して加熱をするか、一度サランラップに包んだものをジップロックに入れて、必要な量を取り出して電子レンジで加熱してください。
タッパータイプは電子レンジでの加熱もできるので、一度冷凍したものを保存容器ごと電子レンジで加熱をしたい場合はコンテナ―タイプかスクリューロックを使うといいです。汁物を冷凍して解凍する時もこぼれる心配がないので、はじめからタッパータイプで冷凍保存してそのまま電子レンジに入れると便利に使えます。
袋タイプのジップロックの耐熱温度は?
袋タイプは耐熱温度が100度、タッパータイプは140度です。タッパータイプは電子レンジで加熱できますが、油分の多いカレーなどは耐熱温度を超えて溶けたり変形してしまう可能性があるので、ある程度電子レンジで解凍できたら鍋などに移して加熱をしてください。袋タイプは電子レンジ解凍まではできますがそれ以上の加熱は溶けたり破れたりする原因になるので避けてください。
ジップロックのタッパーや袋の正しい使い方
ジップロックのタッパーは冷凍、電子レンジ加熱ができます。袋タイプはフリーザーバック、イージージッパー、スタンディングバックは冷凍と電子レンジ解凍ができて、ストックバックとお手軽バックは冷蔵保存のみです。では電子レンジで加熱する時はどのようにしたらいいのでしょうか。注意点も知っておきましょう。
空気の逃げ道をつくって電子レンジへ
タッパータイプはフタごと電子レンジ加熱できます。ラップいらずでとても便利ですが、しっかり閉じたま電子レンジで加熱してしまうと中が膨張してフタが飛んだり、溶けたり変形してしまう可能性があるので、フタごと加熱する時は少しずらしてから電子レンジに入れてください。袋タイプを加熱する際も、少し口を開いて空気の逃げ道を作ってから電子レンジで加熱してください。
温め時間が長いと溶けたり変形する
加熱の時間にも注意が必要です。耐熱温度は140℃なのであまり長時間電子レンジで加熱してしまうとそれ以上に温度が上がってしまって溶けたり変形してしまいます。長い時間の電子レンジに入れるのは避けて、ある程度温めたら他の容器に移すなどして温めてください。
解凍したいときは温度の低いお湯につけておこう
袋タイプの耐熱温度は100℃なので、沸騰したお湯に入れてしまうと溶けてしまいます。お湯での解凍にはあまり向いていませんが、必要な場合は沸騰しない程度の低めの温度のお湯で解凍しましょう。タッパータイプは沸騰したお湯でも使用できますが、あまりおススメではありません。ある程度中身が溶けて取り出せるようになったら鍋に移したり他の容器に移して電子レンジで加熱することをオススメします。
ジップロックを使った簡単便利なレシピ
ジップロックは保存だけでなく調味料と食材を一緒に漬け込んだ一品を作ることもできます。ジップロックの密閉力を活かして作れるつけ置きレシピや、電子レンジ加熱を利用した簡単レシピををいくつかご紹介します。
きゅうりの一本漬け
まずはきゅうりを塩で板ずりしてスタンディングバックに入れて30分ほど置きます。その間に水1カップと塩小さじ1、昆布茶小さじ1、赤唐辛子を鍋でひと煮立ちさせておきます。スタンディングバック内の水分を捨て、ひと煮立ちさせた調味料を入れて5時間ほど漬け込めば完成です。
おつまみモッツァレラ
モッツァレッラ1個に醤油大さじ2、みそ大さじ半分、豆板醤小さじ1、すりおろしにんにく少々(お好みで)を一緒にジップロックに入れて2時間置くだけで完成の簡単レシピです。簡単で美味しく、おもてなしにも最適な1品です。
ローストビーフ
塩コショウして10分ほど置いた肉を、熱した油とニンニクを入れたフライパンで両面2分づつ焼きます。肉をラップで3重に巻いてからジップロックに入れ、沸騰したお湯に5分ほど浸けて完成です。熱々のお湯に長時間浸けてジップロックが溶けたりしないように注意してください。とても簡単で豪華なメイン料理が短時間でできてしまいます。
サラダチキン
鶏むね肉1枚とプレーンヨーグルト大さじ4、塩と砂糖小さじ1、にんにくチューブ1~2センチ、胡椒少々を一緒にジップロックに入れて良く揉んで冷蔵庫で半日から一晩寝かせます。鍋にたっぷりめにお湯を沸騰させてから弱火にしてジップロックごと2,3分煮てそのまま放置したら完成です。食べやすい大きさに切ってそのままおつまみにしたりサラダのトッピングにしたりヘルシーで美味しい一品が簡単に出来上がります。
ジップロックは安全な使い方で電子レンジに!
ジップロックは電子レンジで使えるものと使えないものがあって、使えるものも解凍だけできるものもありました。電子レンジでの加熱が可能でも長時間の加熱や油分の多い食品を加熱すると溶けたり変形してしまう恐れがあるので注意が必要です。とても便利なジップロックは注意点を守って安全に賢く利用しましょう。