豚ヒレステーキの焼き方レシピ！人気ソースや料理に合う献立も紹介！

とってもヘルシーで栄養価も高い豚ヒレステーキ。ダイエット中でもカロリーを気にせずに食べられて、価格も比較的リーズナブルだから、夕食の定番メニューに加えたい一品です。せっかくだから、上手に焼いて、美味しく食べたたいところ。豚ヒレステーキを美味しく作るコツは一体どこにあるんでしょうか？下ごしらえの方法や切り方、焼き方など、詳しく調べてみました！

豚肉は匂いも少し気になるし、中まで火を通さないとなんだか心配だから、しっかり焼いたらパサパサだった、なんて経験はありませんか？脂ヒレ肉は脂肪分が少なく、タンパク質を多く含んでいます。タンパク質は加熱すると固まるという性質を持っているため、タンパク質を多く含む豚肉も焼き方次第で硬くなってしまいます。豚ヒレステーキを柔らかく仕上げるためにはどんなことに注意して焼けばいいか、焼き方のコツを紹介します。

まずは豚ヒレ肉を準備します。精肉店やスーパーでは、ブロック状で塊になった豚ヒレ肉と、適度な厚さにスライスされた豚ヒレ肉と、2種類で販売されていることがほとんです。大きな塊のブロック肉は調理するのが大変そうと、敬遠してしまいがちかもしれません。しかしブロック状になっている豚ヒレ肉なら、自分の好みに合わせて、好きな厚さにスライスできるというメリットがあります。

育ち盛りのお子さんや、食が細くなってきたおじいちゃんおばあちゃんなど、家族の状態に合わせて切り分けたり、今日はがっつり食べてパワーを充電したい！なんて、気分や健康状態に合わせて切り分けることもできて、とっても便利です。余ったブロック肉は小分けにしてしっかりラップで包み、急速冷凍したあと保存バックなどに入れて密閉し冷凍庫へ。2〜3週間は保存が可能です。タレと一緒に冷凍してもOKです。

豚ヒレ肉の下ごしらえは、ブロック肉の場合、白い筋が残っていたら大まかに取り除き、1cmを目安にお好みの厚さにに切ります。その後、肉叩きや包丁の背で軽く肉を叩き、繊維を壊します。繊維を壊すことで、焼き縮みを防ぎ、柔らかく仕上げることができます。

軽く叩いた後は、使う豚ヒレ肉の重さの1%程度の塩を肉全体にまんべんなく振り、肉の表面が常温になるまで置いて置きます。薄く切った場合は問題ありませんが、豚ヒレ肉を厚目にカットした場合、肉の表面と中心に温度差ができてしまいます。そのため、表面は焼けていたけど中心は生焼けだった…という結果になってしまいます。

豚ヒレ肉を常温の状態にすることで、温度差を小さくし、焼き上がった時に中まで火が通っていなかった…といった失敗を防ぐことができます。豚ヒレ肉の表面が常温になったら、肉の表面に浮き出た水分を、キッチンペーパーなどでしっかり拭き取り、塩胡椒やお好みのスパイスで味をつけます。

次は焼き方です。まずはフライパンに油を敷き、温めます。この時、プライパンの温めすぎに注意してください。熱々のプライパンに豚ヒレ肉を入れると、表面だけが早く焼けてしまい中まで火が通らないなんてことにもなりかねません。また急激な温度上昇で肉が収縮してしまい、小さく硬い仕上がりになってしまいます。

豚ヒレステーキの焼き方のポイントは温度にあります。柔らかくジューシーに仕上げるためにも、フライパンに肉を入れたあとも、温度を上げすぎないように注意します。科学的に説明すると、タンパク質が固まり始める温度は65度あたりです。凝固作用が始まるとその反動で肉汁が流れ出てしまいます。

気になる豚ヒレ肉の雑菌などは中心部を65度で1分以上加熱すれば、死滅不活性化することができます。65度を超えない温度で、じっくりと火を通していきましょう。片面が８割ほど焼ければ裏返し、両面に焼き色をつけます。竹串などをさしてみて、透明な肉汁が出るようであれば、焼き上がりです。

豚ヒレステーキの焼き方を説明してきました。ポイントを抑えて美味しく焼けた豚ヒレステーキには、美味しいソースを合わせて食べたいもの。次は豚ヒレステーキにあうソースのレシピを、いくつか紹介します。

最初に紹介するレシピは、玉ねぎを使った玉ねぎソースです。材料は玉ねぎに醤油、酒、砂糖、みりん。次に作り方です。玉ねぎをすりおろし、調味料とともに鍋に入れます。鍋を火にかけて玉ねぎに火が通り、好きな濃さになるまで煮詰めます。

調味料の割合は醤油が2で、あとはすべて1。好みでニンニクや仕上げにバターを入れても美味しいです。醤油味がご飯との鉄板の相性。ちなみに玉ねぎには、タンパク質を破壊するプロテアーゼという酵素が含まれているため、一緒に料理すると肉が柔らかくなるという嬉しい効果もあります。

和風の玉ねぎソースのレシピを紹介しましたが、次に紹介するレシピはちょっぴり中華風。豆板醤を使ったレシピです。作り方はいたって簡単。同量の醤油と酢に、砂糖とごま油を少々、豆板醤を加えて混ぜるだけ。豆板醤の量は好みで加減してください。豆板醤のピリッとした辛味と酢のさっぱり感が、豚ヒレステーキを引き立てます。焼いたステーキにかけるだけでなく、漬け込んで焼いても美味。

次に紹介するレシピも中華風。中国の甘味噌、甜麺醤を使ったソースのレシピです。作り方は先に紹介した豆板醤ソースと同様、混ぜるだけのという簡単なもの。醤油とみりんと酒を1：1：2の割合で混ぜ、醤油の半分を目安に甜麺醤を混ぜます。味を見て好みの味付けになるよう、分量は調節してください。

甜麺醤が甘いので砂糖は使いません。好みでニンニクを加えてもOKです。ナスやピーマンを一緒に炒めて、付け合わせにしても美味しいです。甜麺醤がない場合は、味噌に醤油と砂糖、ごま油少々を混ぜたもので代用できます。

次に紹介するソースは、ちょっぴりイタリアン。バルサミコ酢を使ったレシピです。オシャレな響きのソースですが、このソースも作り方は簡単。バルサミコ酢200ccと大さじ1杯のはちみつを鍋に入れて煮詰めるだけ。およそ半分の量になって、とろみがついたら出来上がりです。焦げやすいので必ず弱火で煮詰めてください。バルサミコ酢がない場合は、ウスターソースと酢を1：1で混ぜたもので代用できます。

最後に紹介するのは、フルーツを使ったソースです。豚肉とフルーツ、実はとても美味しい組み合わせ。今回はリンゴを使ったソースを紹介しますが、マンゴーやオレンジ、パイナップルなども、豚ヒレ肉にはピッタリ。爽やかな酸味と甘さが、淡白な豚ヒレ肉の味を引き立てます。

アップルソースの作り方は、まずリンゴ1/2をよく洗い、1cmくらいの角切りにします。フライパンを温め、バター大さじ1を溶かし、切ったリンゴを入れて炒めます。リンゴがしんなりしてきたら、はちみつ大さじ1、水100ccを入れて煮詰めます。水分が半量になったら出来上がりです。リンゴは半分を摩り下ろしてもOK。違った食感が楽しめます。

良質なタンパク質とビタミンB1を豊富に含んで疲労回復に効果的な豚ヒレ肉。その上脂質が少なく低カロリーでヘルシーだから、豚ヒレステーキは普段の食卓に積極的に取り入れたいメニューです。そんな豚ヒレステーキの献立、栄養バランスを考えて、海藻や野菜をたっぷり使った副菜を加えてはいかがでしょうか？次は豚ヒレステーキにあう、副菜のレシピを紹介します。
 

スタミナ野菜の代表、ニラです。レバニラや餃子のイメージが強いニラですが、お浸しにしても美味しく食べられます。ニラ独特の香りはニラに含まれているアリシンという成分によるもの。このアリシン、ビタミンB1の活性を高める働きがあります。ビタミンB1の豊富な豚ヒレステーキと合わせて食べることで、疲労回復に効果があります。

梅干しに含まれるクエン酸と豚肉も、疲労回復効果のある組み合わせです。ビタミンBは摂取しすぎると返って疲労が溜まるという欠点があります。それを解消してくれる成分がクエン酸です。作り方は、色よく茹でて水気を切ったニラに、ちぎった梅干しとめかぶを混ぜ、醤油とみりんで和えるだけ。手早くできるから、ちょっと物足りない時の一品にも便利。さっぱりとした味付けが、箸休めにもぴったりです。

ブロッコリーとアスパラガスのヨーグルトサラダ、レシピは、小房に分けたブロッコリーと袴をとったアスパラをさっと茹でて冷水にとり、アスパラは5cm程度の大きさにカットしておきます。ヨーグルトとマヨネーズ、レモン汁、塩胡椒を混ぜ合わせた中に、先ほどのブロッコリーとアスパラを入れて和えます。

ブロッコリーとアスパラガス。どちらもビタミン類が豊富で、美しい肌作りには欠かせない優秀食材です。豚ヒレ肉に豊富に含まれるタンパク質の一種に、コラーゲンがあります。コラーゲンは美肌に欠かせない成分ですが、実はビタミンCとタンパク質を一緒に摂取することで、コラーゲンの増加が促進されます。豚ヒレステーキの食卓に、ビタミンCたっぷりの副菜を加えることで、美肌に嬉しい効果が期待できます。

食物繊維の豊富なごぼうは、豚ヒレ肉に含まれるビタミンB1と組み合わせることでお通じが良くなるという効果があります。またビタミンB1は、ごぼうの主成分である炭水化物の代謝を促進させる作用があるため、糖質ダイエットにも適した組み合わせです。

ごぼうサラダの主な作り方は、ササガキにしたごぼうをシャキッと茹で、温かいうちにマヨネーズや好きなドレッシングで和えます。千切りキャベツやキュウリを加えるのもおすすめです。

NY発のオシャレなサラダ、チョップドサラダ。その名の通り数種類の野菜をダイズ状に細かく切って、ドレッシングで和えたサラダです。

小さくカットすることでドレッシングとよく馴染み、いろんな野菜を組み合わせるから、栄養もたっぷりです。作り方は簡単で、好きな野菜を細かく切って好みのドレッシングと混ぜるだけです。野菜の他にチーズや豆を入れても美味しいです。シンプルなバルサミコソースのステーキに合わせるのがオススメです。

食物繊維たっぷりのにんじんやごぼう、レンコンなどの根菜を使ったコンソメスープです。和食のイメージが強い根菜ですが、実はコンソメとの相性も抜群。ホッとする優しい味わいは、パンチの効いた豚ヒレステーキ豆板醤ソースに合わせると、バランスの良い献立になります。

よく洗った根菜を、好みの大きさにカットして、水を入れた鍋に入れます。煮立ったら灰汁をとってコンソメを投入し、根菜が柔らかくなるまで5分ほど煮込めば出来上がりです。コンソメはキューブの場合、包丁で細かく刻んでから入れると溶けやすいです。根菜類は煮崩れを防ぐためにも水から茹でるのがポイントです。水からじっくり茹でることで優しい味の出汁も出るので、コンソメは少量でも大丈夫です。

日頃の食卓には欠かせない大根。大根おろしにして豚ヒレステーキに添えてもいいですが、今回は大根とトマトを使ったスープを紹介します。まず、だし汁と一口大に切った大根を鍋に入れ火にかけます。大根が柔らかくなったらざく切りにしたトマトを入れ、灰汁を取ります。塩で味を整え、ネギと生姜を加えて一煮立ちさせたら、火からおろします。

大根は食物繊維やビタミン類、ミネラルなど、豊富な栄養素を含んだ薬効成分の高い食材です。消化も良くダイエットにも効果があります。また、トマトには梅干しと同様にクエン酸が含まれているため、タンパク質を多く含んだ豚ヒレ肉と合わせて取りたい食材。汁物として豚ヒレステーキの献立に加えてみてはいかがでしょうか？このスープ、味噌を加えて味噌汁仕立てにしても、美味しいです。

豚ヒレステーキ肉の下準備の方法や焼き方、ソースのレシピや献立の例を紹介しましたが、いかがだったでしょうか？良質なタンパク質やビタミンB1を豊富に含み、なおかつ低カロリー。その上リーズナブルな価格で手に入る豚ヒレ肉を使ったステーキを、日頃の献立に取り入れて、疲労回復などに役立ててください！