ソーキそばのレシピを紹介!麺・具・スープなど詳しく解説!
沖縄は、かつて琉球王国とも呼ばれていた独特な文化がある島です。歴史は食文化にも及び、その代表的な料沖縄理の一つに「ソーキそば」があげられます。ソーキそばは、いまや沖縄グルメの定番にもなっているほど人気のある料理です。ここでは、ソーキそばのレシピについて紹介します。麺や具材、スープなどそれぞれのレシピも丁寧に説明しているので、この記事を参考に、ぜひソーキそば作りに挑戦してみてください。
ソーキそばのレシピが知りたい!
沖縄へ旅行に行くと、食べたくなるのがソーキそばです。さっぱりとしてダシのきいたスープに、骨付き肉がのったソーキそばは、何度食べても飽きのこない味が特徴です。そのソーキそばが自宅でも作れたら、いつでもあの味を楽しむことができます。ここでは、ソーキそばのレシピや具材について詳しく紹介します。ぜひ、自宅で沖縄料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ソーキそばについて
何気なくお店で食べることの多いソーキそばですが、麺の作り方のレシピや使われる材料などは、一般的なそばとは大きく違っています。歴史やソーキそばの具材などを詳しく説明していきましょう。
ソーキそばとは?
ソーキそばは、沖縄の郷土料理の一つです。ソーキとは、沖縄の言葉で豚の骨付きあばら肉のことを指し、いまやソーキそばは沖縄の定番料理となっています。ソーキそばのもととなったのが沖縄そばで、その違いは、のっている肉があばら肉か三枚肉かというだけのものです。
沖縄そばの起源は様々な説がありますが、14世紀後半から15世紀に中国から伝わったとされています。当時は麺に使われる材料が高級だったことから、琉球王国の宮廷料理として食されていました。庶民にも親しまれるようになったのは大正時代に入ってからです。
始めは、スープも醤油を使った色の濃いスープでしたが、徐々に改良が加えられ今のスタイルになったようです。そして、1970年代に具材にソーキがのったソーキそばが誕生しました。
ソーキそばの麺にはそば粉は入っていない
ソーキそばは、名前に「そば」がついていますが、実は一般的なそばとは異なり小麦粉100%から作られています。そば粉を使っていないため食感も全く違い、見た目はうどんに近いものがあります。
ソーキそばの具は何を入れる?
ソーキそばに欠かせない具材の一つに、ソーキがあります。ソーキは、じっくり煮込まれた甘辛い味付けが特徴で、ほろほろと簡単に骨から肉がはずれるほど柔らかく調理されています。骨付きソーキと軟骨ソーキがあり、どちらも根強い人気を誇っています。自宅で作る場合は、骨付きソーキの方がしっかりとダシが取れるようです。
ソーキ以外の定番の具材は、紅ショウガとネギです。あっさりスープのソーキそばは、紅しょうがのピリッとした辛さとネギの風味がよく合います。また、カマボコを入れることも多いようです。他には、豆腐や野菜炒め、薄焼き卵などを入れることもあります。
フーチバーと呼ばれるヨモギを加えると、香りが良く食欲が進みます。沖縄では香味野菜として使われるフーチバーは、風邪の引き始めや胃腸炎など身体にも良い食材です。ソーキそばとも相性抜群で、まろやかな苦みと爽やかな風味がクセになる味わいです。
ソーキそばのレシピを紹介
では、早速ソーキそばを作ってみましょう。ソーキそばは、意外と手間のかかる料理です。しかし、じっくりと時間をかけて作ることでダシのきいたとても美味しいソーキそばが出来上がります。とっておきのソーキそばが作れるように、麺や具材のレシピを一つずつ丁寧に紹介していきます。
ソーキそばの麺の手打ちに挑戦!
ソーキそばの麺は、レシピも簡単で材料も揃えやすいのでぜひ手打ちに挑戦してみましょう。3~4人分のレシピの麺の材料として、強力粉300g、M寸玉子1個(50g)、ベーキングソーダ(重曹)小さじ一杯、塩小さじ一杯半を準備しておきます。
まず、卵、塩、重曹と水120ccを合わせてよく混ぜます。大きめのボウルに強力粉を入れ、先程混ぜておいたものを少しずつ加えながら、強力粉になじませていきます。両手で揉むようにして2~3cm大のそぼろ状になったら、台に移し替え、表面がなめらかになるまでこねましょう。その後、生地をラップに包み30~60分程度寝かせます。その間に、麺を茹でるためにのお湯を2L準備しておいてください。
生地が落ち着いたら4等分し、打ち粉として片栗粉かコーンスターチをまんべんなくまぶします。ここからは、うどんの要領で厚さ1~2mmになるまで足で踏むか、麺棒で伸ばしていきます。厚さは10円玉を目安にするとわかりやすいでしょう。
生地を伸ばしたら、もう一度打ち粉をして生地を折りたたみカットの段階に入ります。麺は、茹でると膨らむのでそれも踏まえてカットしていきましょう。2~8mmまで、好みの太さに包丁で切り分けてください。パスタマシーンがある方はそちらを使っても構いません。包丁でカットするかパスタマシーンを使うかによっても、食感が変わってきます。
沸騰したお湯に1人分の麺を入れ、15秒~1分程茹でます。麺の厚さや太さによって茹で時間が異なり、麺が表面に浮き上がってきたら引き上げのタイミングです。茹で上がったら水分をきり、少量のサラダ油をまぶして冷まします。以上がソーキそばの麺のレシピです。時間はかかりますが、準備する材料は少ないのでぜひ手打ちの麺でソーキそばを味わってみましょう。
もし麺が余ったら、アレンジレシピとして焼きそばを作ることもできます。ソーキそば用の麺は太くてもちもちした食感なので、焼きそばの麺として使うととても美味しくなります。作り方は、普段の焼きそばのレシピと同じで構いません。独特の沖縄麺がソースと良く絡み、野菜とも相性抜群です。いつもとは違った絶品焼きそばが楽しめるでしょう。
実際にソーキそばを作ってみよう
それでは、ソーキそばのレシピ(4人分)の流れを紹介します。まず、スープを作っていきましょう。スープは、かつお出汁600ccと豚骨からとったスープ600ccを鍋で合わせ、薄口醤油小さじ5~6杯と塩で少し薄いかなと思うくらいに味付けします。作ったスープを器に入れ、一人200gの麺とトッピングの具材としてソーキ、ネギ、紅しょうがをのせたら出来上がりです。
ソーキそばのスープの作り方
続いて、ソーキそばのスープの素となる豚骨スープのレシピを紹介します。用意するレシピの材料は、豚骨1kg、塩25g、水1500ccです。まずは、豚骨を水道水で洗います。そして沸騰させたお湯の中に豚骨と塩を入れ、弱火で2時間ほどコトコト煮込みます。その都度、アクをこまめに取って下さい。これを繰り返すと、美味しい豚骨スープが完成します。
豚骨スープを作る上で気をつけたいのが、強火で沸騰させないということです。沸騰すると、せっかくのスープが白濁してしまうので注意しましょう。豚骨スープは色んな料理にも活用できるので、余った時はカレーやラーメンなどアレンジを楽しんでください。
ソーキの作り方
自家製のソーキを使ってソーキそばを作ると、よりお店の味に近づけることができます。それでは、絶品ソーキのレシピを紹介します。材料は、豚の骨付きあばら肉(豚スペアリブ)1kg、生姜2~3片をスライスしたもの、ネギ(緑の部分)、かつお出汁2カップ、泡盛2カップ(日本酒でも可)、黒糖1/2カップ(または砂糖1/3カップ)、醤油1/2カップです。
では、レシピを順に説明します。まず、豚の骨付きあばら肉を5~7cm大にカットします。鍋にたっぷりの水を沸騰させ、そこに肉を投入します。肉にある程度火が通ったらザルにあげ、アクを水で洗い流します。その間、肉がしっかりかぶるくらいの量のお湯を再度沸かします。お湯が沸いたら肉をもう一度鍋に戻し、生姜、ネギ、泡盛少々(用量外)を加えたら1時間ほど弱火で煮込みます。
1時間たったら、もう一度肉をザルにあげ水でアクを洗い流します。この時のゆで汁はボウルなどに入れて取っておきましょう。再び肉と生姜、ネギを鍋に戻し、かつお出汁、泡盛、先程のゆで汁1カップを加えて弱火でコトコトと2~3時間煮込みます。水分が少なくなってきたら、ダシ汁をその都度足してください。肉が柔らかく煮えたら黒砂糖と醤油を入れて更に1~2時間煮込みます。
煮込み終わったら火を消し、半日~1日置いておいたら完成です。その時にもう一度火を通すと、更に美味しく仕上がります。アクをとる茹でこぼし作業は必ず行うようにしてください。余裕があれば、茹でこぼしを何回か行うと良いでしょう。出来上がりの味も断然違います。ソーキは、ソーキそばにのせる以外にそのままおかずの一品にもなります。ぜひ、多めに作ってじっくり味わってください。
ソーキそばのレシピを参考に麺やスープ作りにも挑戦してみよう!
ソーキそばのレシピを詳しく紹介しました。ソーキそばは沖縄の定番料理と言われており、沖縄旅行に行ったら一度は口にするであろうグルメの一つです。自宅でその味を再現しようとすると手間はかかりますが、レシピの手順は簡単ですので時間のある方はぜひ挑戦してみてください。驚きの美味しさに出会えることでしょう。