ホットケーキのカロリーは一枚で高い？抑えめにする方法も紹介！

ふわふわと柔らかくて、素朴な甘みが魅力であるホットケーキ。少ない材料で手軽に作ることができるので、ご家庭の食卓にあがる機会も多いかもしれません。そのまま食べても美味しいホットケーキですが、メイプルシロップやバター、生クリームなど、トッピングの種類も豊富です。色々な味を楽しめるということも、ホットケーキが皆から愛される理由の一つでしょう。
 

しかし、ホットケーキといえばカロリーが高いというイメージがあります。実際のところ、ホットケーキのカロリーはいくらなのだろう？と、疑問に思う方も多いかと思います。カロリーオーバーしてしまわないように、事前に知っておくことが重要です。今回は、ホットケーキ一枚当たりのカロリーや、ホットケーキのカロリーを抑えめにする方法を紹介したいと思います。

ホットケーキを作るとき、ホットケーキミックスを使用する方が多いのではないでしょうか？ホットケーキミックスの他に、卵や牛乳、焼くときに使うサラダ油も必要です。今回は、大手ホットケーキミックスメーカーである森永製菓株式会社さんが販売するホットケーキミックスの成分表を見てみましょう。

成分表を見てみると、ホットケーキミックス100グラム当たりのカロリーと、できあがり一枚当たりのカロリーが表記されています。今回はできあがり一枚当たりのカロリーを見ます。書かれているのは、150グラムのホットケーキミックスで3枚焼いた場合のカロリーです。

ホットケーキ一枚当たりのカロリーは235キロカロリーです。このカロリーは「トッピングなどがされていないホットケーキ単体」のカロリーですので、バターやメイプルシロップなどをかけるとその分のカロリーは上乗せされます。ホットケーキ一枚にメイプルシロップをかけた場合、そのカロリーはおよそ300キロカロリーになります。

ただ、235キロカロリーと言われても、いまいちピンとこないものです。235キロカロリーは高い数値なのでしょうか？わかりやすくするため、白米のカロリーと比較してみましょう。

235キロカロリーというのは、白米140グラムのカロリーと同じです。これは、ご飯茶わん1杯分に相当します。ホットケーキの場合、バターやメイプルシロップなどトッピング分のカロリーを足さなければならないので、ご飯よりもカロリーが高くなってしまいます。

また、ホットケーキミックスでホットケーキを焼くとき、一枚だけ焼くということは少ないです。大体は2枚から3枚分をまとめて作ります。もしも3枚食べたとすると、そのカロリーは705キロカロリー。ご飯茶わん3杯分の白米と同じです。尚、親子丼ともほぼ一緒のカロリーです。おやつに食べるのであれば完全にカロリーオーバーになってしまいます。

カロリーが高いホットケーキですが、美味しいとついつい食べ過ぎてしまうものです。食べ終わってから後悔しないためにも、作る段階でカロリーを抑えめにする必要があります。ここでは、難しい手間をかけずにカロリーダウンする方法を紹介します。

まず、材料として使用する牛乳を低脂肪乳に変えてみましょう。200ミリリットル当たりのカロリーを比較すると、一般的な牛乳がおよそ140キロカロリーなのに対し、低脂肪乳はおよそ100キロカロリーです。また、カロリーだけでなく、脂質が抑えめということもメリットです。

さっぱりとした口あたりの低脂肪乳ですが、ホットケーキに入れるとそこまで違いは感じられません。ホットケーキミックスには充分な脂質が含まれているためです。牛乳は低脂肪乳に変更することでカロリーを抑えめにすることができます。また、低脂肪乳は一般的な牛乳と比べて安価であることが多いので、お財布にも優しい方法です。

材料の牛乳を炭酸水に変えて作ると、ふわふわで分厚いホットケーキを作ることが出来ます。炭酸水は0キロカロリーですので、牛乳で作る時と比べて大幅なカロリーダウンになります。あっさりとした味なので、シロップをかけるなどのトッピングをして食べるのをおすすめします。

炭酸水に含まれる二酸化炭素は、加熱すると気泡となり、生地を押し上げます。そのため、分厚いホットケーキになるのです。また、二酸化炭素があった場所は細かい空洞となるので、ふわふわとした軽い食感になります。

かさまし食材としてメジャーな豆腐ですが、ホットケーキにも使えます。牛乳の代わりに豆腐を加えて、なめらかなクリーム状になるまでよく混ぜます。あとはいつものように焼くだけです。牛乳で作るホットケーキよりももちもちとした食感で、腹持ちも良くなります。

豆腐に含まれているたんぱく質は、加熱すると固くなる性質を持っています。そのため生地に加えるともちもちとした歯ごたえが生まれます。ちなみに、豆腐を加えた生地は膨らみやすく、分厚いホットケーキを作ることも簡単です。

ホットケーキを焼くときに、フライパンいっぱいにサラダ油を入れていませんか？ホットケーキを焼くとわかるのですが、生地がサラダ油を吸ってしまいます。どんなにサラダ油を入れても、ひっくり返すときにはフライパンの中にサラダ油はほとんど残らないのです。

サラダ油は、小さじ1杯に満たないほどの量で充分です。サラダ油を引いたら、キッチンペーパーなどで薄く伸ばしましょう。こうすることでホットケーキの焼き色にムラが出来ることなく、フライパンにくっつくこともありません。テフロン樹脂加工のフライパンの場合、油は引かなくても大丈夫です。

また、油としてバターやマーガリンを使用するレシピもありますが、カロリーの面で考えるとあまりおすすめはできません。バターなどは焦げ付きやすいため、弱火でじっくり火を通したいホットケーキには不向きです。焦げ付かないようにとたくさんのバターやマーガリンを使うと、カロリーの摂りすぎに繋がります。

カロリーを抑えめに作ったホットケーキでも、たっぷりのシロップをかけてしまっては本末転倒です。トッピングによく使われるメイプルシロップは大さじ1杯でおよそ54キロカロリーあります。はちみつに至ってはおよそ62キロカロリーと、カロリーが高いのです。

シロップが染み込んだホットケーキは美味しいですが、かけすぎには要注意です。少ない量をよく伸ばしてから食べることをおすすめします。

いちごやブルーベリー、バナナなどのフルーツをトッピングに使ってみましょう。色とりどりのフルーツが目に楽しく、ホットケーキが一気に華やぎます。いちごは1粒でおよそ5キロカロリー、ブルーベリーは10粒で6キロカロリーと抑えめのカロリーなので、たっぷりとトッピングできます。バナナは1本で77キロカロリーと少し高めですが、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。

人間の舌は、同じ味が続くと満足感が薄れる傾向があります。フルーツと一緒に食べると、味の変化を楽しむことができ、飽きずに最後まで美味しく食べられます。また、カロリーが抑えめのフルーツをたくさん食べることで、少量のホットケーキでも満腹感が得られます。

ここまでホットケーキのカロリーについて触れてきましたが、合わせて知っておきたいのが糖質の量。ホットケーキ一枚当たりに含まれる糖質の量はおよそ30グラムです。シロップなどトッピングをすると、50グラムから100グラム程度まで跳ね上がります。平均的な成人女性が1日に摂取するべき糖質の量は300グラム以下と言われているので、場合によっては1/3を占めてしまいます。

ちなみに、ご飯茶わん1杯分の白米に含まれる糖質の量はおよそ55グラムで、8枚切り食パンではおよそ27グラムあります。糖質が高いと言われるパスタでも、およそ67グラムです。これらの食材と比較しても、ホットケーキの糖質は高いと言えるでしょう。

いかがでしたか？カロリーや糖質が高いホットケーキですが、食べるときは美味しく食べたいものです。ほんの少しの工夫で、おいしさは変わらずにカロリーを抑えめにすることができます。ホットケーキを作るときや食べるときに参考にしていただけたら、と思います。