燻製器のおすすめ16選！初心者でも簡単アウトドア・家庭用の人気を紹介

燻製料理というのは、手順的にはさほど難しい料理ではありません。密閉容器で、燻製チップに火を付けて、しばらく待てばよいだけです。けれども、食材が見えないことで、初心者は不安になることも確かなようです。そんな初心者でも、安心して燻製器を使用するための、おすすめのポイントを紹介します。まず第一に、初めて燻製器を扱う場合は、できるだけ小さめの燻製器をおすすめします。

小さいということは、当然ながら大きな食材や沢山の量の食材は、燻製できません。小人数用の燻製なら、それでも十分に用は足ります。第二には、扱いやすさ、使い勝手の良さです。シンプルなほど、初心者には良いと思います。燻製材を置いて着火する。食材を網にのせて中段にセットする。蓋をして規定の時間だけ待つ。以上の3つの手順で完成する燻製器がおすすめになります。

第三には、メンテナンスの良さ、簡便さです。燻製器は使い込むうちに、どうしても燻製煙で汚れます。使用後に、さっと洗い終えることのできる、大きさや部品点数の燻製器がおすすめです。後は、燻製料理のレシピなどが添付されていれば、ベストになります。最初に述べたように、燻製は食材の顔を見ずに作り上げますから、最適時間を把握するまでは、初心者は特にレシピに頼るのが一番です。

燻製器には、いろいろな種類、タイプがあります。まず、家庭油に向く燻製器とアウトドア用に向く燻製器です。ただし、家庭用、アウトドア用とのあいだに決定的な違いはありません。同じ燻製器をどの場所で使用するかの違いです。しいて言えば、燻製器の容量が問われるかもしれません。やはり、アウトドア用には、ある程度の容量が必要になると思います。また、燻製器は素材によって、いくつかに分かれます。

陶器製や鉄製、ステンレス製と、ダンボール製です。それぞれ特徴があって、燻製の使用目的によっては、燻製器に向き不向きが出てきます。燻製作りは、「熱燻」「温燻」「冷燻」と、温度による製法の違いがあります。日本の気候風土では、冬場以外に冷燻は基本的に難しいと考えられます。また、燻製器の下部に空気穴がないタイプでは、燻製ウッドは使えません。そんな違いも踏まえながら、各燻製器の特徴を説明します。

まず、アウトドアに不向きの要件を挙げておきます。たとえば、冷燻の場合ですが、じっくりと燻す必要がありますので、それなりの広い空間、つまり大型の燻製器が要求されます。また、時間も何分とか何時間ではなく、何日単位で掛かることもザラです。冷燻には、温度管理をシビアにするための温度計も必要になります。それらの理由で、大型で温度調整機能もとなると、アウトドアに不向きにならざるをえません。

家庭で使用するのなら、逆に用意された燻製器に合わせる燻製方法も考えられますが、アウトドアである程度の人数となると、燻製する量もそれなりになければなりません。同時に運搬方法も考慮すると、横に大きいこと以上に、高さのある燻製器が求められてきます。そして、何段か網棚の設置が可能な燻製器であるなら、網棚の高さを調整できるタイプのものがよいでしょう。また、食材をぶら下げられるバーなどがあると便利です。

つまり、アウトドア用ということは、どうしてもある程度の容量のある燻製器が必要になってきます。家庭用との違いをあえて述べるなら、そこに尽きるかもしれません。熱燻にしろ、温燻にしろ、それらの燻製方法への対応は、大型でなくとも小型の燻製器で可能です。違いは、1度にできる燻製の量が異なることだけです。このような点を考えていけば、おすすめの燻製器はみえてきます。

陶器製の燻製器は、鉄製と比較するとリーズナブルです。デメリットを先に述べておくと、壊れやすいいことと、大型な燻製器には向かないということです。逆に言えば、家庭用に向くということです。同じ理由で、冷燻には向きませんから、家庭用として、温燻や熱燻の燻製を少量ならば、手早く完成させることができます。ポータブルなガスボンベと同じ感覚で使うと便利なのが、おすすめできる陶器製の燻製器です。

鉄製の燻製器は、陶器製とは逆に、壊れにくいのが特徴です。けれども、陶器製と同様に冷燻には、やはり向きません。鉄製のために、熱伝導力は良好で、熱燻なら燻製時間は短くすみます。陶器製と比べたら、1度の燻製量は多めが可能です。鉄製か否かに限らず、「〇〇と煙は高い所に登る」ことを考え併せても、燻製器は横幅的な面積よりも、縦の高さを重要視したほうが、一般的に良いと思います。

ステンレス製の燻製器も、熱伝導率は高いので、想定よりも加熱温度は低く管理したほうが良いと思います。陶器製、鉄製、ステンレス製すべてに言えますが、密閉性が高いから、家庭用としては最適です。同じ理由で、食材に対しての熱の周りも早いでしょうから、燻製する以上に食材の乾燥を招く心配をしなくてはなりません。ステンレス製の燻製器も、熱燻、温燻に向く燻製器になります。

他の素材の燻製器に比べれば、耐久性や火災の危険性には少し問題があるかもしれませんが、ダンボール製の燻製器も十分に使い物になります。再使用も利きますし、折りたたんだ際のコンパクト性は一番とも言えます。口コミによっては、燻製の仕上がりが、このダンボール製の場合、やわらかなスモーキーさがあると評判です。価格は、もちろん安いので、初心者の燻製デビューには、もってこいのおすすめになります。

これから、初心者でも使えるおすすめの燻製器を紹介していきます。その前に、どの燻製器にも共通する、燻製器の扱い方を説明します。燻製器が作られている素材にかかわらず、それ専用の容器が付属していない場合は、燻製材は必ず燻製器の底にじかにではなく、アルミホイルなどを敷いた上に載せることです。片づける際に、火災の恐れや汚れを取り除く手間が省けます。

ソトいぶし処おかもち香房は、燻製器としてはたいへんな優れものです。まず、外形寸法を紹介します。巾275奥行230高さ520です。巾、奥行が家庭用であるのに、高さの520は、使い勝手を非常に増してくれます。このサイズからは、いろいろな食材の燻製が可能になります。また、かなり縦長な、魚や肉も燻製可能です。アウトドアにも家庭用にも両方対応できます。組み立てとかの予備作業の必要もありません。

おかもち香房は、難しい操作や手順もなくて、初心者にも十分に使いこなせる燻製器です。価格は、13,824円になります。3段網とか吊り下げフックなども付属されていて、人気のおかもち香房はおすすめの燻製器です。

キャプテンスタッグ燻製ビギナーセットは、その名のとおり、初心者向けの燻製キットです。組立てる手間はありますが、問題になるほど複雑な組立ではありません。フォトを見ていただいて分かるように、燻製作りに最低限必要なものは、すべてそろっています。ビギナーセットというのは、偽りではありませんでした。レシピも付属しているのはありがたいです。価格は、4,259円になります。初心者には、価格もおすすめの燻製器です。

このAPELUKAのテーブルトップスモーカーは、小型サイズという点をのぞけば、ソトのおかもち香房以上の優れものかもしれません。つまり、使い勝手の良さ、メンテナンスの良さという点において、初心者向きというコンセプトにピタリとはまります。特徴を二つ挙げます。このテーブルトップスモーカーには、本体の底から1cmほどの部分にスリットが入っています。スモークウッドを使用する時は、これが酸素供給の役目をします。

スモークチップを使用する時は、付属のステンレス製チップ受け皿のツメが、このスリットの穴をふさぐように収まります。二つめは、テーブルトップスモーカーの蓋の上部には、木製のツマミを回すことで開閉できる穴があります。このツマミを捻ることで、熱効率を上げたり、適度に燻煙や水蒸気を逃がしたりすることが可能です。初心者でも少し慣れてきたら、この機能がとても重要だとお分かりになると思います。

また、蓋はステンレス製で、燻煙のタールによる汚れも、スポンジなどで簡単に洗い落とせます。テーブルトップスモーカーの価格は、16,200円になります。燻製作りのベテランにもですが、初心者には特におすすめの、アウトドアにも耐えられる、家庭用燻製器です。

アデリアのスモーク＆スチームドームは、本体が万古焼の耐熱陶器製で、蓋が耐熱ガラス製になっています。食材が燻されていく過程を眼にできるのは、初心者にはありがたいです。直火にも、電子レンジにも対応している、家庭用の燻製器です。スモーク網を設置しなければ、通常の蒸し料理鍋として幅広く使用できる、とありますが、燻香が移ってもかまわない料理以外は、基本的にはムリだと思えます。価格は、5,014円になります。

サーモスのイージースモーカーは、室内でもではなく、室内でお手軽に燻製作りをするためのセラミック製燻製器です。セラミック製の鍋に、燻製チップ、網、食材を入れて、コンロで加熱した後、内側がステンレス張りの保温容器に鍋ごと納めて、以後の加熱なしに長時間保温して燻製する方式になっています。短時間かつ室内に燻煙が充満する恐れもなく、家庭用に特化した燻製器です。価格は、8,370円になります。

ホンマ製作所のキッチンスモークキュートは、IHを含むあらゆる熱源に対応した燻製器です。ステンレス製で、気密性の高い家庭用の燻製器になります。長時間燻煙が対流することで、燻製チップの使用量が少なく済み、経済的なモデルです。また、カラフルなバリエーションがあって、オシャレな燻製器です。初心者にはうれしい、オリジナル燻製レシピも付属品のなかに含まれています。おすすめの燻製器の価格は、4,290円です。

イシガキ産業の鉄人鍋は、IH対応で、燻製、煮る、炊く、焼く、蒸す、などができる多様鍋です。鉄鋳物製の燻製器です。やはり、燻製に特化していないことが、強みでもあるし、弱みとなる心配もあります。レシピも付属されていて、リーズナブルな価格が魅力です。価格は、5,400円になります。

ツヴィリングのスチーマー＆スモーカーセットは、燻製ばかりでなく、スチームや鍋料理などの多機能クックウエアです。三層構造になっているシグマクラッシックと呼ぶ、鍋底のアルミニウムコアの働きで、優れた熱伝導率と蓄熱性があり、一度温度が上がれば弱火で調理が可能な、経済的構造をもっています。これにより、しっくりと食材をスモークすることができます。おすすめの、燻製器の価格は、17,280円になります。

ソトのいぶし処スモークポットは、本体が耐熱陶器製で、蓋が磁器製となっています。基本的には、熱燻用ですが、本体に温度計が付属しているので、温度の管理は容易になり、初心者にも安心な燻製器です。オリジナルレシピが付属していることも、嬉しい要因です。スモークポットの価格は、4,990円になります。短時間で手軽に燻製が楽しめる、家庭用におすすめの燻製器です。
 

アウトドア用品の老舗メーカー・スノーピークのコンパクトスモーカーです。この燻製器は、ステンレス製で、本体と蓋、網2枚、汁受け皿のセットになります。蓋にも本体にも穴は無くて、気密性が高く、基本的に熱燻向けの燻製器と考えたほうがよいでしょう。網が2段あって、比較的多めの燻製が一度にできます。ステンレス製ということで、堅牢にできていて、永く使用することが可能です。価格は、10,260円になります。

口コミ評価にあった画像などを見ると、誤解している人が多いようなので、1点だけ説明しておきます。上のフォトの図を見れば分かるように、燻製チップは本体の底にアルミホイルを敷いた上に置きます。汁受け皿はその上に設置して、網を2枚掛け、蓋をして燻製するのが、正しい手順です。少なからずの人が間違えているのは、汁受け皿に燻製チップをのせています。これでは、食材から落ちる脂がチップに掛かるのを防げません。

当記事がこの燻製器を、機能的だと評価しているのは、他の燻製器にはあまり見られない、この汁受け皿にあります。アウトドアにも家庭用にも、おすすめの燻製器ですので、正しくお使いください。

ベルモントの鉄製燻製器です。燻製器の蓋には、水蒸気や余分な燻煙を逃がすための穴がありますが、本体の下部には穴はなくて、燻製チップしか使用できないので、基本的には熱燻用の燻製器となります。高さが12cmほどあって、大きめの食材も燻製可能です。汁受け皿がないので、脂がしたたり落ちるような食材の燻製には向きません。燻製初心者の練習台としては、価格の2,818円が、おすすめになります。

キャメロンのストーブトップスモーカーは、ガス、オーブン、炭火、IHと、多様な熱源に対応できるために、アウトドアでも家庭用でも両用できる、熱燻用の燻製器です。容量は小さいので、いずれにしても小人数での使用になります。価格は、5,940円になります。

ロゴスのスモークタワーは、本体中央で大きく開閉する様式の、タワー型燻製器です。食材の出し入れが容易になります。スモーク材の出し入れも、引き出し式で深底のケースが付いていて、スモークウッドもチップもOKです。本体の上下に開閉式の空気孔もあって、温燻も可能になっています。もちろん、熱源を使用しての熱燻もできます。S字フックの吊り下げ有効高は、20cmあり、長さのある食材も燻製できます。

スモークタワーは、家庭用はもちろん、アウトドア用にも十分に対応が可能な燻製器です。ステンレス製であることと、本体が分離できることなどで、内部が洗いやすい構造になっています。おすすめの燻製器の価格は、14,579円になります。

ユニフレームのフォールディングスモーカーは、サイズが26×25×60で大きめです。サーモンなどの、大型の食材の温燻に向きます。蓋の部分に温度計用の穴が開いていて、温度管理もできます。温度計を使用しない際は、蓋を180度ずらすと穴はふさがる構造になっています。付属のスタンドを利用することで、いろいろな熱源に対応が可能です。使用後は、折りたたんで収納することもできます。価格は、16,900円になります。

パナソニックのロティサリーグリル＆スモークは、多機能というばかりではなく、熱源的にも異色の燻製器です。パナソニックらしく、熱源は電気です。「燻製」「グリル」「オーブン」「トースター」などの機能は、豪華というほかありません。他の多機能燻製器の折りにも触れましたが、燻製を一番にと考える人に、どこまで受け入れられるかは、疑問です。価格も、31,572円と、おすすめの価格とは言いがたいです。

グルーディアの燻製器は、熱源も電源も不要です。単三乾電池4本あれば、いつでも、どこでも燻製が可能です。どんな食材にも、短時間（3分～10分）で燻製することができます。しかも、食材の温度を変化させません。熱いものは熱いまま、冷たいものは冷たいまま燻製します。軽量220gの、コンパクトサイズです。1度に使用する燻製チップは、小さじ1/2です。燻製材使用量は、実に経済的です。

さまざまなシーンで、余興的に使用するのも面白いかもしれません。グルーディア燻製器の、使い方手順は、1.チップポケットいっぱいにチップを詰めます。2.電源を入れます。3.着火ライターでチップに火を付けます。4.燻煙を閉じ込めてから、チューブを取り出します。この後の時間は、好みで決めてください。おすすめの燻製器の価格は、17,820円になります。

定番中の定番になる、カキの燻製がおすすめです。冷めても美味しいけれど、燻製したてを食べると、これが一段と美味です。粒マスタードをつけてるも良いですね。

おすすめしたい鶏手羽先の燻製も、また病みつきになります。柚子胡椒と合わせて食べると一段と風味が増します。

ニジマスの燻製もおすすめです。サケやマス系の魚は、どういうわけか燻製が似合います。もう、日本酒で迎えるしかないでしょう。

おすすめの燻製といえば、合鴨もはずせません。鴨の旨みと燻香が口の中、外で混ざり合って、えも言われません。

驚きました！予想を上回る燻製器の種類でした。正直に言って、一長一短がありすぎて燻製器選びに迷います。けれども、最初の線引きは、燻製器に特化しているかどうか、でしょう。次には予算です。さらに、家庭用かアウトドア用か、使用する場面での線引きです。熱燻だけでよいのか、温燻までも視野に入れるのか、といったところでしょうか。この4点ほどの線引きで、あなたはどちらを望むのかを検討してみたらどうでしょうか？

そうすれば、おのずと具体的な燻製器が絞られてくるに違いありません。いまや、便利な燻製器のお蔭で、燻製作りは誰にでもできる簡単な作業になっています。かっての保存のための燻製作りとも異なって、食材をより美味しく食べるための燻製作りです。あなたにピッタリの燻製器で、あなたが作った本格的な燻製を、あなたが味わうのです。