床暖房のガス代を節約する方法は?つけっぱなしがお得って本当?

みなさんのおうちに床暖房はありますか?エアコンよりもぽかぽかと温かく快適な床暖房ですが、電気代やガス代が高いのがデメリットです。そんな床暖房のガス代を少しでも節約するために、今回はいろんな方法を徹底リサーチしました。一般的に言われるつけっぱなしの方がお得、というのも本当のことなのか気になります。床暖房を節約するノウハウを一挙に公開しますので、ぜひチェックしてみて下さい。

床暖房のガス代を節約する方法は?つけっぱなしがお得って本当?のイメージ

目次

  1. 1床暖房のガス代を少しでも安くしたい!
  2. 2床暖房について知っておこう
  3. 3床暖房のガス代を節約する方法を解説!つけっぱなしはお得?
  4. 4床暖房のガス代の節約方法を試してみよう!

床暖房のガス代を少しでも安くしたい!

冬は一年の中でも光熱費がぐんと上がる季節。光熱費は日々上昇を続けていることもあり、少しでもガス代を節約したいものですよね。特におうちに床暖房がある方は床暖房のガス代が気になると思います。床暖房のガス代を節約する方法はあるのでしょうか?世間一般によく言われる、つけっぱなしの方がお得というのが本当のことなのかも気になります。そこで今回は床暖房のガス代を節約する方法について徹底リサーチします!

床暖房について知っておこう

床暖房の種類について

床暖房には、大きく分けて2種類の方法があります。ひとつが電気を使って温める電気式床暖房と、もうひとつは温水を使って床を温める温水式ガス床暖房です。電気式床暖房は名前の通り電気の力で床を温めます。電気を通すことで発熱する発熱体を床の下に張り巡らせることで床を温めます。発熱体を床の下で引くだけで熱源が必要ないため、設置が比較的簡単なことと、範囲が狭くても取り付けやすいことが特徴になります。

また、電気式床暖房の設置は設置費用がガス式床暖房と比べて安いこともメリットです。ただし、ランニングコストはガス式羽化暖房と比べて1.5倍ほど高くなるため、電気代が非常にかかることがデメリットです。一方温水式ガス式床暖房は、ガス給湯器でお湯を作り、そのお湯を床下のパイプに循環させて温水の力でお部屋を暖めます。最近電気式に比べ人気の温水式ガス床暖房メリットデメリットがあるので、詳しく説明していきます。

温水式ガス床暖房のメリットとデメリット

温水式ガス床暖房のメリットとしてあげられるのが、お部屋を暖めるスピードが早いということが挙げられます。電気式床暖房はお部屋が温まるまでに時間がかかるため、ほかの暖房器具と併用しなければ寒いのですが、温水式ガス床暖房は立ち上がりが早いので別の暖房器具を使う必要もなく、節約につながります。温水式ガス床暖房はスイッチを入れたら素早く足元から部屋全体をぽかぽかにしてくれるので、満足感が高いです。

温水式ガス床暖房のメリット二つ目は、お部屋を暖めるパワーが強いということです。電気式床暖房はホットカーペットのような感覚なので、電気式床暖房だけで部屋を暖めることは難しいですが、温水式ガス床暖房はパワーが強力なのでほかの暖房器具を使わなくてもお部屋を均一に一度に温めます。電気式床暖房は広い部屋や複数の部屋、今流行の吹き抜けのおうちなどを全体に温強力なパワーで温めるのに適しています。

温水式ガス暖房のメリット三つ目は低温やけどの心配がないことです。小さな赤ちゃんがいるご家庭や、お年寄りのいる家庭では一部の個所にずっといると低温やけどになってしまうことがありますが、温水式ガス床暖房は設置面が38度までしか上がらないようになっているため、うっかり温水式ガス床暖房の上で長時間お昼寝してしまっても低温やけどの心配をする必要がありません。

温水式ガス床暖房は空気の乾燥が少ないこともメリットです。床からの空気の対流でお部屋全体を温めるので、温風を噴出するエアコンやファンヒーターと比べ乾燥しにくくなっています。喉や鼻の乾燥は風邪の原因にもなるので、そういう意味でもとてもメリットが高いと言えます。また、床暖房のメリットとしてエアコンや石油ヒーターに比べ二酸化炭素排出量が少ないため環境にやさしく、エコであるということもメリットと言えます。

逆に、温水式ガス床暖房のデメリットですが、床暖房のある場所に物やおもちゃなどを置いておくと、一緒に温められることにより劣化してしまう可能性もあります。食材などをうっかり置いてしまうと、いつの間にか温まってしまい傷んでしまうこともあるので注意してください。また、カーペットを敷きたい場合、床暖房に対応したカーペットを購入する必要があります。床暖房を妨げないよう薄手のものを購入するとよいでしょう。

温水式ガス床暖房は快適で使っているときのデメリットは少ないのですが、壊れたときに大変なのが大きなデメリットです。ほかの暖房器具なら故障したら買い替えるだけでいいのですが、温水式ガス床暖房が壊れたら全体を入れ替える工事をすることになり、費用が数百万円単位でかかることもあります。定期的なメンテナンスが必要となりますが、保証期間が終了するとメンテナンス契約そのものができなくなるため注意が必要です。

床暖房のガス代を節約する方法を解説!つけっぱなしはお得?

床暖房のガス代は一か月でどれくらいかかる?

温水式ガス床暖房のガス代は暖房機器や、住宅の性能により変動はありますが、都市ガスボイラーを使用している家庭のひと月のガス代の目安としては6畳で約2780円、8畳で3710円、10畳で4640円、12畳で5570円、16畳で7426円となっています。このほかに電気代が月々500円~600円かかり、ガス代と合算した額が月々のランニングコストです。プロパンガスボイラーの場合は、さらに1.5倍ほどガス代がかかります。

ちなみに電気式床暖房とのランニングコストを比較してみると、ひと月の電気代の目安は6畳で3900円、8畳で6100円、10畳で7300円、12畳で8500円、16畳で11500円となっています。温水式ガス床暖房と比べると立ち上がりスピードが遅いため、ほかの暖房器具と併用するとさらに電気代が高くなります。光熱費の節約という意味では、電気式床暖房よりも温水式ガス床暖房の方に軍配が上がるという結果になっています。

床暖房とエアコンの電気代はどちらがお得?

床暖房とエアコンの電気代を比較した場合はどうでしょうか?ちなみにエアコンは、スイッチを入れてから数分で温風が出て部屋を比較的早く温めてくれますが、温かい空気は部屋の上部に集まるため暖かさを感じにくい傾向にあります。また、エアコンの暖房は空気が乾燥しやすく、ほこりが舞い上がることにより花粉やハウスダストによるアレルギーを引き起こすデメリットがあります。

エアコンとのランニングコストの比較ですが、ここではパナソニックのエアコンXシリーズとの比較を紹介します。エアコンのひと月当たりの電気代は6畳で2851円、8畳で3337円、10畳で4471円、12畳で5929円、16畳で9720円となっています。ではガスファンヒーターの場合はどうかというと、6畳で3210円、10畳で4290円、14畳で6300円です。こちらは都市ガスではなくプロパンガスになるとコストがさらに上がります。

部屋全体をふく射熱で温め、空気を汚さないことで知られるオイルヒーターは、温水式ガス床暖房と同様足元から温めてくれます。使用している方も多いので、参考にデロンギのオイルヒーターの電気代を紹介すると6畳で1620円、8畳で2241円、10畳で3402円となっています。オイルヒーターは大きな部屋の場合部屋全体を温める効果は少ないので、どちらかというとリビングより寝室や子供部屋での使用が中心となります。

温水式ガス床暖房とそのほかの暖房器具の比較をまとめてみると、10畳のガス・電気代目安で温水式ガス床暖房は4640円、電気式床暖房は7300円、エアコンは4290円、ガスファンヒーターは4400円、オイルヒーターは4368円が目安となります。温水式ガス床暖房は部屋全体をぽかぽかと温めてくれ、快適であるにもかかわらずほかの暖房器具と比べるとコストもほとんど変わらないのが嬉しいポイントと言えます。

エアコンと温水式ガス床暖房の比較を見てみると6~10畳ではエアコンの方が電気代が少し安いのですが、16畳以上の広い部屋では温水式ガス床暖房の方が安くなります。その差はひと月2300円もの差があるので、広い部屋の方はエアコンよりも温水式ガス床暖房の方が節約につながるというわけです。そのため、リビングなどの広い部屋に温水式床暖房を導入すると、ランニングコストの面からもメリットが高いことがわかりました。

床暖房のガス代はたち上がりの時に一番かかる!

温水式ガス床暖房は、立ち上がりの時に一番パワーが必要になります。立ち上がり時と通常運転時のガス代の差は約4倍とも言われています。具体的な金額でみると外気温や室温の温度差で条件は異なりますが、スイッチを入れた直後のガス代は約38円なのに対し、通常運転時は約9円です。この差は一目瞭然です。温水式ガス床暖房は立ち上がりにコストが一番かかるのですが、温度を維持するのにはガス代はそこまでかかりません。

床暖房のつけっぱなしの方がガス代は節約になる

床暖房はつけっぱなしの方がガス代が節約になる、というのはよく聞く話ですが本当のことなのでしょうか?具体的な数字を見ながら検証していきます。先ほどもお伝えしたように温水式ガス床暖房は立ち上がりの時に一番パワーが必要になります。温水式ガス床暖房の仕組みとして、ボイラーで水を温めてから床下に温まった水を循環させることで部屋を温かくするのですが、この自ら温水にするまでの1時間が一番ガス代がかかるのです。
 

一旦水から温水になってしまえば温める必要がないので、つけっぱなしでもガス代がそこまでかかりません。ちなみに設定温度が30度で、春先と冬の寒い日で比べると冬の寒い日の方がガス代が高くなる傾向にあります。つまり外気温の低い冬は温度差で水から温水にするまでに時間がかかるから、ということです。では、温水式ガス床暖房をつけっぱなしで運転した場合と、つけっぱなしにしないで使用した場合のガス代を比較してみます。

24時間つけっぱなしで床暖房を使用した場合のガス代を見ていきます。通常運転時のガス代約9円×24時間×30日+38円=約6480円(1ヵ月)となります。ポイントは24時間つけっぱなしにするということで1か月に1回の立ち上がりのガス代が38円で収まっているということです。では、12時間のみ床暖房を使用した場合はというと、(38円+9円×11時間)×30日=約4110円(1ヵ月)という結果になります。

こちらは30回スイッチをONにしているので、作動時の38円が30回分かかるということです。一見、12時間使用の方が安いと感じますが、スイッチを1日2回入れると1か月のガス代が約5250円、スイッチを3回入れると1か月のガス代は約6390円になってきます。スイッチを入れる頻度が多い分だけで、ガス代がかってしまい節約になりません。何度もスイッチを入れたり、切ったりするのであればつけっぱなしの方が節約になります。

節約になると思って部屋が温まったら床暖房のスイッチを切り、寒くなったらまたスイッチをオンにする使い方よりも、24時間つけっぱなしにする方がお得です。オンオフをむやみにしすぎると、実際に床暖房をつけている時間は少なくてもつけっぱなしの方が電気代が安いという本末転倒なことにもなりかねません。ガス代の節約という意味では、少々の外出ならつけっぱなしにしておく方がガス代の節約になります。

床暖房の上に敷物を置かないほうがガス代は節約になる

ガス代を少しでも節約するために床の上にカーペットやじゅうたんなどの敷物を敷かないことも大切です。温水式ガス床暖房に限らず、床暖房は床からの輻射熱や熱伝導によって部屋を暖めるのですが、床のお上に物を敷いたり、置いてしまうと熱が部屋の空気に伝わりにくくなってしまいます。どうしても敷物を敷きたい場合は、床暖房に対応したもので、なるべく薄手のものの方が熱を感じやすいのでそちらを選びましょう。

直接座るのには抵抗かあるけれど、床暖房の暖かさを感じたいという方は、自分や家族の座る部分だけの小さめのカーペットを選ぶようにしてください。今は、一人分や2~3人サイズのおしゃれでインテリア性の高いカーペットもたくさん販売されています。いずれにせよガス代を節約する意味でも、熱が伝わりやすい薄手のカーペットを選んで効率よく部屋を暖めましょう。

ガス代が節約できるエコジョーズについて

ガス代を節約したい方は、エコジョーズを導入するのもおすすめです。エコジョーズは、従来の給湯器と同様ガスを燃料にお湯を沸かすのですが、従来の給湯器の給湯する際に出てしまっていた排気熱も有効活用し、パイプを通る冷たい水をいったん排気熱にくぐらせて水の温度を温める仕組みになっています。エコジョーズはこうすることでいちから冷たい水をお湯にするよりも断然早く、効率的にお湯を沸かし温めることができるのです。

従来の給湯器では約200%の排気熱を無駄に捨てていたのですが、エコジョーズは排気熱を今までより約50%エネルギーをダウンできるので、高効率で熱を無駄にしません。また、ガス代の節約にも効果的です。エコジョーズはエネルギーを有効活用して水の温度をあらかじめ高くしてから本加熱に入るので、ガスの使用量を大幅削減でき、ガス代も大幅にカットできます。エコジョーズなら従来より12%ものガス代節約につながります。

従来の給湯器をエコジョーズのガス代を比較すると、年間で1万6500円ものガス代節約になるそうです。エコジョーズを導入するコストは、エコジョーズの本体費用と設置工事費用が必要ですが、エコジョーズの本体価格は8~10万円ほど、設置費用は10~15万円ほどなります。ランニングコストを考えると、導入する価値は十分にあるので、一度比較検討してみてはいかがでしょうか。

床暖房を設置するならエコジョーズがお得?

温水式ガス床暖房のガス代は、エコジョーズを導入することで節約することができます。従来の給湯器の熱効率が80%なのに対して、エコジョーズの熱効率は95%と高いので、無駄なガスの使用を減らすことにより、ガス代節約につながります。床暖房は温める面積が広くなればなるほど、いかに効率よくお湯を沸かして使用するかが床暖房のガス代を節約するうえで大切になってくるのです。

エコジョーズには床暖房専用のガス料金プランがあります。例えば東京ガスの家庭用ガス温水床暖房「暖らんプラン」という専用のガス料金プランを選ぶと、5月から11月は従来通りの一般料金ですが、12月4月は使用料が20立方メートルを超えると割引料金が適用されます。さらに、暖らんプランにはオプション割引があります。

エコジョーズを併用すると1年で3%、エコジョーズとガス温水浴室暖房乾燥機も使用している方は6%の割引を受けることができます。日々の光熱費は大したことがなくても、冬中で見ると大きな差が出ます。特に床暖房をつけっぱなにしている方は、大きな差を実感できるはずです。ガス温水床暖房とエコジョーズを組み合わせると、ガス代が効率よく節約できるので、ぜひ一度比較してみるとよいでしょう。

ガス代を節約するなら自動運転がおすすめ

ガス代を節約したい場合は、自動運転を活用するのも一手です。自動運転に設定しておくことで、外気温の変化を機械が勝手に察知して、快適な温度に床暖房を維持してくれるので無駄にガス代を使うことがなくなり、節約につながります。床暖房の立ち上げに無駄なエネルギーを使わないためにも、自動運転設定にしてガス代を節約しましょう。自動運転設定がついていない方は、一日の立ち上げを1回、多くても2回までにしてください。

床暖房を低めの温度に設定する

エアコンの場合もそうなのですが、床暖房の設定温度が低いほどガス代が安くなります。床暖房の場合は体に直接熱が伝わってくるため体感温度がエアコンよりも高いので2~4度ほど低くてもちょうどよいくらいです。エアコンの温度設定が23度だった場合、ガス式床暖房の設定温度は19度程度でも同じくらいの体感温度を感じることができます。1度違えばガス代が大きく変わってくるので、気持ち低めに設定することをおすすめします。

ガス会社の床暖房プランを申し込む

全てのガス会社にあるわけではないのですが、床暖房を使用する冬場に限りガス代の単価が安くなるお得なプランがあります。ガスの消費量が多くなればなるほどガス代がお得になります。特に24時間床暖房をつけっぱななしにしておきたい家庭ではとてもメリットがあります。逆にあまりガスを使用しない場合は、ガス代が割高になることもあるので注意してください。

つけっぱなしにしてずっと床暖房を使う家庭ではガス代の節約につながるので、つけっぱなし派の人は一度料金プランをシュミレーションして、冬場に床暖房プランを導入するのもおすすめです。

地熱床システムとの組み合わせも節約につながる

温水式ガス床暖房を使って、さらに光熱費を節約したいと考えている方は、地熱床システムと組み合わせるのも一つの方法です。地熱床システムは、、夏はひんやりしていて冬はほんのりと温かみを感じる自然界の大地の仕組みを利用する方法なのです。台地は太陽の熱を受けて温かく、その温かさは地面の深いところまで浸透し、一度温まった熱は長い時間をかけてふかく浸透するため地下の温度は夏より冬の方が高くなります。

地熱床システムは、住宅と地面の接している部分に砂利を敷き詰め、コンクリートで密閉することで、地面の温度が効率的に床に伝えることができるシステムです。冬場でも地熱床システムを使うと地面と床の間の砂利は15度の温度を保つことができます。逆に砂利がない住宅では床下に外気が入り込んで5度くらいまで温度が下がってしまうので、とても寒く感じます。地熱床システムは床下からじんわり快適に温めてくれるのです。

温水式ガス床暖房と地熱床システムを組み合わせると、そもそもの床の温度が高くなるため、温水を作るのにパワーをそこまで必要とせず、ガス代の節約になるうえ、夏も快適に涼しく過ごすことができます。夏は涼しく、冬は温かい地熱床システムと温水式ガス床暖房との組み合わせは、ガス代の節約にもつながりますし、24時間つけっぱなしにしてもとてもお得です。一年を通して快適を求める方は一度検討する価値がありそうです。

Thumbニトリのジョイントマットの評判は?値段や床暖房対応・使い方も紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

床暖房のガス代の節約方法を試してみよう!

光熱費も食費も上がる一方の世の中。少しでもガス代を節約する方法を紹介してきましたが、参考になりましたか?節約する方法を知っているのと知らないのとでは大きな違いがあります。床暖房を上手に活用して節約しながら快適に過ごしたいものですね。今回紹介した方法をぜひ試していただければ嬉しいです。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ