ハラミはどこの部位?味・食感の特徴や焼肉以外の食べ方も!
ハラミがどの部位に当たるか答えられる方はいますか?焼肉の定番メニューあるハラミは、カルビやロースと同じだと思っている方も多いのですが、実はある部位の内臓肉なんです。そこで今回はハラミが牛のどこの部位なのか、味や食感などの特徴について調査しました。あまり知られていない豚や鶏ハラミのほか、最後にはハラミの焼肉以外の食べ方もについても紹介していますのでチェックしてみてください!
焼肉で定番の人気部位であるハラミ
焼肉で人気の部位といえば、カルビやロースと並んでハラミがあります。たいていの焼肉屋さんの定番メニューにあるハラミですが、どこの部位なのか応えられない、という方も意外に少なくありません。今回は焼き肉の定番部位、ハラミがどこなのか、その特徴や食感、味わいなどハラミついて詳しく解説していきます。
またあまり知られていない鶏や豚のハラミや、定番の焼き肉以外の食べ方も紹介しますので、焼き肉好きの方はもちろん、お肉には目がない、という方はぜひご覧ください!
ハラミはどこの部位か知ってる?
ハラミがどこの部位なのか、すぐに答えられる方はいますか?ハラミが牛や、牛、鶏のどこの部位に当たるのか早速見ていきましょう。
ハラミって内蔵?
ハラミは見た目の印象から定番のロースやカルビと同じようなイメージを持たれている方が多いのですが、実は横隔膜の筋肉に当たり、カテゴリーに分けると内臓のひとつになります。
内臓系は一切食べられない、という方もいますが、ハラミ自体は内臓特有のクセがなく、お肉のような食感が特徴なので、内臓が苦手という方も食べやすいです。肉を卸すとき、横隔膜に肺が付随してくることから、内臓扱いになっています。
ハラミは牛の横隔膜
ハラミは、牛の横隔膜で、肺を動かすための筋肉に当たる部位です。牛のハラミは焼肉屋さんでもとても人気で、老若男女問わず食べやすいのでロースをしのぐ焼肉の人気メニューとして幅広い世代から支持されています。
一頭の牛からとれるハラミはわずか
ハラミは1頭の牛からわずか2kg程度しかとれない希少価値の高い部位です。昔は希少な部位であることから入手困難で、一般的な焼肉店で見かけることは多くありませんでした。
今もなお牛のハラミは希少な部位ということもあり、和牛のハラミを提供しているお店は数少ないとされています。でも近年安価なオーストラリアやニュージーランド、アメリカ産の牛肉のハラミが出回り始めたことで焼肉店のメニューでメジャーな部位になっていきました。
豚や鶏にもハラミがある?
あまり知られていませんが、牛だけでなく豚や鶏にもハラミがあります。豚のハラミも鶏のハラミも牛のハラミと同じようにクセが少なく、食べやすいのが特徴です。豚ハラミの部位も鶏ハラミの部位も内臓の扱いですが、正肉と変わらないおいしさがあり、しかも正肉よりもヘルシーでリーズナブルなので人気となっています。
希少部位というのも共通していて、一羽の鶏からとれるハラミは約10gなため幻の鶏肉と呼ばれることもあります。大きな焼肉店に足を運んだら、豚ハラミや鶏ハラミを用意していることがあるので、見かけたらぜひ食べてみて下さい。
腰椎に接する部分はサガリ
ハラミと似た部位にサガリという部位があります。サガリがどこなのかというと、ハラミと同じ横隔膜の一部で内臓肉に当たるのですが、牛の腰椎に接する部分はサガリと呼ばれています。
ハラミとサガリは厳密に言うと異なる部位なのですが、地域によってはハラミをサガリと呼ぶこともあります。特に北海道ではまとめてサガリと呼ばれることが多く、ハラミという名前はマイナーになっています。
サガリはハラミよりもややあっさりしているのが特徴で、北海道の焼肉屋にいってサガリを頼んだのにハラミが出てくるケースもあります。また逆もしかりで北海道の方が他地域でハラミのつもりでオーダーしたのにサガリが出てきてしまうこともあります。旅行などでどこかよくわからなくなったらお店の方に尋ねてみるとよいでしょう。
ハラミの味や食感などの特徴
焼肉の定番メニュー、ハラミという部位がどのような味で食感なのか、まだ食べたことのない方のために特徴を説明します。
味
焼肉の定番メニュー、ハラミは内臓肉でありながら、内臓肉にありがちなクセがなく、食べやすいのが特徴です。横隔膜というよく動く内臓の肉であることから、旨みがあり味がぎゅっと詰まって濃いので、あっさりとしながらも満足感があります。
焼肉店ではハラミはタレ漬けになった形が定番で提供されることが多く、お店独自の味付けが楽しめるのも特徴です。ハラミに近い部位である濃い味が特徴のサガリ、ハラミと食べ比べしてその味の違いを確かめてみてはいかがでしょうか?
また豚や鶏のハラミも牛と同様、味が濃く、クセがないのでおいしいと評判です。どちらも希少な部位なので提供している焼き肉店は少ないですが、見かけたらぜひオーダーしてみてください。
食感
ハラミの部位は柔らかく脂肪分が豊富なため、独特な噛み応えがあります。といって硬すぎずほどよい弾力があるのが特徴で、小さな子供でも食べやすいので人気があります。
低カロリーな部位
ハラミは一見赤身のお肉ですが、内臓肉なのでカルビやロースなどの正肉と比べ低カロリーなのが特徴です。100g当たりのカロリーを比較してみると牛ハラミは344kcal、鶏ハラミは121kcal、豚ハラミは329kcal、一方カルビは517kcal、牛肩ロースは411kcalとなっているので、ハラミのカロリーが低いことがわかります。
カルビやロースと比べて味や食感が劣らないのに、カルビよりも100kcal以上低いということで、ダイエット中の方や体重が気になる方も心おきなく食べられる部位と言えるでしょう。
ハラミの焼き肉以外の食べ方
焼肉での食べ方が定番のハラミですが、味が濃く旨みが詰まっているため焼肉だけで楽しむのはもったいないことです。ハラミは実は焼き肉以外にもおいしい食べ方がたくさんあるので、詳しく紹介しましょう。ハラミを家庭でももっと気軽に取り入れて、おいしさを堪能してみてはいかがでしょうか?
ハラミステーキ
スーパーや精肉店で新鮮なハラミを見かけたら、シンプルなステーキで楽しむの食べ方がおすすめです。赤身肉の濃厚な味わいを心行くまで味わってみて下さい。好きな大きさにカットしたハラミ肉にしっかりめに塩こしょうをして、フライパンでさっと火を通します。
食べ方は塩こしょうだけでシンプルにいただいても構いませんし、ガーリックバターで風味をつけた食べ方、さっぱり食べたい方はおろしじょうゆやポン酢の食べ方もおすすめです。ハラミ自体にクセがないためどんな味付けにも相性が良く、お好みの味つけで食べてみて下さい。付け合わせにはたっぷりサラダを添えると栄養バランスもばっちりです。
牛ハラミ丼
ハラミを使って、贅沢な丼仕立ての食べ方はいかがでしょうか?ハラミの味付けは前述の通りどんな調味料でも相性が良いのですが、ここでおすすめなのはレモンじょうゆです。さっぱりとしたレモンの爽やかな風味と、濃厚な牛ハラミの絶妙のハーモニーが最高で、最後まで飽きずにいただくことができます。
ハラミを適当な大きさにカットしたら、白ネギやしょうゆ、ごま油、塩、レモン汁で漬け込み、あとはフライパンでよく炒めたものを、白いご飯を入れた丼に乗せたらできあがりです。最後に卵黄を落とすとさらにまろやかになっておいしいです。料理が苦手な方でもあっという間にできる簡単さなので、ぜひ一度試してみて下さい。
ハラミのポトフ
焼肉の印象が強いハラミですが、実は洋風メニューの食べ方も相性が良いです。じっくりコトコト煮込んだハラミのポトフは、フランスのアルザス地方で古くから親しまれているメニューで、素朴ながら味わい深い一品となっています。牛だけでなく鶏や豚など数種類の肉を使うことさらに奥深い味わいになります。
厚手の鍋にバターを熱したら一口大にカットしたたまねぎ、にんじん、セロリ、じゃがいもなどを入れ、塩こしょうで味付けした牛ハラミ肉や鶏モモの肉、豚バラかたまり肉などをお好みでいれて、あとは全体に火が通るまで煮込むだけでOKです。手が込んでいるように見えて材料を切って入れるだけなので、おもてなしにもぴったりです。
ハラミのオイスター炒め
ハラミを今度は中華風の味付けでアレンジすると、白いご飯が進むおかずに大変身します。ハラミのオイスター炒めはがっつり食べたい時や、ビールのおつまみ、お弁当のおかずなどにも最適な食べ方です。
おいしく作るポイントは、フライパンにサラダ油をひき、適当な大きさにカットしたハラミを炒めたら火が通り過ぎないように一度取り出します。その後フライパンで一口大に切ったパプリカをさっと炒め、ハラミを戻したら、酒、水、オイスターソース、しょうゆ、砂糖などで味付けをし、最後に水溶き片栗粉で軽くとろみをつけたらできあがりです。
ハラミの部位を知って焼肉以外でも食べよう!
出典: https://alis.to
今回は焼肉の定番、ハラミについて特集しました。クセがないのに味が濃く、カロリーが低い、と食材としても優秀なことがよくわかったと思います。焼肉以外でもおいしい食べ方がたくさんあるので、いろいろ活用して毎日の献立作りに生かしてみてください!