2018年06月25日公開
2024年07月20日更新
柿の種は高カロリーで太る?亀田の柿の種のカロリーを調査
「柿ピー」でおなじみの柿の種は、今では海外でも買えるビールのおつまみに定番です。甘辛い三日月形のあられに塩のかかったピーナッツが絶妙のコンビネーションで、ついつい食べてしまいます。この柿の種のカロリーや糖質量はどのくらいなのでしょうか?ダイエットをしている時には、食べるのを控えた方がいいのでしょうか?ピーナッツなしとありでは、どちらがダイエットにいいのでしょうか?今回は、誰もが知っている柿の種のカロリーや糖質量から、ダイエット中に適した食べ方を紹介します。
目次
柿の種と言えば亀田
現在私たちが「柿の種」「柿ピー」といっているお菓子の代表は、なんといっても亀田の柿の種でしょう。柿の種にピーナッツが入ったいきさつの所説の中には、亀田製菓の初代の夫人が思い付きで、ピーナッツなしの元祖柿の種にピーナッツを混ぜて食べたというものもあるほどです。
亀田製菓は、1977年に現在の「6袋詰・スーパーフレッシュ」の元となる「フレッシュパック柿の種」を発売しました。これまでの柿の種は大袋に入っていて、ピーナッツの油分の酸化によって味が悪くなる欠点がありました。フレッシュパックによる食べ切りサイズの販売で、味の劣化を避けれられただけでなく、これまでは家庭で皆が集まって食べるイメージの柿の種をどこでも一人でも食べられるお菓子に変えました。
柿の種の原材料
柿の種の材料と言えば、あられ部分の米とピーナッツです。それにあられの味付けの醤油と砂糖、辛みをつける唐辛子、ピーナッツに塩が加わります。
二大柿の種メーカーの浪花屋と亀田屋のそれぞれの原材料を見るとかなり違っており、それが味わいの差にもなっています。まずコメは、浪花屋はもち米と米をブレンドしていますが、亀田屋は米だけです。浪花屋の柿の種は固くて粘り気がありますが、亀田屋はさらっとしています。
また亀田屋の柿の種の味付けには、鰹節だしや昆布だしも入っています。浪花屋は醤油だけです。浪花屋の方が味付けが濃く、亀田屋の方がさっぱりしているのが、原材料からわかります。
柿の種のカロリー
柿の種の気になるカロリーですが、6袋パックの小袋1つ150kcal前後です。デスクワークの成人大人の必要摂取カロリーが女性で1700kcal、男性で2300kcalと言われていますので、6袋パックの1小袋はおやつに最適な量と言えます。
ピーナッツなしはカロリーが低い
ピーナッツなし柿の種のカロリーはさらに低くなります。亀田はピーナッツなしは6袋パックは販売していませんが、6袋パックの1小袋分相当30gのカロリーはおよそ115kcalです。浪花屋ではピーナッツなしの6袋パックを販売していて1小袋約24gで96kcalといいます。カロリーの点では、ピーナッツなしの方がダイエット向きのようです。
柿の種の糖質量
最近のダイエットは、カロリーだけでなく糖質量も重要なチェックポイントです。低カロリーでも糖質量の高い食品は注意しなければなりません。成人の必要糖質量摂取量は、女性で270g、男性で330gといいます。糖質量ダイエットでは、半分以下の130gに抑えます。
柿の種の糖質量は、炭水化物量(糖質量は炭水化物から食物繊維量をひいたもの)から目安がつけられます。亀田の6袋パックの1袋の炭水化物は21.6gというので、糖質量はそれより少し低い値と推測できます。一方、カロリーの低いピーナッツなしの炭水化物同量で約26gです。
なお、浪花屋のピーナッツなし6袋パック1小袋の炭水化物は20.6gとなっています。1小袋の重量が24gと、亀田の30gより少なめですが、浪花屋のピーナッツなしは糖質量が低いといえます。浪花屋はピーナッツ入りの6袋パックも販売しており、その1小袋の炭水化物は25.5gとなっています。また、1小袋の重量は、同社ピーナッツなしより多く35gです。
ご飯1杯の糖質量が55.2gというので、柿の種小袋1つの糖質量は軽く半膳くらいある計算になります。
柿の種はピーナッツ無しが低カロリー?
こうして見ていくとカロリーはピーナッツなしの方が低く、糖質量はピーナッツありの方が低いと分かります。柿の種のあられの1粒はおよそ0.3グラムで、糖質量0.25g、カロリー1.12kcalです。ピーナッツ1粒はおよそ0.5gで、糖質量0.06g、カロリー3kcalです。亀田の柿の種小袋には、あられがおよそ70粒あり、ピーナッツは12粒と開いて確認した人もいます。
カロリーより糖質量と栄養成分に注目
栄養価の点ではあられよりピーナッツの方が豊富であり、問題の脂質も中性脂肪を抑える役割の成分を含んでいるという事なので、ダイエットには「ピーナッツなし」よりも「ピーナッツあり」のほうが向いているといえます。
カロリーは少し高くなるが糖質量が低くなる3:7
あられとピーナッツの重量比率は、亀田ではあられ6、ピーナッツ4だといいます。特別仕様であられ3、ピーナッツ7のパッケージもあります。標準割合(6:4)の1小袋は157kcal、炭水化物21.6gですが、3:7は1小袋160kcal、炭水化物14.2gに計算上なります。カロリーが少し上がるものの糖質量が下がるのとピーナッツの豊富な栄養分を考慮すると、3:7の方がダイエットにむいていそうです。
ただ、3:7はAmazon限定で16袋セットです。糖質量が低いから、たくさんあるからと二袋一度に食べたら意味はなくなります。どんな食品も食べすぎたらダイエットになりません。また、ピーナッツが多くなる分ピーナッツについている塩分量が多くなるのも注意点です。
柿の種のダイエット中の食べ方
ダイエット中は食べる前に水を飲む、ゆっくり食べるといった食事のポイントがありますが、柿の種を食べる時も同じです。さらに、柿の種ならではの食べ方ポイントもあります。
小袋パックを選ぶ
大袋に入っていると、ついつい食べ続けて食べすぎることが多々あります。食べすぎを防止するには小袋パックが有効です。また、食べる時には小袋を1つ出して、小袋パックを見えないところにしまっておくといいです。目に入ると何となく気になって「もう一袋」となるのを防ぎます。
一袋10g程度の一口サイズのパッケージもあります。普段ぽりぽりたくさん食べていた人には物足りなく、一口サイズだからと二つ、三つと結局食べすぎてしまうこともあるので、間食として食べるのであれば亀田のフレッシュパックくらいのボリュームがあった方がいいかもしれません。
ピーナッツから食べる
糖質制限ダイエットでは、糖質量が低い食べ物から食べると効果があると言われています。柿の種のあられよりもピーナッツの方が糖質量が低いので、ピーナッツから食べれば血糖値の急上昇を防げます。
カロリーの低いピーナッツなしに落花生をつける
柿の種に含まれているピーナッツはいわゆるバターピーナッツなので、ピーナッツ(落花生)よりもカロリーが高く塩分が多く含まれています。またバターピーナッツには、バターかそれを代用する油脂が使われておりダイエットに不向きです。しかし、柿の種だけよりもピーナッツと合わせた方が栄養価は高くなります。
そこで、ピーナッツなし柿の種と素焼きピーナッツか落花生を合わせて食べるとカロリーも低く、健康志向のおやつになります。また、バターピーナッツでなく落花生が入った柿の種も販売されているようです(落花生と商品名に書いていても実際はバターピーナッツであることもあるので、商品情報や原材料をよく確認したほうがいいです)。
柿の種の種類別カロリーと糖質を比較
亀田のサイトでは、各柿の種パックのカロリーなどの栄養成分の情報が紹介されています。各柿の種のカロリーと糖質量を見ていきます。
カロリーの一番低い柿の種はチョコレート
その中で、カロリーが一番低かったのは、意外にもチョコレートかけのミックスパックであるトレイルミックスで137kcalでした。重量が27gと軽いほうですが、それでも食べ切りサイズの柿の種の中では、一番低いものでした。
トレイルミックスは、チョコレートかけの柿の種(あられ)に、ドライフルーツやナッツをいれたものです。柿の種とフルーツナッツをかけあわせたような商品です。
カロリーの一番高い柿の種もチョコレート
カロリーが一番高かったのもチョコレートかけでした。ミルクチョコかけが190kcalありました。重量が38gとやや多いのも要因ですが、食べ切りサイズの商品では一番高いものでした。
意外とカロリーの高い玄米
玄米というと健康志向で、玄米を食べれば痩せられると思う人もいるかもしれません。しかし、実際には玄米と白米はカロリーも糖質量もあまり変わりません。玄米の柿の種は、チョコレートかけの柿の種以外の食べ切りサイズでは2番目にカロリーが高い153kcalです。また、糖質量の目安となる炭水化物の量は1番高い23.4gとなっています。
一番カロリーが高いのはプレーン
チョコレートかけ以外で一番カロリーが高いのは、プレーンです。食べ切りサイズ1袋で比較するとプレーンが157kcalで一番高くなります。しかし、プレーン、玄米、減塩は1パッケージ200gに対して、それ以外のフレーバーは182gです。重量の差がカロリーの差につながっているようです。
100gで一番カロリーが高いのはわさび
100g単位の栄養成分で見ると、チョコレートかけのものがやはり一番高くなります。食べ切りサイズで一番カロリーの低かったトレイルパックも、100gで換算すると507kcalとトップになります。チョコレートかけ以外では、わさびが478kcalと一番高くなります。
100gで一番カロリーが低いのは梅しそ
100gあたりのカロリーで一番低いのは梅始しそで、465kcalになります。しかし、一番カロリーの高いトレイルパック100gの507kcalから42kcalほど低いだけです。食べ切りサイズの小袋1つが30gくらいなので、小袋1つ分に換算すると12kcalほど低いとなります。
ピーナッツなしが一番カロリーは低い
亀田では、ピーナッツなしの食べ切りサイズは販売していませんが、100gほど入った袋入りのピーナッツなしは、プレーン、梅しそ、わさびをフレーバーを販売していて、100gのカロリーはどれもピーナッツ入りより低く、それぞれ387kcal, 381kcal,380kcalとほぼ横ばいの数値です。ピーナッツなしは炭水化物量は高く、それぞれ87.3g、86.9g、86.1gとなっています。
柿の種専門店「かきたねキッチン」のカロリーは?
柿ピーファンが増えていき、ついに柿の種専門店まで登場しました。かきたねキッチンというそのお店が販売しているのは、ありとあらゆる柿の種です。かきたねキッチンは、フレーバーのバラエティー以外にもいくつかの特徴があります。
かきたねキッチンの特徴①:はかり売り
好みのフレーバーの柿の種をグラム単位で指定して購入できます。最大3つのフレーバーを組み合わせることができます。
はかり売りでは、ピーナッツは柿の種のあられの中には入っていません。バターピーナッツをフレーバーの一つとして加えることはできます。
かきたねキッチン特徴②:ギフトに使えるパッケージ
かきたねキッチンには、ギフト用に考えられたいくつかのタイプのパッケージがあります。食べ切りサイズのテトラ、さまざまなナッツと組み合わせたキューブ、そしてお土産として使える便利なサイズのロングバックです。
かきたねキッチンのカロリー
かきたねキッチンでは、カロリーなどの栄養成分を公開していません。カロリーは算出していないという事だそうです。柿の種の原材料は米とピーナッツなので、亀田のプレーンのカロリーと炭水化物を参考に、グラム数で大体の目安はつけられるかもしれません。
かきたねキッチンのテトラパックは1つ10g程度です。パッケージからしても、ぽりぽり食べるというよりは、1粒1粒つまんで大事に食べるイメージがします。高級感のある柿ピーでぽりぽり食べる慣習を改められそうです。
柿の種のカロリーを抑えてダイエット中も食べよう!
いかがだったでしょうか?柿の種の栄養価やカロリー、糖質量など見てきました。また最近の「柿ピー」ブームから多様なフレーバーがあることもご紹介してきました。ダイエットをしていても、食べ方や1度に食べる量を気をつけていれば、柿の種を食べる楽しみは続けられるはずです。ただ食べるだけでなく、料理に応用したり、自分にあったフレーバーの組み合わせを見つけたり、いろいろな楽しみ方を試してみてはいかがでしょうか?