バター飴は北海道の名産!美味しくて袋もかわいい人気の商品を紹介
北海道のお土産として人気なのが、手頃な価格と大きさ、可愛いパッケージのバター飴です。北海道産のバターを使った、コクたっぷり濃厚な味は、大人も子どもも懐かしい気持ちにさせてくれる優しい味です。今回はそんな素朴でどこか懐かしい、不思議な魅了たっぷりのバター飴をたくさん紹介します。定番のものから代わりダネまで、見ているだけで楽しいバター飴を、その歴史とあわせてお楽しみください。
目次
北海道のバター飴を徹底調査!
どこか懐かしい素朴な味わいのバター飴。北海道のお土産として、長く愛され続けています。普通ではなかなかない、可愛い布の袋に入っていて、お土産屋さんでも目を引く存在です。今回は、そんな北海道の人気お土産であるバター飴をたっぷり紹介します。お馴染みの商品からまだ見たことのない、知らなかったものまで、バター飴の魅力と一緒に見ていきましょう!
北海道のバター飴はどんな飴?
バター飴は、その名のとおり、バターを使って作られた飴です。北海道を代表する土産菓子として知られています。考案者は榊原製飴工場の榊原安茂という人ですが、現在では多くの他社工場で製造・販売されています。もともとは北海道の人々の間で親しまれたお菓子でしたが、昭和30年代以降の北海道観光のブームにより、北海道土産の定番となり、全国的に知られるようになりました。漢字では「牛酪飴」と書きます。
バター飴の歴史をもっと詳しく!
バター飴は、北海道八雲町が発祥です。八雲では、酪農とともに馬鈴薯の栽培が盛んに行われ、馬鈴薯を原料としたでんぷん製造も盛んでした。大正5年、榊原安茂が、でんぷんを原料とした水飴の製造を開始し、大正11年、榊原製飴工場を開設しました。 昭和6年に榊原氏は、でんぷん飴の中にビート糖やバターを配合したバター飴を作り出します。これを八雲の特産品として、最初は八雲駅で立ち売りされていました。
当時、お菓子にバターを多量に加えるという製法はとても難しく、榊原氏は研究を重ね、独自の製法を編み出して、5年後にバター飴の製法特許を取得します。これが元祖バター飴「榊原のバター飴」として知られています。やがて函館や札幌だけでなく、全国のデパートなどでも、北海道銘菓として販売されるようになりました。これを機に、他のメーカーも競ってバター飴を発売します。
榊原製飴所の元祖バター飴の製法は、二代目の榊原幹男氏に引き継がれましたが、平成16年に亡くなられ、それを機に製造は途絶えてしまいました。 こうした八雲が発祥の歴史あるバター飴を引き継ぐべく、町内の建設会社が元祖バター飴の製造、販売を行っていましたが、こちらも現在では手に入れることはできません。
バター飴は、榊原製飴所によって、北海道内だけではなく、全国でも知られるようになり、北海道土産としても人気を勝ち得ました。その元祖の味を楽しむことができなくなってしまったことは、とても残念でなりませんが、今私たちを喜ばせ、懐かしい気持ちにさせてくれるたくさんのバター飴の原点がここにあった、ということを忘れずに、バター飴の魅力をいつまでも伝えていきたいものです。
袋も魅力的な北海道バター飴を大紹介!
バター飴といったら、布製の袋に入ったものを思い浮かべます。デザインは様々あり、北海道旅行で見かけたら、何種類も手にとってしまいそうになります。まずは、布の袋に入ったお馴染みバター飴から紹介します。
北海道のバター飴といったらこれ!
北海道のお土産のバター飴といったら、1番目にするのがこのバター飴ではないでしょうか?パッケージも様々で、1番に思い浮かべるのは、きつねの絵柄。布製の袋とレトロな絵柄に素朴さがあり、味も間違いなしで、バターのコクが広がる優しい甘さの人気商品です。
また、こちらの牧場の牛の風景のパッケージもお馴染みかもしれません。捨てるのが勿体無い布の袋ですが、食べ終わったあとに切り開いて、ランチョンマットとして使う人もいるようです。意外としっかりした袋なので、上手にアレンジして捨てずに使っていきたいものです。
フレッシュバターで栄養満点「北海道牛バター飴」
名前とパッケージから、バターをたっぷり感じられる一品です。香り豊かなフレッシュバターを使用し、栄養価も高いバター飴です。
可愛いものから代わりダネまで人気のバター飴たち
バター飴といえば、大袋にたくさんのバター飴が詰まったものが多いですが、最近では個包装になったタイプのものも発売されています。動物園とのコラボレーション商品や、北海道のお馴染みのものを掛け合わせたものなど代わりダネもあり、楽しみ方は無限大です。
小熊の缶が可愛い「小熊のプーチャンバター飴」
北海道らしく、可愛らしい小熊のキャラクターが描かれたパッケージは、子どもに喜ばれそうです。中のバター飴は1つ1つ個包装され、こちらも小熊が描かれています。そして、キャンディー自体も小熊の可愛い形をしています。レトロな可愛い缶は、捨てずにずっと使い続けたくなります。北海道産のフレッシュバターの風味が広がり、手触りはサラっとしていてべたつかず、食べやすいのも魅力です。
たっぷりバターで濃厚な永田製飴「ゴールデンバター飴」
北海道バターを贅沢に使った、人気の濃厚なバター飴です。「国内初の乳脂肪6%以上のバター飴」、「国内初キャンディーの個別ピロー包装とアルミ外装袋」という、2つの国内初を達成した、まさにゴールデンな歴史的バター飴といっても良いでしょう。1994年には、国内初のピロー包装が評価され、「第22回全国菓子大博覧会」で「名誉総裁賞」を受賞するほどの逸品です。
函館土産の定番「トラピストバター飴」
トラピストとは、明治29年、フランスから来日した数名の修道士によって創立された、トラピスト修道院のことです。創立当初から、開墾・農耕・牧畜が行われ、バターが作られています。そのバターを使ったクッキーやバター飴は、函館土産として人気があります。パッケージには、美しくたたずむトラピスト修道院の写真が使われています。
地元で作られた牛乳使用「函館牛乳バター飴」
地元の函館酪農公社が製造した、「函館牛乳」を使ったバター飴です。真っ白の小さなころんとした飴は、小さいお子様にも食べやすく、さっぱりとした味わいもおすすめです。
見た目は牛乳「小岩井農場バターあめ」
醗酵バターの豊かな風味と、生クリームのコクが贅沢なバター飴です。袋入りのバター飴ではなく、牛乳パック型の容器に入っているのがまた可愛いです。中にはテトラ方の小袋が入っており、その小袋に3粒ずつのバター飴が入っています。見た目にも可愛いおすすめバター飴です。
旭山動物園「メロンバター飴」と「ブルーベリーバター飴」
バターとメロンの味がしっかりついた、濃厚な1品です。北海道には有名な食材がたくさんあり、中でも夕張メロンは代表的です。北海道といえば、というものを掛け合わせた珠玉のバター飴です。
メロンバター飴は、現在は旭山動物園で購入できるようです。パッケージも動物園らしいデザインになっていて、動物園土産の人気商品です。また、こちらではブルーベリーバター飴なるものも販売されているようで、旭山動物園に訪れる機会があったらぜひ、お土産に買ってみてください。
北海道ラベンダー畑のパッケージ「ラベンダーバター飴」
北海道富良野のお土産なら、ラベンダー畑のイラストが広がる袋のパッケージが華やかな、ラベンダーバター飴がおすすめです。味の評価は賛否両論わかれますが、クセになる味わいと香りは1度試してみたくなります。
パッケージのしろくまの顔が可愛い「北海道しろくまバター飴」
札幌円山動物園で購入できるバター飴です。なんといっても、パッケージの可愛さについ手が伸びてしまいます。バターのコクや風味はあっさりめで、優しい味わいのバター飴です。売り上げの一部は、飼育されている動物たちのエサ代として寄付されているそうです。円山動物園で可愛い動物たちを見たあとは、しろくまバター飴で、動物たちにちょっとだけ感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
ヘルシー思考の「十勝生まれの健康バター飴」
こちらは、バター飴としては初で唯一の、保健機能食品・栄養機能食品として販売されているバター飴です。バターの風味やコクはもちろん、カルシウムと、カルシウムの吸収を促進するビタミンDもたっぷり含まれています。北海道伝統の昔ながらのバター飴の美味しさを再現するなど、こだわりぬかれた製品です。合成香料に頼らない、自然の風味が味わえるこのバター飴は、音更町で見ることができます。
巾着袋に入ったバター飴
お土産にするなら、巾着袋に入ったバター飴もおすすめです。可愛いきつねのキャラクターが描かれ、色も4色から選べます。中身を食べ終わったらそのまま袋として普段使いもでき、喜ばれること間違いなしの人気商品です。
オホーツク塩バター飴入りの可愛い巾着もあります。旭山動物園で販売されているもので、お子様へのお土産にピッタリです。動物園とのコラボレーションは、パッケージに可愛い動物たちが描かれて人気アップのオススメ品です。
熊の形の容器にバター飴?
バター飴が人気を博した昭和30年代は、熊の形の容器にバター飴が入っていました。メーカーによって熊の顔が違い、バター飴を食べたあとの容器は貯金箱にできるなど、子どもたちに人気の商品でした。熊の容器のバター飴といえば、池田製菓のものが1番ポピュラーだったようです。池田製菓は、ウォルト・ディズニーのアニメーション映画作品「バンビ」をキャラクターにした商品「バンビキャラメル」で全国的な人気を博しました。
熊の容器には、「北海道名産池田バンビバター飴」と書かれており、バンビキャラメルとバター飴がいかに人気であったかが伺えます。池田製菓は、バター飴人気に一役買っていたといっても良いのではないでしょうか。現在では池田製菓はなくなってしまいましたが、熊の容器はオークションで出品されています。キョトンとした顔の白と黒の熊はとても愛らしく、当時を思い出して、つい手にしたくなる人も多いのではないでしょうか?
バター飴を作ってみよう!
たくさん紹介してきたバター飴ですが、なかなか北海道に行く機会もなく、お土産にもらうこともそう滅多にあるわけではありません。インターネットで買うこともできますが、送料を考えると高くついてしまいます。そんなときは、自分で作ってしまいましょう!簡単に楽しく作れるので、ぜひお子様と一緒に試してみてください。
バター飴作りに必要なもの
用意するものは、ホウロウ鍋、鍋つかみもしくは綺麗な軍手、200度以上計れる温度計、かき混ぜるための棒、木べら、クッキングペーパー、タオル、キッチンバサミです。材料は、砂糖150グラム、水あめ130グラム、水50cc、バター10グラムです。
作り方の手順
ホウロウ鍋に、砂糖、水あめ、水を入れて火にかけます。焦げないよう、ゆっくりと棒でかき混ぜます。温度計を使って、142度になったら火を止めます。バターを加えて、火傷に注意してさらによく混ぜましょう。バターが溶けたら、かき混ぜていた棒を木べらに変え、100度になるまで、冷ましながら丁寧に混ぜます。鍋の下に湿らせたタオルを敷いておくと混ぜやすいです。
クッキングペーパーに出来上がった飴生地を取り出し、すーっと飴を長く伸ばして空気を含ませます。耳たぶより少し固くなったら、全体を棒状に伸ばしましょう。キッチンバサミで適度な大きさに切ります。切りっぱなしだと、切り口のとがった部分で口の中を切ることがあるので、角を取るように丁寧に丸めましょう。これで自家製バター飴の完成です。
混ぜるときや丸めるときは、火傷しないように十分注意しましょう。北海道のバター飴も素朴で優しい味がしますが、手作りのバター飴も、家庭の定番お菓子にすれば、素敵な思い出の優しい味となります。
レンジで簡単に作れるアレンジバター飴
鍋を使うよりも簡単に作れる、アレンジバター飴を紹介します。きなこをたっぷり使うので、ヘルシーに、駄菓子屋さんのきなこ棒を思わせる懐かしい味になります。
材料は、水あめ100グラム、砂糖・バター各50グラム、きなこ生地用100グラム・まぶし用50グラムです。耐熱容器に、水あめ、砂糖、バターを入れてラップします。500ワットで1分加熱しましょう。1度取り出して混ぜ合わせ、再度500ワットで1分加熱します。生地用のきなこを加えてよく混ぜます。キッチンペーパーに取り出し、冷蔵庫で作業しやすい固さになるまで冷やします。好みの大きさに丸め、まぶし用きなこを振って完成です。
砂糖は黒砂糖を使うのもおすすめです。コクがでて香りも違います。また、きなこを黒すりごまに替えても美味しいです。ごまの香りが口に広がり、いくつも食べ進めてしまう美味しさです。簡単にでき、道具もほとんど使わないので、砂糖バージョン、黒砂糖バージョン、黒すりごまバージョン、と1度にいくつも作って楽しむのも良いでしょう。
北海道のバター飴は懐かしく優しい味
いかがでしたか?北海道といえば、メロンやミルク、じゃがいもなど、美味しい食材がたくさんあります。中でも乳製品のイメージが強く、北海道の牛乳、北海道のバター、と聞くと、いかにも美味しそうです。こだわりぬかれた北海道産バターで作られたバター飴は、北海道の豊かな大地を思わせる濃厚さと、作り手の優しさが詰まった、昔から愛される味です。
バター飴はパッケージも様々で、きつねや熊といった北海道ならではの動物のキャラクターが描かれていたり、布製の袋に入っていたりと、見ても楽しむことができます。昔懐かしいバター飴は、今でも地元の人はじめ、観光客に愛されています。北海道に旅行に行くことがあったら、ぜひバター飴を手にとってみてください。そしてその素朴で優しい味で、懐かしい気持ちに浸ってみましょう。