ニジマスの刺身のさばき方・作り方を解説!寄生虫についても調査!

アユと並んで、美味しい川魚の代表格、ニジマス。塩焼きにするとホクホクとして美味しい魚ですが、実は刺身もとても美味だという事を知っていますか?川魚は寄生虫などが心配で、生で食べるのは心配だと思われがちですが、実は養殖のニジマスは刺身もで安全に食べることが出来るのです。新鮮なニジマスが手に入ったら、是非お刺身にチャレンジしてみて下さい。自分でさばいたお刺身は、美味しさも倍増します。ニジマスのさばき方・美味しい刺身の魅力と、心配な寄生虫の話について調査しました。

ニジマスの刺身のさばき方・作り方を解説!寄生虫についても調査!のイメージ

目次

  1. 1ニジマスの刺身が美味しい!
  2. 2ニジマスを刺身にしよう!さばき方・作り方を解説!
  3. 3ニジマスの寄生虫の危険性は?
  4. 4ニジマスの美味しい食べ方を紹介!
  5. 5ニジマスの刺身のさばき方・作り方を覚えて美味しく食べよう!

ニジマスの刺身が美味しい!

ニジマスの食べ方で、真っ先に思い浮かぶのが塩焼きなのではないでしょうか。しかし、実は刺身がとても美味しい魚です。成長したニジマスの身は鮮やかなオレンジ色で、刺身にするととても華やかです。川魚であるニジマスを生で食べることに抵抗がある人も多いと思いますが、養殖のニジマスは厳しく衛生管理されているため、安全に食べることが出来ます。

ニジマスの旬は夏

ニジマスが、脂が乗って美味しくなる季節は夏場です。キャンプなどで、川で釣ったニジマスを塩焼きで良く食べますが、まさしく一番美味しい時期になります。夏は川の水温が上がりニジマスの餌となる水中昆虫が豊富になる為、身が太って美味しくなるのです。しかし川で釣ったニジマスは寄生虫の危険があるので生で食べてはいけません。釣り堀など、管理釣り場で釣った養殖の物にしましょう。

ニジマスの生態

ニジマスは、基本的には淡水で一生を過ごす魚です。しかし、一部にはサケなどと同じく海に出て過ごし、海遊しながら餌を食べて、産卵のために川に戻ってくる個体もありますので、海の生活にも適応性がある珍しい魚です。19世紀後半に日本に持ち込まれた外来種で、他の魚を捕食して生態系を崩す可能性があるので、環境省では「適切な管理が必要な外来種」に指定されています。

ニジマスを刺身にしよう!さばき方・作り方を解説!

新鮮なニジマスが手に入ったら、さばき方・作り方をマスターしてお刺身にチャレンジしてみましょう。最初は難しそうに思えるかもしれませんが、意外と簡単にさばくことが出来ます。さっとニジマスをさばけたら、お友達にも尊敬されるかもしれません!よく切れる包丁を用意して、チャレンジしてください。

ニジマスの刺身はどんな味?

ニジマスは、小さいものは身が白く、塩焼きやフライなどで食べられる事が多いのですが、もちろん刺身でもとても美味です。自分で釣ったりなどして手に入りやすい小さいサイズのニジマスは、焼くと独特のクセがあるのですが、刺身にするとクセは全く感じられず、上品で高級魚にも勝る味わいです。焼いたニジマスのクセが苦手な人でも、刺身の美味しさには驚くことでしょう。

一方、体長が50cm以上に成長したニジマスは、身の色が美しい鮮やかなオレンジ色になります。そこまでの大型になると初心者がさばくのは一苦労ですが、さばき方・作り方は基本的に小さいものと同じですので、機会があれば是非チャレンジしてみてください。釣りたての大型ニジマスの刺身も絶品で、上質なサーモンのような味わいでコリコリとした歯ごたえと脂の乗りが絶妙です。

ニジマスのさばき方

さあ、いよいよニジマスをさばいてみましょう。刺身で食べる時は、出来るだけ新鮮なうちに手早くさばく事が大切です。必要な道具などをあらかじめ手元に用意してから始めるとスムーズです。ここでは手に入りやすい小さいニジマスのさばき方を紹介します。

ニジマスをさばく前に用意しておきたい物は、良く切れる包丁・まな板・切ったニジマスを入れる皿、ごみ入れ、キッチンペーパー、うろこ取り(ペットボトルのキャップなどでも代用可)などです。準備万端にしてから取り掛かりましょう。

ニジマスは流水で良洗い、臭みやヌメリを取ります。次に洗ったニジマスのうろこを取ります。ニジマスの尻尾をしっかりつかみ、包丁を当て、尻尾から頭の方向に向かって力を入れてこそげ落とします。ペットボトルなどのキャップを利用すると、簡単にうろこを取ることが出来ます。ニジマスはヌメリがあり、掴みにくいので、キッチンペーパーで押さえながら掴むと滑りにくくなります。

次に、頭を落とし、内臓を出します。胸ビレを持ち上げ、胸ビレの下に包丁を入れ、中骨を切り落とします。裏返して同様に胸ビレの下に包丁を入れ、頭を切り落とします。次に、尻から包丁を入れて腹を切り開き、内臓を取ります。

血合いを取ります。腹の中に、黒い筋状になっているのが血合いです。この血合いを指でこそげ落としながら水で洗い流します。きれいに取れたら、水けをよく拭いておきます。

次に、ニジマスを3枚におろしていきます。頭を包丁を持っている側に向け、頭側から包丁を入れます。中骨に沿って切り進めていき、尾まで切り下げて片身を外します。裏返して同様に、頭側から包丁を入れて尾まで切り進め、中骨から身を外します。

次に、腹骨をすき取ります。包丁を寝かせて腹骨にそって薄く包丁をスライドさせ腹骨をすき取り、皮一枚のところにきたら包丁を立てて切り取ります。もう一方も同様に、腹骨をすき取ります。

これで三枚おろしが完成です。骨と身が三枚に分かれた、基本のさばき方になります。この後刺身で食べるためには、皮を剥きます(皮引き)。皮引きは、初心者には少し難易度が上がります。プロでも失敗することがあるという皮引きですが、コツを覚えて焦らずに挑戦してみてください。

皮を下にして、皮と身の間に包丁を寝かせて刃を当てます。皮をしっかりとつかみ、動かしながら引っ張っていきます。その時キッチンペーパーで皮を掴むと滑りにくくなります。最初はなるべく包丁を動かさず、皮の方を動かして引っ張るようにはがすと、失敗しにくくなります。

ニジマスの刺身は寝かせるとさらに美味しくなる

さばいてすぐのニジマスの刺身は、コリコリとした歯ごたえがあり美味しいのですが、ニジマスの刺身は、一日冷蔵庫に寝かせるとさらに旨味が増して美味しくなります。寝かせることによって、旨味成分であるイノシン酸が増え、味が濃くなり、歯ごたえもまろやかになります。しっとりとして深みのある味を楽しむことが出来ます。

Thumbニジマスの料理と味を調査!旬の時期と料理別のさばき方も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ニジマスの寄生虫の危険性は?

淡水魚であるニジマスを食べるときに、心配なのは寄生虫です。海水魚にも寄生虫はいるので危険性はもちろん同じですが、淡水魚は海とは違いネズミなどの野生動物を宿主としている寄生虫もつく環境があり、人体に影響を及ぼす危険のある寄生虫がより多く存在します。その為、川で釣ったニジマスを刺身で食べることは危険です。

天然の川魚の刺身を食べてしまったら必ずしも寄生虫に寄生されるわけでもありませんが、時には重篤な症状に陥ってしまう事がありますので、必ず火を通して食べる様にします。また、一度冷凍されたものは寄生虫が死滅していますので、川魚でも生食できます。北海道の郷土料理「鮭のルイベ」は、天然の鮭の刺身を冷凍して食するもので、寄生虫が死滅しており生食する事が可能なのです。

ニジマスにアニサキスはいない?

寄生虫で最も有名な「アニサキス」。寄生した生魚を食べてしまうと、酷いときは人体の中で暴れて腸に穴をあけてしまうほどの被害をもたらす恐ろしい寄生虫ですが、ニジマスをはじめ淡水魚にはいません。なぜなら、アニサキスは海水魚にしかいない寄生虫だからです。しかし、海に出て川に戻ってくる天然のサケなどには寄生している可能性があります。

養殖されたニジマスに寄生虫の心配はない?

ニジマスは養殖が盛んに行われています。厳しい水質管理がされたきれいな淡水で、人口の餌を与えられている養殖のニジマスには、寄生虫が入り込む余地はありません。その為、養殖の魚には淡水魚も海水魚も寄生虫は存在しないのです。

安全な養殖のニジマス

養殖のニジマスは、滅菌処理されたきれいな淡水で育てられています。ニジマスは肉食性で、本来は水生昆虫や甲殻類、落下した昆虫を食べる他、小魚や他の魚卵も食べているので、生食は寄生虫の心配があります。一方、養魚場のニジマスは、ペレットと言われる人工の餌のみを食べて飼育されているので安全です。養殖のニジマスはスーパーなどに卸されるほか、管理釣り場などに放流されます。

養殖のニジマスを釣る管理釣り場とは?

釣ったニジマスを刺身にしよう!というときは、管理釣り場のニジマスにしましょう。管理釣り場とは、人工的な池を作ったり、川を一定区画に仕切ったところで養殖の魚を放流しているしている釣り場の事で、料金を払って釣りを楽しむ施設です。いわゆる釣り堀と同じですが、管理釣り場は道具もレンタルしてくれて、緑に囲まれた中、手ぶらで釣りを楽しむことができるので、とても人気があります。

管理釣り場のシステムや料金は、施設によって差がありますが、基本的には一日券で4000円~5000円位で、子供はその半額位で入れる場所が多いです。道具のレンタルは別料金で、ルアー一式で1000円~1500円位で貸し出してくれます。トイレや売店、カフェなども併設されており、自然の中ファミリーで一日中楽しめるレジャー施設となっています。

ニジマスの美味しい食べ方を紹介!

管理釣り場には、さばき場も併設されたところが多く、さばき方をマスターしていれば、さっとおろして家に持ち帰ると、家でも簡単に調理が出来ます。釣りたてのニジマスを美味しく食べるための、絶品ニジマス料理を厳選しました。刺身ももちろん、煮ても焼いても美味しいニジマスの魅力を存分に味わって下さい。

ニジマスの刺身

ニジマスの刺身の美味しさは、何物にも替え難い魅力があります。その場で食べても良いですが、ひと手間かけて、卸したニジマスを一晩冷蔵庫で寝かせると、うま味成分のグルタミン酸がアップして、よりしっとりとした深い味わいが楽しめます。大きなサイズのニジマスを釣った時は、美しいオレンジ色の身の刺身を楽しむことが出来ます。

ニジマスのカルパッチョ

大きいサイズのニジマスを釣った時は、刺身で身の美しさを存分に楽しみましょう。淡泊な味わいは、オイル系のソースに良く合いますので、カルパッチョにしても美味しく頂けます。作り方は、ニジマスの身を薄く切って皿に並べ、塩コショウをし、ラップをかけて冷蔵庫で冷やします。食べる直前に、オリーブオイルとレモンを回しかけ、お好みのハーブや野菜などを添えてどうぞ。

ニジマスの塩焼き

ニジマスの代表的な食べ方の塩焼き。焼いても身が固くならないのがニジマスの特徴です。小型のニジマスは身が白くふっくらしてとても美味しいです。大きいものは切り身にして頂きます。脂が少なく、あっさりした味わいです。

ニジマスを丸ごと塩焼きにする美味しい作り方は、内臓と血合いを取り除き、良く洗ってから、塩を多めに振ってグリル等で焼きます。味付けは塩のみで。ニジマス本来の味が楽しめます。水分が多いので、塩を多めに使い、弱火でじっくり焼き上げると、身の水分が抜け美味しく仕上がります。

ニジマスのムニエル

ニジマスは、たんぱくな味わいのため、バターや生クリームなど濃厚な調味料と相性が合います。難しそうに思えるムニエルですが、意外と手軽にできますしとても美味しいので、ぜひ試してみてください。

作り方は、内臓と血合いを取り除き、良く洗ったニジマスの水けをふき取り、塩コショウと小麦粉をまぶします。フライパンを弱火にかけ、オリーブオイルとバターを溶かし、ニジマスを入れます。蓋をしてじっくり焼き色がつくまで焼き、裏返し、同様に焼きます。塩焼きと同様に、弱火でじっくり火を通すのが美味しく仕上げるポイントです。レモンを添えていただきます。

ニジマスのフライ

ニジマスの淡泊な味わいは、フライによく合います。作り方は、3枚におろしたニジマスを食べやすい大きさに切り、塩コショウを振り、小麦粉・卵・パン粉の順番にまぶし、油できつね色になるまで揚げます。カラッと揚がったニジマスのフライは、小骨も柔らかくなり、食べても気になりません。タルタルソースとレモンを添えてどうぞ。

ニジマスのアクアパッツァ

魚介の煮込み料理、アクアパッツァは、本来海の魚で作ることが多いのですが、淡水魚のニジマスでもとても美味しくできます。簡単に出来る上に、オシャレで豪華に見えるので、おもてなしにもピッタリです。アルミホイルを利用して、少人数でも食べきれるレシピを紹介します。材料は、ニジマス・アサリ・トマト他好みの野菜・にんにく、オリーブ、白ワインです。

作り方は、ニジマスの内臓を取り、塩コショウをしてアルミホイルに載せ、その他の材料を入れてオリーブオイル・白ワインを回しかけます。アルミホイルでしっかり包み、フライパンに入れて蓋をし、中火で15分程蒸し焼きにします。アサリの口が開き、全体に火が通っていたら完成です。シンプルな味付けとは思えない、魚介のエキスをたっぷり吸ったニジマスは絶品です。

ニジマスの刺身のさばき方・作り方を覚えて美味しく食べよう!

ニジマスの刺身のさばき方・作り方を解説と、寄生虫についても調査しました。夏が近づくと美味しくなるニジマス。塩焼きだけではなく、刺身でとても美味しく頂ける魚です。釣り初心者でも釣りやすく、人気のニジマスを、手早くさばいて刺身にすると、家族やお友達に尊敬されるかもしれません!

今年の夏は、自然いっぱいの管理釣り場に出かけて、ニジマス釣りを楽しみましょう。そして、さばき方・作り方をマスターしたら、釣りたてのニジマスを是非お刺身にして、贅沢に味わいましょう。でも、川で釣ったニジマスは寄生虫の心配があるので、必ず火を通して頂いてくださいね。

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