東京の和菓子を徹底調査!かわいくて美味しい人気店から品の良い老舗まで
東京には、たくさんの和菓子店があります。老舗の和菓子店から、かわいらしい和菓子を作るニューウェーブのお店まで、和菓子と言っても様々なバリエーションのお店があります。代々引き継がれてきた味と伝統を守る老舗では、職人さんの技を味わうことができます。ニューウェーブのお店では、インスタ映えするかわいいフォトジェニックな和菓子があります。今回は、そんなバリエーションに富んだ東京の人気の和菓子店を紹介します。
目次
東京の和菓子について
東京には、たくさんの和菓子屋が多くあります。100年以上もの歴史のある老舗もあれば、お土産物屋さんから発展した新顔の人気和菓子店まで、様々です。老舗の和菓子店も、新形態として、その伝統を礎に新しくかわいいタイプの和菓子を発表しています。今回は、そんな東京の人気で美味しい和菓子店を、たくさん紹介します。
東京土産和菓子の定番「舟和」
東京のお土産物としても、とても人気のある老舗和菓子店があります。それは「舟和」です。創業明治35年の100年以上続く老舗です。舟和と言えば、芋ようかんとかわいいあんこ玉が特に有名です。駅や空港のお土産物屋さんだけではなく、有名百貨店などでも取扱があります。東京の和菓子土産のザ・王道を行く商品を展開しています。
舟和の芋ようかんは、原料の甘藷を手作業で剥いていき、加工しています。保存料や着色料、香料などは一切使っていないので、日持ちがしません。自然そのままの上品な美味しい芋ようかんです。あんこ玉は、季節限定の味を出しているので、とても人気があります。かわいい色合いのあんこ玉は、昔ながらの美味しい和菓子にしてフォトジェニックです。
出典: http://funawa.jp
舟和の本店は、浅草にあります。新仲見世通りとオレンジ通りの交わる角が、舟和本店のある場所です。本店ではバラ売りもしているので、食べたい分だけ購入することが可能です。本店には、2階に喫茶店もあり、そこで芋ようかんやあんこ玉なども食べることができます。普段、様々な場所で購入することができる舟和の商品は、まさに東京和菓子の王道です。
東京和菓子「羽二重団子」は文豪に愛された味
日暮里にある「羽二重団子」は、文政2年から200年近く続く、老舗中の老舗です。もともとは、音無川沿いにあった藤の木茶屋が基となっています。明治期に入ると、多くの文豪に愛される店となりました。夏目漱石や正岡子規、泉鏡花などの作品に、この羽二重団子は登場しています。上品な味わいは、美味しいと人気があります。
店名にもなっている羽二重団子は、簡単に行ってしまうと串団子です。しかしながら、ただの串団子ではありません。職人の手仕事が凝縮された、上品な味わいで、まるで羽二重のような繊細さを感じることができます。生醤油の焼きだんごと、渋抜きこし餡団子の2種類があります。あん団子は、特にきめ細やかさが伝わってくる逸品です。
羽二重団子は日暮里にあります。日暮里のゆるキャラの「にゃっぽり」とコラボをしたかわいい和菓子も展開しています。羽二重団子では、にゃっぽりコラボとして、ニャッポリ最中を日暮里駅構内で販売しています。猫の日などのイベントデーに販売されているので、かわいい和菓子が好きな人にとても人気があります。老舗も新しい努力を日々続けています。
東京「ワガシアソビ」はフォトジェニック和菓子
東京には、新しいスタイルの和菓子があります。それは「ワガシアソビ」です。3人の和菓子職人のユニットによる和菓子店です。この3人の和菓子職人は、和菓子店をアトリエと呼び、まるで芸術品のような美しくかわいい和菓子を生み出しています。使っている素材も、和菓子では今まで取り入れられなかったものを使うという、斬新なものがあります。
ワガシアソビの有名な商品といえば、ドライフルーツの羊羹でしょう。パンに合う和菓子をコンセプトに作らました。上品なきめ細かやかなこし餡の中に、ドライフルーツのいちじく、いちご、そしてくるみが入っています。餡はラム酒をきかせてあり、洋菓子の要素を感じさせる和菓子です。その断面は美しく、インスタ映えすることでしょう。
東京のワガシアソビには、もう一つ名刺代わりのワガシがあります。それは、ハーブのらくがんです。落雁は、砂糖と米の粉を型押しして作られた和菓子です。上品な砂糖の味のものや、少し香ばしいものもあるのですが、ワガシアソビの場合には、ローズマリーやハイビスカスなどの香りがするらくがんを展開しています。パステルカラーのかわいい和菓子です。
東京銀座和菓子店「空也」
明治17年から創業している、100年以上の歴史を持つ「空也」は、最中が人気のお店です。銀座6丁目の並木通りにある小さなお店です。この空也の最中は、予約なしでは買うことができません。お店に行くと、最中の箱がスタッフの後ろに高く積まれていますが、これは、すべて予約されている分です。1ヶ月前から電話予約が可能です。
なぜ、空也の最中は予約必須なのでしょうか。理由は幾つかあります。一つは、作られる数が極めて少ないからです。素材にこだわり、職人の手作りにこだわる空也では、銀座のお店ですべての商品を作っています。キャパシティ的に大量生産には向かないのです。百貨店などから声も当然多くかかりますが、販売は、この銀座のお店だけでされています。
空也もなかは、ひとつあたり二口くらいで食べ切れてしまえるくらいの小ぶりのサイズです。自宅用箱を利用の場合は、10個入りで1080円と、とてもリーズナブル。一度にたくさん買っていく人々の姿も多く見受けられます。運が良ければ、たまに出るキャンセル分のものを、店頭で予約無しで買うこともできるようです。ちょくちょく覗いてみるのもよいでしょう。
東京和菓子「浅田屋」で素材の美味しさを
溜池山王の駅から徒歩2分ほどの場所にある、小さな店舗の浅田屋。実は100年以上も続く老舗なのです。あまりに小さなお店なので目立たないですが、営業時間が始まると、絶えず人々が訪れます。人の流れがある意味浅田屋を見つける手がかりになるでしょう。浅田屋の名物は豆大福です。この豆大福は、閉店を待たずして売り切れてしまいます。
豆大福は、1つあたり190円です。かわいい小さいサイズながらも、ずっしりとしている重みです。中身は、少し硬めに作られたこし餡がぎっしりと詰まっています。甘すぎず、小豆の味がしっかりと伝わってきます。皮に練り込まれている赤えんどう豆も、ほっこりとした美味しいものです。丁寧に作られた伝統の味である、ということが伝わってきます。
東京の老舗和菓子店浅田屋は、豆大福が美味しいことで有名ですが、もちろん、他のメニューも同様に手が込み、美味しいです。季節ごとにラインナップは変わっていきます。春は桜もち、草餅、おはぎなどが並べられています。みたらし団子もあり、焼き目の香ばしさと、甘すぎないみたらしのバランスが素晴らしいです。お茶に合う逸品です。
「江戸うさぎ」は東京和菓子のニューウェーブ
日暮里の街角にひっそりと店を構える「江戸うさぎ」。この江戸うさぎには、1日に300個も売れるという、大ヒット商品があります。それは、妖怪いちご大福です。江戸うさぎに入社した和菓子職人が、いちご大福が得意だということから、開発担当者が考えたのがこの妖怪いちご大福です。あまりのかわいいフォルムに、一躍大人気和菓子となりました。
この江戸うさぎの運営会社は、お土産ものの開発をしている会社で、和菓子店としてはニューウェーブになります。新しい観点を取り入れたことで、普段、和菓子を食べない人が、かわいいと和菓子に興味を持つきっかけを作った功績は、とても大きいと言っていいでしょう。1個あたり258円と、和菓子としては高くても飛ぶように売れています。
江戸うさぎでは、妖怪いちご大福の他にも、かわいい美味しい和菓子がたくさんあります。例えば水大福です。笹の葉に包まれた黒ごまの目がついた水大福は、笹から出るとちょっぴり恥ずかしそうです。その姿がかわいいととても人気があります。その他にも、美尻まんじゅうなど、変わり種の和菓子が盛り沢山。もちろん、普通の和菓子もあります。
東京「銀座あけぼの」は和菓子で季節を感じる
お持たせとして人気の「銀座あけぼの」は、季節の生菓子からせんべいアラレまで、美味しい様々な和菓子を取り扱っています。お持たせ品を選ぶ際、賞味期限が長いものも選択することが可能なので、大きな支持を得ています。特に季節の生菓子は、目にも鮮やか、味は確かな物が多いです。銀座あけぼのは、和菓子で季節を感じさせてくれます。
銀座あけぼのの商品で、最近特に人気があるのは、チーズおかきです。半円筒形のおかきの中に、濃厚なチーズが入っています。プレーン、レーズン、アーモンド、海苔の4種類があります。テレビで取り上げられたことから、一躍有名になりました。その美味しい秘密は、絶妙な塩加減にあると言えるでしょう。一つ食べるともっと食べたくなる美味しさです。
銀座あけぼのは、銀座本店や日本橋浜町店の他、有名百貨店にも出店しています。また、オンラインショッピングでも購入することができる商品があります。季節の生菓子などについては、店頭販売のみとなっています。自宅用だけではなく、お持たせとして人気のある銀座あけぼのの和菓子、バリエーションも豊富でおすすめです。
「塩瀬総本家」は東京老舗和菓子店
塩瀬総本家は1349年創業の老舗です。創業670年以上もの歴史があります。このお店の創業者は、日本で初めてまんじゅうに餡を入れたことでも有名です。もともとは中国の肉まん饅頭が発想となりましたが、それではお寺のお坊さんが食べることができない、と餡を入れることを考案しました。そして670年が経った今も、この饅頭は愛されています。
塩瀬総本家の代表的商品は、志ほせ饅頭という一口薯蕷饅頭です。ふわっと柔らかくあり、しっとりとしています。甘さが控えめで、素材そのものの良さを感じ取ることができる美味しさです。慶弔用の和菓子としても、長く支持されています。その他に7代目が考案した本饅頭は、上品な口当たりが長年支持されています。しっとりとした食感です。
塩瀬総本家は、新しい試みもしております。それは、ハローキティやマイメロディのお饅頭を販売していることです。670年もの歴史のある塩瀬総本家でのこの試みは、とても周囲に驚かれました。普段は和菓子を食べない人々にも多く受け入れられ、かわいいキティと美味しい饅頭の融合は、新たなファンを生み出しています。百貨店等での取扱になります。
東京「赤坂柿山」のおかきはお茶に合う和菓子
「赤坂柿山」は、おかきが美味しい東京の和菓子店として、とても有名です。米の美味しさを引き出す製法を重視しています。しょっぱすぎず、口の中に入れた時に優しい米の香ばしさが漂います。賞味期限も長く、特に慶弔の際にも重宝されます。お持たせとしても最適です。
詰め合わせの箱詰めの商品が多く用意されていますが、自宅でも気軽に楽しむことができるように、食べきりサイズのものも数多く用意されています。詰め合わせでは、一袋に様々な種類のアラレが入っていますが、食べきりサイズでは、同じ種類だけ入っているので、特にお気に入りのあられだけを、心ゆくまで食べることができるので、おすすめです。
東京「浪花家総本店」であったか和菓子
和菓子の中でもファストフード的な存在の一つに、たい焼きを挙げることができるでしょう。ホカホカのたい焼きの名店は、東京にも数多くありますが、特に手焼きの名店として名高いのは、麻布十番にある「浪花屋総本店」です。職人さんがひとつひとつ丁寧にカチャカチャとひっくり返している様子は、職人技を感じることができます。
浪花家総本店のたい焼きは、薄皮の中にぎっしりと餡が入っているのが特長です。餡は甘さ控えめで、豆そのものの美味しさを感じることができます。薄皮はパリッとしていて、食感がとても楽しいものとなっています。ホカホカの焼きたてのたい焼きを、店頭でパクっと食べるのは、最高の贅沢と言えるのではないでしょうか?
東京で老舗の味からかわいい和菓子まで味わおう
出典: https://retty.me
今回は、東京の和菓子店について紹介しました。100年以上続く老舗も、そのままの美味しい商品を守りつつ、かわいい新しい和菓子の作成をしていました。ニューウェーブの和菓子店では、新しい美が加わった人気の和菓子が販売されていました。形を変えながら、そして守りながら人々に愛されている東京の和菓子、ぜひおやつにお土産にいかがでしょうか?