2018年05月18日公開
2024年07月12日更新
ラーメン激戦区・大分の人気ランキング!絶品のおすすめ店ランキング紹介
大分県の名物として、まず一番にラーメンが思い浮かぶことは少ないでしょう。しかし、実は大分は人気店がしのぎを削るラーメンの激戦区なのです。湯布院や別府の温泉に訪れる旅行者も多い大分県です。夜は宿の美味しい料理が待っているとして、お昼は地元のラーメンでもいかがですか?お隣の福岡のラーメンとはまたちょっと違う大分ならではのラーメンの魅力とおすすめ店をランキング形式で紹介します。
目次
大分の佐伯ラーメンとは?
大分のご当地ラーメン、佐伯ラーメンを知っていますか?醤油豚骨系スープがベースですが、店によってはそこに魚介の出汁が絡むこともあります。麺は太麺を合わせるのが特徴で、具はチャーシューやゴマ、ネギ、モヤシが定番の他は、お店の個性で色々なトッピングが揃っています。福岡県のド豚骨に細麺の博多ラーメンや、ニンニクチップが香ばしい熊本のラーメンとは一線を画し、佐伯ラーメンは独自の発展を遂げて来ました。
2013年、ラーメン評論家が監修した「明星 大崎裕史の美味しさ新発見! 大分佐伯醤油豚骨ラーメン」の発売を機に、佐伯ラーメンの存在がやっと全国に届くようになったのです。その後、東京ラーメンショーに出品して上位を獲得するなど、大分佐伯のラーメンは着々と名前を売って来ています。今回は、更なるブレイクを狙う佐伯ラーメンと、その他のラーメン激戦区大分の名店を集めてみました。
大分ラーメンランキング10位:香蘭
これぞ佐伯ラーメンの元祖、香蘭です。昭和51年から佐伯の地でラーメンを作り続けてきた老舗です。佐伯ラーメンの歴史、ここにあり!を体現した店にあるメニューは、ラーメンとチャーシュー麺とライスとビールのみで、至ってシンプルです。そのラーメンの特徴は、何といってもニンニクパウダーが効いた絶品スープにあります。しっかりとした脂分と塩分が中太の麺に絡まって、力強い主張をしてくるのです。
さっぱり味のラーメンを食べ慣れている人は、最初はその濃厚なパワーに押され気味になってしまうかもしれません。しかし、食べ進めて行くうちに、どんどん癖になってしまうから不思議です。いつの間にか佐伯ラーメンの虜になっているでしょう。ラーメンの上には、豚バラチャーシューともやし、そして青ネギと香ばしい煎りゴマが盛られています。店内は椅子が12席、テーブルが1つと、昔ながらのラーメン屋さんの店構えです。
大分ラーメンランキング9位:らぁめん うしごろ
こちらは大分市中央町にあるラーメン店で、絶品の牛骨白湯(パイタン)ラーメンが食べられます。豚骨文化の九州大分にあって牛骨とはこれいかに、となるところですが、その美味しさはラーメン激戦区の中でもあっという間に受け入れられて、すっかり人気店になっています。2018年5月に場所を移転し、店も広くなりました。スープは、牛骨ならではの癖も少なく、コクがあってまろやかです。
直火に掛けた石鍋の器で運ばれて来ますので、スープはずっと熱々のまま楽しめます。一番人気は「白丸らぁ麺」。ラーメンと一緒に、ライスに煮卵が乗った「味たまライス」を注文し、ラーメンの麺を平らげた後のスープに投入して2度美味しい思いをする人も多いようです。また、アルコールメニューにワインがあるのも、ラーメン屋では珍しいでしょう。ローストビーフも置いてあるので、ワインと一緒につまむのもおすすめです。
大分ラーメンランキング8位:佐伯らーめん 傳傳
「佐伯らーめん 傳傳」は、ラーメン激戦区の大分市内で人気の佐伯らーめんが食べられるお店です。臼杵市にも2店舗目ができました。こちらの佐伯ラーメンは、強烈な醤油豚骨のパンチ力は少々抑え気味ですが、ニンニクパウダーが良いアクセントになって中太のストレート麺に絡まります。ラーメンの上にはチャーシュー、海苔、青ネギ、ゴマが丁度良い塩梅で盛られています。
佐伯ラーメンの中では珍しいキクラゲもトッピングされているので、キクラゲ特有のコリコリとした食感が楽しめるのも嬉しいポイントです。コショウは控えめなので、足りない場合はテーブルの白コショウを振って下さい。黒を基調に黄色を差し色とした店構えもお洒落です。年中無休で営業していますので、気が向いた時にいつでも行かれるおすすめのラーメン店です。
大分ラーメンランキング7位:Furari(ふらり)
別府市の人気ラーメン店です。かなりの人気店なので土日の昼時は行列必至ですが、並ぶ価値ありのラーメン店です。大分特有の濃厚豚骨醤油スープにもかかわらず、塩分を抑えているのか優しいまろやかさが口に広がります。ほんのりと香る柚子の風味も上品でおすすめです。麺は細めの卵麺です。若干硬めに茹でているようで、アルデンテのようなコシがあります。麺自体に旨みがあるので、しっかりと噛んで味わうのが良いでしょう。
別府市内で一番人気のラーメン店という評判も頷ける美味しさです。チャーシューは、箸で触ると崩れるほどに柔らかく、かといってトロトロ過ぎない絶妙なラインを維持しています。魚介つけ麺というメニューもあります。こちらは魚介臭がキツいのかと思いきや、その風味はうまく出汁にのみ生かされているので、そんなに気になりません。
そして、こちらのもうひとつのおすすめが「チャーシュー飯」です。白ご飯とチャーシューの角切り、ネギ、ゴマの相性が素晴らしいので、是非こちらも食べてみて下さい。座敷席もあるので、くつろぎながら食べることもできます。また、建物の外観はまるで今時のカフェの様にお洒落で、マークのラーメンモチーフから立ち昇る湯気は、「おんせん県」ならではのデザインです。
大分ラーメンランキング6位:菊の屋本店
ラーメン激戦区大分市滝尾にある人気ラーメン店です。「白ラーメン」「黒ラーメン」「赤ラーメン」と、特徴を色で表した3種類のラーメンがメインです。白ラーメンのノーマルな豚骨スープはまろやかでとろけるように優しく、シンプルなだけに豚骨本来の旨みを味わうことができます。
黒ラーメンは、焦がしたニンニクの油であるマー油が浮かぶ香ばしいひと品です。マー油のコク深さが何とも言えず、いつまでも味わっていたい絶品スープとなっています。また、赤ラーメンはベースの豚骨ラーメンに赤辛子ペーストをトッピングしたもので、辛さは5段階から選択できます。赤く染まったスープは視覚と味覚を同時に刺激し、食べ進めるうちに徐々に汗ばんで来るでしょう。
3タイプのラーメン全てが美味しいので、機会があったら食べ比べをしてみて下さい。。麺はストレートの中細麺です。どのタイプのスープともマッチします。店の作りは昭和のレトロ感満載です。外壁には昔懐かしい金鳥蚊取り線香の看板などが飾られ、レジの横には駄菓子が置いてあります。全てが雰囲気にマッチしていて、日常から離れた居心地の良い空間を演出しています。
大分ラーメンランキング5位:一骨家
大分のラーメン激戦区で暖簾分けもしながら1989年から第一線で頑張っているのが「一骨家」です。場所は大分光吉インターチェンジからすぐの畑中です。48時間炊き出した絶品濃厚スープがウリなのですが、子供や濃い味が苦手な人のために「ラーメン専用割りスープ」なるものもサービスで出してくれます。嬉しい心遣いです。
こちらで人気を集めるのが、超ド級のチャーシューを盛ったチャーシュー麺です。ラーメンにドスンと乗った大きなチャーシューの数は8枚。内訳は、香ばしい炙りチャーシューが4枚にトロリと煮込まれたチャーシューが4枚です。一時は味が変わったと昔からの常連が首を傾げていたのですが、店舗とメニューのリニューアルを行い、以前からのファンも納得の味に戻ったようです。
濃厚な絶品スープに絡む麺は細くてストレート。スルスルと滑り込むように口の中に入って来る食感が心地良い麺です。大盛も同じ値段で食べられるありがたいシステムですので、是非お腹を空かして行ってみて下さい。一緒にご飯ものが欲しい時は、爽やかな「梅しそちりめんごはん」がおすすめです。
大分ラーメンランキング4位:丸優
ラーメン激戦区大分の老舗として、長らく競争を勝ち抜いてきた人気店です。場所は大分市の元町です。営業は昼のみで、材料が終わり次第店じまいをしますので、行くなら早めをおすすめします。と、考えることは皆一緒のようで、早い時間でも人が並んでいることがあります。
ここの名物は、何といってもチャーシュー麺です。ラーメンの器に沿って花を描くように埋め尽くされたチャーシューは迫力満点で、上に盛られた青ネギとのコントラストも見事です。半チャーシュー麺でも十分な量の絶品チャーシューが味わえますので、初めての人は様子見で半チャーシュー麺を注文しても良いかもしれません。
18時間を掛けてじっくりと煮込まれた豚骨スープは、そこまで脂ギトギトではないので、まろやかで口当たりも良いでしょう。また、小皿に取り分けて食べられる辛子高菜も人気です。辛いのですが病み付きになる味で、これをツマミに昼間からビールが欲しくなることもありそうです。大分空港や高速道路のサービスエリアでは、丸優ラーメンの4食セットも販売されていますので、お土産におすすめです。
大分ラーメンランキング3位:佐伯ラーメン遊楽
純粋な佐伯ラーメンです。場所は佐伯駅から歩いて10分ほどで到着します。佐伯ラーメンの地元、激戦区で地域の人々に愛されて来ました。お昼時には地元の漁師さんの姿も多く、濃厚ラーメンでパワーをチャージするのでしょう。
ラーメンにはチャーシューと海苔、ゴマ、青ネギがトッピングされ、濃厚なスープに彩を添えています。佐伯ラーメンらしいしっかりとした味わいのスープには、ニンニクとコショウの風味が程良く混ざり、複雑な旨みを感じさせます。中太の麺はゆるいウェーブを描き、スープを絡ませて口の中へと運び込むのです。
メニューはラーメンとチャーシュー麺の2つです。全体的に佐伯ラーメンは他の大分ラーメンと比べ、あまりメニューのバリエーションを作らずに、シンプルな味で勝負している店が多いようです。また、こちらのテーブルの調味料コーナーには白コショウ、一味唐辛子、そしてハバネロペッパーが置いてあります。ひとつのラーメンの辛さの種類を変えて楽しむのもおすすめです。
大分ラーメンランキング2位:トラの夢
大分ラーメンを代表する有名店です。2015年の食べログの大分ラーメンランキングで1位を獲得したり、「北九州ラーメン王座選手権」で歴代最長の行列を作ったりと、その活躍ぶりは枚挙に暇がありません。かなり濃厚な絶品スープにはファンも多く、他県から足を運ぶ人も多いのだとか。スープは好きな濃さを選べます。基本、コテ、ベタ、ドロと順に濃くなっていくので、胃が欲する濃厚さに従ってチョイスして下さい。
そして、心からチャーシューを愛する人におすすめのメニューが名物の「マキシマム・ザ・チャーシュー麺」です。ラーメンをグルリとチャーシューが取り囲む様は壮観の一言に尽きます。炙ったバラ肉とトロトロに煮込まれた豚軟骨、2種類のチャーシューが楽しめるラーメンです。ボリューミーな絶品チャーシューを是非堪能してみて下さい。「一骨家」の系列店ですが、若干の違いがあるので、食べ比べてみるのも良いでしょう。
大分ラーメンランキング1位:ラーメン加代
佐伯市にある、佐伯ラーメンのおすすめ店です。こちらは味もさることながら、とにかくロケーションが最高なのです!JRで大分駅まで来たならば、レンタカーを借りてドライブがてら訪れるのも素敵かもしれません。蒲江の美しい海を背景にポツンとある「ラーメン加代」は、さながら漁師小屋の風情で、その佇まいは郷愁を掻き立てられる趣に溢れています。海風にはためく暖簾をくぐって中に入りましょう。
店内はオーシャン・ビュー。風光明媚な景色に目を細めながら、美味しいラーメンに舌鼓を打つことができます。2008年に公開された映画「釣りバカ日誌19」の撮影が近くの海で行われた際には、西田敏行もこの店のラーメンを食べて絶賛したそうで、今でも色紙が残っています。
2017年に惜しまれながら店を閉めたのですが、2018年春に再開して現在は加代さんの家のお嫁さんが店主として営業されています。ラーメンは、佐伯ラーメンの王道のような、チャーシュー、海苔、ゴマ、ネギのトッピングに中太麺です。スープは見た目の濃厚さよりも食べやすいでしょう。
大分のその他の地域のラーメン
今回の大分のラーメンランキングは、ラーメン激戦区の大分市内を中心に、佐伯ラーメンの地元佐伯市と別府市の1店を加えた面子となりました。しかし、大分の他の地域にも名店と呼ばれるラーメン店が沢山あります。例えば、中津市の日ノ出町の老舗「宝来軒本店」の満腹ラーメンは具材たっぷりの絶品ラーメンですし、臼杵市野田の「らーめんBANRI」の味噌ラーメンも絶品です。機会があれば是非行ってみて下さい。
おすすめ!大分ラーメン
激戦区大分の絶品ラーメンをランキング形式で紹介しました。初めて佐伯ラーメンの存在を知った人もいるかもしれませんが、ニンニクとコショウの風味が後を引く美味しさですので、おすすめします。また、ラーメン激戦区の大分市内には今回お伝えできなかった絶品ラーメンのお店がまだまだありますので、大分を訪れる際はチェックしてみて下さい。