祇園でランチが楽しめる店は？安い・人気でおすすめの京都のおばんざい

京都町の東側、八坂神社の門前町が祇園です。江戸時代、八坂神社に参拝する客のためにお茶屋ができたのが始まりです。古くからの京町家がこの地域には残っており、京都らしいきれいな町で、重要伝統的建造物群保存地区になっています。また、祇園は京都の5花街の1つで、舞妓さん芸妓さんに会える町でもあります。そんな京都らしい町祇園には観光客がたくさん来ます。京都らしい料理を食べられるお店もたくさんあります。

おばんざいとは京都の日常のお惣菜のこと。旬の素材、手近な食材で、手間をかけず作ります。無駄が出ないように日持ちがしない料理は食べる分量だけ作り、足りない分は作り置きの出来る常備菜でまかなう。そういった合理的な京都の家庭料理のことをおばんざいと言います。よっておばんざいには旬のもの、京都の地場野菜などが使われていることが多く、まさにそれは京都らしい料理で観光客からすれば目新しいものに感じました。
 

山ふくはおばんざいのお店で、四条通りから花見小路通を南にちょっと入ったところにある、祇園のこじんまりとしたお店です。ここのランチは20食限定の「季節御飯」のみです。季節のおばんざいが6品ほどに、炊き込みご飯と赤だし、漬け物がついたセットで1800円です。店内は、L字のカウンター6席、4人用テーブル×2、小上がり席×3と小さめなお店で人気店なので予約して行くことをおすすめします。

場所は祇園四条駅から300mほどで花見小路通りを少し入ったところです。営業時間は12:00～14:00、17:00～21:30で火曜日が定休日です。

京都洛北の人気料理旅館の美山荘が祇園で始めた和バルOKU。ここでランチにはおばんざいが食べられます。お店の外観は京都の伝統的町家、しかし一歩店内に入ると店頭は立ち飲みカウンター、坪庭で京都らしさを残しつつも、とてもスタイリッシュな内装になっています。ランチメニューは祇園定食3500円のみです。4種類のおばんざいと、ご飯、汁物、デザート付きです。料理は美山荘で出されているものと同じだそうです。

こちらはデザートメニューも充実していますので、カフェだけの利用もできる祇園のお店です。場所は四条通りの南側、祇園甲部歌舞練場の近くです。阪急河原町駅から徒歩約4分のところです。営業時間は11:30-21:00、ランチは14:30までで火曜定休です。

祇園近くの花街宮川町にある町家カフェのろじうさぎ、ここでも人気のおばんざいランチが食べられます。おばんざいランチはろじうぜん950円で、魚か肉の主菜にお野菜や豆腐、おあげさんを使った副菜2品、お味噌汁、ご飯に香の物がつきます。この他、ピラフやオムライス、冬季限定のかす汁ご飯もあります。全てが1000円以下と安いメニューで、甘味のメニューもあるので一緒に頼んで長居してしまいそうです。

ろじうさぎではモーニングに京の朝ごはんも提供しています。店内には本がたくさんあって、ブックカフェでもあるようです。場所は京都えびす神社の近くで、祇園四条駅より徒歩約6分になります。営業時間は8:00～11:00、12:00～17:00で不定休になります。

祇園花見小路に面した、まさに祇園の花街にあるのがこちらのお店です。ここのこだわりは京都の農家さんの作った京都野菜と旬の鮮魚などの素材です。店内は祇園らしい伝統的な和風の作りで、カウンター9席と小上がり3卓のみとこじんまりしています。ランチはきらら御膳3500円と彩御膳2000円の2種です。両方ともに季節のおばんざい十数種類と季節の天ぷら、旬野菜のサラダ、季節の炊き込みご飯に赤出汁がつきます。

場所は祇園らしい一角で、建仁寺の手前で花見小路にあります。祇園四条駅から徒歩約5分です。営業時間は11:30～15:00、17:30～22:30不定休になります。人気店になりますので、予約をしてから行ってください。

祇園からは少し離れた、知恩院近くの白川疎水を望むロケーションにある喫茶店。ですがここでもランチにおばんざいが食べられます。おばんざいセットは900円で、8種類の中から3種類のおばんざいを選べて、黒米入りご飯とお味噌汁が付いてきます。他にパスタセット、タコライスセット各950円と安いです。デザートにはワッフルメニューが充実しています。

場所は知恩院前のバス停の前です。東西線東山駅から徒歩6分、京阪本線祇園四条駅から徒歩10分の距離にあります。営業時間は12:00〜19:00で水曜日が定休日になります。

東山の麓、白川のせせらぎを感じる場所で「京都のお母さんがほっこり料理でお出迎え」のコンセプトのお店です。ランチはおばんざい6品の中からお好きなものを3品に白ごはんと今日のおみそ汁が付いて800円と安いです。コーヒーを付けても+100円と安く、良心的な店です。

場所は東大和通から1本東に入ったところで白川が裏には流れています。営業時間は 11:30〜14:00、17:30〜21:00で日曜、祝日が休みです。東西線東山駅から徒歩2分、京阪本線 祇園四条駅徒歩11分の距離です。

四条通りから細い路地を少し北に入ったところにある祇園らしいお店がです。ここでは手作り豆腐のおばんざいが食べられます。店はこじんまりしており、客席はカウンター7席のみです。ランチは週替わり豆ccoランチ1200円のみで、主菜が肉。魚。豆腐から選べ、豆腐のおばんざいが3品とご飯、お味噌汁が付きます。

場所は八坂神社近くの繁華街祇園の真ん中、祇園四条駅から徒歩約5分の所です。営業時間は11:30〜15:00、17:00〜21:00で月曜日が定休日です。かなりこじんまりとしたお店になりますので予約をしてから行ってください。

祇園近くの花街、宮川町にある大人の隠れ家がこちら蜃氣楼です。元お茶屋さんの雰囲気を生かし、和風の佇まいで落ち着くお店です。ランチメニューは日替気分、お造り気分、天婦羅気分、鶏唐気分の4種で各1000円。メインが4種の中から選べ、これにおばんざい盛り合わせとご飯、お味噌汁が付いています。この他海鮮丼、天丼、親子丼があります。この雰囲気で全て1000円以下と安い値段設定とはお値打ちものです。

場所は宮川町歌舞練場と鴨川の近くで、阪急京都線河原町駅から徒歩8分の距離です。営業時間は11:30～15:00、17:30～24:00で木曜日が定休日になります。

祇園にはおばんざい以外にも美味しいランチを提供する店はたくさんあります。その中でおすすめのお店をいくつか紹介します。

豆水楼祇園店は湯豆腐を中心にした豆腐懐石のお店です。京都と言えば湯豆腐、食べたくなります。こちらの建物は築130年の町家で、蔵を店舗に改装しています。夜は結構高級ですが、ランチには3000円前後のメニューの用意もあり、リーズナブルに人気店の味が楽しめます。名店の湯豆腐に旬の食材を使った京懐石はもちろん、ベジタリアン向けのメニューなどもあります。

場所は京阪祇園四条駅から徒歩約15分、建仁寺の近くです。営業時間は月曜日～土曜日が11:30～14:00、17:00～22:00、日曜祝日が11:30～15:30、17:00～21:30で火曜日が定休です。

阿古屋茶屋はぶぶ漬けのお店です。京都といえば思い浮かべるものの1つにお漬物がありますが、その美味しい京都の漬物がビュフェ形式で約20種類が食べ放題になっています。ご飯は白ご飯、十六穀米、お粥があり、これも食べ放題です。その他、味噌汁、日本茶、デザートの最中これも食べ放題です。お漬物をご飯とともに食べ、その後にお茶漬けにして2度楽しめます。値段は1450円です。この内容でこの値段はお安いです。

食後は自分であんを挟んで作る最中と京都宇治の無農薬有機栽培のお茶を楽しみます。まさに日本人の心、京都満喫できます。場所は祇園中心地から少し離れて清水寺と高台寺の間の二年坂になります。営業時間は11～17時。10時より、当日の受付を開始します。超人気店ですが予約不可の店なので、10時に行って覚悟して並ぶしかありません。

こちらのお店はこだわってこだわり抜いたお米を土鍋ご飯にしてを出すお店です。京都の老舗のお米屋さんの兄弟がお米マイスターと料理人になってはじめたお店です。お米マイスターのさらに上の「五つ星お米マイスター」の兄が厳選したお米を、料理に合わせてブレンドしているというこだわりぶりです。そしてご飯はつねに炊きたてを提供。炊きあがって10分以上たったご飯は絶対に出さないとのことです。

料理のメニューはそんな銀シャリに合う和食の定食で1400円から1700円のラインナップ。ご飯は食べ放題です。絶品の卵かけご飯も食べれます。こだわりのわりには安い値段設定なので、こだわりの銀シャリを1度食べてみたいです。大変人気店なので予約をしてから行くようにしましょう。場所は四条通りを北に少し上がったところ、祇園の中心地です。祇園四条駅から約8分で、営業時間は11:00 ～ 14:30、18:00 ～ 21:00です。

うなぎ料理店祇園うは、ミシュランガイド2016でひとつ星を獲得しています。祇園にありながらこちらのうなぎは関東風で一度蒸したものに、秘伝のタレを塗りながら熊野の備長炭で焼き上げています。このこだわりでふわっととろける蒲焼きになります。メニューは昼夜共通で、名物のう桶は3人前からで小3人前10000円になります。鰻丼（きも吸付）は松が4250円、竹が3250円になります。

安い値段ではないですが、こだわりの炭で焼かれたうなぎ、食べてみたいです。また、杉の桶に入ったう桶はインスタ映えすると人気です。場所は祇園、花見小路を建仁寺方向に行った所です。祇園四条駅から徒歩7分の距離です。営業時間は11:30～14:00、17:00～21:00で月曜日が定休です。

祇園で京風うどんと言えばここ、萬屋です。ここの名物は九条葱がたっぷり入ったねぎうどん。伏見の契約農家が作った九条葱で、最初甘みがあってシャキシャキしていますが、鰹だしのスープがしみた後はしっとりとした食感に変化していきます。上に添えられた生姜がほどよいアクセントになっています。値段が1100円とうどんとしては決して安い値段ではないですが、九条葱の美味しさは食べるに値するかもしれません。

祇園の舞妓さんの御用達のうどん屋さんで、運が良ければ昼間、普段着の舞妓さんたちに会えるかもしれません。場所は建仁寺近くで、京阪本線四条駅から徒歩3分の距離です。営業時間は12:00～20:00で日曜日が定休です。有名店ですが予約不可なので覚悟して並ぶしかありません。

昭和5年創業の祇園のうどん屋さんなのですが、ここの名物メニューは大人気の親子丼です。さば節と昆布の出汁を使用し、九条葱や丹波地鶏といった京都の地のものを甘めの味で煮ています。それをふわとろの卵でとじてあります。てっぺんには爽やかな香りの山椒がかけられていて、いいアクセントになっています。値段は1010円です。

九条葱にかまぼこ、油揚げを卵でとじた京都ならではの丼きぬがさ丼や、かまぼこ、椎茸、三つ葉を卵とじにしてもみ海苔をまぶした木の葉丼も絶品です。京都に行ったらぜひ寄りたい祇園の名店です。場所は高台寺近くで、祇園四条駅より徒歩10分くらいの所です。営業時間は11:30〜19:30で月曜日が定休日です。予約不可のお店なので、並ぶしかありません。

京都祇園といえば京都らしい伝統的な町で、観光客も多く、京都らしい美味しいもの、美しいものがたくさんあります。その中でおばんざいは京都の人にとっては普段の食事ですが、観光客にとっては京都でなくては食べられないものや旬のものが使われていて、とても魅力的に感じます。また、ヘルシーであることも人気の理由かと思います。

ただ、おばんざいと言っても値段は安いものから高いものまで様々で、内容も京懐石のような高級なものもありました。おばんざいを食べるなら高級なものではなく、地産地消の素朴な素材を、京都のお袋の味で、気楽にくつろげるお店で食べてみたいと思いました。気取った京都祇園もいいですが、気楽に入れる祇園の店を1つは知っておきたいものです。