京都で和食のランチならココ!町屋でおすすめの人気・美味しい店
今や日本人だけでなく世界中の観光客が集まる京都は、昔ながらの風情のある建物と近代的な建物が融合する大都市です。京都は食の都としても人気でランチタイムには大勢の観光客がレストランに駆け込みます。特に人気なのは京都の風情がある町屋造りの和食レストランです。京町屋は江戸時代から受け継がれた特徴的な外観の建物で、どこか懐かしい感じのする店づくりになっています。そんな風情のあふれる店で食べる和食は格別な味わいです。京都町屋でおすすめランチのお店を紹介します。
目次
京都町屋ってどんなところ?
京都町屋とは、伝統的な軸組み木造建築法で建てられた、開口部が狭く、奥が長く作られた建物のことを指します。一般に通りに面した所に店舗スペースを設け、奥が住居という作りになっています。今から100~120年くらい前に建てられた町屋が修繕を繰り返し、現在も京都も街並みに数多く存在しています。
平格子は、中から外の様子がわかり、外からは目隠しになるブラインドのような役割もします。通風をよくし、光を多く取り入れています。
虫籠窓は二階にある塗り壁の窓です。通風や採光のために作られています。
駒寄せ・犬矢来は、家の壁を汚さないように犬や馬から壁を保護したり、手綱をくくり止めたりするために作られたという説もあります。
京都の食文化
京都は三方を山々に囲まれ、良質な水と肥沃な土壌に恵まれており、かつては都として日本の政治・文化・宗教の中心地として栄えていました。京都は地理的な背景から海鮮物の輸送や保存が困難であり、野菜や穀物などを美味しく食べるための技術が発達しました。京都における家庭の食事は代々受け継がれてきたおかず(おばんざい)を中心に、和食を中心とした食生活を営んでいます。
多国籍の食があふれる現代においても京都に住む人々の食事は昔から受け継がれた食文化を大切にしており、子供たちに対する食についての教育も重視しています。小さいころから食の教育をしっかり受けた子供たちが多い京都では食についての意識、特に和食についての意識は高いです。そんな京都出身の和食料理人が多い京料理の店は世界中から注目されており、連日大人気です。
京都町屋でおすすめの和食ランチを味わおう
京都町屋では美味しくておすすめの和食ランチが食べられるところがたくさんあります。あまりにもおすすめの店が多いのでエリア別に紹介していきたいと思います。
京都東山区の町屋おすすめ和食ランチ
京都市東山区は八坂神社や高台寺で有名な地区であり、祇園はその中でも京都を代表する繁華街です。観光名所としても世界中の観光客が訪れる人気地域です。観光名所だけでなく、美味しい食堂やレストランが所狭しと並んでいます。そんな京都東山区の町屋おすすめ和食ランチの店を紹介します。
京都東山区の町屋おすすめ和食ランチ:味ふくしま
花街・祗園のお茶屋「福嶋」が満を持してはじめた割烹が「味ふくしま」です。店を始めて1年半という短い期間でミシュランの1つ星を獲得しました。30代で料理長に抜擢された料理長が作る旬の素材を最大限生かした和食は上品かつ、繊細な技術が要所にみられています。京都の四季を感じさせる充実のランチメニューは味だけでなく料金のおいても良心的です。
お昼のメニューのおすすめコースは、付き出し、お吸い物、お造り、たき合わせ、お弁当、水物の季節の味覚をふんだんに使った全7品(4,320円税込)です。始めに苦手な食材とか調理法とか聞いてくれるので安心してお任せできます。ホスピタリティも充実しており、細かいところまで気が行き届いています。
味ふくしまは伝統的な京料理から料理長の感性が光る独創的な料理まで、季節や食べる人の好みに合わせて調理してくれます。料理長のその場の判断でメニューを変えられるのは割烹の醍醐味です。もちろんどの料理も美味しくてついつい時間を忘れて長居をしてしまう、そんなお店です。
京都東山区の町屋おすすめ和食ランチ:三味洪庵本店
白川沿いにある三味洪庵本店は京都の「歴史的風致形成建造物」にも指定されています。100年前の京都町屋は壁の塗り以外は100年前のまま使用しているそうです。落ち着いた雰囲気の店から出される季節の素材を盛り込んだこだわりの味は、訪れるたびに新たな発見があります。家庭に伝わるおかず「おぞよ」を二段重で提供し、優しいながらもどこか懐かしい味付けがされています。
ランチは蕎麦御膳の1種類(3900円税込)ですが、150年の伝統の技が生きる西京漬けをはじめとするおぞよに人気の蕎麦や天ぷらを加えた豪華なコースになっています。手間暇かけた料理を白川沿いの特等席で贅沢に頂きましょう。
食材一つずつに、料理長のこだわりの仕事が施されてあって、食べる人に優しい配慮がされています。伝統を重視しながらも様々な新しい取り組みもされています。ぜひ、一つずつの食材に込められた想いも一緒に味わってみましょう。
京都東山区町屋のおすすめ和食ランチ:祗園東山つじ華
京都祗園四条駅から徒歩10分ほどにある祗園でもお値打ち価格で美味しいと人気のお店です。築90年の歴史のある町屋を生かした風情のある日本料理店です。料理長の実家の石川県のコシヒカリを土鍋で提供してくれます。新鮮な京野菜と新鮮な魚介を伝統的な技術と一期一会の精神で調理されています。食べる人のことを最優先に考えたサービスで精一杯のおもてなしをしてくれます。
ランチメニューは料理長おすすめ3000円と、5000円のコース料理です。2階は全室個室になっており、落ち着いた空間で美味しい至高のメニューをゆっくりとくつろいで食べることができます。盛り付けもきれいで食べるのがもったいない感じがします。しっかりとった赤出汁が魚介の風味がしっかり出て美味しいです。料理長は和食だけではなく、イタリアンなどの手法も用いる若い感性の持ち主です。
和牛を使った料理も隠れた人気メニューだそうです。和牛のいちぼ肉を使った料理は絶品です。ご飯を食べ終わってから店を出るまでもしっかりとサービスは行き届いています。祗園に行ったときにまた行きたいと感じさせるお店です。
京都中京区町屋のおすすめ和食ランチ
京都中京区は四条通よりも北側に位置し、京都市街地のほぼ中央を占めています。京都市役所や中京郵便局などの公的機関の他、二条城や本能寺などの歴史上の文化財が多数存在します。静かな裏通りには昔ながらの町屋造りの建物が並んでいます。
京都中京区町屋のおすすめ和食ランチ:美先
「美先(みせん)」は錦市場から徒歩1分にある京都町屋割烹です。風情のある町屋造りの店でのお食事は落ち着いた雰囲気で楽しむことができます。個室に臨む坪庭やセンスが光るアンティーク調度品は見る人の心に安心感を与えてくれます。
ランチは平日限定湯葉丼定食を始め大人気のお魚膳、お造里御膳、町屋割烹昼御膳など1000円~2500円と比較的お値打ちな価格でいただけます。どれも美味しいと評判です。特に人気なのが御魚膳で新鮮な魚を丁寧に調理し、副菜3種に汁もの、香の物、ご飯がついて1200円はお得です。お魚を3種から選べ、お好みに合わせて魚を煮つけか焼きか選ぶことができます。
京都らしい薄味で上品な味付けですが、しっかりと主張はしています。副菜にも手を抜かず一つ一つ丁寧に作ってあります。お一人で来られる方や商談される方、お子様をお連れの方も楽しめるよいお店だと思います。
京都中京区町屋のおすすめ和食ランチ:AWOMB
AWOMB(アウーム)は京都中京区を代表する人大気和食店です。京都町屋をその風情をそのままにおしゃれに改築した店です。店内も広く開放的な空間です。お家にお呼ばれしたような雰囲気で、店に入る時は入口でスリッパに履き替えます。窓から見える坪庭はどこか非日常的で都会の真ん中にいることを忘れてくつろいでしまいます。
お店の人気メニューは「手織り寿司」で宝石のようにきれいに置かれた具材をセットのシャリと焼きのりに具材を乗せて、自分で手巻きずしを作ります。その盛り付けの美しさから多くのお客さんがSNSに投稿したりします。京野菜や湯葉や旬の魚介類など季節感を感じることができる具材ばかりです。好みのネタを自分でアレンジして食べる楽しさがあります。
もちろん、見た目だけじゃなく味も美味しいです。売り切れると営業が終了しますので、予約するか、なるべく早い時間に訪れると良いと思います。手織り寿司以外でも様々なメニューがありますので、試してみてください。
京都左京区町屋のおすすめ和食ランチ
京都市左京区は京都市の東北部に位置し、東は滋賀県の大津市と接し、南は東山区、北は滋賀県の高島市に接しています。歴史上有名な建物が多く、南禅寺、下鴨神社、平安神宮があります。
京都左京区町屋のおすすめ和食ランチ:わらべうた
昔ながらの京都町造りの風情あるお店です。お部屋は和室の畳一面でくつろげる空間があります。ごてごてと飾り気のない、質素な内観は安心感があります。
人気のわらべうたランチは日替わりでその日の厳選素材をさらに吟味して出されています。おばんざいが中心で品数が多く、京都の家庭の味を体験することができます。和食の定番というか京都の定番のおかずがこれでもかって言うくらい出てきます。これだけでも十分お腹がいっぱいになります。
これだけの品数で1080円はお得と思います。もちろんそれぞれが美味しくて日替わりなので毎日でも食べ飽きないです。人気店なので、材料がなくなり次第、終了みたいです。早めに行って席を確保する方がいいと思います。ご飯と、みそ汁もついてきます。
京都左京区町屋のおすすめ和食ランチ:京料理白水園
白水園は銀閣寺のふもとにある京都町屋の趣を残した創業80 年の和食の老舗料理店です。おしゃれな坪庭や裏庭などあり、京町屋の風情が漂う雰囲気を楽しめます。完全個室なのですが、お値段もリーズナブルです。ウナギ料理が人気で美味しいと評判で、ウナギのかば焼きを食べに遠方から訪れる方もいるそうです。
季節の京野菜を使ったお弁当は、その時の最高に美味しい素材を使って調理してくれるので、いつ訪れても満足がいくメニューです。夏はそうめん、冬は湯豆腐をつかった料理も美味しいです。
京都上京区町屋のおすすめ和食ランチ
京都上京区は京都市のほぼ中心に位置しています。京都府庁も上京区に設置されています。観光名所としては勉強の神様として全国的に有名な北野天満宮が存在します。
京都上京区町屋のおすすめ和食ランチ:御料理光安
築150年の歴史を持つ町屋を改装し、昔の風情と現在の流行をうまく融合した造りの和食料理店です。「丁寧な仕事をしたい」という思いから、仕入れからお料理まで料理長がすべて一人で行っています。お客さんに対して真摯に向き合いたいという姿勢から昼夜1日2組限定という徹底ぶり。それでも予約がとれないほどの大人気店になっています。
昼夜2 組限定というこだわりの成果がでており、一つ一つの仕事に対してお客さんへの思いやり、一つ一つの素材や調理についてのこだわりは驚嘆に値します。細部までこだわり抜いたお料理は美味しいという言葉を超えた感動があります。
京都上京区町屋のおすすめ和食ランチ:西陣鶏岩楼
明治末くらいに祗園で創業し、昭和20年前後に祇園から西陣に移転したそうです。京都町屋を改装した店内は、独特の趣があり、ゆったりとした時を過ごすことができます。もともとは鶏の水炊きの専門店ですが、ランチタイムには、こだわりの卵と肉を使用した、鶏岩楼自慢の名代親子丼をいただくことができます。
名代親子丼を注文すると親子丼と一緒に鶏がらスープもついてきます。鶏がらスープには具は入っていないのですが、これがすごく濃厚で、いい出汁が出ています。比較的シンプルな作りの親子丼ですが、鶏肉は弾力が強く、噛めば噛むほど濃厚な味わいが広がります。卵もフワフワな部分と固めな部分が意図的に作り出されており、味の違いを体感することができます。さすが老舗の料理だと実感します。
京都下京区町屋のおすすめ和食ランチ
京都市下京区は、四条烏丸から四条河原町を通り、京都市有数の繁華街になっております。近代的な建物と昔ながらの建物が融合した町であり、今や京都のシンボルともなった京都タワー、京都駅ビルなどの商業施設が集まっています。
京都下京区町屋のおすすめ和食ランチ:志る幸
昭和7年創業し、初代のこだわりが随所に残る趣のある京都町屋造りの建物です。美味しい汁を味わってもらいたくてと、もてなしの心を一杯の汁物にこめてお客様に提供しています。そのこだわりは店の敷地内にある井戸水を使い、厳選した素材から丁寧にとった出汁はまさに珠玉の味わいです。
「汁物」は白味噌、赤味噌、すましの3種類から選べます。人気の「利休弁当」はお昼だけでなく、夜も頂けることができ、季節のかやくご飯に5品のおかずがついてきます。志る幸の自慢のお汁も一緒に味わえるので、ぜひ注文してみましょう。その一杯で志る幸のこだわりが存分に体感できると思います。
京都町屋番外編:デザート
京都には和食はもちろんのことですが、和食以外でも美味しいデザートの店がたくさんあります。京都町屋ランチの番外編として町屋で食べられるデザートのお店を紹介します。
京都町屋で食べられるデザート:中村藤吉本店
京都のお茶の名産地の宇治で、連日大行列の大人気のお店です。創業150年の趣がある町屋カフェは重要文化財にも登録されているようです。お茶の店らしく、宇治茶や抹茶を使ったメニューが豊富です。ランチには抹茶そばや抹茶うどんを注文することができます。
京都町屋で美味しいランチを食べよう!
京都町屋で食べる和食ランチの店を紹介しました。おしゃれで風情のある町屋でのランチは都会の喧騒を忘れ、ゆっくりとした贅沢な時間を味わえると思います。また、ご飯もより美味しく感じることができると思います。紹介した以外にもたくさん京都町屋のレストラン等があるので、自分に合った店を探してみてください。