2018年05月22日公開
2024年07月12日更新
ジントニックレシピと作り方のコツ!ジンや炭酸水の正しい分量は?
皆さんは、カクテルは好きですか?カクテルと言うとお洒落なバーなどで楽しむイメージが強いかもしれません。作り方が難しそうな印象もありますが、実はカクテルの作り方は自分で手軽に作れるものも多いのです。ジントニックもその一つで、レシピもシンプルで自宅でも楽しむことが出来ます。この記事では、ジンや炭酸水の分量やライムなしで楽しむ方法など、ジントニックのレシピについて詳しく紹介します。
目次
- 1カクテルとは?
- 2ジントニックはどうやって生まれたレシピ?
- 3ジントニックの作り方とレシピとは
- 4ジントニックのレシピは炭酸水じゃ駄目?
- 5ジントニックのレシピ内で使用した用語
- 6美味しいジントニックに仕上げるための作り方のコツ
- 7ジントニックの作り方のコツ「ジンの状態をどうするか」
- 8ジントニックの作り方のコツ「トニックウォーターは瓶を」
- 9ジントニックの作り方とレシピ「分量はどれくらい?」
- 10ライムなしで作るジントニックの作り方とレシピとは?
- 11ジントニックに使うジンの銘柄にもこだわってみる
- 12炭酸水を使用したジントニックの作り方とレシピ
- 13ジントニックとギムレットの違い
- 14シンプルな故に奥深いジントニックの作り方とレシピ
カクテルとは?
最初に、カクテルとは何か、という所から説明したいと思います。知っている方も多いかと思いますが、カクテルとは、簡単に言えばお酒に何かを足して混ぜたもの、ということになります。「何か」とはジュースの時もありますし、クリームなどを使用する場合もあります。また、ベースとなる酒に他の酒を混ぜて作る、酒+酒となっているカクテルもありますし、アルコールを全く使用しないノンアルコールカクテルも存在しています。
レシピや作り方は色々ありますが、他の材料と一緒に混ぜて、新たな美味しさを味わえるのがカクテルの魅力です。その様々な種類のあるカクテルの中で、ジントニックというカクテルを知っていますか?ジントニックは非常に人気があり、ベーシックなカクテルなのでお酒にあまり興味のない人も名前を聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。
また、お酒を好きな人なら、きっと一度か二度はジントニックを飲んだこともあると思います。ジントニックはシンプルなレシピでありながらとても奥が深く、スタンダードカクテルの一つとなっています。
この記事ではそんなジントニックについて、レシピや作り方から、材料の正しい分量まで詳しく紹介していきます。また、ライムなしでジントニックを作れるアレンジレシピや、よく間違われるギムレットとジントニックのレシピや作り方の違いなども紹介していきます。まずは、多くの人に親しまれるようになったジントニックが、どのようにして生まれたのか、その発祥について調べていきましょう!
ジントニックはどうやって生まれたレシピ?
まず、ジントニックとはどのようにして生まれたカクテルなのかを見ていきましょう。ジントニックは大英帝国時代に生まれたカクテルです。当時イギリスから、植民地であった東インドなどへ東インド会社の社員が送られていたのですが、イギリスとはまるで違う熱帯の地であったため、現地に送られた東インド会社の社員のマラリヤなどの病気での死亡率が高く、対処法もよく分からず問題となっていました。
当時イギリスではマラリヤなどの熱帯病に対する知識があまりなく、本社は取りあえずアルコールなら対処できるかもと大量のワインを現地に送りました。皆さんご存知の通り、ワインがマラリヤに効くわけでは無いのですが、その中にマラリヤの特効薬とされるキニーネがあったのです。マラリヤなどの熱病に効く薬が開発されるまでは、そのキニーネが東インド会社の社員の人たちなどの間で使用されていました。
偶然から生まれたジントニックの作り方とレシピ
しかし、そのキニーネは味がとても苦く、飲みにくいという難点がありました。いくら良薬口に苦しといえど、これだけ苦くては飲みづらい、と社員の人たちは少しでも飲みやすくするため、取りあえずキニーネに砂糖を入れてみました。
そして、薄めればもっと飲みやすくなるだろうということで炭酸水を入れ、アルコールを入れれば更に飲みやすくなる、と安価な酒であったジンを入れました。飲みにくいキニーネを飲みやすくするために偶然生まれたレシピだったのですが、その味はとても美味しい物でした。
これがジントニックが生まれた瞬間です。こうして偶然生まれたジントニックは、東インド会社の社員たちが本国に帰って行ったときにレシピをイギリスの人たちに伝えたところ、その美味しさから人気のレシピとなり、現在でもスタンダードカクテルに数えられる人気のカクテルとなりました。
ジントニックの作り方とレシピとは
それでは、ジントニックの標準的なレシピを紹介しましょう。カクテルはそれぞれの好みによってアレンジが加えられたりするのですが、まずは最も標準的なジントニックのレシピを紹介します。上記で説明したジントニックが生まれたときのレシピとよく似ているのですが、現在では更にシンプルなレシピとなっています。
ジントニックの標準的レシピ
種類はロングドリンク、グラスはタンブラー、作成技法はビルドとなっています。ロングドリンクとはカクテルを飲むのにかける時間、タンブラーとはジントニックを作る時に使用するグラス、作成方法のビルドとはカクテル初心者の方にもおすすめのカクテルの作り方の事です。これらの用語については後ほど詳しく説明しますので、早速作り方を見てみましょう。
まずは、ジントニックを作るのに必要な材料から見ていきましょう。必要な材料は、ドライ・ジン適量、トニックウォーター適量、ライムカット又はスライスとなっています。数あるカクテルの中でも、ジントニックのレシピは非常にシンプルな物となっています。
ジントニックの標準的な作り方
それでは、続いて作り方を見てみましょう。まずはグラスに氷を入れ、続いてジンを注ぎます。次によく冷やしたトニックウォーターでグラスを満たし、軽くステアしライムを飾ります。これで完成となります。レシピも作り方もとてもシンプルです。これはあくまで標準的なレシピなので、各々で適宜アレンジを加えても良いです。後ほど紹介しますが、ライムなしなど、様々なアレンジも存在しています。
ジントニックのレシピは炭酸水じゃ駄目?
ジントニックのレシピに登場したのはトニックウォーターでしたが、よく似ている炭酸水では駄目なのでしょうか?結論から言うと、ジントニックを作る際に使うのは、トニックウォーターがおすすめです。どちらも透明な炭酸飲料で、よく似たものの様にも感じるのですが、実はトニックウォーターと炭酸水は似て非なるものなのです。
炭酸水は水に炭酸を加えたものなのですが、トニックウォーターとは炭酸水に香草類やかんきつ類の皮などのエキス、そして糖分を加えたものです。炭酸水とは違い甘みがあるものなので、炭酸水を代わりに使用したのでは味がまるで変ってしまいます。トニックウォーターを使用すると、かんきつ類の風味も感じることが出来ます。
ジントニックのレシピ内で使用した用語
上記でジントニックのレシピと作り方を紹介しましたが、「ステアとは?ビルドって?」と思った方も居るのではないでしょうか。カクテルには用語も色々とあり、用語が分からないと少し難しく感じてしまうかもしれませんので、ジントニックのレシピ内で使用された用語などを説明していきましょう。ジントニックの作り方内で登場した用語に関しても、一緒に説明していきます。
ジントニックのレシピ内で使用した用語「タンブラー」
まずは、タンブラーについて紹介します。カクテルのグラスと言うと、逆三角形の形に細い持ち手が付いた、カクテルグラスが真っ先に思い浮かぶと思います。しかし、カクテルに使用されるグラスにはさまざな種類があり、ジントニックでは一般的にタンブラーと呼ばれるグラスが使用されます。
ハイボールを作る際にも使われるグラスとなっています。タンブラー(Tumbler)とは、倒れるものという意味ですが、これは何故かというと元々底が丸いか、尖ったものが使用されており、立てると倒れてしまう事に由来しています。
ジントニックのレシピ内で使用した用語「ビルド」
続いては、ビルドという用語を紹介します。ビルドとはカクテルの作り方の1種であり、その他にもシェーク、ステア、ブレンドなどがあります。ジントニックの作り方であるビルドも含め、順番に説明していきましょう。シェークとは、シェーカーにカクテルの材料と氷とを入れ、振って作るカクテルです。バーテンダーの人がシェーカーでカクテルを作る姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
続いては、ステアというスタイルを紹介します。ステアというスタイルは、ミキシンググラスとストレーナーという器具を使い混ぜて作ります。材料が混ざりやすい場合や、ドライに仕上げたい場合に使われる作り方です。次は、ブレンドを紹介します。ブレンダーにクラッシュドアイスと材料を入れ、シャーベット状のカクテルを作る事が出来ます。
最後に、ジントニックを作る時のスタイルであるビルドを紹介します。ビルドという作り方は、特に器具を用意する必要がありません。グラスに氷とベースとなる酒を入れ、ジュースなどを満たし混ぜるだけのシンプルな作り方となっています。カクテルを始めて作るという人は、ジントニックを始めビルドで作るカクテルから作り始めていくのがおすすめです。
ジントニックのレシピ内で使用した用語「ロング」
続いては、ロングについて紹介します。カクテルでいうロングとはカクテルのスタイルの事で、「ショートカクテル」と「ロングカクテル」とがあります。ここで言うロングとショートとは、カクテルを飲むのにかける時間の事を指します。ショートカクテルとは短い時間で、ロングカクテルとは時間をかけてゆっくりと楽しむカクテルの事を指します。
ショートカクテルは、ステアなどをして主にカクテルグラスに注いで出される物が多いようです。カクテルグラスの中に氷が入っていないので、冷たいうちに早く飲み切るのが良いとされています。
ちなみに逆三角形のカクテルグラスに細い持ち手が付いているのは、体温の熱がカクテルに伝わることを防ぐためだそうです。それに対してロングカクテルは、先ほど紹介したタンブラーや、ロックグラスに氷を入れて味わうカクテルです。
ショートカクテルと違いグラスに氷が入っているので、カクテルがぬるくなってしまう心配がなく、比較的時間をかけて楽しむことが出来ます。しかし、氷が解けてしまうと味が薄まってしまうので溶けないうちに味わった方が良いでしょう。
美味しいジントニックに仕上げるための作り方のコツ
それでは、美味しいジントニックを作るためのコツを紹介していきましょう。ジントニックはシンプルなレシピであるが故、少しの事で味が大きく変化してしまいます。自宅で作るジントニックを最高の1杯に近づけるため、美味しく仕上げるためのポイントをいくつかチェックしてみましょう。
ジントニックの作り方のコツ「ジンの状態をどうするか」
まず最初に説明するのは、ジントニックに使用するジンについてです。ジンは常温、冷蔵、冷凍から選ぶ事が出来、どれにもメリット、デメリットがあり、味や香りも変わってくるので自分にあった方を選びましょう。まずは、常温のジンについて説明します。
常温のジンを使用したレシピと作り方
ジントニックを作る際に常温のジンを使用すると、タンブラーの下の方に常温のジンを入れ、その上に冷たいトニックウォーターを注ぐことになります。すると、ジンとトニックウォーターが混ざりやすくなるのであまり混ぜなくてもジントニックを仕上げることが出来るのです。
1回ステアしただけで、十分混ざったジントニックを作る事が出来ますよ。ステアの回数が少ないと当然炭酸も抜けにくくなるので、炭酸のキレを楽しみたい!という方には常温のジンがおすすめです。
冷蔵のジンを使用したレシピと作り方
ジントニックを作る時に冷蔵のジンを使用すると、トニックウォーターとの温度差が少ないため混ざりやすくなり作りやすくなります。あまりカクテルを作りなれていない人や、あまり慣れていない人は冷蔵のジンを使用した方がよいかもしれません。
冷凍のジンを使用したレシピと作り方
それに対して、冷凍させたジンを使用すると、トニックウォーターとの温度差が大きくなってしまい混ざりにくくなってしまうので、炭酸のキレを保ったままジントニックを仕上げるのは少しテクニックが必要となります。しかし、冷凍のジンを使用すると、ジンがよく冷えているために氷が溶けにくくなり、ジントニックが水っぽい味になってしまう事を防ぐ事が出来ます。
ジントニックの作り方のコツ「トニックウォーターは瓶を」
ジントニックはシンプルなレシピなので、材料の状態が味に大きく英領してしまいます。ジンに気を付けても、トニックウォーターが美味しくなかったらジントニックが美味しくなくなってしまうのでこちらも気を付けましょう。トニックウォーターで気を付けたいのは、「瓶に入ったものを使う」、「開けてすぐの物を使うようにする」の2つの点です。
ジントニックの作り方でビン入りのジンを使う理由は?
ジントニックを作る時には炭酸がしっかり残っているトニックウォーターを使用したいものですが、この二つの点に気を付けることで炭酸を保ったトニックウォーターを使用することが出来ます。ビンに入った飲み物は炭酸が抜けにくくなるので、炭酸飲料はビン入りの物がベストです。そして、せっかく瓶入りの物でも、開けて時間のたったものは炭酸が抜けてしまっています。未開封の瓶入りを使うようにしましょう。
ジントニックの作り方とレシピ「分量はどれくらい?」
それでは、ジントニックを作る際の分量を見ていきましょう。それぞれのアレンジなどもありますし、正確な分量という物は決まっていませんがジントニックのベーシックなレシピでは、ジントニックの分量はジン1/4、トニックウォーター3/4となっています。
まず最初に作る時には、この分量を基準にして作ると良いでしょう。もし180mlのジントニックを作りたいのであれば、ジンの量は180÷4=45ml、トニックウォーターの量は残りの135mlとなります。何度か作っていくうちに、自分にとって一番良い分量を見つけてみるのも良いかもしれません。
そして、最後にライムを追加すれば立派なジントニックの完成です。しかし、ジントニックは実はライムなしで仕上げることも可能です。ライムなしのジントニックとは一体どのような物なのでしょうか?
ライムなしで作るジントニックの作り方とレシピとは?
ベーシックなジントニックの作り方では最後にライムを入れると説明をしたのですが、ジントニックを作る際にライムなしで作る方も居る様です。ライムを入れて完成するジントニックをあえてライムなしで作るとは、一体どのような理由からなのでしょうか?ライムなしで作ったジントニックはどの様な味がするのでしょうか?
ジントニックをライムなしで作っている方は、ジンに「タンカレーナンバーテン」という物を使用していました。タンカレーナンバーテンはボタニカルとシトラスのバランスが優れたものとなっており、これを活かすためにあえてライムなしで作っているとの事でした。
ライムなしで作るジントニックの作り方とレシピとは?
ジントニックをライムなしで作る時のポイントは、ジンは冷蔵でも冷凍でもなく、常温の物を使う事です。タンカレーナンバーテンはとても香りのよいジンなので、冷凍してしまうと香りが閉じてしまうそうです。ライムなしで作り上げる、タンカレーナンバーテンの風味を存分に活かしたジントニックも、一度味わってみたいものです。
ジントニックに使うジンの銘柄にもこだわってみる
ジントニックを作る際の作り方や分量、ライムなしで作るアレンジ方法や、上手に作るコツを紹介してきましたが、せっかくなのでジンの銘柄にもこだわってみませんか?ジントニックはトニックウォーターと混ぜてしまうレシピなので、あまりジンの銘柄に拘らなくてもそれほど変わらないのでは?と思う方も多いかもしれません。
しかし、ジントニックに使用するジンに何を使用するかで、違う個性のあるジントニックを楽しむことが出来ます。ベーシックなジントニックを楽しんでみた後は、プレミアムジンでジントニックを作ってみてはどうでしょうか?上記で紹介したタンカレーナンバーテンは、自宅でジントニックを作る時にもおすすめのジンです。プレミアムジンならではの芳香な香りを、ジントニックでも是非味わってみましょう。
炭酸水を使用したジントニックの作り方とレシピ
ジントニックはジン、トニックウォーター、ライムで作るのが基本ですが、炭酸水を使用したアレンジレシピもあります。トニックウォーターは少し甘みがあるので、すっきりした味に仕上げたいという方はこちらのアレンジを試してみてはいかがでしょうか。
作り方は簡単で、トニックウォーターの分量を少し減らし、炭酸水を加えればよいだけです。甘いトニックウォーターの分量が減ることで、スッキリとしたジントニックを楽しめるという訳です。炭酸水とトニックウォーターを使用して作られたジントニックは、ジンソニックとも呼ばれるようです。しかし、いくらトニックウォーターの分量を減らせばよいと言っても、減らし過ぎては美味しくありません。
あまり炭酸水の分量が多くても、ジントニックの味は薄くなってしまいます。ジンソニックを作る時の分量は、ジン:炭酸水:トニックウォーター=1:1:2位の割合で作ると良いでしょう。あくまで目安なので、作っていく中で自分にあったベストな分量を見つけてみてください。
ジントニックとギムレットの違い
カクテルの中で、ジントニックと混同しやすいカクテルとしてギムレットというカクテルがあります。ジントニックはマラリヤへの対処法として生まれたカクテルですが、ギムレットはイギリス海軍であったギムレット卿が、ジンの飲みすぎを憂慮してジンにライムジュースを混ぜることを提唱した、という事から生まれたカクテルです。
ギムレットのレシピと作り方とは?
ギムレットの標準的なレシピと分量は、ジン3/4、ライムジュース1/4をシェイカーでシェイクし、カクテルグラスに注いだものです。両方とも、材料にジンを使用している事から混同されているのかもしれません。しかし、比較してみると種類はロングとショート。作成技法はビルドとシェイク、グラスはタンブラーとカクテルグラス、と全て異なっています。
シンプルな故に奥深いジントニックの作り方とレシピ
いかがでしたでしょうか?カクテルと言うとバーなどで楽しむイメージがあったりして、少し敷居が高い物の様にも感じるかもしれません。しかし、意外と簡単な作り方で楽しめるカクテルも多くあり、今回の記事で紹介したジントニックもその一つです。材料もジンとトニックウォーター、そしてライムと非常にシンプルな物ですが、シンプルが故に奥深くレシピもアレンジを加えたりして楽しむことが出来ます。
標準的な作り方とレシピではライムは欠かせない物ですが、ジンの香りを活かすため、敢えてライムなしで作られたりもします。また、ジンやトニックウォーターのメーカーに拘ることで、異なった風味を楽しむことが出来ます。色々な作り方やレシピを試しながら、最高の一杯を作ってみましょう!