せせりのカロリーと糖質はどれくらい?ダイエット向きの食べ方とは?
焼き鳥などで人気のせせりは、鶏肉の中ではハイカロリーのイメージがありますが、実は食べ方次第では、ダイエットにも向いている食材です。というのも数年人気のあるダイエット方法でもある糖質オフダイエットにピッタリな食材なんです。元々鶏肉はローカロリー食材。その中ではハイカロリーなせせりを使ったダイエット向きで満足感もある食べ方やカロリー、糖質などを調べてみました。ぜひダイエットの参考にしてください。
目次
せせりはどこの部位?
弾力と歯ごたえがあって美味しいと人気のせせりですが、これは鶏の首の筋肉の部分で、1羽から取れる量はわずかです。鶏の首はよく動くので、弾力のある歯ごたえが楽しめる肉質になっています。また、噛めば噛むほど味わいが出て、肉汁が出てくるのも特徴です。焼き鳥にピッタリと言われていますが、中々手に入りづらい部位でもあります。
せせりは希少部位
出典: http://inedia.jp
せせりは取れる量が少ないといいましたが、実は1羽から取れるのが20g~100g程度。鶏肉の中でも希少部位のひとつです。またネックなどと呼ばれることもありますが、正確にはせせりは首の横から後ろにかけての部分のみをしめしています。ちなみに、せせりという言葉は関西弁の「せせる」から来ているといわれ、主に西日本で使われることが多いようです。
せせりはハイカロリー?それともローカロリー?
噛むともも肉よりもジュッとした肉汁が出て、脂質の多いせせりですが、気になるのはカロリーですよね。せせりのカロリーは100gあたり約215kcalです。この数字だけ見るとハイカロリーに見えますが、実はもも肉も皮付きだと100gあたりのカロリーはほぼ変わらず、皮が付いてなくても2004kcalはあるので、大差ないのです。鶏肉はローカロリーのイメージがありますが、せせりのように脂質のある部位は意外とハイカロリーです。
ダイエットで気になるせせりの糖質は?
ダイエットで気になるのはカロリーだけではありません。今は糖質も気にするのが当たり前です。比較的ハイカロリーで脂質の多いせせりの気になる糖質は100gあたり、なんと0.1g。驚きの低さです。実は、鶏肉は全体的にほとんど糖質が含まれていません。そのため、糖質を気にしたダイエッターにはピッタリの食材といえるのです。ただし、調味料などで、糖質が加わるので、調理法や食べ方などに気をつける必要があります。
ハイカロリーなせせりでもダイエット食材として食べられる
ハイカロリーなせせりは、ダイエットに不向きでは?思われがちですが、実は調理法次第で、立派なダイエット食材に変身します。実はせせりは糖質が低いというだけでなく、ダイエットに効果があるといわれている成分を多く含んでいる食材なのです。どういう成分や食べ方がダイエットに向いているのかを説明していきます。
ダイエットで注目するのはカロリーではなく糖質
ダイエットというとカロリーを気にしがちですが、実は気にしなければいけないのは糖質量です。日本人が1日に摂取してもいいといわれる糖質は260gです。ご飯1杯の約150gで糖質は55gほど。糖質自体は摂取しないと脳の働きが悪くなったりするので、必要成分です。そこで、緩やかにダイエットする方法として糖質制限ダイエットがあります。
一時期、糖質をほぼ取らないダイエットが流行しましたが、そそれではストレスの原因になってしまいます。そこで、言われているのが1日130gほどの糖質を摂取するダイエット法です。元々せせりには、糖質がほとんど含まれていないので、脂質を落とす上手な調理法で食べれば、ダイエットできるというわけです。
ハイカロリーでもたんぱく質が豊富なせせり
元々鶏肉には質の良いたんぱく質が含まれていて、中でもせせりは100gあたり22.9gもたんぱく質を含んでいます。たんぱく質は筋肉を作るのに必要な栄養素です。また筋肉がつけば、基礎代謝がアップするので、ダイエッターにとっては嬉しい効果があるだけでなく、見た目も引き締まります。さらに基礎代謝がアップすると消費カロリーを増やすことができるようになるので、痩せやすい身体を作ることができるのです。
せせりにはビタミンB2も!脂質や糖質の代謝に効果的
ビタミンB2は糖質や脂質の代謝を促す栄養素として知られています。そのためビタミンB2を摂取することで身体に脂肪がつきにくくなるといわれています。ビタミンB2は成人女性には不足気味の栄養素です。摂取することはオススメされていますし、ダイエットにも繋がります。身体に溜まりやすいとされる糖質と脂質の代謝をあげ、排出してくれるビタミンB2はダイエットの強い味方です。
ナイアシンで糖質を分解
せせりに含まれている栄養素のひとつ、ナイアシンは、糖質を分解してくれる働きのある成分です。食事で摂取した糖質を分解してくれるナイアシンを摂取すれば、それだけ太りづらいからだづくりにつながります。これには理由があり、摂取した糖質は脂肪に変化します。糖質が脂肪に変化する前にナイアシンを摂取しておけば、糖質は分解されるので、太りづらくなるというわけです。
カロリーだけじゃない!せせりの注意点
せせりは脂質が高く、コレステロールも高いといわれています。またコレステロールは中性脂肪を溜め込んでしまうため、ダイエットの天敵です。コレステロールの過剰摂取にとって、中性脂肪が増えると動脈硬化や心筋梗塞など、病気を引き起こしてしまう可能性もあるのです。せせりはジューシーでとても美味しい部位ではありますが、食べすぎには注意しないといけません。
ダイエットでカロリーを気をつけたい!せせりの食べ方
せせりの代表的な食べ方といえば、焼き鳥ですが、せせりの脂質などにあうタレを選びがちになってしまっていませんか?タレには砂糖が使われていることが多く、糖質を多く含んでしまいます。またタレはハイカロリーなので、ダイエットに向いていません。焼き鳥でせせりを食べるなら、塩を選んでください。
カロリーを意識して、加えるのは七味
焼き鳥でせせりを食べるなら、ダイエットのことを考えて七味唐辛子を加えてみましょう。塩に七味?と思われるかもしれませんが、七味唐辛子にはカプサイシンが含まれていて、カプサイシンは脂肪を燃焼するといわれています。また、発汗作用もあるので、汗を出すことで老廃物も排出され、美肌効果も期待できます。ダイエットだけでなく、美肌効果も期待できるので、キレイにダイエットしたい人にはおすすめの食べ方です。
カロリーを抑えるなら網焼きもオススメ
鶏肉はどうしても焼き鳥のイメージが強く、中でもせせりは家で食べるよりも焼き鳥屋で食べる印象があると思います。家で食べるなら、焼くことがオススメです。ただし油を使って焼くのはNGです。元々脂質が多くカロリーが高いせせりのカロリーが上がってしまいます。オススメは網焼きや素焼きで塩コショウでさっぱりとした味付けにしてください。食べるときにレモンを加えれば更にさっぱりしたおつまみにもなります。
せせりの塩炒めをさらにサッパリポン酢で
暑い夏などにはサッパリとしたポン酢もせせりにはピッタリです。鶏肉でも脂の多いせせりなので、サッパリ系の味付けは脂を洗い流してくれます。塩コショウして炒めたせせりにある程度火が通ったら水菜など好みの野菜を加えて軽く火を通せば出来上がりです。ポン酢はかけても良いですし、炒める時に加えて美味しくできあがります。炒める時、せせりから脂分が溶け出すので、油は使わなくても大丈夫です。
カイワレ大根をプラスしてダイエット効果をアップ
カイワレ大根はお手ごろで購入できて、ダイエット効果も望める食材です。カイワレ大根にはビタミン類はもちろん、「イソチオシアネート」という成分が含まれていて、この成分がダイエットに効果的といわれています。イソチオシアネートは代謝を高めるといわれていて、脂肪の付きにくい身体作りを目指す人は摂取してほしい成分です。焼いたせせりにカイワレ大根を加えて食べればビタミンも摂れてダイエット効果も望めます。
せせりを湯通しして脂を落とす
せせりのカロリーの元となっている脂は湯通しして落とすのもひとつの手です。湯通ししたせせりにおろし大根、ポン酢をかければできあがりです。ポン酢のサッパリ感はもちろんですが、湯通ししているのでせせり自体もサッパリとした味になっています。大根にはアミラーゼという消化酵素が多く含まれていて、炭水化物などの消化を促進してくれます。ご飯と一緒に食べたいときには、強い味方になります。
サラダでも美味しく食べられるせせり
素焼きしたせせりを好みの野菜と和えてサラダにしても美味しく食べることができます。ここで注意したいのがドレッシングです。ドレッシングは油分を含むものが多く、それらを使うとハイカロリーになってしまいます。そこでドレッシングはポン酢やバルサミコ酢、トリュフ塩などを使って、できるだけカロリーを抑えるようにしましょう。カロリーを抑えて、野菜もたっぷり食べられるサラダはまさにダイエットの大きな味方です。
食べ方の工夫でせせりダイエットを成功させる
せせりは食べ方を工夫すれば美味しく、糖質も低いのでダイエットもできる食材ということがわかりました。ハイカロリーの原因となる脂質を意識して落とし、余計な油分を取らないようにすれば、栄養価も高い食べ物で、満足感もあります。せせりの成分を理解してダイエットに上手に取り入れてください。