小豆の効能は？ダイエットやアンチエイジング効果があるか調査！

小豆は日本人に親しみ深い食品のひとつであり、日々さまざまな形で食べているものです。そんな小豆は、栄養が満点で健康・美容によい影響を与えるとされていますが、果たして具体的にどのような効果があるのでしょうか？ダイエット・アンチエイジングにもよいという小豆ですが、本当にダイエットなどへの効果はあるのでしょうか？

今回は、そんな気になる小豆の成分・栄養をふまえた効果・効能についてみていきます。また、小豆の効能を引き出すには適切な摂取方法を実践したり他の食品と組み合わせてレシピを作ったりすることも重要ですから、そちらもチェックしましょう。小豆が好きな人・ダイエットやアンチエイジングにぴったりの食品を探している人は必見です。

小豆は東アジア原産と呼ばれる植物であり、日本でも広く親しまれています。日本では北海道原産のものが特に認知度が高いですが、丹波産の小豆などもよく和菓子などに使用されているのを目にするものです。日本では羊羹やどら焼き、最中などの和菓子に使用されることが多く、小豆がなければ和菓子文化は成立しないと言えるほど重要です。

もちろん煮物や赤飯など和菓子以外に使用されることもある小豆ですが、日本では古くから親しまれているものの最近再び注目を集めているのは、小豆が栄養豊富でさまざまな効能が期待できると言われているためです。実は小豆の皮にはアントシアニンが豊富でありアンチエイジングに役立つ上に、ミネラル分などもかなり豊富なようです。

いつもお菓子は洋菓子をメインに楽しんでいるという人も多いと思いますが、小豆を使った和菓子に切り替えればより健康的なスイーツを楽しめそうですし、意識的に小豆を摂取することでダイエットなどに効果的だとも言われています。そんな小豆にはどのような栄養が含まれどのような効能が期待できるのか、具体的にチェックしていきましょう。

小豆には実にさまざまな栄養素が含まれており健康効果が期待できると言われていますが、中でも特筆すべきはアントシアニンの含有量です。アントシアニンは植物の色素であり、抗酸化作用が高いとされる成分です。特にブルーベリーに多く含まれていることは有名ですが、実は小豆にも豊富に含まれており目の健康に役立つとされています。

アントシアニンは、ポリフェノールの一種であるフラボノイドに分類され、過剰な活性酸素の発生を抑えてくれる役割を担っています。アントシアニンは視神経細胞の色素の再合成を促進してくれるため、眼精疲労を和らげてくれるようです。また、抗酸化作用を発揮して血管の健康維持にも役立つため、動脈硬化などの予防にも働きかけます。

ベリー系の果物など多くの植物に含まれているアントシアニンですが、小豆の赤い皮にも含まれています。そのため甘いものが食べたいというときでもできるだけ小豆の含まれたヘルシーなものにすれば、老化防止などにもつながるでしょう。尚、アントシアニンと鉄が結びつくと黒ずむため、鉄鍋で小豆を煮る際には注意が必要なようです。

小豆には抗酸化作用が期待できるということでアンチエイジングにも役立ちそうですが、アントシアニンだけでなくサポニンという成分も含まれています。サポニンは脂質の代謝に関わっている成分でありコレステロールや過酸化脂質の抑制という役割を担ってくれますが、高麗人参などだけでなく小豆にも豊富なのが嬉しいものです。

サポニンはブドウ糖と脂肪の合成を抑制し、脂肪の蓄積を未然に防いでくれるため、肥満予防に役立つとされています。そのため小豆はダイエットに役立つ食品として話題になることもありますが、サポニンはそれだけでなく血栓を防いで動脈硬化などを防いだり、ナチュラルキラー細胞を活性させて免疫力を高めたりする効能も期待できます。

さらに肝機能の維持や咳や痰などの症状に対しても効果を発揮するとされ、高麗人参などを含めた生薬が身体のさまざまな不調に効果的とされるのはこのためでしょう。もちろん高麗人参で高濃度のサポニンを摂取するのもアリですが、より身近な食品である小豆や大豆もサポニンが豊富なため、ぜひ小豆もダイエットなどに役立ててみましょう。

抗酸化物質や脂質の代謝に関わる成分が含まれる小豆はダイエットやアンチエイジングにもぴったりの食品ですが、ビタミン類の存在も無視することはできません。特にビタミンB群のビタミンB1やビタミンB2が豊富だとされる小豆ですが、これらのビタミンは糖質の代謝や脂肪燃焼に関わっているため疲労回復やダイエットなどに役立ちそうです。

ビタミンB1は糖質の代謝を促してくれるため、炭水化物を摂取した後の疲労などを軽減できそうです。そのため、お餅などの炭水化物を小豆と一緒に摂取するのは理にかなっていますが、さらにアルコールの分解にも関わっているため二日酔い防止にもなるでしょう。また、ビタミンB2もエネルギー変換に欠かせない重要な栄養素のひとつです。

ビタミンB2が不足してしまうと口内炎や皮膚・粘膜の炎症症状に見舞われる可能性が高くなりますが、水溶性で過剰摂取などの心配も少ないため、ぜひ小豆からもしっかりと摂取したいものです。ビタミンB群が不足していることで身体に何らかの不調をきたしている人は男女問わず多いですから、ぜひ小豆を有効活用して補いましょう。

小豆に含まれる成分として無視するわけにいかないのは、たんぱく質も挙げられます。小豆の20%以上が良質な植物性のたんぱく質であり、アミノ酸が豊富に含まれているという特徴もあります。必須アミノ酸のバランスを示すアミノ酸スコアは100点満点中82とかなり高く、肉などに比べ無駄な脂肪を摂取することなくたんぱく質を補給できそうです。

たんぱく質は髪や爪、筋肉などを作る身体に欠かせない物質ですが、不足すると新陳代謝が悪くなり肌の調子に支障が出る場合もあるようです。必須アミノ酸の中にはリジンというものがありますが、このリジンは主食である白米にはあまり含まれていないという特徴がありますから、赤飯にすることで小豆からリジンを補給することも可能です。

また、小豆はデンプンとたんぱく質のバランスに優れているからこそあんとして活用することができ、そのまま食べるだけでなくペースト状にすることができるためさまざまな和菓子にして楽しむことができるようです。タンパク質は小豆の見逃すことのできない栄養素ですから、他の食品とも組み合わせながら賢く摂取していきましょう。

小豆は食物繊維が豊富な食品としても知られています。ビタミンやポリフェノールなどの存在によってダイエットやアンチエイジングに役立つとも言われる小豆ですが、腸の調子が悪く便秘などに陥っている人にとっては小豆の食物繊維の存在も魅力的でしょう。あずきには、ごぼうの3倍ほどの食物繊維が含まれているとも言われているのです。

腸内環境においては善玉菌の働きが重要となり、腸内環境が荒れていると身近な症状としては便秘などに見舞われるのはもちろんですが、ゆくゆくは大腸がんなどにもなりかねません。小豆には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれているという特徴があり、これによって善玉菌の働きを活発にして腸内環境を整えてくれます。

食物繊維が不足しており便秘などに陥っていると肌の調子などにも影響が出ますから、小豆を食べて食物繊維を摂取し、デトックスを行うのは重要なことです。また、小豆に含まれるサポニンも腸を刺激したり利尿作用によって排尿を促したりする効果が期待できますが、食物繊維とサポニンの両者が豊富な小豆は、腸の調子を整えるのにうってつけです。

小豆に多く含まれる成分としては、カリウムも挙げられます。カリウムは利尿作用があることで知られており、むくみ解消やデトックスに効果的とされています。そんなカリウムが含まれている食品は小豆以外にも海草などやバナナなどの果物が挙げられますが、小豆にも含まれているので特に塩分摂取量が多い人は注目でしょう。

また、カリウムは汗とともに流出しやすい傾向があるので暑い夏に甘いものが食べたいときはソフトクリームなどが定番ですが、小豆の菓子を食べるのもアリでしょう。カリウムは過剰摂取してしまったナトリウムを排出する役割をもっており、ナトリウムの過剰摂取によって水分が体内にたまりむくみが生じるのを防ぐことにつながります。

ダイエットやアンチエイジングなどを目指している人も多いと思いますが、他に健康上の問題として特に多くの女性を悩ませているもののひとつが、むくみです。そのむくみを解消・予防するためにカリウムは欠かせませんが、食物繊維が含まれておりお通じによいとされている上にカリウムも豊富なのは、小豆の強みだと言えそうです。

小豆にはビタミン類や食物繊維、ポリフェノールだけでなくカリウムも含まれており、むくみ解消にも役立つのは魅力的でしょう。しかし、むくみだけでなく貧血に悩んでいるという女性も多いと思いますが、貧血解消のためにはぜひ小豆の鉄分の効能にも期待したいところです。鉄分は赤血球を作るため、貧血防止に役立つのです。

鉄分が不足してしまうとうまく赤血球が作られなくなり、身体の隅々まで酸素を運搬する働きが弱まってしまい、めまいなどを含む貧血の症状に見舞われてしまうものです。そんな鉄分はレバー類やほうれん草、大豆などにも多く含まれていることで知られていますが、小豆にも100g中5.4mgが含まれており、貧血防止に役立てたいものです。

そんな鉄分は、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収効率が高まるためおすすめとなっています。そのため、小豆の鉄分の恩恵をしっかりと受けるためには、フルーツを使ったあんみつなどを作り、ビタミンCと鉄分をぜひ一緒に摂取したいものです。健康増進に役立つとされる小豆ですが、健康上の問題の中でも特に貧血解消に役立つのは嬉しいでしょう。

続いて紹介する小豆に豊富に含まれる成分は、カルシウムです。カルシウムは骨の形成に関わっている成分ですが、精神安定のためにも重要だとされており、カルシウム不足だとイライラすると言われるのはそのためです。ダイエットやむくみ解消を目指す女性は多いですが、健康増進は精神的な側面も重要ですから、カルシウムの存在も見逃せません。

カルシウムは歯の病気や骨粗しょう症を予防するためには欠かせない成分となっていますが、そんなカルシウムまで小豆から摂取できてしまうのは驚きです。ここまでお伝えしてきた通り鉄分やビタミンも豊富な小豆は健康増進・アンチエイジングなどにも役立つとして話題ですが、カルシウム不足の人も小豆の効能にはぜひ着目しましょう。

そんな小豆は、多くの健康増進のための効能が期待できる一方で、過剰摂取は危険だとも言われています。また、小豆のアンチエイジングなどのメリットは他の食品とのコンビネーションや調理法などによっても異なるため、ぜひ小豆を摂取する上での注意点や小豆を使ったレシピもチェックして、美味しく健康的に小豆を取り入れていきましょう。

ここまで小豆の栄養・効能について詳しくみてきましたが、小豆を摂取する上ではいくつかの注意点も知っておきたいものです。アンチエイジングや健康増進にも役立つとされる小豆ですが、それはあくまで適量を摂取して他の食品もバランスよく摂取した場合であり、過剰摂取することで逆に健康を害する栄養素も含まれるので要注意です。

小豆に含まれるサポニンなどはダイエットや風邪の症状の緩和などに役立つとも言われていますが、過剰摂取によって甲状腺系の病気のリスクが高まるとも言われているので注意が必要です。また、利尿作用なども期待できる小豆は摂りすぎによって体が冷える恐れもありますから、温かいお汁粉を楽しんだり生姜と組み合わせたりするのもおすすめです。

このように、いくら健康増進・アンチエイジングなどに役立つとされる小豆でも、過剰摂取によっては逆効果となってしまう可能性も否めません。小豆に豊富に含まれているとお伝えした栄養素を摂取したいがために小豆を一度にたくさん食べるとお腹を壊す恐れもありますから、あくまで他の食品とのバランスを考慮して摂取していきましょう。

小豆の効能を引き出すレシピにはさまざまなものがありますが、中でも特におすすめなのが小豆水です。小豆水は、小豆の栄養を丸ごと摂取できるレシピとして人気を博しており、小豆水ダイエットなどは巷でも流行しているようです。小豆は煮て料理に使うことも多いですが、その煮汁を冷ましてシンプルに楽しむのが噂の小豆水なのです。

小豆水の作り方は至極簡単であり、小豆50gに対して500cc程度の水を用意して小豆を30分ほど茹で上げます。長時間に渡り小豆を煮出すことで小豆に含まれるポリフェノールがしっかりと抽出されるので、アンチエイジング効果の高い小豆水を作ることができます。あとは、ザルでこして煮汁と小豆を分け、煮汁を冷まして完成となります。

小豆はこのように煮て料理に使うという人も多いと思いますが、多くの場合において煮汁は捨てられてしまうことになります。しかしそれでは抽出されたポリフェノールを無駄にしてしまうことになるので、ぜひ煮汁を冷まして小豆水として楽しみ、小腹が空いたときに飲んだりジュースを飲む代わりに飲んだりして、健康増進に役立てましょう。

そんな小豆水はダイエットに使われることも多くなってきましたが、もちろん小豆そのものやミントなどを加えてデザート風に楽しむこともできます。とにかくただし一日の小豆水の摂取目安量は500ccほどとなっていますからあくまで飲み過ぎには注意して、小豆自体も無駄にすることなく料理に使用し、小豆パワーをフル活用しましょう。

小豆を使用したレシピには実にさまざまなものがありますが、中でも特に美味しいと話題なのがいとこ煮です。いとこ煮は北陸地方や山形県などでは定番となっている郷土料理であり、そのレシピは地方によっても異なりますが、家で作るいとこ煮としては特にかぼちゃと小豆を組み合わせたものが栄養満点のためおすすめととなります。

いとこ煮はかぼちゃと小豆を甘く味付けしたものですが、まずはかぼちゃを3センチ大の角切りにして鍋に火をかけかぼちゃを入れ、砂糖をまぶします。砂糖をまぶしたかぼちゃから水が出てくるまで加熱しておき、水が出てきたら醤油・みりん・酒・昆布だしを混ぜ合わせたものを流し込みます。それから中火で煮て、沸騰したら弱火にします。

それから20分ほどかぼちゃを弱火でじっくり煮込み、かぼちゃが適度に柔らかくなったら、小豆を投入して煮込みます。小豆を加えてからはさほど煮る必要はなく、小豆缶であれば甘さ控えめでもちょうどよいですし時短にもなりますが、すでに紹介した小豆水を作るためにも乾物の豆を使用しいとこ煮も作れば一石二鳥かもしれません。

小豆と抹茶を活用したレシピには実にさまざまなものがありますが、やはり美味しいスイーツも作りたいものです。そして美味しいだけでなく栄養素にも着目して栄養満点の美味しいスイーツを作るのがおすすめですが、中でも栄養豊富でスーパーフードとも言われる抹茶と小豆を組み合わせれば、程良く甘くヘルシーなケーキに仕上がります。

抹茶と小豆のシフォンケーキを作るときには、まず砂糖と卵黄を混ぜ、少しずつサラダ油も加えます。それから小麦粉とベーキンパウダー、抹茶なども混ぜ合わせます。それから別のボウルで混ぜ合わせておいた卵白と塩を混ぜてあわ立てます。それから二つのボウルの中身を混ぜ合わせて、型に高い位置から流し込んでいきます。

そこに小麦粉をまぶした小豆を加えてオーブンで焼くだけで完成となります。また、小豆と抹茶の組み合わせはシフォンケーキだけでなくロールケーキなども作ることができるのでおすすめですが、ロールケーキの場合は生地に抹茶を加え、生クリームに小豆を加えて生地にクリームを塗った後でクリームを生地で巻き込んで作ります。

抹茶と小豆の組み合わせは和風の間違いのないものとして多くの人に愛されていますから、ぜひシフォンケーキでもロールケーキでも楽しみたいものです。スイーツを食べる際にもちょっとヘルシーなものを味わいたいときには、ぜひ抹茶と小豆を組み合わせて栄養満点のものを作ってみてはいかがでしょうか？

今回は、小豆の気になる効果・効能について掘り下げてきました。小豆は代謝や抗酸化に関わっているため、疲労回復・むくみ解消・美肌などの効能が期待できるかもしれません。しかしそれはあくまで適切な方法で小豆を摂取した場合ですから、あくまで小豆の過剰摂取には注意してお伝えした摂取方法やレシピで適度に楽しむことが重要です。

ダイエットやアンチエイジングでより高い効果を実感するためには他の食品とのバランスや生活習慣全体の見直しも重要なのは言わずもがなですが、身近な小豆にその可能性が秘められているのは嬉しいものです。スイーツを食べたいときも小豆入りのものにしたり、サラダに小豆を加えたりして、様々な形で小豆を食生活に取り入れましょう。