ゴーヤが黄色くなる原因は何?栄養や食べられるのか徹底調査!
夏野菜の定番のゴーヤ。ゴーヤチャンプルなどの炒め物が有名なゴーヤですが、時々部分的に黄色になっているゴーヤを見たことはありませんか?暑くなっていく季節でゴーヤを美味しく食べたいけど、黄色い部分があると食べられるか不安な方も多いと思います。また、黄色部分があるゴーヤの栄養分はどうなっているのか、今回の記事はそんな夏の定番野菜ゴーヤの黄色部分について調査しました。
目次
夏野菜の定番ゴーヤについて
ゴーヤはどんな野菜?
表面がイボで凸凹しているのが特徴のゴーヤ。スーパーや青果店ではお馴染みの野菜といっても過言ではありません。今回はそんな定番野菜のゴーヤについてご紹介します。ぜひこちらの記事を参考にして、ゴーヤについて知ってください。
一般的には、ゴーヤやにがうりと呼ばれる夏野菜ですが、本来の学名はツルレイシと呼ばれていることは知っていますか?沖縄県ではゴーヤー、鹿児島県奄美大島ではトーグリ、九州ではニガゴリ、ニガゴーリと呼ぶ地域もあります。このようにゴーヤはいろいろな呼び方が存在しますが、沖縄料理ブームの影響や定番メニューのゴーヤチャンプルから全国的にゴーヤと呼ばれるようになりました。
ゴーヤの特徴
皆さん、ゴーヤについてはどのくらい知っていますか?夏の野菜、値段が安い、ゴーヤチャンプル、沖縄っぽいイメージなどを持たれている方が多いと思います。しかし、まだまだゴーヤには皆さんの知らない特徴や使い道があるのかもしれません。
ゴーヤの特徴はつる性の一年生草本です。成長すると長さが4~5mになり、食すことができる果実は細長い紡錘形で長さは20~50cmまで成長。果実部分は未成熟な状態では緑、熟すと黄色に変色し裂開していきます。スーパーなどで売っているゴーヤも常温で保存していると完熟が原因で黄色く変色しますが、傷んでしまったわけではないので心配する必要はありません。
緑色のゴーヤと黄色いゴーヤの違い
スーパーの見切り品コーナーなどで見かける黄色く変色したゴーヤ。皆さんは緑色のゴーヤと黄色くなってしまったゴーヤの違いを知っていますか?
緑のゴーヤと黄色のゴーヤの違いを一言で表すのなら、完熟しているかしていないかということになります。ゴーヤは非常に栄養価が高く、ゴーヤ1本のビタミンCはトマト1個の約5倍です。黄色く変色しているゴーヤも緑のゴーヤが完熟したことが原因なので、栄養価が衰えるどころかさらに栄養価は高くなると言われています。しかし、黄色く変化したゴーヤの栄養成分は発表されていないので、はっきりとはしていません。
ゴーヤの育て方
ゴーヤはとても栄養価の高い野菜ですが、その栽培方法は意外にも家庭菜園の作物に向いていることを知っていますか?ビタミンCが多く含まれるゴーヤを家で育ててみはどうでしょうか?
ゴーヤの栽培方法は棒や網などを立て掛けて巻き付けるように栽培します。比較的病害虫に強く、日照りと気温と十分な水さえあれば、肥料や農薬はほとんど使わなくても収穫することが可能です。さらに、つるは4~5mまで成長するため、緑のカーテン(グリーン・カーテン)と呼ばれる日除けのために栽培されることも多くなりました。
黄色いゴーヤの原因
上記で述べたように、ゴーヤが黄色くなる原因はゴーヤが熟した証拠です。つるについている状態でおよそ10日くらいで色が黄色く変わり始めて、さらに待つこと2~3日で鮮やかな黄色に変わります。家で常温保存をしていても、熟すことが原因で色は黄色く変色しますが、黄色いゴーヤも美味しく食べられるので捨てないようにしましょう。
ゴーヤの赤い種の栄養素
ゴーヤの中に入っている種を皆さんは食べていますか?多くの方が種を捨ててしまうか、次の芽を出すために埋めてしまうかと思います。しかし、完熟したゴーヤの赤い種には非常に美容に良い栄養分が含まれているのです。
ゴーヤが完熟し黄色くなると同時に、ゴーヤの種の周りも赤く変色していきます。赤く変色した種には共役リノール酸という美容に良い成分が含まれています。共役リノール酸には、脂肪を分解する酵素の働きを良くしたり、蓄積された脂肪をもえやすくする、脂肪が蓄積されるのを防ぐ効果があります。ゴーヤの種は多くの方が捨ててしまうのですが、種にも栄養分が含まれるので、料理に活用してみましょう。
黄色いゴーヤの美味しい食べ方
完熟が原因で黄色く変色してしまったゴーヤは、未完熟の緑のゴーヤと比べてシャキシャキした食感がなくなってしまうので、ゴーヤチャンプルのような炒め物にはあまり向いていません。しかし、緑色のゴーヤに比べて苦みが少なくなり、食感がやわらかくなるのでスムージーやサラダなどにして食べられることができます。では、黄色いゴーヤを使ったレシピをいくつか紹介していきましょう。
黄色いゴーヤを使ったスムージー
黄色く完熟してゴーヤは、先端部分から裂けて種がむき出しの状態になります。その状態まで育ててしまうとなかなか料理に活用するのは難しいです。そこでゴーヤがボロボロになってしまっても活用できるレシピがスムージーです。
黄色く完熟したゴーヤは苦みが抜けて赤くなってしまった種も美容にいい成分を含んでいるので、牛乳やバナナなどと一緒にミキサーにかけてスムージーにしてみましょう。完熟が原因で黄色くなってしまったゴーヤも朝の一杯のスムージーにしてみてはどうでしょうか?
黄色いゴーヤを使ったサラダ
黄色く熟してしまったゴーヤは苦みが少なくなるので、サラダなどにも向いています。ゴーヤの中に入っている赤い種は甘みがあって美味しく食べられるので、種も一緒にサラダに混ぜることがおすすめです。
黄色いゴーヤでゴーヤジャム
ゴーヤは水と砂糖と一緒に鍋で煮込むことでジャムとしても食べられるので試してみましょう。ゴーヤジャムは緑色のゴーヤだと少しほろ苦い味がやみつきになるマーマレード風。完熟してしまった黄色いゴーヤを使えばあんずジャム風に仕上げる事ができます。
黄色いゴーヤ入りホットケーキ
完熟したゴーヤは苦みがやわらいでいるので、ホットケーキミックスと一緒にホットケーキにしても美味しく食べられます。焼きあがったら、お好みでバターやシロップ、はちみつなどを添えて食べてみて下さい。健康的なおやつとして作ってみてはどうでしょうか?
赤い種の調理方法
ゴーヤを切った時に稀に中身の種が赤くなっていることはありませんか?多くの方は、赤くなってしまった種を見ると捨ててしまいがちですが、この赤い種は食べる事ができるのです。赤くなった種はゼリー状になり、味はフルーツのように甘くなるので、種が赤くなるまでゴーヤを完熟させる人もいるようです。
普通は捨ててしまう、ゴーヤの種。しかし、完熟して赤くなった種は苦みの印象が強いゴーヤとうってかわってとても甘い味になっています。完熟した黄色いゴーヤと一緒にサラダにしてもよし、ヨーグルトなどに乗せてもよし、フルーツ感覚で美味しく食べられるのでいろんな調理法に挑戦してみましょう。
黄色いゴーヤまで育てたほうがいいの?
ゴーヤが黄色くなってしまう原因や黄色くなってしまったゴーヤの使い道、赤くなってしまった種の使い道が分かったところで、ゴーヤを育てるときに黄色くなるまで育てたほうがいいのか?それとも未熟の緑のゴーヤのまま食べたほうがいいのか?という疑問がわきます。
シャキシャキ食感や苦みが欲しい場合
ゴーヤ本来のシャキシャキ食感や独特なクセになる苦みが欲しいという方には、緑の未熟したゴーヤがおすすめです。
ゴーヤチャンプルなどのゴーヤを使った定番メニューは、シャキシャキ感が残った緑のゴーヤで作るのがおすすめです。黄色く完熟してしまったゴーヤは、果皮が柔らかくなってしまうため、炒め物などには向いていません。
苦みが苦手な人は黄色いゴーヤがおすすめ
上記で述べたように完熟して黄色くなったゴーヤは、果皮の部分が柔らかくなって苦みが抜けていきます。そのため、黄色いゴーヤは独特な苦みが苦手な方におすすめです。ゴーヤの栄養分を取りたいけど、あの独特な苦手という方はゴーヤを完熟させることで美味しく食べられるので、黄色くなるまで保存してみましょう。
緑のゴーヤと黄色いゴーヤはそれぞれに、使える用途や好みが分かれてしまうため、一丸に黄色いゴーヤになるまで育てよう!とはいえません。緑のゴーヤと黄色いゴーヤの栄養成分には、そこまでの差はないので、食べきれずに残って完熟して黄色いゴーヤになった場合は、捨てずに料理に活用するようにするといいでしょう。
黄色いゴーヤについてのまとめ
ゴーヤが黄色くなる原因や、黄色くなってしまったゴーヤの使い道がいろいろあり、さらに完熟して赤くなった種も捨てていたが、とても甘く美味しいことがわかりました。夏になると食べたくなる夏定番野菜のゴーヤ。ついつい多く買ってしまい、余ったゴーヤが黄色くなってしまっても捨ててはいけません!
完熟して黄色くなってしまったゴーヤは、通常の緑のゴーヤとはまた一味違う味わい方ができます。家庭菜園にも向いているゴーヤ。日差しが強い夏は日除けとしても活躍してくれます。ぜひご自身の手でゴーヤを育て一度完熟したゴーヤを味わってみてはどうでしょうか?