リコッタチーズとカッテージチーズの違いとは？作り方や活用レシピも

「見た目がほとんど同じのリコッタチーズとカッテージチーズって違うもの？」
「味に違いはあるの？」
「家庭で手作りできる？活用レシピはある？」
このようにリコッタチーズとカッテージチーズの違いがよくわからないという方は多いのではないでしょうか。

この記事ではそれぞれ2つのチーズにどのような違いがあるのか、原料や味、栄養価などで比較して紹介しています。

リコッタチーズもカッテージチーズも、実は家庭で簡単に作れるチーズです。チーズを使った活用レシピも紹介しているため、リコッタチーズとカッテージチーズのレシピが簡単に増やせます。

牛乳と酢、塩があったら、すぐにでも挑戦できます。とても簡単なこの2つのチーズにぜひ挑戦してみましょう。

リコッタチーズとカッテージチーズの違いを徹底解説

ホロホロとした見た目がよく似ているリコッタチーズとカッテージチーズの違いをご存知でしょうか。

とても似ているようで実は違いがある、この2つはリコッタチーズがイタリア生まれのチーズで、カッテージチーズがオランダ生まれのチーズです。

どちらのチーズも熟成させずに作るフレッシュタイプのチーズで、カッテージチーズは英語の「山小屋」（cottage）、リコッタチーズはイタリア語の「再び煮る」（ricotta）が名前の由来となっています。

どちらもパスタ料理やサラダ、お菓子作りなどで使用することが多いチーズです。

リコッタチーズとカッテージチーズの違い

生まれた場所に違いがあるリコッタチーズとカッテージチーズにはどのような違いがあるのでしょう。その違いをさらに深掘りしてみましょう。

非熟成のフレッシュタイプである点や見た目、用途などではリコッタチーズとカッテージチーズは、それぞれとても近いものですが、作るための原料や栄養成分などに違いがあります。原料の違いにより、カロリーや味も、それぞれ変わってきます。

この2つのチーズの違いを知ることで、それぞれの特徴を活かした料理やお菓子作りができ、細かい味の変化を楽しめるようになるのではないでしょうか。

原料や味が違う

リコッタチーズとカッテージチーズの原料や味はどのような違いがあるのかを紹介します。

・リコッタチーズ
チーズを製造する時に出てくるホエイ（乳清）という水分を再び加熱して作ります。加熱した時に浮かんできたたんぱく質を集めて水分を切ったものがリコッタチーズです。

ホエイが原料のため、乳脂肪分が低く、味はさっぱりとしています。ミルクが持つ自然な甘味も感じられる口当たりのいいチーズです。

・カッテージチーズ
原料は脱脂乳、乳酸菌、レンネットという凝乳酵素です。加熱した脱脂乳に乳酸菌とレンネットを加え、固まったたんぱく質からホエイを取り除いたものがカッテージチーズです。

脱脂乳は生乳から乳脂分を除いているもののため、クセのない淡白でさっぱりとした味わいです。

出典：リコッタ｜雪印メグミルク株式会社
参照：https://www.meg-snow.com/cheeseclub/knowledge/jiten/term/ricotta/

出典：カッテージチーズ｜雪印メグミルク株式会社
参照：https://www.meg-snow.com/cheeseclub/knowledge/jiten/term/cottage/

カロリーや栄養成分を比較

リコッタチーズとカッテージチーズのカロリーと栄養成分の違いを比較してみましょう。

カロリーは100gあたり、カッテージチーズが105Kcal、リコッタチーズが146Kcalあり、その違いは約1.5倍になります。これはカッテージチーズの原料に生乳から脂肪分を取り除いた脱脂乳を使っているからです。

栄養価は他のチーズの製造工程から出たホエイを使っているリコッタチーズより、脱脂乳を使っているカッテージチーズの方がより多い栄養価が含まれています。しかし、カルシウムやビタミンAはリコッタチーズの方が多く、それぞれに特徴があることがわかります。

出典：チーズと健康｜世界チーズ商会株式会社
参照：https://www.sekai-cheese.co.jp/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E6%83%85%E5%A0%B1/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E7%9F%A5%E8%AD%98/%E6%A0%84%E9%A4%8A%E4%BE%A1-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%8A%B9%E6%9E%9C/

リコッタチーズとカッテージチーズの作り方

リコッタチーズとカッテージチーズは原料の違いから、作り方も違いますが、加熱してから浮いてきたたんぱく質をすくい取り、固めて水を切るという点ではとても似ています。

どちらとも家庭のキッチンで手軽に作れるチーズですので、興味のある方は挑戦してみてください。簡単に作れる方法も紹介しています。少し料理に使いたい時やお菓子作りで必要な時に作ってみましょう。

リコッタチーズとカッテージチーズのどちらとも欠かせないのはもちろん牛乳です。まずは牛乳を準備しなければチーズ作りは始まりません。この時に準備する牛乳は低脂肪乳ではなく、脂肪分の多い牛乳にしましょう。

カッテージチーズの作り方

カッテージチーズを作ってみましょう。

・材料
牛乳　500ml
酢　大さじ2

材料が2つだけでチーズが作れてしまいます。では次に作り方を紹介しますが、とても簡単です。まず牛乳を温めます。沸騰させず、ぷつぷつと泡が出始める60～70度程度です。牛乳が温まったら、火を止め、酢を入れます。

酢を入れた後は10秒程、そのままにしてから玉じゃくしでゆっくりと全体をかき混ぜて少し置きましょう。しばらく置いておくと豆腐のようなもろもろしたものと薄い黄色の水分に分離します。

ざるにキッチンペーパーを敷いてこします。ざるに残ったものがカッテージチーズです。

出典：たんぱく質のふしぎ 牛乳と酢でカッテージチーズを作ろう！｜株式会社 明治
参照：https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/homework/experiment/cottagecheese/

リコッタチーズの作り方

リコッタチーズも家庭でとても簡単に作れます。

・材料
牛乳　1L
レモン汁　大さじ4杯
塩　小さじ1/2杯

こちらも材料が3つで作れる手軽さです。レモン汁がない場合は酢で代用できます。その場合の分量はレモン汁と同じ分量で作ってください。まず、鍋に牛乳と塩を入れ加熱します。沸騰させず、60～70度まで加熱してください。

加熱できたら火を止め、かき混ぜながら少しずつレモン汁を入れましょう。レモン汁を入れたら、鍋全体を優しくかき混ぜてから10分ほど置いておき、キッチンペーパーを乗せたざるでこします。

このまま、お好みに合わせて30分～2時間こしておけば完成です。

出典：材料3つで簡単！自家製リコッタチーズの作り方＆活用レシピ｜株式会社トラストリッジ
参照：https://macaro-ni.jp/25264

リコッタチーズの活用レシピ

そのままサラダやサンドイッチに挟んで食べてもおいしいですが、リコッタチーズを活用してみるのもおすすめです。手作りのリコッタチーズを使ってパンケーキを作ってみましょう。

・材料
薄力粉　150g
ベーキングパウダー　3g

卵黄　2個（Mサイズ）
バター　30g
リコッタチーズ　80g
牛乳　120ml

卵白　2個（Mサイズ）
砂糖　20g

バター　20g（焼く時用）
粉砂糖　適量（盛り付け用）
メープルシロップ　適量（盛り付け用）
バター　適量（盛り付け用）

小麦粉にベーキングパウダーを加え、ふるっておきましょう。別のボウルにバターと卵黄を入れ、泡だて器で混ぜてからリコッタチーズと牛乳を加えてかき混ぜてから小麦粉を合わせます。

別のボウルで卵白を角が立つまで泡立て、砂糖を加えてさらに1分ほど泡立てましょう。卵黄のボウルに卵白を数回に分けて合わせ、泡を壊さないように優しく混ぜ合わせ、フライパンで両面焼けば完成です。

カッテージチーズの活用レシピ

カッテージチーズを使って、とても簡単でカッテージチーズの味を楽しめるフルーツサラダを作ってみましょう。

・材料
カッテージチーズ　50g
プレーンヨーグルト　100g

（お好みのフルーツ）
いちご、バナナ、パイナップル、キウイ、りんごなどを適量

まず、フルーツを食べやすい大きさに切りましょう。バナナやりんごなど、変色が気になる場合はレモン汁やフルーツの缶詰のシロップなどをかけておきます。

ボウルにカッテージチーズとプレーンヨーグルトを混ぜ合わせ、切ったフルーツを入れて混ぜ合わせ、盛り付けたら完成です。

フルーツの甘味だけで十分に甘くなります。彩りを考えてフルーツを組み合わせるのも楽しいでしょう。

リコッタチーズとカッテージチーズは原料に違いがある

リコッタチーズとカッテージチーズの違いについて紹介しました。

この2つのチーズは似ているようですが、いろいろな面で違いを持っています。原料に違いがあるため、栄養価や味、カロリーなども違いがあるのです。

簡単に手作りできるため、冷蔵庫に牛乳があればぜひチャレンジして、2つのチーズの違いを体験してみてはいかがでしょうか。

使いたい時にリコッタチーズやカッテージチーズが作れると料理のアクセントやお菓子作りでチーズを買い忘れた時、デコレーションに花を添えたい時などに活用できます。

また、小さい子どもでも一緒に簡単に作れるため、親子でクッキングなど挑戦してみるのもおすすめです。