2022年05月16日公開
2024年11月23日更新
養命酒を飲み過ぎると体に悪い?理由や効果効能・飲むときのポイントも
養命酒を飲み過ぎると体に悪いのは本当なのか、詳しくまとめています。養命酒を適量飲んだときの効果効能や、生薬とアルコールの影響についても解説!飲み過ぎにならない摂取量はどのくらいなのか、養命酒を飲むときのポイントも参考にしてください。
養命酒の飲み過ぎは体に悪い?
健康に良い効果がある養命酒は、飲み過ぎると身体にどのような影響を与えるのかを解説します。養命酒に含まれる生薬の効果効能、さらに摂取量の目安についても取り上げています。体に悪いといわれている理由や、飲むときのポイントも併せて参考にしてください。
養命酒の飲み過ぎが体に悪いといわれる理由
自然の生薬が溶け込んだ養命酒は、体に良い薬用酒として親しまれています。しかし、養命酒の飲み過ぎは、体に悪いといわれています。飲み過ぎるとどのような影響があるのか、詳しく解説します。
養命酒は14種類の生薬を配合した薬用酒
養命酒は、第2類医薬品に分類されている、400年の歴史を持つ医薬品です。養命酒に含まれる生薬は14種類で、それぞれお互いを補いあうことで、高い効果効能を発揮します。
生薬は日本の気候風土に合わせ、独自に配合されています。漢方薬の多くは顆粒や錠剤ですが、養命酒は生薬がアルコールに溶け出した液体です。アルコールに溶け出しやすい成分も多いため、より効率よく生薬の効果を感じられます。
生薬を含んだアルコールと聞くと、飲みにくいのではないかと心配になるでしょう。養命酒はほんのり甘く、シナモンのような香りがします。苦味は少ないため、漢方が苦手な人でも比較的飲みやすいでしょう。
養命酒の効き目のもととなっている生薬は14種類。「巡らせる」「補う」「温める」「取り除く」の4つの働きをもつ生薬がお互いを補い、幅広い効能を導き出しています。
理由①カロリーが高い
養命酒20mlあたりのカロリーは40kcal、糖質は6gです。飲みやすくするために、ブドウ糖やみりんが添加されているため、カロリー、糖質量はやや高めです。飲みすぎるとカロリーは高くなりますが、適量であれば問題ありません。
飲み過ぎるとカロリー、糖質の摂りすぎとなるため、摂取量を守りましょう。特に糖尿病など、健康上に不安がある場合は摂取量に注意が必要です。食事療法をしている場合は、医師に相談の上、服用しましょう。
理由②アルコールを含んでいる
養命酒は生薬の成分が溶け込んだ、アルコールです。アルコール度数は14%で、ワインや日本酒と同程度です。そのため、アルコールに弱い体質の人は、飲み過ぎると酔っ払ってしまいます。また、飲みにくさを感じたり、気分が悪くなる可能性もあります。
さらに、飲み過ぎることで酒酔い運転となるため、飲むタイミングにも注意が必要です。車を運転する直前や、高所など危険な場所で作業する前は、飲むのを控えましょう。また、妊婦中や授乳中は、医師や薬剤師に相談してください。
養命酒を適量飲んだときの効果効能
養命酒に含まれる14種類の生薬は、互いに補い合い、さまざまな効果効能をもたらしてくれます。ここでは、どのような効果効能があるのか、詳しく解説していきます。
効果効能①冷え性の改善
養命酒には、血液の巡りを良くする生薬の成分が含まれています。そのため、冷え性に悩んでいる人に、養命酒はおすすめです。特に女性は筋肉量が少ないため、冷え性になりやすい傾向にあります。
常に手足が冷たい、お腹を触ると冷たい、冷房が苦手、夏でも体が冷たいという人は、冷え性かもしれません。入浴や運動も効果的ですが、体の内側から血行を良くすることも、冷え改善には効果的です。
効果効能②食欲不振の改善
胃腸はとてもデリケートな臓器で、加齢や心身の疲労によって食欲不振を起こします。食欲不振が続くことで体力や代謝が落ち、免疫力低下や疲れやすくなるなど、さまざまな不調に繋がります。
食欲不振を改善するには、まず胃腸の調子を整えることが重要です。養命酒には胃腸の働きを整え、食欲を増進させる効果があります。食前酒のように、食事前に飲むことで食欲が増す効果もあります。
また、食べ過ぎでないときも胃がもたれる、普段から胃や腸の調子が悪く不安定といった症状にも、養命酒は効果的です。
効果効能③体力回復と肉体疲労の改善
養命酒は病中、病後の体力回復にも効果的です。病気が重くならないようにしたい、病気の治りが悪い、栄養を摂りたい、体力をつけたいというときに、養命酒はぴったりです。病気で十分な食事がとれないときや、免疫力が低下しているときにも飲むと良いでしょう。
また、加齢で体力の低下を感じている、疲れがなかなか取れない、朝になってもだるいといった症状にも服用をおすすめします。
効果効能④虚弱体質の改善
東洋医学では、生まれつき生命エネルギーが弱い体質を、虚弱体質といいます。一般的には、痩せ型で食べても太りにくく、体力がないタイプです。虚弱体質であるために、すぐに風邪をひいたり、活動的になれない人もいます。
体質ではありますが、食生活や生活習慣を見直すことで、改善することは十分可能です。養命酒を服用することで、体の基本的な働きを整え、丈夫な体へ改善していきます。
養命酒を飲むときのポイント
養命酒は、飲み過ぎなければ体に良い効果をもたらします。そこで、養命酒を飲むときのポイントを解説します。適量や飲むタイミングについても説明しているため、参考にしてください。
ポイント①1日3回を目安に飲む
養命酒は、1日の摂取量を3回に分けて飲むのがおすすめです。20mlを食前か就寝前に、3回飲むようにしましょう。
しかし、仕事をしていたり車の運転をするなど、3回飲むのが難しいケースもあります。そのような場合は、自身のライフスタイルに合わせ、生活に影響がないように飲んでください。
ポイント②適量を毎日飲む
養命酒には、自然の生薬の成分が溶け込んでいます。毎日、適量をコツコツと飲み続けることで、効果がじんわりと現れてきます。多く飲めば、それだけ効果が早く現れるわけではありません。回数を守り、適量を飲み続けることがポイントです。
養命酒の効果はゆっくり現れるため、飲み始めは効果を感じられないでしょう。効果が現れ始めるのは、毎日適量を飲み続けて2ヶ月ほど経ってからです。
冷え性や虚弱体質で悩んでいる場合は、さらに時間がかかるケースもあります。即効性がないため効くまでに時間はかかりますが、毎日の習慣にして飲み続けましょう。
ポイント③食前か就寝前に飲む
先述の通り、養命酒は1日3回を目安に飲むのがおすすめです。生薬は空腹時に飲むほうが効果的とされているため、食前に飲むようにしましょう。朝昼晩3回の食前に飲むと習慣化しやすいため、飲み忘れも防げるでしょう。
冷え性で悩んでいる場合は、就寝前に飲むのもおすすめです。しかし、アルコールには、胃酸の逆流を防ぐ「噴門部」を緩める効果があります。胃酸が逆流しやすくなるため、服用してすぐ横にならないようにしましょう。
養命酒は飲み過ぎなければ体に良い
養命酒が体に悪いといわれているのは、摂取量を守らなかった場合です。適量であれば、健康に良い効果をもたらしてくれるでしょう。しかし、養命酒は、度数14%のアルコールです。アルコールに弱い体質の人や、妊娠中、授乳中の人は、医師や薬剤師に相談してください。
養命酒を多く飲んでも、効果はすぐに現れません。コツコツ飲み続けることで効果が現れるため、容量を守って継続してください。