2022年03月29日公開
2024年11月20日更新
ホンオフェとは?特徴や作り方・韓国と日本で食べられる店舗情報も
ホンオフェという韓国料理について解説します。世界で2番目に臭いといわれる発酵食品ホンオフェの、特徴や作り方について、まとめています。韓国と日本で食べられる店舗情報も紹介しているため、韓国料理に興味のある方はチェックしてください。
ホンオフェはどのような料理?
世界には、臭気の強い食べ物や、希少性のある珍しい食べ物が多くあります。本記事では、世界で2番目に臭いといわれるホンオフェの特徴や作り方、食べることができる店舗情報を紹介します。
韓国料理のホンオフェは、ガンギエイを発酵させて作るお刺身です。韓国料理や珍しい食べ物に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
ホンオフェの特徴
韓国には、世界で2番目に臭気の強い料理があります。ここでは、エイを発酵させたホンオフェの特徴や味、口コミを紹介します。
ホンオフェは韓国の珍味
ホンオフェは、全羅南道という地域で食べられている伝統的な韓国料理です。ガンギエイを切り身にして壺の中に入れ、4~10日ほど発酵させて作る、お刺身のことをいいます。韓国語では、ホンオがガンギエイ、フェはお刺身という意味です。
地域によっては、冠婚葬祭の際に高級料理として提供されています。発酵するとガンギエイに含まれる尿素が分解されるため、アンモニア臭が強く、好き嫌いの分かれる料理です。
ホンオフェは世界で2番目に臭い食べ物
ホンオフェは発酵させることで強烈なアンモニア臭を放ち、世界で2番目の臭い食べ物にランキングされています。臭気を測定すると、世界で1番目に臭いシュールストレミングは8070Auです。
その次に臭いといわれるホンオフェは、6230Auという数値です。日本の焼いたくさやが1267Auであるため、ホンオフェはくさやの5倍臭いということになります。
臭気が強烈であるため、キムチと豚肉、味噌だれ、生にんにくなどと一緒に食べると、臭みが和らぎます。
ホンオフェの一番の特徴は、何よりもその強烈な臭いです。ホンオフェを食べる習慣のある韓国でも100人が食べると、100人中98人が気絶寸前、2人が死亡寸前になると言われるほど臭いが強烈です。臭いの種類としてはアンモニア臭になり、世界で2番目に強いと言われる6230Auの強い臭さを持っています。
ホンオフェの味は?
ホンオフェは、コリコリした食感とさっぱりした味が特徴で、食べた人からは美味しいと言われています。
お刺身の場合は、キムチや豚肉と一緒に食べると、臭みは抑えられます。そのため、ホンオフェのお刺身を注文する際は、キムチ、豚肉のセットとなるサマプを頼むのが一般的です。
口に入れるとアンモニア臭が鼻にツンとくるため、強い臭気に気絶しそうになるという口コミもあります。お刺身の臭みが好みの方は、韓国のどぶろくといわれるマッコリと、一緒に楽しむのもおすすめです。
口コミ
【発酵と腐敗の違い】
— ピスカル・ピルティスマル (@ekkuharuto) February 23, 2022
→同じ微生物による食品の変化ですが
「人間の役に立つかどうか」。
→ホンオフェ
韓国で作られる「えい」を発酵させた塩漬け。
強烈な臭いで、涙が出たり、口に入れたまま深呼吸すると気絶することも。
発酵と腐敗の違いが分からなくなってきました。。 pic.twitter.com/cf40vCuOpN
ホンオフェと申します。ガンギエイの刺身を壷などに入れて発酵を促進させた食品で、臭気が大変に強い。韓国人も食べない人が多い。でもマッコリと相性は抜群です。臭くて鼻は痛いですが!w pic.twitter.com/FEDZsGWNqb
— 昼酒名人キョウウン♥🍶🍺🍷 (@KyunghunL) April 21, 2019
先日韓国「ホンオフェ」デビューいたしました。ベトナムの市場で嗅いだドリアンよりも台湾の夜市で嗅いだ臭豆腐よりも戦闘能力高かったです。噂には聞いてたけど!強者すぎる!けどこう言うその国ならではの食べ物や文化を体験するの大好きです。 pic.twitter.com/ZdALLnUHMw
— えのっち@ミナミHD人事 (@enocchi373) May 17, 2021
ホンオフェの作り方と効果効能
部屋中に臭気が残るほど強烈なホンオフェ料理は、どのように作られているのでしょうか?ここでは、作り方と効果効能について説明します。
ホンオフェの作り方
ホンオフェは、自宅でも作ることができます。まずは、ガンギエイの切り身、新聞紙、ラップ、キッチンペーパーを用意します。エイの身を捌く場合、内臓は必ず取り出しましょう。そのまま発酵させると、かなり強烈な臭気がするため、注意してください。
身をカットした後、キッチンペーパーで包んでからラップをします。クーラーボックスに新聞紙を丸めて敷き詰め、その上に包んだ切り身を置きます。多く作る場合は、新聞紙と切り身を交互に重ねましょう。
暑い時期は約3日、寒い時期は約7~10日ほど放置して完成です。韓国では、新聞紙の代わりに、松葉や藁を使用します。出来上がった料理は臭気が強いため、冷蔵庫で保存する際は、他の食品に臭いが移らないように気をつけましょう。
ホンオフェの効果効能
ホンオフェは、発酵させることでガンギエイの持つ成分が変化して、栄養価が高くなるアルカリ性の料理です。ホンオフェは、たんぱく質やビタミン、アミノ酸などが含まれているため、美容や健康にも良いでしょう。
たんぱく質はエネルギー源となり、ビタミンDは疲労回復する効果があります。低カロリーで代謝を高める効果のあるリンも含まれている料理で、ダイエット中の方にもおすすめです。
発酵させると臭みや旨味が増すだけでなく、栄養価も上がります。人間の体は弱アルカリ性であるため、酸性だけでなくアルカリ性の食品も、バランス良く食べるのがおすすめです。
ホンオフェが食べられる店舗
世界で2番目に臭いといわれるホンオフェは、韓国はもちろん日本のお店でも食べることができます。ここでは、韓国や日本でホンオフェを提供している店舗の紹介と、通販での購入についても解説します。
新安村【韓国】
新安村は、全羅南道出身のオーナーが1986年にソウルに開業した、ホンオフェを愉しむことができる有名なお店です。ヤンニョムなど薬味もすべて手作りしているため、こだわりの味を堪能できます。
さまざまなホンオを味わえることで人気です。おすすめであるクッスンダンの生マッコリと一緒に、相性の良さを確かめてみてください。
店舗情報
住所 | 152 Naeja-dong, Jongno-gu, Seoul, 韓国 |
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アクセス | 地下鉄3号線景福宮から徒歩3分 |
電話番号 | +82-2-725-7744 |
休日 | 旧正月、秋夕の当日 |
リンク | コネスト |
にっこりマッコリ【日本】
にっこりマッコリは、近くに早稲田大学もあるため、学生にも人気のあるお店です。チーズタッカルビやサムゲタン、サムギョプサルなど、定番の韓国料理を楽しむことができます。
ネットのメニュー以外にも、さまざまな料理を堪能することが可能です。豚肉やキムチとセットになったサマプを頼むと、ホンオフェを味わうことができるようです。
店舗情報
住所 | 東京都新宿区高田馬場2丁目18ー11 稲門ビル 3階 |
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アクセス | JR高田馬場駅から徒歩2分 |
電話番号 | 03-5155ー5446 |
定休日 | 12月31日~1月3日 |
リンク | 公式サイト ぐるなび ホットペッパーグルメ 食べログ |
通販で購入することもできる
新大久保には韓国料理の食材を購入できる場所があり、ホンオフェを通販でも購入することができます。店舗のサイト以外であれば、楽天やYahooショッピングなどで買うことが可能です。
高級食材であるため、通販でも見つけることができない場合もあるでしょう。購入できる機会があれば、食べてみる価値がある食材です。
ホンオフェはガンギエイを発酵させた韓国の珍味
世界で2番目に臭いホンオフェは、ガンギエイを発酵して作るお刺身です。臭気の数値や気絶しそうなくらい臭いなどの口コミで、強烈な臭さであることは想像できるでしょう。韓国でも好き嫌いの分かれる食べ物で、お酒のマッコリと相性が良いです。
臭いに慣れればコリコリとした食感や味は、クセになる美味しさともいわれています。興味がある方は通販や店舗、家で作るなどして、ぜひ韓国の珍味を食べてみてください。