2022年03月25日公開
2024年11月20日更新
ヤシの実とココナッツに違いはある?選び方と割り方・食べ方も解説
ヤシの実とココナッツの違いについて解説します。ヤシの実とココナッツの違いや、それぞれの用途について詳しく説明!ココナッツジュースやココナッツミルクなど、家でも簡単に楽しめる食べ方も紹介します。固い皮を割る方法も載せているため、ぜひ参考にしてください。
ヤシの実とココナッツは何が違う?
ヤシの実やココナッツは日本でもよく知られた食材で、ココナッツを使った商品も多くあります。しかし、ヤシの実とココナッツは何が違うのか、知らない人も多いでしょう。
本記事では、ヤシの実とココナッツの違いについて解説します。ヤシの実の割り方や食べ方も紹介しているため、用途に困ったときに役立ててください。
ヤシの実とココナッツの違いと用途
ヤシの実とココナッツの違い
ココナッツは、ヤシ科ココヤシ属の常緑高木である、「ココヤシ」の果実のことです。割ると中から白い液体が出てきますが、これは「液状胚乳」と呼ばれるものです。この液状胚乳は、ココナッツジュースとして飲むことができます。
また、内側にある「胚乳」という白い固形物は、ココナッツオイルやココナッツミルクの原料となります。一方のヤシの実は、ヤシ科の植物の果実全体を指す言葉です。
一般的にはココヤシの実を指しますが、ナツメヤシやカナリーヤシの実を表すこともあります。また、収穫される前や未熟な果実を「ヤシの実」、成熟した果実や加工品を「ココナッツ」と分けて使うこともあります。
ヤシの実とココナッツの用途
ココヤシの果実は3種類の皮と種子からできており、その活用法はさまざまです。種子の中の胚乳は、前述した通りココナッツジュースやミルクとして使えます。皮の部分は食べられませんが、固い内果皮は楽器や器、アクセサリーなどに加工されます。
中果皮は繊維が多いため、たわしやロープの材料に最適です。最も外側の果皮は、土質改良材として利用することができます。
固形で若く柔らかい胚乳はそのまま食べられ、熟して固くなったものを水と混ぜて作られるのがココナッツミルクです。固形の胚乳を乾燥させたものは菓子などに使われるココナッツファイバーやヤシ油の原料となります。
ヤシの実はどのように食べる?
ヤシの実の選び方
ココナッツジュースを飲みたいのであれば、まだ緑色のヤシの実を選びましょう。未熟なヤシの実は果肉が少ないですが、中の胚乳液が多いという特徴があります。果肉は少し渋みがありますが、食べても大丈夫です。
逆に、オイルや料理の材料として使いたいときは、茶色いヤシの実を選ぶのがおすすめです。茶色いヤシの実は果肉が多く、濃厚な風味を楽しめます。ヤシの実は振ると音がするため、その音の大きさで選ぶこともできます。
音が大きい場合は、胚乳液が多く入っているということになります。果肉を多く欲しいときは、振ったときの音が小さいヤシの実を選びましょう。また、音だけでなく、重さでも果肉の量がわかります。
同じ大きさのヤシの実を持ったとき、重いほうは果肉が多い果実です。果肉をそれほど使わないのであれば、軽いヤシの実を選ぶと良いでしょう。
ヤシの実の割り方
ヤシの実の底の部分を見ると、3つの窪みがあります。その3つのうち、丸くて柔らかい窪みをに包丁を当てます。そのまま掘るようにして、白い果肉が見えてくるまで皮を削りましょう。穴が空いたらストローを突き刺し、中の液体を抜きます。
出てきた液体は、そのままココナッツジュースとして飲むことができます。液体が抜けたら、実を横向きにして包丁の背で側面を叩いてください。
叩くときは実を回しながら、一周するように叩くのがポイントです。徐々にヒビが入って叩く音が変わったら、手で半分に割りましょう。
ヤシの実の食べ方
割ったヤシの実はそのままだと固いため、ラップをかけてレンジで2分ほど加熱します。少し柔らかくなったら、スプーンを使って固形胚乳を取り出します。胚乳についている薄皮は、ピーラーや包丁で削ぎ落としてください。
胚乳の用途に困ったら、水と一緒にミキサーにかけてココナッツミルクを作るのがおすすめです。ココナッツミルクを作っておけば、スイーツや料理の材料として利用できて便利です。また、胚乳の部分をスライスして、炒め物やチップスにする食べ方もできます。
ココナッツジュースはそのまま飲むだけでなく、炭酸水や牛乳で割るのもおすすめです。ココナッツジュースの中に、固形胚乳を削って加える飲み方もあります。風味が一層良くなり、独特な食感を楽しめます。
ヤシの実はヤシ科植物全般の果実を指す
ココナッツはココヤシの果実に使われる言葉ですが、ヤシの実はヤシ科植物全般の果実を指します。ただ、それほど大きな違いはなく、同じ意味で使われるケースがほとんどです。
ヤシの実は日本ではあまり目にしませんが、たまにスーパーなどで売られていることもあります。これを機に、ぜひヤシの実を使った料理にチャレンジしてみてください。