2022年02月28日公開
2024年11月19日更新
カルビとハラミの違いとは?それぞれの味や食感・カロリーも調査
焼肉の定番部位であるカルビとハラミの違いを解説します。あばら骨周りの肉、横隔膜の筋肉という牛肉の中での部位の違い、希少部位についても紹介。また、カルビとハラミの食感や味、カロリーの違いまで徹底調査しました。
カルビとハラミの違いを詳しく解説!
焼肉の定番人気メニューでもあるのが、カルビとハラミです。牛肉は部位によっていろいろな名前がありますが、カルビやハラミはどの部位なのでしょう。この記事では、この二つの違いについて、部位や味・食感・カロリーなどを徹底解説します。
カルビとハラミは牛肉のどの部位?
カルビはあばら骨周辺の肉
カルビは、あばら骨の周りにある肉のことで、牛肉の部位としてはバラ肉にあたります。元々はあばら骨の間の肉という意味の韓国語です。肩に近い部分は肩バラ、それ以外の部分はともバラと呼ばれます。更に、ともバラは背中側を中バラ、お腹側を外バラに分けられます。
肩バラの中でも、三角バラは肉質が良く、焼肉では特上カルビとして扱われる部位です。また、肋骨と肋骨の間にある中バラは、中落ちカルビと呼ばれ、柔らかく上質な肉です。切り出すのが難しく、高級食材として扱われます。
ハラミは牛の横隔膜
ハラミは、牛の呼吸を司る横隔膜の筋肉であり、肉ではなく内臓系のホルモンに分類されます。しかし、ホルモン特有の臭みやクセは少なく、食べやすいです。背中側の部分はカクマク、横隔膜の下腰椎と接する部分はサガリと呼ばれます。
焼肉の定番メニューとなっているハラミですが、牛1頭から2~3kgしかとれない希少部位です。サガリは更に少なく、高級部位として扱われます。
カルビとハラミの違い
違い①味・食感
カルビとハラミには、味と食感に大きく違いがあります。カルビはジューシーで柔らかく、ハラミはあっさりして赤身肉のような食感があります。カルビは脂が多く乗っており、脂の旨味と甘味が味わえる部位です。脂がタレによく絡むため、焼肉のタレで食べるのが良いでしょう。中落ちや特上カルビは、口の中でとろけるような食感を楽しめます。
ハラミは常に横隔膜を動かしているため、筋肉が発達しており、脂肪があまりついていません。そのため、肉そのものの旨味や、弾力のある食感を楽しめます。肉の旨味を楽しめるよう、塩胡椒や塩ダレなど、シンプルな味付けがおすすめです。
違い②カロリーと栄養成分
カルビとハラミそれぞれのカロリー、脂質を見てみましょう。脂質はカルビ100gあたり約40.9g、カロリーは約437Kcalあります。ハラミの場合、脂質は100gあたり約30.8g、カロリーは約348Kcalです。脂質・カロリーともに、カルビよりもハラミの方が少ないです。
カロリーを控えて焼肉を食べたい人は、ハラミを中心に食べると、ヘルシーに楽しめます。また、タンパク質はカルビ100gあたり14.3g、ハラミ100gあたり約16gです。筋肉が発達しているハラミの方が、タンパク質も多く摂取できます。
違い③値段
牛肉は、希少部位になるほど値段が高くなります。東京都内の有名焼肉店では、通常のカルビは1,600円ほど、ハラミを2,000円ほどで提供しています。ハラミの方が、1頭の牛から採れる量が少ないため、通常のカルビよりは値段が少し高くなります。希少部位の中落ちや特上カルビは、肉質が良いため値段が高く、約2,500~3,000円です。
ハラミは元々、通常の肉とは異なる部位であるため、捨てられていました。そのため、希少部位であるにも関わらず、安く売られていたのです。しかし、食感や味に人気が出てきたため、需要が増えカルビよりも高くなりました。海外から大量に輸入されているため、海外産は比較的安いですが、和牛の場合は、サーロインなどと同等の高級価格です。
カルビとハラミの違いを知って焼肉を楽しもう
カルビやハラミは焼肉の人気メニューであるため、なんとなく注文している人も多いでしょう。同じ牛肉でも部位の違いを知っておくことで、より味や食感の違いを楽しむことができます。また、ヘルシーに焼肉を食べたい時のメニュー選びにも役立ちます。カルビとハラミの違いを知って、美味しく焼肉を楽しんでください。