2021年12月20日公開
2024年11月17日更新
カントリーマアムの大きさが変わった?発売当初との比較や変遷を解説!
カントリーマアムの大きさが昔に比べて変わったのかを調査しました。発売初期の大きさや枚数と、現在の枚数の変化をわかりやすく比較して解説します。また、カントリーマアムの大きさの変化の原因となった、不二家の製造事情なども紹介します。
目次
カントリーマアムの大きさが変化したのは本当?
カントリーマアムは、外はサクサク、中はしっとりとした2重の食感が美味しい、不二家の人気商品です。個包装であるため、皆でシェアできるお菓子として定番にもなっています。発売から30年以上経つロングセラー商品であり、ファンも多いカントリーマアムですが、「昔に比べて小さくなったのでは?」という疑問の声も見られます。
本当にカントリーマアムの大きさは変わってしまったのでしょうか?カントリーマアムの初期との内容量や大きさ比較、不二家の製造事情について調査しました。
カントリーマアムの大きさは本当に小さくなっていた
昔に比べて小さくなったのは本当
カントリーマアムが小さくなったという噂は本当なのでしょうか?調査したところ、発売当初から大きさに変化があったのは本当のようでした。発売当初から2005年までは、カントリーマアムの平均重量は11gありましたが、2007年には10.5gになり、更に2014年には10gになっています。
初期の重量と比べると、1gの減少です。また、減量は見た目の大きさにも現れており、現在は直径約3.5cm×3.7cmのサイズとなっています。久しぶりに見ると、記憶と大きさが全く違ったという人もいるようです。
ファミリーサイズの量にも変化が
カントリーマアムの量の変遷は、1個包装の量だけではありません。ファミリーパックの内容量にも変化があり、こちらの方が明確です。発売された当初の1992年は28枚で、その後2005年頃までは30枚に増量しました。しかし2007年には再び28枚に戻り、更に2009年以降は2年に2枚ずつ減少していき、現在は20枚となっています。
約10年間で量は大幅に減っていますが、販売価格は初期から変わらない323円です。そのため、値段は据え置きのまま中身が減るという、実質的な値上げとなっています。
SNSではカントリーマアム2040年問題が話題
twitter上では、カントリーマアムの量の変遷が度々話題になる中、2040年問題というツイートが注目を集めました。カントリーマアムのファミリーパックが、2040年には内容量がマイナスになり、購入者がクッキーを焼いて不二家に送らなければならなくなるというものです。
ファミリーパックの内容量が10年間で30枚から20枚に減っているということから、シニカルな意味を含んだユニークなツイートです。ユーモアセンスがあり、購入者側の感情としても共感できることから、多くのリツイートやいいねがつきました。
カントリーマアム大袋の内容量はこの10年で減り続けており(30枚→20枚)、このまま行くと2040年頃に内容量が-1枚を迎え、購入者がソフトクッキーを焼いて不二家に送らなくてはならなくなるという2040年問題は広く知られている。
— 429 (@Balladorion) September 3, 2019
カントリーマアムの大きさに関する口コミ
twitterなどのSNS上の口コミでは、カントリーマアムが昔に比べて小さくなったと感じている人が大多数でした。また、カントリーマアムを自分の手や硬貨、ペットボトルのキャップ、以前の大きさと比較している画像もあり、より大きさの変化がわかるツイートも見られます。昔の大きさに戻してほしいという要望も多々見られました。
悲報
— すなぎも (@chikaramochino) September 8, 2020
俺たちのカントリーマアムがとうとうキャップと同じ大きさになってしまった... pic.twitter.com/D9sKZyUY0h
昔と今のカントリーマアムの大きさの違い pic.twitter.com/zlgxNgNB7I
— ずんだ (@zunda_NYN) April 28, 2021
カントリーマアムひさしぶりに食べてるけど大きさ小さくなってる気がします、、
— 鳴 (@_Rabsmr) November 2, 2020
気のせいだと信じましょう。 pic.twitter.com/8zJi2JzvNS
カントリーマアムが😳🤭
— satomi (@satomix112) October 21, 2020
さらに小さくなってる…?😢
私の手はとても小さいんだけどね、それでこの大きさ…いや小ささよ🥺#カントリーマアム pic.twitter.com/fxU9mLblcs
カントリーマアムの歴代の変遷
カントリーマアムファミリーパックの変化が著しい!
カントリーマアム1個包装の大きさや重量の変化は微々たるものですが、ファミリーパックの枚数と合わせてか見てみると、その変化は非常に大きいです。カントリーマアムのサイズやファミリーパックの量が最も多かった2005年と、現在の量で比較してみましょう。
2005年時点は、カントリーマアム1個包装の平均重量が11g、ファミリーパックの枚数は30枚でした。総重量は約330gとなります。現在は1個包装の平均重量が10g、ファミリーパックの枚数は20枚となり、総重量は200gです。カントリーマアムファミリーパックの総重量は、初期に比べて現在は約130g減となります。
カントリーマアムファミリーサイズの歴代の量を比較
発売時期 | 1個包装の重量 | 枚数 |
---|---|---|
2005年 | 11g | 30枚 |
2007年 | 10.5g | 28枚 |
2009年 | 10.5g | 26枚 |
2011年 | 10.5g | 24枚 |
2013年 | 10.5g | 22枚 |
2015年 | 10g | 20枚 |
2017年 | 10g | 20枚 |
2019年 | 10g | 20枚 |
2021年 | 10g | 20枚 |
ファミリーパックの枚数は、2年に2枚ずつ減少しており、その時はあまり実感がないかもしれません。しかし、このように歴代の変遷を一覧にして比較すると、変化が著しいことが明確です。2015年以降は、ファミリーパックの枚数に変化はありませんが、1個包装の重量は7年に1回減っているので、また変化があるかもしれません。
カントリーマアムの大きさが変化した原因
材料価格の高騰
カントリーマアムの1個包装の大きさや重量、ファミリーパックの枚数が減った理由の一つに、原材料の高騰が挙げられます。カントリーマアムの重量規格が現在の10gになったのは、2014年です。この年には、主な原材料となる小麦やチョコレートをはじめ、さまざまな輸入食品が高騰しました。
この原材料の高騰を受けて、さまざまなお菓子や料理が値上げしました。しかし不二家では、カントリーマアムを値上げをせず売るために、内容量を減らすという措置を講じたのです。
製造機械の刷新
原材料の高騰のほか、不二家が設備投資を行いカントリーマアムを製造する機械を刷新したことも、大きさの変化の理由となっています。昔の機械では、1個あたりの重量にばらつきがありました。そのため、重量の規格を設け、規格よりも大きいものを作るという方針で製造していました。
しかし、新しい機械では精度も高くなり、重量のばらつきが見られなくなったのです。昔は11gより大きいカントリーマアムもありましたが、現在はほぼ規格に沿った10gで作られています。そのため、規格自体は1g程度しか変わりませんが、実感として、大きさがかなり変わったと感じる人もいるのでしょう。
今後もカントリーマアムの大きさの変化に注目しよう
カントリーマアムは、発売された当初よりも、1個包装の大きさやファミリーパックの枚数が減っていたことがわかりました。総重量で比較すると、大幅な減少だったことがわかります。しかし、原材料の高騰などの中、価格を変更せずに販売するための措置でもありました。
現在、新しいサイズやラインナップも出ているカントリーマアム。大きさやファミリーパックの枚数がどのように変わっていくのか、これからの変化に注目しましょう。