2021年06月03日公開
2024年11月11日更新
沖縄料理「スーチカー」の基本的な作り方は?おすすめのアレンジレシピも
スーチカーのレシピについてまとめました。沖縄料理であるスーチカーの基本レシピと作り方のコツ、保存方法などを紹介します。また、おすすめのアレンジレシピもピックアップしましたので、献立の参考にしてください。
スーチカーの基本レシピとアレンジレシピを紹介!
スーチカー、茹で上がり。
— 諸見里杉子★ちょこっと朗読はじめました (@sugimaru35) May 25, 2013
自宅と半分こ。
私はパンチェッタ的に使っています。
保存もきくし、切って混ぜるだけだし、すでに塩味がついてるし。
意外と便利。 pic.twitter.com/wOTfQ9do2g
沖縄料理のスーチカーとは、豚肉の塩漬けのことです。沖縄の言葉でスーは塩を、チカーは漬けるを意味しています。冷蔵庫のない時代に、豚肉を保存するためにできた伝統的な料理です。本記事では、スーチカーの基本レシピとアレンジレシピを紹介します。自宅で簡単に作れるレシピをピックアップしましたので、献立の参考にしてください。
スーチカーの基本レシピ
材料・作り方
【材料】
- 豚バラブロック…300g
- シママース(沖縄塩)…30g
- 泡盛…適量
【作り方】
- キッチンペーパーで豚バラブロックの水分をとる
- シママースを1に刷り込む
- ジップロックに2を入れ、空気を抜いて冷蔵庫へ入れる
- 48時間後に一度取り出して、出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取り、再び冷蔵庫へ入れる
- 97時間後に鍋に水(分量外)を沸かし、泡盛を加えて4を入れ、30分くらい茹でる
- バットに取り出して、粗熱をとる
- お好みの厚さに切って完成
豚バラブロックの重さの10%の塩を刷り込み、5日漬け込むというのが基本になりますので、目安にしてください。こちらのレシピでは、シママースという沖縄塩を使用しています。シママースは、平釜製法で作られた天然塩です。ミネラルが豊富で、素材の味を引き立ててくれる、沖縄料理には欠かせない調味料になります。
本場の味を再現したい時には、シママースを使用すると良いでしょう。茹でる時にも泡盛がおすすめですが、ない場合には料理酒でも構いません。紹介したレシピは、シンプルに塩のみで漬け込んでいます。パンチェッタのようにハーブを加えたり、シークワーサーの皮を入れたり、アレンジしても美味しいです。
作るときのコツ
皆様こんばんは!
— 株式会社カネマサミート【公式】 (@kanemasameat) December 10, 2020
今日は年末年始に向けてスーチカーを大量に作りました👏👏👏
(スーチカー=塩漬けした三枚肉。沖縄料理)
三枚肉のブロックに塩を練り込み5日間寝かせ、グツグツお湯で肉ごと炊いて柔らかくなったら完成です~✨😉 pic.twitter.com/YYbNlVH9lf
塩漬けにしている途中に出てきた水分を拭き取らないと、臭くなってしまうので、注意が必要です。3日目くらいに冷蔵庫から取り出して、キッチンペーパーで水分を拭き取りましょう。また、早めに作りたい時には、豚バラブロックにフォークで穴を開けてください。そうすることで、通常は5日寝かせますが、3~4日で出来上がります。
茹でた汁は良い出汁がでているので、捨てないでください。スープなどにアレンジしても美味しいです。
保存方法
#スーチカー#豚肉の塩漬け#前ロース#三枚肉#豚バラ
— majinboo (@majinboo55) September 24, 2020
スーチカー(豚肉の塩漬け)をカットして冷凍保存するの巻!
前ロースと三枚肉(豚バラ) pic.twitter.com/RQp5GvNx1d
スーチカーは保存食として生まれた料理ですので、保存がききます。冷蔵庫で保存する場合には、2週間を目安にしましょう。ただし、保存中に雑菌が入らないように注意が必要です。あらかじめ、清潔な状態でカットして、食べられる分だけ冷蔵庫から取り出して食卓に並べましょう。もしも臭いや味に異変を感じた場合には、処分してください。
さらに保存期間を延ばしたい場合には、冷凍保存がおすすめです。カットし、食べ切れる分をラップに小分けにしてから、ジップロックに入れて冷凍庫に入れましょう。1ヶ月くらいは美味しく食べられます。
おすすめの食べ方
おじー自慢のスーチカー(豚の塩漬け)
— まこ爺 (@ma5_chan) May 19, 2020
サラッと焼いてぽん酢ヨシ😋炒め物にヨシ!
葉っぱに巻いてヨシ! お酒に👍ゆで汁は味調整でスープにも! pic.twitter.com/C4MaQxsWFq
スーチカーは万能食材です。バーナーで炙ったり、フライパンで焼くだけでも美味しく食べられます。そこに梅や柚子胡椒、味噌を添えたり、ポン酢をかけても良いでしょう。炒め物やチャーハン、パスタに入れるのもおすすめです。茹でた汁は、スープとしても使えます。いろいろな料理に使えるので、作り置きしておくと便利です。
スーチカーのアレンジレシピ
SLTサンド
【材料】
- スーチカー…80g
- レタス…3~4枚
- トマト…1/4個
- バター…少々
- 食パン厚切り…2枚
- 粒マスタード…大さじ1
- 新玉ねぎ…少々
- マヨネーズ…少々
【作り方】
- スーチカーを1.5cmの厚さに切り、フライパンで焼く
- 落ちた脂は、キッチンペーパーで拭き取り、表面をこんがりと焼く
- 新玉ねぎは薄くスライスし、塩で軽く揉んで、流水にさらす
- トマトもスライスする
- 食パンはこんがりとトーストし、バターを塗ってレタスを敷く
- 5の上に2を乗せて、粒マスタードを塗る
- 6の上にマヨネーズをかけて、トマトスライスを乗せる
- 7の上に水気を切った3を乗せて、まんべんなく広げる
- 8の上にマヨネーズをかけてレタスを乗せ、もう1枚の食パンを被せる
- 食べやすい大きさに切り、ピックで開くのを防いで皿に盛りつけて完成
レタスとトマトに一緒に挟んだ、サンドイッチの作り方です。こんがりと焼いたスーチカーの塩気は、パンとの相性も抜群です。レタスとトマトと合わせることで、さっぱりと食べやすくなります。食べ応えのあるサンドイッチは、ランチにおすすめです。お弁当にしても良いでしょう。
スーチカーと白インゲン豆の煮込み
白いんげん豆やカラフルなピーマンと一緒に煮込んだ、色鮮やかなアレンジレシピを紹介します。スーチカーは煮込むと、さらに旨味が増します。一緒に煮込んだ野菜も旨味が増し、深い味わいを楽しめるでしょう。ブイヨンと白ワインで、洋風に仕上げました。
トロトロの食感が病みつきになります。見た目も華やかですので、おもてなしやパーティーにもおすすめのメニューです。
スーチカーうどん
塩漬けした豚バラブロックを茹でた時の茹で汁で作った、うどんのレシピです。茹で汁には、肉の旨味と塩味が溶け出しているため、捨てずに有効活用してください。こちらのレシピでは、茹で汁に生姜を加えて、スッキリとした味に調えています。トッピングには、厚切りのスーチカーを乗せて、贅沢に味わい尽くしましょう。
スーチカーとキノコの炒め物
豚肉の旨味と塩味で、キノコがたっぷり食べられるレシピです。キノコは炒めるとカサが減るので、多めに入れても構いません。お好みで野菜を加えても美味しいでしょう。スーチカーは炒めたら、一度取り出しておきます。出てきた脂でキノコを炒めて、料理酒を加えたら、最後に戻して軽く混ぜてください。
炒めすぎると硬くなってしまうので、焼き目をつける程度で大丈夫です。調味料は料理酒だけですので、手軽に作れます。ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにも向いています。料理初心者にもおすすめのアレンジレシピです。
スーチカーの炊き込みご飯
塩漬けした豚バラブロックを茹でた時の茹で汁を活用した、炊き込みご飯の作り方です。スーチカーも小さめに切って入っています。しょうゆとみりん、生姜で味付けしたご飯は、優しい味わいに仕上がっています。茹で汁の塩加減を確認するのを忘れないようにしましょう。しょっぱい場合には、水で薄めて調整してください。
こちらのレシピでは、鍋で炊いていますが、もちろん炊飯器でも作れます。茹で汁がある時には、炊き込みご飯を多めに作っておき、冷凍保存しておくと良いでしょう。美味しい出汁の出ている茹で汁を捨てるのはもったいないので、有効活用してください。
スーチカーと野菜のパスタ
野菜がたっぷり食べられる、オイルパスタの作り方です。スーチカーは塩抜きをしてから使っています。それでも十分塩味を楽しめますので、調味料はオリーブオイルのみです。
シンプルにそのまま食べても美味しいですが、お好みでハーブソルトやガーリックパウダー、黒コショウなどをかけても良いでしょう。どのような野菜でも合いますので、野菜もたっぷり食べてください。
茹で汁スープ
塩漬けした豚バラブロックを茹でた時の茹で汁で作れる、簡単スープのレシピです。しめじとフリルレタスを使用し、ふわふわの卵でとじた、ほっこり温まれるスープに仕上がっています。小さく切ったスーチカーを加えても美味しいでしょう。
水溶き片栗粉を先に入れてから、溶き卵を加えることが、ふわふわ卵にするコツです。手軽に作れますので、茹で汁がある時には、ぜひ献立に取り入れてみてください。
スーチカーでブータン料理
ブータン料理である、パクシャパ風にアレンジしたレシピです。パクシャパとは、豚肉の干し肉と大根、唐辛子を煮込んだ料理です。本来は干し肉ですが、スーチカーを使って仕上げました。バターも入っているためコクもあり、にんにくと生姜の香りは食欲が増します。旨辛の煮込み料理は、お酒のおつまみにもおすすめです。
辛いのが苦手な人は、鷹の爪の種を取り除くと、辛味が和らぎます。小松菜などの野菜を追加しても美味しいです。ブータン料理に馴染みのない人も多いかもしれませんが、日本人好みの味付けにアレンジしてありますので、これを機会にブータン料理にも挑戦してみてください。
沖縄料理「スーチカー」を自作してみよう!
きんきら金曜 おはりるるん✨
— りるる (@marinepoco) August 27, 2020
ฅ(●´ω`●)ฅฅ(●´ω`●)ฅソイヤ
豚の塩漬けスーチカーだよ🐷🐷🐷 pic.twitter.com/hnWeTWPhrN
沖縄の伝統料理「スーチカー」の基本レシピとアレンジレシピを紹介しました。豚バラブロックに塩を刷り込み、5日間冷蔵庫でねかせて、茹でるだけで作れます。沖縄の天然塩のシママースを使用すると、本場の味に近づくでしょう。保存食として生まれたこともあり、保存がきくので、冷蔵庫に作り置きしておくと便利です。
さまざまな料理にアレンジできるため、本記事で紹介したレシピを参考に、献立に取り入れてみてください。