2021年06月01日公開
2024年11月11日更新
アボンダンスチーズとは?コンテやボーフォールとの違いや美味しい食べ方も
アボンダンスチーズはどんなチーズなのか、味や香り、販売店を徹底調査しました。同じく希少価値の高いチーズであるコンテ・ボーフォールとの違いも比較。おいしい食べ方や、アボンダンスチーズによく合うお酒も紹介します。
目次
アボンダンスチーズの特徴や美味しい食べ方などを紹介!
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— クレイジージャーニー (@Crazy_Journey) April 24, 2019
フランスで作られる希少価値の高いアボンダンスチーズは、フランスではコンテ・ボーフォールとともにAOPに認定されており、三大山のチーズとも呼ばれています。日本では馴染みのなかったチーズですが、人気テレビ番組で紹介されてから一気に注目度が高まりました。専門店などでも完売が続き、SNSなどの口コミでも美味しいと評判です。
一度は食べてみたいアボンダンスチーズはどのようなチーズなのでしょうか?味や風味の特徴、似たタイプチーズであるコンテ・ボーフォールとの違い、美味しい食べ方などを紹介します。
アボンダンスチーズの特徴
フランスサヴォワ地方の伝統的なチーズ
アボンダンスチーズたべてみたい😶🧀💔#クレイジージャーニー観てる pic.twitter.com/xXci70c78E
— ∴R∴U∴I∴N∴A∴X∴L∴E∴E∴P∴ (@RuinandSadness) April 24, 2019
アボンダンスチーズは、スイスの国境近くにあるフランスのサヴォワ地方で作られるチーズです。11世紀ごろ、サヴォワ地方のアボンダンス谷にあった修道院で作られ始めたといわれています。当時から高品質のチーズを目指して作られており、美味しいと評判でした。当時の製法を守りながら作られ続けている、伝統と歴史のあるチーズです。
アボンダンスには豊穣という意味があり、サヴォワ地方にある地名のほか、チーズに使われる牛の種類の名前、チーズが作られるようになった修道院の名前としても使われています。
製造方法
日本ではあまり見かけないアボンダンスチーズがとても美味しくて、まだアヌシーの後何泊もあるのに、意地でも日本に持って帰ると色々工夫したことを思い出します(食い意地)
— かなこ🐥 (@kanasumi_res) November 18, 2020
ミジンコみたいなカタコトにも及ばないフランス語で、一生懸命注文して切ってもらった。 pic.twitter.com/QwEuyYCLgE
アボンダンス牛から搾乳したミルクにレンネットを加え、カゼインとホエイに分離させます。ホエイを取り除いた残りのカードをカットして加圧し、水分を出して熟成します。熟成期間は100日以上です。熟成中は古いチーズの外皮を塩水で溶かしたモルジュ液で表面を丁寧に拭いていきます。これによって、濃厚なチーズの香りが出来上がるのです。
通常のチーズの場合はミルクではなくミルクからバターを取ったバターミルクで作られるため、脂肪分が少なめです。しかし、アボンダンスチーズは搾ったミルクそのままを使うため、脂肪分が豊富でコクのある仕上がりになっています。
香りと味わい
うま!これうま!!!においは結構ザ・チーズってかんじ 食べはじめよりあとからじわじわーっとうま!ってなる!アボンダンスチーズ🕺 pic.twitter.com/1dvJBSJ8X9
— 7🛹 (@peropaku) May 2, 2019
アボンダンスチーズは、チーズ好きな人にはたまらない香りと味です。香りは熟成の際モルジュ液で表面を拭くため、通常のチーズや有名なスイスのラクレットよりも、複雑で奥が深い香りがします。花やヘーゼルナッツのような香りがするという感想もあります。牛のミルクから作られるので、クセは強くなく食べやすいです。
搾ったミルクをそのまま使い、豊富な脂肪分を含むアボンダンスチーズは、コクとミルクの味わいも非常に豊かです。口の中にミルクの味や香ばしいナッツの風味、パイナップルのようなフルーティーな味わいが広がります。ハードタイプのチーズですので、噛めば噛むほど旨味が出てきて、後味の余韻も長く楽しめます。
生産量が少なく希少性が高い
実は昔クレイジージャーニーで見たアボンダンスチーズとやらをずっと食べたかったんだけど見つけた
— 夏 塩 (@rejigigasu) October 24, 2019
いや、うまいわこれ
味もさることながらなんだこの皮の食感は pic.twitter.com/YrP5N4yD5n
香りも味も豊かで非常に美味しいアボンダンスチーズですが、唯一の難点は流通量が少ない点でしょう。1kgのチーズを作るのに10kgのミルクを使うことや、農場の手作業で丁寧に作られることから、昔から生産量の少ない希少価値の高いチーズとして知られていました。
現在は工場生産になっているため生産量は増えましたが、製造にあたり規制があり手作業の部分も多いです。そのため、同じ地域で作られるコンテ・ボーフォールに比べると生産量が少なく、依然として希少価値の高いチーズといえます。
価格と販売店
録画したクレージージャーニー見てる
— 🐰ぴえーる (@usakichi_mint) April 27, 2019
アボンダンスチーズ食べたいなあ
100g=1000円だけど pic.twitter.com/d5WG2ledSo
生産量が少ないことから日本ではなかなかお目にかかれないチーズですが、日本でも販売している店はあるのでしょうか?一般的なスーパーでは販売されていませんが、テレビで有名になったこともあり、現在では買える場所も増えてきました。チーズの専門店や輸入品販売店、大丸や高島屋などの大きな百貨店にあるチーズ専門店などで購入できます。
もちろん、楽天やAmazonの通販でも購入可能です。販売店によっては年中置いてあるというわけではなく、時期によって販売数量が違います。冬場は夏に作ったアボンダンスチーズが熟成を終えて出荷時期を迎えるため、流通量が多くなります。
価格は、100gあたり1000円程度と、チーズの中でも価格は高めです。少しずつ食べるなら100gでも充分な量といえるでしょう。特別な日にちょっと贅沢したい時などにおすすめです。
コンテ・ボーフォールとの違い
数週間前に頼んでたチーズがやっと届いたー😊🧀
— ねこ田米蔵 (@yonekozoh) July 18, 2019
クレジャニでアボンダンスチーズ回見てからどーーしても食べたくなってついでに色々…。
山羊のチーズ🐐楽しみだなー♪
賞味期限がどれも早いからどんどん食べよう
ゴルゴンゾーラとマスカルポーネ混ぜたスイーツチーズ作りたいけどどーかなぁ…🤔 pic.twitter.com/4mRmlIlhmS
アボンダンス・コンテ・ボーフォールは、いずれもAOP認定を受けている高品質のチーズであり、フランスの三大山のチーズとして有名です。しばしばコンテ・ボーフォールとアボンダンスは似ているといわれますが、3つの違いは何でしょうか?
比較してみると、大きさや熟成期間、作り方に違いがあります。3種類の中ではアボンダンスが最も小さくて軽く、コンテ・ボーフォールは同じくらいの重さですが、ボーフォールの方が大きいです。また、製造過程で加熱圧搾されるコンテ・ボーフォールとは違い、アボンダンスは半加熱圧搾で作られ水分量が異なります。
食べた時の口当たりは似ており、3種類とも香ばしいナッツの味が感じられますが、食べ比べてみるとそれぞれ個性のある味です。ぜひ食べ比べて、好みのチーズを見つけてみてください。
アボンダンス | コンテ | ボーフォール | |
---|---|---|---|
高さ | 約8cm | 約10cm | 約15cm |
重さ | 約10kg | 約40kg | 約40kg |
製造方法 | 半加熱圧搾 | 加熱圧搾 | 加熱圧搾 |
熟成期間 | 100日以上 | 120日以上 | 150日以上 |
アボンダンスチーズの切り方と美味しい食べ方
アボンダンスチーズの切り方
昴さんはついに、アボンダンスチーズを食べた!!!念願のアボンダンス!!アボンダンス!!アボンダンス!!いえ~~~~~~い pic.twitter.com/5qkVFOdUM8
— 深海魚すばる(沼色濁江) (@shinkaigyo0526) January 11, 2020
販売店によってアボンダンスチーズの大きさや形は異なりますが、大きさによっては切り分けて食べることもあるでしょう。おいしく食べるには、中心から外側に向けて放射線状に切るのがおすすめです。アボンダンスチーズは中心と外側で熟成度が異なり、外側に行くほど熟成度は高くなるためです。
放射線状に切って内側と外側を同時に食べることで、味が偏らずバランスのよい風味で味わうことができます。また、チーズの匂いが強くて気になる人は、皮を厚めに剥くと匂いが和らぎます。
食べ方①そのまま食べる
クレイジージャーニーの神チーズ回で観て以来、アボンダンスチーズなるものをスーパーに行く度に探していたけど、遂に見つけた!!!うますぎいいいいい!!! pic.twitter.com/HzU6JcRb4t
— ふじたくん (@ringodrum) May 20, 2019
アボンダンスチーズの風味や味わいを楽しむなら、まずはそのまま食べてみてください。食べやすい厚さになるようスライスしたり、ダイス状に切るのも良いでしょう。何もつけずに食べれば、濃厚で香ばしいそのままの味を楽しめます。好みによってクラッカーやビスケットに乗せたり、蜂蜜をかけても美味しいです。
食べ方②ラクレットにする
#せかほし で知ったアボンダンスというチーズ!
— ウルフ舎/春子 (@wolfsya_kyoto) October 17, 2020
そのまま食べても、溶かして食べても美味しい🧀 pic.twitter.com/oz3jgJ9jF8
ラクレットといえば、表面を溶かしたチーズをじゃがいもやパンにかけるスイスの人気料理です。アボンダンスチーズも濃厚な味わいのあるチーズですので、ラクレットのようにチーズを溶かしてパンや野菜にかけて食べると、そのまま食べる味とはまた違った濃厚なコクを味わえます。
ラクレットは専用のグリルやバーナーで表面を炙るのが基本ですが、ない場合は好みの大きさに切ったものを電子レンジで加熱しても良いです。濃厚なとろみのあるチーズが作れます。
食べ方③ベルトゥー
やっと入手したアボンダンスチーズ
— けたろ (@ktraccount) May 23, 2019
後味のないチーズ🧀
香りで味わう感じだった pic.twitter.com/KKg9m9P2aa
ベルトゥーは、白ワインにアボンダンスチーズを浸して作るサヴォワ地方の伝統料理です。とろとろになったチーズにパンや野菜、じゃがいもなどを浸して、チーズフォンデュのように食べられます。作り方は、耐熱容器にスライスしたアボンダンスチーズと白ワインを入れ、ナツメグや黒胡椒を振ってオーブンで10分ほど焼いて出来上がりです。
とろりとした濃厚な口当たりに、旨味を濃縮した味わいが絶品です。ぜひ試してみてください。
アボンダンスチーズに合うお酒
白ワイン
昨日の食前酒は『Cave de K』で。
— 河原 (@skycrawler1217) May 20, 2019
グラスシャンパンの後はクレイジージャーニーで話題のアボンダンスチーズと白ワインを。
ヴァンサン・ジラルダンのシャサーニュにしては太い造りと言われたが、数日前にピュリニーのレ・コンベット2005を飲んでいたので、比べて十分シャサーニュらしさが感じられた。 pic.twitter.com/DAM3totzqB
フルーティーで香ばしい味のアボンダンスチーズは、白ワインとの相性抜群です。特に、辛口の軽いワインと合わせるのが良いでしょう。微発泡のワインもおすすめです。どんなものと合わせれば良いか迷う場合は、アボンダンスチーズの産地であるサヴォワ地方の白ワインと合わせるのがおすすめです。
赤ワイン
次はチーズ屋。
— Kaoru H. (@Hachikaoru) April 27, 2019
リヨンのチーズとアボンダンスチーズ🧀
シャブリと。
シャブリは100ml 9€なのにボトルだと30€とかわけわからん値付けだったので当然ボトルになるわな🍷 pic.twitter.com/Onfru2fd3Y
アボンダンスチーズは赤ワインにも合います。赤ワインは白ワインよりも重厚感があるので、辛口で軽めのものを合わせると良いでしょう。軽めの赤ワインと一緒に食べると、アボンダンスチーズのフルーティーな味わいがよく引き立ちます。
日本酒
ブログ更新しました
— チーズの店 コンテ CON TE (@cheeseconte) April 14, 2021
日本酒にも!アボンダンス / https://t.co/J9NYX2VcqQ pic.twitter.com/YVWuG1impP
チーズといえばワインという印象が強いですが、意外にもアボンダンスチーズの濃厚な美味しさは日本酒との相性も良いです。アボンダンスチーズはホクホクの山芋にかけて食べたり、すりおろした山芋と混ぜて和風グラタンにしても美味しく食べられます。このように和風の味付けで食べる場合は、ワインよりも日本酒で合わせるとより美味しいです。
アボンダンスチーズの香りや味わいを堪能してみよう!
アボンダンスチーズを入手した!
— おるすばん (@SUBARU_SSS) May 14, 2019
フラッと立ち寄った某デパートのチーズ売り場に置いてあるのを発見。
手に取って見ていたらスタッフさんにクレイジージャーニー見ました?って言われましたわw
放送後に売り切れてからしばらく仕入れできなかったそう。
今日も最後のひと切れでした。 pic.twitter.com/5ujHX0LQBL
香りも味も豊かで、希少価値の高いアボンダンスチーズ。コンテ・ボーフォールとともに世界でも高品質と認められているチーズです。いろいろな食べ方も楽しめ、ワインや日本酒などのお酒にもよく合います。日本ではなかなか見られず価格も高いチーズですが、ぜひ特別な日の贅沢として一度食べてみてください。