バイオレットフィズは香り豊かな人気カクテル！味の特徴や度数は？

バイオレットフィズは、世界でも珍しいスミレの花のリキュールを使ったカクテルです。透明感のある紫色と甘い香りが印象的で、女性にも非常に人気があります。見た目も美しく華やかであるため、ロマンチックな気分に浸りたいときにぴったりです。

本記事ではバイオレットフィズの度数や味、カクテル言葉などをまとめました。家庭でも簡単にできるバイオレットフィズの作り方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

カクテルにはさまざまな種類がありますが、基本的にどのカクテルもカクテルベースと呼ばれるお酒を使用します。バイオレットフィズは、カクテルベースの中でもスタンダードなジンという蒸留酒をべースにして作られます。ジンは無色透明で個性が強くないので、さまざまなお酒と合わせやすいのが特徴です。

バイオレットフィズの美しい紫のカラーは、スミレの花のリキュールであるパルフェ・タムールによるものです。パルフェ・タムールは1760年にフランスで誕生したリキュールです。オレンジやレモンなどの果実をベースに、スイートバイオレットやバラの抽出液をブレンドし、バニラやアーモンドの甘い香りをプラスして作られます。

麗しいダークパープルと芳しいスミレの香りが特徴で、誕生当時は貴族の間で飲む香水と呼ばれていました。

バイオレットフィズは、ジンをベースにパルフェ・タムールやレモンジュース、炭酸を合わせたロングタイプのカクテルです。甘い香りに反してさっぱりとした爽やかな味わいで、カクテル初心者にも飲みやすい味です。炭酸が多めに入っているため、食前酒にも適しています。

バイオレットフィスのアルコール度数は、約11％です。お店によってリキュールの割合が異なるため、アルコール度数が10度以下もあれば、30度以上ある場合もあります。

他のカクテルのアルコール度数と比較すると、ミモザは約10度、ジントニックは約15度、マティーニは約30度です。バイオレットフィズのカクテル度数は弱～中程度で、そこまで強いお酒ではありません。

花言葉や宝石言葉があるように、カクテルにもカクテル言葉というものがあります。バイオレットフィズのカクテル言葉は、私を覚えていてです。ロマンチックな花の香りが印象的なバイオレットフィズにふさわしいカクテル言葉と言えるでしょう。

上記の表は、バイオレットフィズのカクテルスタイルをまとめたものです。カクテルタイプはロングスタイルで、氷が入っているのが特徴です。

ただし上記のカクテルスタイルは、あくまで一般的なものです。そのため絶対にこうでなければならないというものではありません。タンブラーが手に入らなければ、自宅にあるグラスで代用しましょう。

【材料】

• Aパルフェ・タムール 40ml
• Aジン 30ml
• Aレモンジュース 15ml
• Aガムシロップ 10ml
• 炭酸ソーダ 適量
• 氷 適量

1. 材料Aをシェーカーに入れシェイクします。
2. (1)をタンブラーに注ぎ、ゆっくりと氷と炭酸水を入れたら完成です。

バイオレットフィズの作り方は、至って簡単です。バイオレットフィズの作り方には難しい工程がないので、カクテル作りに慣れていない方でも気軽に挑戦できます。ここで使用する炭酸ソーダは無糖のものです。甘みのあるソーダしかない場合は、ガムシロップの量を調整しましょう。

バイオレットフィズの作り方は簡単ですが、守ってほしい2つのポイントがあります。1つ目のポイントは、しっかりシェイクするということです。ジンは、シェイクすることで味がまろやかになるためです。

そのためしっかりとシェイカーを振り、中の材料に空気を含ませるように混ぜ合わせましょう。そうすると口当たりが良くなり、飲みやすくなります。

2つ目のポイントは、炭酸水をやさしく注ぐことです。タンブラーグラスに勢いよく炭酸水を注ぐと、バイオレットフィズのきれいな紫色が出ません。炭酸水をそっと注ぐことできれいなグラデーションができるので、試してみてください。

バイオレットフィズのカロリーは、1杯あたり約170kcalです。使用するリキュールやガムシロップの量によってカロリーが異なりますが、ほかのカクテルと比較してもそこまで高いカロリーではありません。

バイオレットフィズはアルコール度数も低く、さっぱりとした味わいで飲みやすいです。飲み過ぎてしまうと一気にカロリーが高くなるので注意しましょう。

日本のサントリーが製造するバイオレットフィズは、1950年に発売を開始したロングセラー商品です。やさしい紫色とスミレの花のフローラル香が強いのが特徴で、花の香りを反映したカクテルを作りたい方におすすめです。アルコール度数は14度、容量は600mlです。

こちらは世界で最も古い歴史を持つ酒造会社、ボルス社が販売しているリキュールで、バイオレットリキュールを代表する銘柄です。スミレやオレンジなどの香味が強く感じられる濃厚なリキュールで、多くのバーでも使用されています。

価格もリーズナブルで手に入れやすいので、甘みがあるカクテルが作りたい方におすすめです。アルコール度数は24％、容量は700mlです。

マリー・ブリザールは、フランスのボルドーにて250年以上の歴史を誇るリキュールメーカーです。高い品質のリキュールを数多く生産していることで知られています。

スペイン産のオレンジの果皮をベースに、オレンジの花、バニラエッセンスなどを配合して仕上げられています。美しい深紫色が印象的で、スミレの花の香りと味わいが詰まったこだわりの一本です。アルコール度数は25％、容量は700mlで、大手リカーショップやインターネット通販でも手に入れることができます。

ドイツが原産国のパルフェ・タムールは、色、香り、味を徹底的に追求したプレミアムなバイオレットリキュールです。濃厚なスミレの紫色と高貴で繊細な味わいが特徴で、カクテルにこだわりのある方も納得の一本です。

クオリティの高いリキュールになっているので、上品なバイオレットフィズを作りたい方におすすめです。アルコール度数は19％、容量は700mlです。

バイオレットフィズとともにスミレのリキュールを使ったカクテルとして有名なのが、こちらのブルームーンです。ジンをべースにパルフェ・タムールとレモンジュースをシェイクして作ったカクテルです。レモンの酸味が効いたさっぱりとした飲み口が特徴です。

スパークリングパープルは、甘口のスパークリングワインに、パルフェ・タムール、グレープフルーツジュースをステアして作った爽やかなカクテルです。リキュールの甘みと、スパークリングワインが程よく中和した中に、グレープフルーツジュースの果汁感と酸味が効いています。

ジュテームは、パルフェ・タムールに白ワインを合わせたミストスタイルのカクテルです。フランス語で「私は君を愛している」という情熱的な意味持ちます。やや甘口の味わいに、キリっと冷えたクラッシュドアイスが好相性で、食前酒としても好まれています。

フランス語で青という名を持つアズールは、その名の通り深い青色が印象的なカクテルです。ウォッカ、パルフェ・タムール、ブルーキュラソー、レモンジュースをシェイクして作られます。シンプルな作り方ながら、パルフェ・タムールの良さを存分に味わうことができます。

美しいスミレ色をしたカクテル、バイオレットフィズについて紹介しました。バイオレットフィズは、レモンの風味が効いた爽やかな口当たりと、ふくよかなスミレの花の香りが印象的なカクテルです。

スミレ色に染まったカクテルで乾杯すれば、きっと忘れられない思い出になりそうです。素敵な男性と出会った時に、バイオレットフィズをオーダーしてみてはいかがでしょうか？