ボスカイオーラとは？名前の由来や味・おすすめレシピも紹介！

イタリア料理のひとつであるボスカイオーラですが、どのような料理か知らないという人も多いのではないでしょうか？本記事ではボスカイオーラの特徴や食べ方、おすすめのレシピなどを紹介します。家で簡単に作れるレシピもあるので、ぜひ参考にしてください。

ボスカイオーラとはイタリア発祥の料理で、きのこをたっぷりと使った料理のことを指します。きのこを多く使った料理であればなんでもボスカイオーラと呼ばれるため、パスタやピザなどいろいろなメニューに利用されています。日本ではあまりなじみのない名前ですが、知らず知らずのうちに口にしたことがある人のほうが多いでしょう。

味付けは自由ですが、特にトマトソースやクリームソースを使ったものがよく作られています。日本では和風のボスカイオーラもあり、サイゼリアでは醤油を使ったボスカイオーラのメニューが出されています。

ボスカイオーラとはイタリア語で「木こり」という意味で、木こりが森のきのこを使って料理を作っていたことが起源となっています。元々はきのことチーズを何層にも重ねてオーブンで焼いた料理がボスカイオーラと呼ばれていましたが、現在ではどのような料理でもきのこをたっぷりと使っていればボスカイオーラと呼ばれるようです。

ボスカイオーラに使うきのこは種類が決まっていないので何を使っても良いのですが、本場の味を楽しみたいのであればポルチーニ茸を使うのがおすすめです。生のポルチーニ茸は日本ではなかなか手に入りませんが、乾燥のポルチーニ茸を使うだけでもその風味を楽しむことができます。

ボスカイオーラにはトマトソースが使われることが多いのですが、ポルチーニ茸を使う場合はオイルや白ワイを使ったボスカイオーレ・ビアンコを作ってみましょう。トマトソースに比べてとてもシンプルな味に仕上がるので、その分ポルチーニ茸の旨みをしっかりと味わうことができます。

パスタは日本で一番ポピュラーなボスカイオーラの食べ方で、市販のトマトソースとツナ缶、好きなきのこさえあれば簡単に作ることができます。これだけでも十分美味しく作れますが、モッツアレラチーズなどを入れるとボリュームアップした食べ応えのある一品に仕上がります。

トマトソース以外にもクリームソースやオイル、塩など、いろいろな味でボスカイオーラのパスタを楽しんでみましょう。

ボスカイオーラをピザで食べる場合は、ピザ生地にトマトソースを塗ってたっぷりのきのことベーコン、モッツァレラチーズを乗せて焼きましょう。もちろんこれ以外の具材でも美味しく食べられるので、きのこと相性の良い素材をいろいろと試してみるのも良いでしょう。最後にドライパセリを振りかけると、さらに本格的な味に仕上がります。

牛肉で包む食べ方はあまり日本では見かけませんが、きのこを牛肉で巻いてトマトソースで煮込んだボスカイオーラもおすすめです。中にはきのこと一緒にモッツァレラチーズを入れるのが定番で、中からとろりと溶け出すチーズが絶品です。最後にエクストラバージンオイルをかけると、さらに本場の味に近づきます。

ボスカイオーラはスープとして楽しむこともできます。基本はトマトスープですが、クリームスープでも美味しく食べることができます。トマトスープの場合は牛肉や豚肉がよく合いますが、クリームスープの場合は鶏肉を使っても良いでしょう。

イタリアではレトルトのボスカイオーラのスープに、ひき肉やチーズを入れてアレンジを楽しんでいるようです。

【材料】（2人分）

• タリアテッレ 150g
• お好みのきのこ 200g
• ハム 200g
• パルジャミーノレッジャーノチーズ（粉チーズでも可） 20g
• グリーンピース 1/2カップ
• 生クリーム 150cc
• バター 20g
• エシャロット（玉ねぎでも可） 1個
• パセリ 適量
• オリーブオイル 適量
• 塩コショウ 適量

1. パスタ用のお湯を沸かし始めます。
2. エシャロットを細かく切ります。
3. きのこは石づきを落とし、3～4mm幅に切ります。
4. ハムは食べやすい大きさに切り、パセリはみじん切りにします。
5. パルジャミーノレッジャーノチーズはおろしておきます。
6. フライパンにバターとエシャロットを入れて弱火で炒めます。
7. エシャロットがしんなりしたら強火にし、ハムを加えて中火で炒めます。
8. グリーンピースを入れてさっと炒めたら、きのこを入れてさらに炒めます。
9. 8にパスタ用のお湯をおたま2杯分入れて炒めたら、弱火にして蓋をします。
10. 時々9の様子を見ながら塩コショウで味をととのえます
11. お湯に塩を一握り入れて、タリアテッレを表記より2～3分短く茹でます。
12. 11をフライパンに入れて、チーズを加えてよく混ぜます。
13. ゆで汁を12にお玉半分ほど加えて混ぜます。
14. 火を止めてパセリと生クリームを加え、弱火でよく混ぜます。
15. 器に盛りつけて完成です。

生クリームを使った濃厚なボスカイオーラのレシピです。きのこはマッシュルームやしいたけなど、好きなものをいろいろと混ぜて使いましょう。生クリームを入れるとクリーミーな味を楽しめますが、生クリームを入れずにあっさり味に仕上げることもできます。その時の気分によって違う味を楽しんでみてください。

【材料】

• スパゲッティ 90g
• ツナ 1缶
• アワビ茸 15g
• ジロール茸 15g
• しめじ 15g
• 青唐辛子 適量
• 一味唐辛子 適量
• にんにく 2かけ
• イタリアンパセリ 適量
• 魚醤 小さじ1

1. きのこを手で裂いて、100℃のオーブンで約20分焼きます。
2. フライパンにツナを油ごと入れて、カリカリになるまで炒めます。
3. 2に1を入れて軽く炒め合わせます。
4. にんにくを包丁で潰し、フライパンに入れてオリーブオイルを加えます。
5. 4を火にかけてふつふつしていたら弱火にし、にんにくをほぐしていきます。
6. にんにくの香りが出たら一味唐辛子と刻んだ青唐辛子を加えます。
7. 6に3を入れて炒め合わせます。
8. パスタを茹で始めます。
9. フライパンにゆで汁を適量加え、魚醤を入れて混ぜます。
10. 茹で上がったパスタを9に入れて合わせます。
11. 刻んだイタリアンパセリを加えて全体的に絡め、オリーブオイルを振ります。
12. 器に盛りつけたら完成です。

プロのシェフが作るピリっと辛いボスカイオーラビアンコのレシピです。ポイントはあらかじめきのことツナの水分を飛ばしておくことで、このひと手間で素材の旨みがギュッと凝縮された美味しいソースが出来上がります。きのこはエリンギやマッシュルームなど、手に入れやすいもので代用してもOKです。

【材料】（2人分）

• スパゲッティ（1.7mm） 200g
• 塩 適量
• 豚こま肉 120g
• にんにく 1かけ
• EXVオリーブオイル 大さじ1
• しいたけ 10枚
• トマトソース 大さじ3
• ミックスチーズ 40g
• 粗挽き黒コショウ 適量

1. しいたけは6等分に切っておきます。
2. にんにくを包丁で潰して皮をむき、フライパンに入れてオリーブオイルをかけます。
3. 1を火にかけて弱火で加熱します。
4. 豚肉に塩を2つまみ程度かけ、手でひとかたまりにまとめます。
5. 肉にしっかりと焼き色がついたらしいたけを加えて炒めます。
6. パスタを茹で始めます。
7. 豚肉を細かくばらしながら強火で炒め合わせます。
8. にんにくを取り出して火をとめ、パスタのゆで汁を加えます。
9. トマトソースを入れてよく混ぜます。
10. お湯を切ったパスタをフライパンに入れて、強火で全体を混ぜます。
11. 一度火を中火にしてチーズをかけ、チーズが溶けるまでそのまま置いておきます。
12. チーズが溶けてきたら全体を混ぜ、強火にしてしばらく動かさずに置いておきます。
13. 最後に全体をかき混ぜ、オリーブイルと黒コショウをかけたら完成です。

一般の家庭でも作りやすい豚こまとしいたけを使ったボスカイオーラを紹介します。豚こまは一度塊のまま焼き目をつけることで、まるでブロック肉のような食べ応えのある食感に仕上げることができます。チーズは入れてすぐに混ぜてしまうとくっついてダマになってしまうので、ある程度溶けてからパスタに絡めるようにして混ぜましょう。

家で簡単に作れるボスカイオーラピザのレシピです。市販のピザ生地とピザソースを使うため、きのことチーズを乗せて焼くだけであっという間に完成します。モッツァレラチーズのほうが本場の味を楽しめますが、ない場合は普通のピザ用チーズを使っても良いでしょう。

ボスカイオーラはきのこをたっぷりと使った料理のことで、パスタだけでなくピザやスープなどいろいろなメニューを楽しめます。しめじやしいたけなどのきのこを利用すれば、日本の一般家庭でも手軽に作ることができます。きのこが美味しい季節になったら、ぜひボスカイオーラに挑戦してみてください。