テキーラのカロリーと糖質は？他のお酒との比較とダイエット効果も

テキーラはメキシコで作られている、竜舌蘭(リュウゼツラン)というアロエに似た植物から作られた蒸留酒です。ストレートで飲むのはもちろん、カクテルのベースとしても親しまれているテキーラのカロリー、糖質、栄養成分についてまとめました。

さらに、テキーラのダイエット効果を他のお酒のカロリーと比較しながら紹介していきます。おすすめのおつまみについても解説しますので、ダイエット中の方は参考にしてください。

テキーラの栄養成分についてまとめました。さらに、テキーラと他のお酒のカロリーも比較しています。いつも飲むお酒が、どの位のカロリーなのかチェックしてみましょう。

テキーラはサボテンを原料にしていると勘違いされがちですが、竜舌蘭という植物のアガベという品種を原料に作られています。アルコール度数が高く太るイメージがありますが、表をみてわかる通りカロリー以外の栄養成分はありません。

しかもこのカロリーはエンプティーカロリー(空っぽのカロリー)と呼ばれ、摂取しても分解されやすく太りにくいといわれています。糖質も含まれていないので、テキーラはダイエット向きのお酒といえるでしょう。

テキーラと他のお酒を比較してみると、カロリーに大きな違いがあることがわかります。テキーラやウイスキー、ジンといった蒸留酒は高カロリーであるのに対し、ビールやワイン、日本酒といった醸造酒はカロリーが低くなっています。

一見するとカロリーが高い蒸留酒の方が太りやすいイメージがありますが、蒸留酒には糖質は含まれていません。対して醸造酒には糖質が含まれていますので、カロリーは低くても太りやすいといえます。醸造酒、蒸留酒以外のリキュール(混合酒)は、砂糖や香料が含まれているため太りやすく、ダイエットには向かないでしょう。

テキーラと同じメキシコ生まれのお酒、カルーアは、コーヒー豆から作られた若者に人気のリキュールです。牛乳で割って飲むカルーアミルクは、コーヒー牛乳のような味わいで甘く、お酒が苦手な女性にも飲みやすいと評判です。しかし、カロリーや糖質が高く、飲みやすいからとゴクゴク飲むと太る原因になってしまうでしょう。

テキーラと並んで若者に人気のコカレロ、イェーガーマイスターというリキュールは、糖質もカロリーも高いお酒です。これらリキュールをレッドブルで割った、コカボムやイェーガーボムはさらに高カロリー、高糖質ですので、ダイエット中は注意しましょう。

テキーラにはダイエット効果があるといわれていますが本当でしょうか？カロリーが高いのになぜ痩せるのか？その効果について詳しくみていきましょう。

アガベから作られるアガベシロップは、血糖値を上げにくい低GI食品として注目されています。砂糖よりも甘さを感じるのに血糖値の上昇が緩やかで太りにくいため、砂糖の代わりに使っている人も多いようです。そのアガベを原料に作られたテキーラも、やはり血糖値が上がりにくいお酒です。

アガベに含まれているアガヴィナという糖質成分は、血糖値を下げ、インスリンの分泌を促します。さらに空腹感を抑える、GLP-1というホルモンの分泌を助ける効果があるとアメリカ化学会が発表しました。マウスの飲み水にアガヴィナの成分を加えたところ、体重が減少したという報告もあります。

メキシコ大学の研究者によると、テキーラの成分が大腸に届くことで、クローン病や結腸炎などの炎症を予防する効果があるといわれています。さらに、炎症の予防だけでなく免疫芽球性肉腫のような、ガンの一種に効果があったという発表もされています。

それだけでなく、腸からの脂肪吸収を抑え、悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる効果まであるというのです。血糖値を下げ、中性脂肪や悪玉コレステロール値を下げてくれるテキーラは、生活習慣病予防にぴったりのお酒といえるでしょう。お酒は体に悪いイメージがありますが、適量であればこのように体に嬉しい効果も期待できます。

テキーラの原料、アガベに含まれるアガヴィナという成分には、GLP-1というホルモンの分泌を手助けする効果があるといわれています。GLP-1は別名「痩せホルモン」ともいわれ、アメリカでは肥満治療薬として認可されている成分です。

GLP-1には胃の運動を抑えるという効果があるため、消化に時間がかかり自然に食欲を抑えられるのです。さらに空腹感を感じにくくなることで、間食をなくしたり、食事量を減らすこともできるでしょう。もちろん飲み過ぎは体の負担になりますが、適量であればこれらの効果も期待できます。

テキーラには脂肪の吸収を抑える働きがあります。そのため、揚げ物や脂質が多い物を食べる時は、テキーラを一緒に飲むと良いでしょう。さらに、糖質を含まず血糖値が上がりにくいため、中性脂肪の蓄積を抑えることもできます。

テキーラのカロリーはエンプティーカロリーで、体内に蓄積されず消費されやすいので、太りにくくダイエットに適したお酒といえます。

テキーラは太りにくいお酒ですが、飲み方によっては太る原因になることもあります。ダイエット中におすすめのテキーラの飲み方と、テキーラと相性のよいおつまみについて解説します。

アルコール度数が高いテキーラは、やや飲みにくいイメージがあるのではないでしょうか？しかし、カクテルにするとすっきりとして飲みやすく、テキーラベースのカクテルは人気があります。

オレンジジュースとグレナデンシロップで作るサンライズやパイナップルジュース、ライムジュースで割ったマタドールなど、テキーラベースのカクテルを好む人は多いでしょう。しかし、ジュースやシロップで割ったカクテルは当然、糖質が高くなります。

ダイエット中はそのまま飲むのが一番ですが、飲みにくい場合は無糖ソーダやトマトジュースで割るなど工夫しましょう。氷を入れて時間毎に変わる味わいを堪能したり、塩とライムを添えて楽しむのもおすすめです。

テキーラといえば、ショットでグイッと一気飲みをするというイメージが強いのではないでしょうか？ですがテキーラは、熟成期間や銘柄ごとに味わいが違う、実に奥深いお酒です。ワインやブランデーのように熟成することで、味わいや香りの変化を楽しむことができます。

ショットグラスで飲む飲み方が定番ですが、テキーラの繊細な香りや風味を楽しみたい場合は、口の広いグラスでゆっくり飲んでみましょう。アルコール度数の高いお酒でもありますので、ストレートで飲む場合は時間をかけて楽しんでみてください。

テキーラは栄養分がほぼ無い、エンプティーカロリーです。優先的に代謝され太りにくいといわれていますが、逆をいえば、おつまみのカロリー消費は後回しになってしまうということです。そのため、テキーラと一緒に食事やおつまみを楽しむ場合は、あっさりヘルシーな物を選ぶようにしましょう。

メキシコのお酒であるテキーラは、トマトとの相性が抜群です。サラダにしたり、サルサソースにしたり、いろいろな調理法で楽しんでみましょう。他には低糖質な魚介を使ったカルパッチョや、豆腐などもあっさりしておすすめです。

逆に炭水化物たっぷりな、タコスやトルティーヤはあまりおすすめできません。締めのラーメンもダイエット中は我慢しましょう。

テキーラはカロリーは高めですが、蒸留酒ですので糖質はほとんど含まれていません。血糖値や中性脂肪、コレステロール値を下げる効果も期待できるため、ダイエット向けのお酒といえます。しかし、飲み過ぎは体の負担になるため、適量をゆっくり楽しみましょう。

おつまみをヘルシーにしたり、割り材のカロリーや糖質を抑えるなどして、ダイエット中でもテキーラを楽しんでください。