大根とスペアリブの煮込みレシピ！基本の味付けから塩味・中華風にもアレンジ

圧力鍋や厚手の鍋でことこと煮込んで作る大根とスペアリブの煮物は、老若男女問わず人気のおかずです。人気の甘辛い味のほかに、あっさり塩味や、中華風に味付けた煮物までさまざまなアレンジが可能です。本記事では大根とスペアリブの煮物の基本レシピのほか、簡単美味しいアレンジレシピを紹介していきます。

本項では大根とスペアリブの煮込みの基本レシピを、人気の料理家コウテンケツさんのレシピを参考に紹介していきます。美味しく作るコツは豚肉の臭みを丁寧な下処理でしっかりと消すことです。ポイントをおさえ、豚肉の旨味をたっぷり吸った大根がほっこり美味しいスペアリブの煮込みをマスターしましょう。

韓国料理研究家コウケンテツさんによる、スペアリブと大根の煮込みレシピから材料を紹介しましょう。まず具材として大根1/3本、豚スペアリブ8本、ねぎの白い部分5cmを用意します。次に、豚肉の臭みを消すためにしょうがの薄切りを3～4枚、ねぎの青い部分を1本分を使います。

調味料には、酒大さじ3、しょうゆ大さじ3、砂糖大さじ2を用意し、あれば大根の葉を適宜彩りように取っておきます。以上の材料は2～3人前の分量になります。

基本の作り方はシンプルです。まず、鍋にたっぷりのお湯を沸かしてスペアリブを入れます。再び煮立ったら、ざるに上げて全体をサッと洗い、水気をよく拭きましょう。次に、大根は2cm厚さの輪切りにして端から少し切り込みを入れ、2～3つに割ります。また、ねぎの白い部分は芯を取って細切りにして、水にさらして白髪ねぎにしておきます。

続いて、肉を茹でた鍋をきれいにしてスペアリブと大根、しょうがのスライスと青ねぎと水カップ5杯を入れて強火で煮立てます。アクが出てくるので丁寧に取り、ふたをずらしてのせ、弱火にした状態で30分間ほど煮込みます。その間に大根の葉を5cm長さに切ってサッとゆであげます。

30分煮込んだらふたを取って調味料の全てを加え、中火にして15～20分間煮詰めます。煮込み終わり照りが出て来たら器に盛りつけ、仕上げに大根の葉を散らして白髪ねぎを添えて完成です。

こちらは圧力鍋を使わずに、深さのある鍋でスペアリブと大根の煮込みを作る方法です。調味料を加える前に大根とスペアリブを弱火でじっくりと煮込んでいきます。始めから調味料を加えずに、柔らかくなった状態で調味料を入れることで、味のしみをよくします。

大根とスペアリブの煮込みを美味しく作るためのポイントを紹介しましょう。大切なのは大根と煮込む前に豚肉の臭みをしっかりと消すために、あらかじめ下ゆでをすることです。たっぷりの水でスペアリブを茹でたら、大根と合わせる前に軽く水洗いしましょう。余計な脂やアクを取り除くことができます。

また、スペアリブは煮込むと多くの脂が出てきます。できるだけあっさりした味で食べたいという人は、煮込み終わった後にすぐ食べないで冷えるまで待ちましょう。冷えると煮汁の表面に白い脂が浮かんで来ますから、脂を取り除いて再度加熱します。出来上がりをすぐ食べるよりも脂の量が減り、あっさりとした味わいに仕上がります。

基本の作り方を覚えたら、次はアレンジレシピに挑戦してみましょう。大根とスペアリブの煮込みにはピリ辛にした味付けや、あっさり塩風味の味付けなど、いろいろなアレンジが可能です。煮汁ごと楽しめるスープレシピや、つけ麺スープにするユニークレシピもおすすめです。本項では人気のアレンジレシピをピックアップしてみました。

【材料】

• スペアリブ（1kg）
• 大根（小1本）
• 卵（4〜6個）
• にんにく（2かけ）
• 赤唐辛子（2本）
• 料理酒（適量）
• めんつゆ（適量）
• 砂糖（適量）
• 醤油（適量）

1. 大根は皮を剥き、食べやすい大きさに切って鍋に入れ、水をかぶるよりも多めに加えて茹でる。茹で卵を作っておく。
2. フライパンを熱して油をひき、スペアリブの表面を強火で焼き付ける。
3. 大根を入れた鍋が沸騰したら、1の肉を鍋に入れて2～3分煮込む。
4. アクや脂が出て来たらすくって取る。
5. にんにくと唐辛子、お玉一杯分の料理酒を加え、味をみながらめんつゆ、砂糖と醤油を適量入れる。
6. 弱火～中火くらいの火加減で10分ほど煮込む。
7. 茹で卵の殻を剥いて鍋に入れ、さらに5分煮込む。
8. 煮込み終わったら3時間放置し、食べる直前に10分煮込んでできあがり。

にんにくや唐辛子を加えたピリ辛味のスペアリブと大根の煮物です。めんつゆと砂糖、醤油の分量は味見をしながら好みの味に調整しましょう。煮込み終わったらすぐに食べずに、そのまま冷めるまで放置します。3時間ほど寝かせたら大根にしっかり煮汁が染みこみ美味しく食べられます。

スペアリブと大根のスープは、味付けを塩味にしたあっさりと美味しい台湾の煮込み料理です。中華料理ではスペアリブのことを排骨と呼び、スープの材料としてよく使います。下茹でしてアクを取り除いた豚肉を、しょうがと酒、水でじっくり30分コトコト煮込みます。

煮込んでいる途中に出てくるアクは小まめにすくって取り除くようにしましょう。アクをきちんと取ることで透明できれいなスープが出来上がります。

大きなスペアリブと大根が手に入ったらぜひ作ってみたい中華風の煮物です。中華風の味付けにするポイントは紹興酒と八角を入れることです。スパイシーな八角は少量入れるだけでよい香りが楽しめます。

スペアリブは型崩れを防ぐため、醤油をもみ込んで馴染ませてから焼き付けるようにしましょう。また、味付けのアレンジとして八角を花椒や粒コショウにしても美味しく食べられます。

柑橘の香りが美味しいマーマレードジャムを使ったスペアリブと大根の煮物です。スペアリブの表面に焼き色が付いたら圧力鍋を使って柔らかくなるまで煮込みます。加圧後はフタを開け、煮汁が3分の2程度になるまでじっくりと煮詰めましょう。肉が骨からすぐ外れるほどホロホロに仕上がります。

スペアリブと大根のコーラ煮は、水の代わりに500mlのコーラを一本使ったユニークな煮込みレシピです。コーラに含まれている炭酸成分が固まりの肉を柔らかくし、コーラの甘みが肉の旨味を引き出してくれます。

大根は煮込み時間を短縮するため、鍋に入れる前に電子レンジで3分ほど加熱しておきましょう。スペアリブを圧力鍋で加熱し、圧が抜けたら大根を入れて軽く煮込みます。

大根とスペアリブの煮込みをつけ麺風にアレンジしたメニューです。ほどよい酸味が効いてピリッと辛いつけ汁は、ポン酢のほかにテンメンジャンや豆板醤などを足して作るスペアリブの煮込みから作ります。中華麺は茹で上げたあと、ごま油をまぶして香りよく仕上げましょう。

添える卵は茹でた後、一旦氷水で冷やしておきます。一度冷やすことで茹で卵に美味しい煮汁が染みこみやすく、美味しくなります。

大根とスペアリブの煮込みは、ほろほろに崩れるほど柔らかくなった豚肉と、肉の旨味をたっぷり吸った大根がほっこり美味しい人気の煮込み料理です。本記事では基本の作り方と、美味しく作るコツを紹介し、さまざまなアレンジレシピをまとめました。いろいろな味付けが試せるので、ぜひ好きな食べ方を見つけてみてください。