成蹊前ラーメン（吉祥寺）が大人気！二郎インスパイア系ラーメンが絶品！

成蹊前ラーメンは、東京都武蔵野市の吉祥寺駅から少し外れたところにある人気ラーメン店です。おしゃれな街である吉祥寺では珍しい二郎系インスパイアのラーメン店となっています。こってりしたスープやたっぷりの具材や麺でボリュームのあるラーメンは、近くの成蹊大学生や会社員に非常に人気があり、ランチタイムなどはいつも賑わっています。

この記事では、成蹊前ラーメンの魅力やラーメン二郎との違い、またおすすめメニューを紹介します。

二郎インスパイア系のラーメン店とよくいわれますが、実は成蹊前ラーメンには深い歴史があり、元を辿ればラーメン二郎のしっかり汲んだラーメン店です。また成蹊前ラーメンの名前の変遷にもユニークな歴史がありますのであわせて紹介します。

成蹊前ラーメンは、元々ラーメン二郎の系列の1号店として誕生したラーメン店でした。しかし成蹊大学生のいたずらで看板のラーメン二郎に線を書き足され、ラーメン三郎、ラブメン生郎などという名前になっていました。そんな中当時の店主が2001年にラーメン生郎という名前で独立します。

ラーメン生郎は吉祥寺の人気ラーメン店となっていましたが、2015年に告知なく閉店しました。その跡地に、新しい店主がラーメン生郎の流れを汲んで始めたのが成蹊前ラーメンです。

ラーメン二郎系を名乗る店は多くあります。正式に本店などで修業して独立した系列店もあれば、修行はせず店舗のシステムや味、麺を真似たインスパイア系など様々です。成蹊前ラーメンは元の歴史をたどれば二郎の流れを汲む系列店になります。

しかし独立してオリジナリティを追加した要素があることや、二郎から独立した店主と異なる店主が営業を再開したことから、成蹊前ラーメンは二郎インスパイア系のラーメン店とする見方が強いようです。

二郎系ラーメンの流れを汲む成蹊前ラーメンは、麺や具のボリュームがあり、手ごろな値段でお腹いっぱいラーメンが食べられるという点で評判のラーメン店です。成蹊前ラーメンの主なメニューであるラーメン1杯の値段は700円、小さいサイズのミニモリは650円、更に小さいプッチモリは600円と量によって値段も違います。

また50円プラスで大盛りにできたり、別メニューのトッピングでチャーシューを追加できたりもします。1000円もかけず満足にラーメンが食べられる嬉しい価格です。

成蹊前ラーメンのスープは醤油ベースの豚骨スープです。背脂が溶け込んみ乳化したスープは豚の脂の旨味と甘み、そして醤油のキレがあります。濃厚ながらもニンニクのパンチのきいたスープで野菜や麺によく絡み、食が進みます。濃厚な豚骨系ラーメンが好きな人にはたまらない味です。

さらに成蹊前ラーメンでは食前のコールでニンニクや唐辛子を追加することができますので、辛さをきかせたり更にパンチを効かせたりとカスタマイズできるのも魅力的です。

二郎系ラーメンは量がかなり多いことでも知られます。成蹊前ラーメンも麺やトッピングなど食べ応えのある量です。並盛は麺の量が200gとなっており、普通のラーメン店よりも多めの量となっています。普通のラーメン店ではミニモリの150gが一般的です。更に多い大盛は300gとミニモリの2倍の量です。

最初から入っている野菜の量も、コールで増量することができます。更に成蹊前ラーメンの豚チャーシューは通常のラーメン店のものより分厚く、存在感が非常に大きいトッピングです。コールなしのそのままでも満足できる量ですが、さらにカスタマイズできて初心者からラーメンマニアまで満足できる量です。

成蹊前ラーメンのメニューやスープ、食前に店員がトッピングの増量などを聞いて希望を伝えるコールと呼ばれるシステムについてはラーメン二郎と似ていますが、成蹊前ラーメンならではのオリジナリティもあり、ラーメン二郎とは異なるファンも増やしています。成蹊前ラーメンとラーメン二郎の違いについて見ていきましょう。

成蹊前ラーメンもラーメン二郎も、ニンニクのきいた背脂系のスープを採用しています。そして成蹊前ラーメンは二郎よりさらにこってりした真っ黒なスープとなっています。提供直後は脂の層のためあまり黒いスープに見えませんが、食べ進めていくとかなり濃いめであることがわかります。

二郎系ラーメンと言えばオーションを使った極太のちぢれ麺が有名ですが、成蹊前ラーメンの麺は極太ではなく独特の平太麺を使っています。細めの麺を提供していた時期もあったようですが、基本は平太麺で提供されるようです。

成蹊前ラーメン独特の平太ちぢれ麺は、歯切れが少し柔らかめでスープや野菜が絡みやすく一気に食べられます。量が多めでもあっという間に食べられてしまう麺です。

トッピングの種類と量の違いが、成蹊前ラーメンとラーメン二郎の違いが大きく出る部分でしょう。まずトッピングの種類ですが、二郎のコールできる無料トッピングにはヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメがあります。成蹊前ラーメンは更にこの4つのメニューにトウガラシが加わります。

成蹊前ラーメンの濃厚なスープはトウガラシの辛味ともよく合いますので、好んで注文するマニアの人も多くいるほどです。そしてラーメン二郎のコールではトッピングの量をマシマシにして丼からあふれるほど増量することもできますが、成蹊前ラーメンはマシのみでマシマシを頼むことはできません。

二郎をよく利用するジロリアンには物足りなく感じるかもしれませんが、量の調節がしやすく他のトッピングを楽しめます。もちろん麺の量は大盛にもできますので、多く食べる人からそうでない人も気軽に量を調節しながら食べることができます。

成蹊前ラーメンのメニューは他のラーメン店と比較すると非常に少ないですが、その1杯を好みに合わせてカスタマイズできるところが魅力です。成蹊前ラーメンに行った際には是非食べるべきおすすめメニューを紹介します。

成蹊前ラーメンの顔ともいえるおすすめメニューです。こってりした背脂の濃厚なスープとちぢれ麺が絡み、クタクタに茹でられたもやしも美味しくあっという間に食べられてしまいます。ただ日によって味が違うこともあり、店の混雑度によって提供時間は短かったり長かったりするようです。

ラーメンにあらかじめ入っているのはヤサイのみで、ニンニクは最初に入っていないところも成蹊前ラーメンとラーメン二郎との違いでもあります。ニンニクやトウガラシは提供直前のコールで好みに応じて足します。また、希望によってスープを濃くするカラメを頼むこともできます。

初めて食べるなら量はそのまま、好みに応じてニンニクやトウガラシを少し足すくらいがおすすめです。それだけで成蹊前ラーメン本来の美味しさを楽しめます。提供前のコールでマシにするのは、自分に合った量を見つけてからにすると良いでしょう。

足りない人は大盛を注文することもできますが食べ残しは厳禁ですので、体調などを考慮して食べられる時にだけ注文するようにしましょう。

成蹊前ラーメンには、他の二郎系ラーメンでは見かけないユニークなメニューが存在します。不定期に開催される炙りdayの日にはチャーシューを炙ってくれたり、卵類も生卵やうずらの卵の他、スペシャル卵の日には変わった味の玉子が登場することもあります。また、あれと書かれた食券ではホワイトボードに書かれた日替わりトッピングが楽しめます。

中でもおすすめは、不定期な炙りdayの日に食べられる焼きチーズです。濃厚な豚骨スープにコクのある香ばしい焼きチーズとの相性は抜群で、美味しさが更にアップします。値段も50円とお手軽に追加できるおすすめのトッピングです。提供されるチーズは毎回変わるので、色々な味を試しに成蹊前ラーメンに通う楽しみも増えます。

成蹊前ラーメンのおすすめ看板メニューであったfeat.生郎は、成蹊前ラーメンの前のラーメン生郎の味を再現させたラーメンでした。タレやチャーシュー、麺の太さなどを生郎の頃のもので作り、生郎時代を知る人には懐かしく、新規の人には新鮮味を感じる1杯となっています。通常のラーメンと同じく1杯700円で食べることができました。

一時期非常に人気となり一度は消えてしまったメニューですが、再度復活し現在は休止しています。ファンも多いことから、再復活が待たれるメニューです。

成蹊前ラーメンの最寄り駅はJR吉祥寺駅ですが、駅からはかなり離れているため初めて行く人は迷うかもしれません。成蹊前ラーメンへの車で行く方法やバスで行く方法、駅から歩いていく方法の3つのアクセス方法を紹介します。また成蹊前ラーメンの店舗情報をあわせて記載しますので、事前にチェックしておきましょう。

成蹊前ラーメンが生活圏に近い人なら、車で行くこともあるでしょう。残念ながら成蹊前ラーメンには専用の駐車場はないため、最寄りのコインパーキングを利用する必要があります。成蹊前ラーメンから歩いて数分の場所に30分で200円程度の低価格な駐車場や、吉祥寺の観光やショッピングにも利用できる24時間で最大600円の駐車場もあります。

休日は混んだり満車になる可能性もあるので、できれば事前にアプリなどで予約するのがおすすめです。

成蹊前ラーメンはバス停の成蹊学園前が最寄となりますので、バスで行くのが最も楽なアクセス方法です。吉祥寺駅から成蹊学園前まではバスで約4分程度かかり、料金は220円になります。バス停で降りるとすぐ目の前に成蹊前ラーメンの店舗がありますので、迷う心配もありません。初めて行く人や道順が不安な人におすすめです。

お金を節約したい人や食べた後の帰りに歩きたいという人は、最寄り駅の吉祥寺駅から徒歩で成蹊前ラーメンへ行くこともできます。吉祥寺駅の北口へ出て、成蹊前ラーメンまで約15～16分程です。行き方は、吉祥寺駅北口へ降りた後、目の前にある商店街の道をまっすぐ出口まで進み、大通りの五日市街道へ出ます。

五日市街道へ出たら左に曲がり、八幡宮前の大きな交差点でスーパーマルエツ側に渡ります。更にまっすぐ進んでいくと右手前に成蹊前ラーメンが見えます。

成蹊前ラーメンはラーメン二郎から派生したラーメン生郎の流れを汲む店です。しかしこってりしたスープやスープに絡みやすい平太麺、そして肉厚のチャーシューはボリュームもたっぷりで旨味があり、二郎インスパイア系の中でも評価の高いラーメン店です。

さらに日替わりでトッピングメニューが変わったり、スペシャル卵や炙りdayなど、他にはないユニークなメニューも成蹊前ラーメンに通う楽しみを見つけさせてくれます。量は二郎系のなかではマシマシにできないなど物足りなさがあるかもしれませんが、気軽に調節し他のトッピングも楽しめる良心的な量といえるでしょう。

大学生もよく通っており、初心者でも入りやすくラーメンマニアの人でも満足できるおすすめの二郎系ラーメン店です。吉祥寺に足を運んだときは是非成蹊前ラーメンに行ってみてください。