2018年01月30日公開
2024年06月24日更新
オリーブオイルの賞味期限は?開封後の保存方法・期限切れの活用法も紹介
オリーブオイルはどのくらいの賞味期限があるのかをご存じでしょうか?今回は開封前と開封後のオリーブオイルの賞味期限や保存方法、期限切れとなってしまったオリーブオイルの活用法、更にはオリーブオイルの正しい捨て方についてもまとめてご紹介します。
目次
賞味期限はどのくらい?オリーブオイルの保存法や活用法とは
日頃口にする食材の賞味期限を気にかけているという人は多いものですが、調味料や調理用油といったものの賞味期限は然程気にしていないという人も多いのではないでしょうか?何となく長期間保存が利きそうだという印象を持ちやすくもあるものです。
今回は調理の際に使用する事も多いオリーブオイルの賞味期限について、開封後の賞味期限や正しい保存方法、更には期限切れとなったオリーブオイルに使い道はあるのかといった様々な疑問についてを、まとめてご紹介していきます。
賞味期限が切れたオリーブオイルは使ったらダメ?
そもそも「消費期限」である場合には口に入れない方が良いという認識はあっても、「賞味期限」の場合には記載されている日にちを過ぎても風味が落ちてしまうだけで、食べる事はできるという認識でいる人も多かったりするものです。
オリーブオイルに含まれている遊離脂肪酸というものの数値が基準値を上回ってしまうと、体に脂肪としてついてしまう油になってしまうのだそうです。健康にも良い栄養素が豊富に含まれているオリーブオイルですが、体に良くない油へ変化してしまう様です。
遮光性のあるボトルに入っているオリーブオイルは、賞味期限を過ぎてしまっても食べられる場合がある様です。その一方で透明なボトルに入っているオリーブオイルの場合、日光などの影響で過酸化脂質と呼ばれる有害な物質が含まれてしまう事があるそうです。
これは開封前のボトルであっても同様であるそうなので、明らかな変化をしてしまっているオリーブオイルに関しては賞味期限に関わらず、調理などには使用しないという選択肢を取る方が健康の為にも無難であると言えそうです。
賞味期限が切れるとオリーブオイルはどうなる?
もしも賞味期限が切れてしまった場合、オリーブオイルはどの様な変化をするかご存じでしょうか?体に悪い油に変化すると言われても、見た目などで変化が判別できる状態でない限りは、賞味期限が切れてしまったとしても気付く事もできないかもしれません。
劣化したオリーブオイルは色やニオイが変化する
状態が悪くなってしまったオリーブオイルは、サラサラとした状態のものが濁った様な色に変化して、粘り気が出てくる事がある様です。更にニオイも不快なものへと変化するそうなので、食べない方が良いオリーブオイルは比較的わかりやすいと言えそうです。
使用状態にも変化が見られる
更に揚げ物などをした際にも通常とは異なり、泡が大量に出てきたり煙が出やすくなるといった症状も見られる様です。これは賞味期限切れ前のオリーブオイルであっても劣化している場合は同様との事なので、異変を感じたら速やかに使用を中止しましょう。
オリーブオイルの賞味期限は2年
そんなオリーブオイルの気になる賞味期限についてですが、ボトルに表記がある為正確な期限についてはそちらを確認するのが一番手っ取り早い方法であると言えそうです。これはもちろん開封前のものであり、保存状態や開封後には賞味期限も変化します。
一般的に開封前のオリーブオイルの場合には、瓶詰をしてから最長で1年半ほどが賞味期限であると言われているのだそうです。ただしこれはオリーブオイルの収穫時期などによっても変わってくるそうなので、1~2年程度と覚えておくのが良さそうです。
保存状態が良いオリーブオイルの場合には、賞味期限に関わらず5年ほど持つといった事もある様です。しかし開封後に限らず購入したオリーブオイルは、早めに消費できるだけの量を購入するのが安心で美味しく使用できるのではないでしょうか?
開封後の賞味期限は3か月程度が目安
一方で開封後のオリーブオイルは、どのくらいの期間で消費すべきか目安を知っておきたい、という人もいるのではないでしょうか?早めにとは言われても、頻繁に揚げ物をしたりするご家庭でも無い限りはオリーブオイルの大量消費は難しいものです。
開封後のオリーブオイルは、大体2~3か月ほどが賞味期限の目安であると言われています。もちろん保存状態が悪い場合にはこの期間よりも劣化の速度は上がりますし、あくまでも目安として劣化しすぎてしまう前に早めの使用をおすすめします。
オリーブオイルはどの様に保存すればいい?
保存状態が良ければいいと言われても、肝心の保存の仕方がいまいちよくわからないという人もいるかもしれません。酸化が進みやすいオリーブオイルは、できる限り温度変化の少ない場所で保管する事が望ましいとされています。
開封した物は冷蔵庫で保存したくなるという人もいるものですが、オリーブオイルに関しては冷蔵庫の中は冷たすぎて、場合によっては固まってしまう事もある様です。基本的にオリーブオイルは冷暗所を選んだ常温での保存が推奨されています。
オリーブオイルは紫外線の影響を受けやすい為、たとえ涼しい室内であったとしても日の当たる場所での保存は厳禁です。温度変化の少ない戸棚の中などが望ましいですが、アルミホイルなどでボトルを包んでの保管も良い様です。
ちなみにどうしても賞味期限内に消費しきる事ができそうにないという場合には、冷凍庫での保存も長持ちさせる事ができる様です。ただし固まってしまえば当然液体に戻す為には時間を要する為、推奨されている方法であるとは言えません。
オリーブオイルに浸けた食材の賞味期限は?
オリーブオイルににんにくを浸けたりした物を好んで使用している人もいるかもしれません。市販の物であれば賞味期限の記載をされているのでそれに従えば良いですが、自家製の場合にはどの程度の賞味期限となるのかも気になるのではないでしょうか?
基本的には煮沸消毒をした容器で保存をし、冷蔵庫に入れての保存であれば1か月ほどは持つとされている様です。賞味期限が近いからといってあまり多くは作りすぎず、1か月以内に消費できるだけの量を作り置きしておくのが良さそうです。
賞味期限の切れたオリーブオイルは捨てるしかない?
賞味期限が切れてしまったオリーブオイルの場合、体に悪いかもしれないと考えると使うのはあまり気が進まないという事もあるかもしれません。しかし残っている量がそれなりにある場合には、捨ててしまうのも勿体ないと感じるものです。
そういったオリーブオイルにもきちんと活用法があり、食用油だからといって必ずしも口に入れなければならないという事も無い様です。続いてはそんな賞味期限切れのオリーブオイルの様々な活用法をご紹介していきます。
活用法①マッサージオイルにする
オリーブオイルには保湿効果もある為、肌のマッサージオイルとして使用する場合もある様です。体質によっては肌に合わない場合もある為注意は必要ですが、こういった活用法もあるという事を覚えておくとオリーブオイルを無駄にせずに済みそうです。
活用法②キャンドルを作る
賞味期限切れのオリーブオイルが大量に余ってしまったという場合には、キャンドルを作るというのも一つの活用法です。凝固剤があればオリーブオイルを固めるだけで簡単にできあがる為、手軽でオシャレな活用法であると言えるのではないでしょうか?
活用法③石鹸を作る
キャンドルはあまり使用しないという場合、賞味期限切れのオリーブオイルを石鹸にしてしまうというのもおすすめの活用法です。ハンドメイドなどの経験が無い人には少々難しいかもしれませんが、苛性ソーダを使用して石鹸を作る事も可能な様です。
余ったオリーブオイルはどの様に捨てるべき?
しかし賞味期限切れかどうかに関わらず、オリーブオイルの状態が悪い場合には肌に使用するのもおすすめできない為、捨てるしかなくなってしまいます。そうかといって油を排水溝に直に流す事は絶対にしてはいけない行為ですし、捨て方も覚えておきましょう。
容器と新聞紙を準備する
オリーブオイルを捨てる為には、使用済みの紙パック、もしくはビニール袋を準備して中に新聞紙を詰めていきます。そこに水とオリーブオイルを流し込み、ガムテープや輪ゴムなどで口を閉じたら可燃ゴミとして処分するのが良いそうです。
市販の凝固剤で固める
こういった方法には不安があるという場合には、市販されている凝固剤を使用する方法も簡単でおすすめです。自治体によっては可燃ゴミ以外に捨て方を指定されている事もあるそうなので、各自治体に従って処分する様にしておきましょう。
賞味期限を把握してオリーブオイルを上手に活用しよう
開封後の賞味期限や処分法などオリーブオイルに関する様々な情報をお届けしてきましたが、これまでなかなかオリーブオイルを使い切る事ができなかったという人も、調理以外にも活用法があるとわかればオリーブオイルを使いやすくなるかもしれません。
劣化してしまった油は体にも良くないものですし、使用頻度に応じた量のオリーブオイルを購入する習慣をつけるというのも大切です。油に限らず食材は美味しいうちに消費していきたいものですし、開封後の保存方法などにも注意をしておきましょう。