ピタパンの簡単レシピ！アレンジ広がるおすすめ具材の作り方も！

ピタパンという言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。薄いパンの中に、沢山の具材が入っているサンドイッチのようなパンです。このピタパンは、イタリアのピザの起源ともいわれています。中東の人々の主食のひとつとして今でも食べられていて、地中海沿岸部や北アフリカにも広く伝わって人気です。

そこで本記事では、ピタパンの基本的なレシピを徹底解説します。パンを作る時、生地を伸ばしたり発酵が難しいと思われるかもしれません。しかしピタパンは、レシピによってフライパンやオーブントースターで作る事ができる簡単なものもあります。また、中身の具材も美味しく食べられるアレンジレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてください！

【材料】6個分

• 強力粉200g
• 全粒粉50g
• ドライイースト3g
• 水170g
• 塩5g
• オリーブオイル10g

材料で強力粉や全粒粉を使用していますが、薄力粉や砂糖などを使うレシピもあります。仕上がりが少し変わるだけでお好みの材料を選びましょう。また、ピタパンに使う材料は、基本的にパン作りで使う道具があれば問題ありません。はかりとボウル、生地を伸ばす台とめん棒にオーブンがあれば準備万端です。

【手順】

1. オリーブオイル以外の材料を混ぜる。水はぬるま湯の方が混ぜる時滑らかです。
2. ひとまとまりになったら、ボウルから出してさらに15分ほどこねる。
3. 生地につやがでてきたら、オリーブオイルを加えなじませる。
4. 生地をのばしても切れなくなったら、再度ボウルに丸めて入れラップをかけて60分一次発酵をする。
5. 一次発酵後、ボウルから出してガス抜きをし6等分に分けて丸めたら15分ほどベンチタイムを取る。
6. 打ち粉をした台にめん棒で生地を15cmほどほどの円形に伸ばす。
7. オーブンを210℃の余熱で設定し、クッキングシートを敷いた天板で約8程焼く。
8. 焼いた後少し冷まして半分に切ったら完成。

レシピ動画では2次発酵をしていますが、ピタパンはそれほど膨らまなくても問題はありませんので、お好みで2次発酵をしてください。レシピはパン作りとほとんど同じですが、膨らまないという失敗は他のパンより少ないですので、家で簡単に作れる人気のレシピです。しかし、発酵なしだとポケットもできませんので注意してください。

簡単なレシピで作れるピタパンでもポイントを抑えなければ、うまく焼きあがりません。まずひとつは、材料の水をぬるま湯にすることです。そうすることによって混ぜた時ダマになりにくいのです。ふたつめは、生地の表面が滑らかになるまで捏ねることです。これをしなければ、焼きあがった時パサパサになってしまいます。

そして、一次発酵しかしない時は発酵時間を60分に、2次発酵する場合は45分と15分というように発酵時間を十分にとってください。最後に生地を伸ばすとき、同じ力で伸ばさないと形が崩れてしまいます。そのほか、生地はなるべく薄くした方がピタパンのポケットができやすいので、破れないように丁寧に薄く生地を伸ばしましょう。

ピタパンのレシピには、オーブンではなくフライパンやトースターのレシピもあり人気です。作り方は、オーブンで作る時とほとんど同じです。生地を作って伸ばした後、フライパンの場合は油をひかずに最初強火で焼いて蓋をします。30秒ほどしたら弱火にして、膨らんできたら素早くひっくり返して同じ工程を繰り返すだけです。

トースターも基本的なレシピは一緒で、ポイントは両面焼きができるトースターの方がピタパンのポケットがきれいに作れます。もし、片面焼きのトースターしかない場合はひっくり返さなければいけません。どちらにしても、フライパンやトースターを使って問題なくできますので気軽に自宅で作れます。

【材料】4個分

• 鶏胸肉1枚
• 醤油小さじ2
• 砂糖小さじ1
• ニンニク1片
• 酒大さじ1
• カレー粉小さじ1/2～1
• ブラックペッパー適量
• 塩ひとつまみ
• 油鶏肉焼く用小さじ1/2

• 強力粉120g
• 米粉30g
• ぬるま湯80～100ml
• 塩ひとつまみ
• 砂糖小さじ2
• ベーキングパウダー5g
• 油ピタパン焼く用小さじ1/2

• ケチャップ大さじ1
• マヨネーズ大さじ1/2

1. 鶏胸肉は一口サイズにカットし、ビニール袋に入れます。
2. 油以外の調味料と、カットしたニンニクを入れ軽く揉んだら、30分ほど休ませます。
3. フライパンに油を入れ鶏胸肉を焼きます。両面にかるく焦げ目がつくまで焼きます。
4. ボウルに強力粉、米粉を入れぬるま湯を少量ずつ加えよく混ぜます。
5. 生地が滑らかになるまでこねたら30分ほど休ませます。
6. 5の生地を半分にし、薄く丸く伸ばします。フライパンに油を入れピタパンの生地を焼きます。両面にかるく焦げ目がついたらOK。
7. ピタパンの内側に包丁で切れ目を入れます。
8. オーロラソースは材料をよく混ぜてください。ピタパンに鶏肉を挟んでお好みの具を入れて、オーロラソースをかけて完成。

本場のピタパンは、ケバブを入れるのが人気です。このレシピは2次発酵もしない、オーブンも使わない簡単なレシピですので、短時間で完成することができます。オーロラソースの甘辛い味が、中身のニンニク風味の鶏肉と合わさって最高の美味しさを味わう事ができます。

【材料】8個分

• A強力粉110g
• A薄力粉40g
• A砂糖5g
• Aドライイースト3g
• A塩3g
• 水カップ1/2（35℃～40℃）※夏場は小さじ1減らす

• ゆで卵1個分
• サニーレタス適量
• トマト中1/2個
• チキン1/2個

1. ボウルにAを入れる。
2. 水をドライイーストめがけて加え木べらで混ぜ、ひとまとまりになってきたら台の上に出して弾力が出るまでこねる。
3. ひとまとめにして、ボウルにラップをして40℃25分で一次発酵を行う。
4. ガスを抜き4分割して丸め直し、濡れ布巾をして7分生地を休ませる。
5. 生地を綿棒で直径12～14cmの円形に伸ばす。
6. 油をひかずに熱したフライパンにのせ強火で1分半→返して1分、しっかり膨らむまで焼く。
7. 半分に切り、包丁でポケットを作り中に具材を入れて完成。

こちらのレシピもフライパンで作るピタパンです。中身はどんな具材でも大丈夫ですので、バーベキューなどで炒めた肉や野菜をそのまま挟めることができます。しかもピタパンはポケットになっていますので、こぼれる心配はありません。実はアウトドアで食べる食材として人気があり重宝します。

自宅にホームベーカリーがあると、材料を合わせてこね、一次発酵する手間が省けます。その間に中身を作れば時短になること間違いなしです。また、塩麹で豚の角煮を味付けすることによって、余計なソースをかける必要はありません。このようにピタパンの中身は、作り置きの食材や冷蔵庫の残り物でも簡単に挟んで使う事ができます。

【材料】2個分

• 薄力粉100g
• 塩1g
• 砂糖5g
• ぬるま湯60g
• インスタントドライイースト1g
• マーガリン10g

• 豚肉細切れ100g
• 醤油20g
• みりん20g
• お酢10g
• チューブニンニク・生姜2cmくらい

1. 材料をすべて混ぜ合わせたら発酵させる。
2. 発酵させている間、生姜焼きに使うたれを混ぜます。
3. 2にニンニクと生姜も入れて混ぜます。
4. フライパンに油を引いて、少し炒めたらタレを絡め5分くらい煮込みます。
5. 発酵した生地を取り出して伸ばし、オーブンとスターで焼きます。
6. 膨らんで焼きあがったら、包丁で半分に切り、千切りしたキャベツとマヨネーズをかけます。
7. 最後に豚肉を入れたら完成。

レシピがざっくりとしていますが、発酵時間は60分くらい、焼き時間は1000Wですと約8分くらいで膨らみます。また、レシピの材料が薄力粉ですので生地はあまり厚くならず中のポケットが広がります。それによって、中身の具の量をたっぷり入れる事ができます。

【材料】

• ラム肩肉200g
• Aオレガノ小さじ1/2
• Aパプリカパウダー小さじ1/2
• Aオリーブオイル小さじ2
• Aにんにく（すりおろし）少々
• Aレモン（スライス）2枚
• A塩少々
• Aブラックペッパー少々

• ドライイースト2g
• ぬるま湯80ml
• B強力粉125g
• B塩小さじ1/3
• Bきび砂糖大さじ1/2
• Bオリーブオイル小さじ１

• ギリシャヨーグルト100g
• にんにく（すりおろし）少々
• オリーブオイル小さじ１
• きゅうり（みじん切り）1/4本
• 塩少々
• ブラックペッパー少々

• サニーレタス適量
• ミニトマト適量
• 紫キャベツ適量
• フライドポテト適量

1. ラム肉を一口大に切り、ボウルに移してAをすべて加えて混ぜ、２時間～一日漬ける。
2. ボウルにドライイーストとぬるま湯を入れて混ぜ、Bを加えて滑らかになるまで捏ねる。
3. 捏ねた生地をボウルに入れてラップをかぶせ、温かい場所に置いて40分発酵させる。
4. ソースの材料をすべて混ぜ合わせる。
5. フライパンにオリーブオイル（分量外）を入れて熱し、1をこんがり焼く。
6. 発酵した3の生地を2等分して丸め、綿棒で直径22cm程度に伸ばす。
7. 油をひいていないフライパンに伸ばした生地をのせ、強火で焼く。ぷくっと膨らんで焼き色がついたらひっくり返し、両面焼く。
8. ピタパンにトッピングと5のラム肉をのせて円錐形になるようにペーパーで巻き、ソースをかけて完成。

本格的なピタパンのレシピは、ラム肉とヨーグルトソースを使ったレシピで楽しみましょう。ラム肉は臭みが気になりますが、調味料を混ぜて漬けておくだけでスパイシーな風味になり気になりません。ヨーグルトソースもあまりなじみがありませんが、中東ではポピュラーで人気のあるソースです。

【材料】

• スモークサーモン2～3枚
• アボカド半分
• 赤玉ねぎお好みで
• ケーパー小さじ１
• タジキソース大さじ2杯程度
• スプラウツ一握り

1. 材料を混ぜて市販のピタパンにはさんで完成。

こちらのレシピは中身だけの紹介になっていますが、ピタパンはスーパーなどで市販されています。特にコストコでは冷凍のピタパンが安価で販売されていますので、レンジで温めたらすぐ食べる事ができます。ちなみにタジキソースとはヨーグルトベースのソース、スプラウツ（スプラウト）とは発芽野菜や新芽野菜のことで、日本ではかいわれ大根が有名です。

地中海近くの国では魚が豊富に採れますので、ピタパンの中身を魚にするレシピもあります。鯖でしたら脂がのっていて、ヨーグルトソースによく合います。また、新鮮な玉ねぎやサニーレタスを挟むとヘルシーでダイエット中のランチにぴったりです。

【材料】9個分
（ひよこ豆のコロッケ）

• ひよこ豆100g
• 玉ねぎ1/4個
• にんにく1片
• パクチー大さじ2
• クミンパウダー小さじ1/2
• コリアンダーパウダー小さじ1/2
• 塩小さじ1/4
• こしょう少々
• 揚げ油適量

• A練白胡麻大さじ3
• Aレモン汁大さじ1
• Aおろしにんにく1/2片
• A塩小さじ1/3
• Aこしょう少々
• A水大さじ2

• ピタパン（半分に切っておく）

1. ​​​​​​​ひよこ豆を洗い、たっぷりの水に一晩つけておく。そのひよこ豆の水気を切り、フードプロセッサーに入れて、細かくなるまでしっかり粉砕する。
2. 1に玉ねぎ、にんにくを入れ粉砕する。
3. 2にちぎったパクチー・クミンパウダー・コリアンダーパウダー・塩・こしょうを加え、さらに粉砕する。
4. 3を一口大に成形して、しっかり握って形を整える。
5. 中温に熱した油に4を落し入れて、表面がきつね色になるまでしっかり焼く。
6. （ソース）のAをすべて混ぜ合わせる。
7. ピタパンに好みの野菜と5をつめて、最後に6をかければ完成。

和風テイストのソースをかけてコロッケを挟めば、あっさりとしたピタパンができます。コロッケは、市販で販売しているのものでも美味しく作れますが、ひよこ豆は栄養価が高いですのでおすすめです。また、ひよこ豆のコロッケの具材が余っても、ひき肉と炒めてひよこ豆カレーができますので、覚えておきましょう。

【材料】2枚

• ピタパン2枚
• レタス適量
• ジャガイモ150g
• パプリカ（赤・黄色）適量
• ブロッコリー60g
• ささ身50g
• 酒大さじ1
• 塩・胡椒適量
• レモン適量（薄切り4枚）
• シュレッドチーズ20g
• 明太マヨネーズタイプ60g（大さじ4）

1. ブロッコリーは塩を少々加えて茹でて小さめにカットし、レタス、パプリカは洗って食べやすいサイズにカットします。
2. ささ身は酒をふりかけて、ふんわりとラップしてレンジで約1～2分加熱します。粗熱が取れたら、細かく裂いておきます。
3. じゃがいもを茹でてマッシュし、ブロッコリーを加えて塩・胡椒で味を調えた後、明太マヨネーズタイプで和えてポテトサラダを作ります。
4. ピタパンの内側に明太マヨネーズタイプを塗り、レタス、パプリカ、ささ身3のポテトサラダ、薄切りにしたレモン、シュレッドチーズの順に具をのせて出来上がりです。

ダイエット中で野菜を多く摂取したいとき、野菜サラダを毎日食べ続けるのは飽きてしまいます。ダイエットをしていてもきちんとタンパク質も摂らなければいけませんので、ピタパンにサラダを挟んでランチに食べるとカロリーも制限されて一石二鳥です。ただ、明太マヨネーズは少しカロリーが高いですので注意しましょう。

【材料】二人分

• 油揚げ2枚
• レタス適宜
• ハム2枚
• ツナ缶1缶
• マヨネーズ大さじ1

1. 油揚げを半分に切り、中を袋状に開ける。
2. ツナ缶の油をきり、マヨネーズと混ぜる。
3. 油揚げをフライパンで両面焼く。
4. レタス、ハム、ツナマヨを中に入れたら完成。

ピタパンを油揚げに置き換えすることによって、糖質の置き換えダイエットになります。ピタパンは強力粉や薄力粉を使うため、糖質が高くなってしまいます。その点油揚げは、油抜きして焼くと100gあたり1.2gしか糖質がありません。そして中身を野菜や果物などを入れると栄養価が高まり、お腹もいっぱいになること間違いないレシピです。

スイーツを食べたいけれど、糖質が気になるという人は大豆ピタパンを使うレシピで作れば、糖質制限することができます。大豆ピタパンは、市販でも販売されていますし、大豆粉を使って作り中身を果物にすれば子供のおやつにもぴったりです。ピタパンは冷凍もできますので、作って保存しておけば忙しい朝食などにも使えますので便利です。

ティラミスの材料としても使われるマスカルポーネをケーキシロップや溶かしバターで混ぜ、スライスしたバナナと一緒にピタパンに挟めば、おやつにもホームパーティーなどにも使えます。2016/6/30のブログにレシピが掲載されていますが、ポイントは溶かしバターでこれをかけるとマスカルポーネの風味が更に増します。

夏野菜を炒めて煮込んだラタトゥイユのピタサンドと、クリームチーズを塗りこんだフルーツのピタサンドは朝食にぴったりのレシピです。前日に作ったラタトゥイユをピタパンに挟んでも良いし、クリームチーズがあればどんなフルーツを挟んでも合います。デザートやサラダを用意しなくても、これだけで朝食は充分に足りるでしょう。

ピタパンのレシピは、中に肉や野菜が挟んでありとても豪華に見えますが、実は意外と簡単で手軽にできる料理のひとつです。人気のひとつは野菜をたっぷり摂ることができることと、手軽に食べられることでしょう。また、フライパンで簡単に作れるレシピがあることも人気のひとつです。

このように具材やピタパンの材料をアレンジすれば、自分好みのピタパンが手間をかけることなく作れます。もし子供のおやつやホームパーティーの料理に悩んでいるのでしたら、ぜひ美味しいピタパンを作ってください！