からし菜の人気レシピ集！おひたし・漬物・炒め物から生でサラダにも！

からし菜はピリリとした辛みと、春野菜ならではの程よい苦みが人気の葉物野菜です。本記事ではからし菜を使った人気レシピを副菜から主菜、主食レシピに至るまで、各ジャンルごとにまとめました。定番のおひたしや漬物レシピのほか、食卓の主役にもなる炒め物レシピ、生食を生かしたサラダレシピまで紹介していきます。

春になると市場に出回るからし菜は、日本の特に沖縄で古くから親しまれてきた葉物野菜の一つです。その味わいは名前の由来にもなっているからしのようなピリリとした辛さと、クセになる程よい苦みが特徴です。

からし菜は古くから沖縄で親しまれている葉物野菜の一つで、シマナー、ミヤークナー、アカナーなどと呼ばれています。キャベツやブロッコリーなどと同じアブラナ科の野菜で、カルシウムやカリウムなど栄養価が高いことでも知られています。

その味わいはピリッとした辛みと、独特の苦みが特徴です。塩漬けして漬物にするほか、おひたしや、豚肉と炒め物にする食べ方がポピュラーです。また、生食用に作られているサラダからしなは、香りがよく、生のままサラダにして美味しくいただけます。

旬の時期は12月から4月までと比較的長いですが、一般的には露地物が春に出回ることが多く、春野菜として認識されています。また、露地物ではないハウスものであれば、通年入手できます。特に沖縄地方、九州地方で親しまれている春野菜です。

生食用に販売されているサラダからしなを使って、人気のサラダ作りに挑戦しましょう。香りよく、葉が柔らかいサラダからしなは、加熱せず生のままでも美味しくいただけます。生で食べれば栄養成分も損なわれることなく、そのまま体に取り入れることができます。

【材料】

• わさび菜（一束）
• おろしにんにく（小さじ1）
• お酢（小さじ3）
• 醤油（小さじ3）
• 砂糖（小さじ1）
• 鶏ガラスープの素（小さじ1/2）
• ごま油（大さじ2）
• 白ごま（大さじ1～2）

1. わさび菜を氷水に30分浸してざるにあげる。
2. ボウルに調味料とごま油、白ごまを入れて混ぜ合わせ、ドレッシングを作る。
3. わさび菜の葉をちぎって2に入れ、箸でよく混ぜ合わせたら完成。

わさび菜は九州で栽培されてきたからし菜を選抜して作られた、生食できるからしなの仲間です。生のままでも柔らかい葉とシャキシャキした食感が楽しめます。ごま油と鶏ガラスープの素を合わせ、韓国風に仕上げたチョレギサラダです。

こちらは半熟卵をみじん切りにしてポン酢、マヨネーズで和えたドレッシングで食べるサラダです。葉の独特の辛みも卵を入れて食べることでまろやかになり、食べやすくなります。和える前に水洗いし、葉をしゃっきりさせるのが瑞々しく美味しく食べるコツです。半熟卵の代わりに、温泉卵を使って作っても美味しくできるでしょう。

ボイルしたエビとアボカドを加えた、華やかな印象のグリーンサラダです。見た目もおしゃれなのでホームパーティーのおもてなし料理にもおすすめです。イタリアンメニューと好相性です。ピリリと辛みのあるからし菜にアボカドを合わせることでマイルドな味わいになります。好みのドレッシングと粉チーズをたっぷりかけて食べましょう。

からし菜は水洗いしてラップに包み、レンジで加熱することで時短調理がかないます。ツナとマヨネーズを合わせて辛味が控えめになり食べやすくなります。隠し味にすりごまとソースを加えることで、味に奥行きとコクが出すのがポイントです。辛い野菜が苦手な子供でも美味しく食べられるでしょう。

からし菜と言えば、やはり定番の漬物やおひたしが人気です。素朴な味わいながら食卓にあるとホッとする美味しさです。基本の漬物の作り方や、野菜の味をシンプルに味わえるおひたしや、ひと手間加えたアレンジ料理を紹介していきます。

【材料】

• からし菜（一束）
• 塩（適量）
• 鷹の爪（適量）
• 出汁昆布（適量）

1. からし菜をよく洗い容器に入れ、塩3％を振って重石を入れ一晩おいておく。
2. 出てきた水を捨て、流水で洗う。まな板の上で塩をふり、ごろごろ揉みながら繊維を壊す。
3. 茎のほうは麺棒などで軽くたたいておく。
4. 鷹の爪、だし昆布を入れて二日くらい重石をのせて漬けたら完成。

こちらは基本の漬物の作り方です。2回目に漬ける時には1回目のときよりも重石を軽くします。塩を振ってよく揉んだり、麺棒で茎をたたくことで繊維を壊しよく漬かるようにします。また、注意点として洗う際には熱湯を使わないようにしましょう。熱いお湯を使ってしまうと、からし菜本来の辛みが飛んでしまいます。

【材料】

• からし菜（1kg）
• マヨネーズ（茎用に250g、花芽用に350g）
• 水（5L）
• 米酢（100ml）
• 塩（50g）

1. からし菜は葉をある程度取っておき、2回水洗いする。
2. 水に塩を入れて沸騰させる。
3. からし菜は先端から4センチ幅にカットして茎を1分茹で、流水で洗ってザルにあげる。
4. 花芽の部分は30秒ほど茹でて流水にさらし、ザルにあげる。
5. 米酢をからし菜にかけてよく混ぜ合わせ、水分を落とす。
6. 5を容器に移し、マヨネーズを加えて和えたら完成。

たっぷりのマヨネーズでからし菜を和えて漬物にするレシピです。使うマヨネーズの量に驚くかもしれませんが、マヨネーズをたくさん使うことで、独特の辛みが残った状態で保存することができます。

マヨネーズ漬けにしたものは冷蔵庫保管で約2年日持ちするため、常備菜として活躍します。柔らかい花芽の部分と茎の部分では漬かり方が異なるため、それぞれ分けて漬けるのがおすすめです。

こちらは基本のおひたしの作り方です。からし菜はピリッとした辛さが特徴の葉物野菜ですが、辛いのが苦手な方、子供に出す時には辛みを抑える工夫をしましょう。

長めに茹で時間を取ることで、独特のえぐみや辛みが和らぎ食べやすくなります。茹で上げた後はしっかりと水気を拭きとりましょう。ポン酢とカツオ節でシンプルに春の味を楽しむレシピです。

ツーンとした辛みと、玉子の甘みのバランスが美味しいおひたしです。同じく春が旬のわかめを加えてボリュームアップ、赤色のかにかまで彩りを添えて華やかな副菜に仕上げます。からし菜の軸の部分は小さく刻むことで、辛みを多少和らげることができます。味付けには麺つゆを利用して、時短かつ手軽に作りましょう。

油と相性が良いからし菜は、よく食べられている沖縄では炒め物の食材としても人気です。特に豚肉やツナとの組み合わせは鉄板で、相性の良さを楽しめるレシピです。本項ではからし菜を使った、主菜、炒め物のアイディアを紹介していきます。

【材料】

• からし菜
• 水（190ml）
• 氷（3個）
• 米酢（大さじ1）
• 全卵（1個）
• 片栗粉（大さじ2）
• 薄力粉（90g）

1. からし菜は葉をかき、2回水洗いしてざるに半日あげておく。
2. 下の固い部分は切り落とし、長さを半分に切る
3. 3％の塩（分量外）を加えてビニール袋の中でよくもみ込む。
4. ボウルに水、氷、米酢、卵を入れてよく混ぜ、片栗粉と薄力粉を加え天ぷらの衣を作る。
5. 塩漬けしたからし菜の水分をキッチンペーパーでよくふき取る。
6. 天ぷら鍋に油を170度に熱し、衣をつけてからりと揚げたら出来上がり。

からし菜を天ぷらにすると、ふきのとうのような味わいが楽しめます。自分で合わせて作る天ぷら衣は、粉類を入れたら混ぜすぎないのが上手に揚げるポイントです。塩漬けにしないでそのまま天ぷらにしても良いですが、あらかじめ塩漬けにすることで、野菜のコクがより増して美味しく仕上がります。

【材料】

• からし菜（1束）
• 木綿豆腐（1丁）
• 塩（適量）
• ツナ（1缶）

1. からし菜を水でよく洗っておき、葉と茎に分けてビニール袋に入れ、塩を振る。
2. 1の状態で冷蔵庫で一晩おく。木綿豆腐は水切りしておく。
3. 2は水洗いせず、そのままの状態で食べやすい大きさに切る。
4. フライパンにツナの油を入れ、中火にする。
5. 豆腐を手でちぎって入れ、焼き色が付くまで焼く。
6. からし菜を加えて炒め、ツナを足す。味見をして塩味が足りない場合は塩を足す。
7. 全体をざっくりと炒めたらできあがり。

水切りした木綿豆腐とツナを合わせて炒める、沖縄料理風のチャンプルーレシピです。塩漬けしたからし菜を使うので基本的に追加の味付けは不要です。味見をして塩気が足りない時のみ、塩を足すようにしてください。

からし菜は豚肉との相性が良いことでも知られています。焼肉のたれを使ってサッと炒めるだけで、ボリューミーな主菜が簡単に作れます。豚肉と炒め合わせる前に、電子レンジを使って軽く火を通しておきましょう。豚肉は肉の旨味がしっかりと出る、豚バラの薄切り肉を使うのがおすすめです。

鶏手羽先とからし菜を、土鍋を使って中華風の味付けで煮込むあったかレシピです。煮込んでいる間に汁が少なくなれば水を適宜足しますが、塩加減に合わせて調整すると良いでしょう。寒い日にお酒と合わせていただくと最高の相性が楽しめるレシピです。

からし菜を使った主食レシピを紹介していきます。塩気を生かして作るおにぎりや、おしゃれなパスタレシピが人気です。

からし菜の塩漬けを刻んでつくるおにぎりレシピです。しゃきしゃき感がアクセントになって食欲が進みます。ゴマを振ったり、ポークランチョンミートを刻んで入れたりしても美味しく作れます。

からし菜の漬けものを野菜とベーコンで炒めてチャーハンにします。からし菜は油で炒めることで、独特の酸味や辛みを抑えることができ、子供も食べやすくなります。野菜入りのチャーハンなら、一品だけでも栄養価が高く、お昼ご飯にもぴったりです。

からし菜の辛みは唐辛子を効かせたパスタ料理とも好相性です。ペペロンチーノ風に唐辛子とにんにく、ベーコンのシンプルな味付けでいただきます。火の通り具合を考えて、茎の部分は先に炒め、葉はパスタを加える直前に入れることでほどよい食感が楽しめます。

からし菜の漬物があれば、材料を刻んで混ぜるだけの簡単ご飯です。素朴ながら飽きない味わいで、やみつきになる美味しさです。白ごまやしらすなどを混ぜるのもおすすめです。作った混ぜご飯を茶わんによそわず、おむすびに握って食べるのも美味しいです。

春が旬のからし菜は、ピリリとした辛みと独特の苦みが人気の葉物野菜です。野菜そのものの味を楽しめる漬物やおひたしのほか、油との相性が良いので炒め物にするのもおすすめです。本記事ではからし菜を使った人気レシピを多数紹介しました。栄養価が高く、美味しいからし菜をさまざまな調理法で食べてみましょう！