2020年02月24日公開
2024年10月10日更新
きびなごの人気レシピ集!唐揚げ・南蛮漬け・煮付け・天ぷら・干物など!
きびなごの人気レシピを紹介します。体長10cmほどのきびなごは、カルシウムや鉄分、DHAやEPAなどを多く含む、栄養満点の魚です。おなじみの唐揚げや天ぷらだけでなく、刺身や煮付け、サラダなど、絶品レシピを楽しみましょう。
目次
きびなごレシピはバリエーションがたくさん!
きびなごの唐揚げと煮付け😋 安くて美味しいです♪ pic.twitter.com/wvD36WtWNl
— 田中太郎 (@kiyo_tw0211) September 3, 2018
きびなごは体長10cmくらいの、美しい銀色の体に青い帯模様を持った魚です。九州地方、特に鹿児島県で多く水揚げされ、その名前も鹿児島方言の「帯(キビ)」の「小魚(ナゴ)」から付けられています。身が締まる冬と、産卵期の春先から初夏にかけて年に2回の旬があります。
肥料や魚釣りの餌としても使われてきたほど身近な魚ですが、DHAやEPAなど身体に良い不飽和脂肪酸を多く含みます。そのため、近年では健康に良い食品としても人気が高まってきました。
刺身や焼き物のほか、唐揚げ・南蛮漬け、サラダ、煮付け、保存食として活用できる丸干しなど、バリエーション豊富な絶品レシピが生まれています。
きびなごは下処理が必要?
きびなごの下処理が必要な料理
きびなごの刺身という滅多に食べられないものを食べた。
— ぷり (@pu_ri) May 3, 2019
甘みがあっておいしかったです。
柚子胡椒をつけて食べるというのも珍しいですね。 pic.twitter.com/BxbGc7UFtD
きびなごは身も骨も柔らかく、丸ごと食べることができる小魚です。そのため、唐揚げや南蛮漬け、甘辛い煮付けなどには下処理の必要はありません。内臓にも苦みや臭みがほとんどないので、そのまま調理することができるのです。
しかし、小さな身を1匹ずつ丁寧に下処理してから使う、繊細な料理もあります。刺身や寿司、漬け、天ぷらなどがそれに当たります。鹿児島で人気の「菊花造り」は、手開きした刺身を菊の花のように美しく並べて供する、目にも舌にも絶品の一皿です。
きびなごの下処理方法
【下処理方法】
- 頭を手で取る
- おなかに親指を入れ、そのまま尾の方へ動かして開く
- 内臓を取り除き、おなかを洗う
- 骨と身の間に爪を立て、骨に沿って動かす
- 中骨を指でつまんで取る
小さくて柔らかな小魚は、包丁よりも手を使ったほうが手早くきれいにさばけます。手開きは、イワシやカタクチイワシでもおなじみのさばき方です。家庭で絶品の刺身を楽しむために、まずはさばき方をマスターしましょう。
きびなごの人気レシピ【揚げる】
きびなごの唐揚げ
材料
- きびなご
- 塩コショウ
- てんぷら粉
- 揚げ油
作り方
- きびなごをきれいに洗ったら、水気を軽く拭き取ってボウルに入れ、塩コショウ適量をまぶす
- 1にてんぷら粉を適量入れ、全体にまぶす
- 揚げ油を熱し、カラッとするまで揚げる
産卵のために海岸近くに寄ってくる春先から初夏頃は、子持ちのきびなごが多く獲れます。この時期の唐揚げは絶品です。
骨も一緒に食べられるので、カルシウムをたくさん摂れるだけでなく、骨の生成に欠かせないリンや、その吸収を高めるビタミンDも豊富に含まれています。育ち盛りのお子さんには、ぜひ食べてほしいものです。
きびなごの南蛮漬け
材料
- きびなご 10尾
- だし汁 150㏄
- 酢 50㏄
- 薄口醤油 30㏄
- みりん 20㏄
- 砂糖 大さじ2
- シークヮーサー 1個
- にんじん 20g
- 玉ねぎ 50g
- ゴーヤー 20g
作り方
- にんじん、玉ねぎ、ゴーヤーを千切りにする
- 南蛮酢を作る。鍋にだし汁・調味料を入れて弱火にかける。沸騰したら、火を止めてボウルに移しておく。
- シークヮーサーを輪切りにする
- きびなごは水気を取って小麦粉をまぶし、170℃の油で2~3分、カラッと揚げる
- ボウルに野菜と鷹の爪、4を入れ、粗熱を取ってから冷蔵庫で1時間から一晩漬けこむ
- 器に盛りつけ、シークヮーサーを添えてできあがり
唐揚げした素材を、千切りした野菜とともに甘酢しょうゆに漬け込んで作る南蛮漬けは、作り置きができるだけでなく、酢の効果で骨まで柔らかく食べられる、時間が経って味がしっかり浸みこむほどおいしくなる、野菜もタンパク質も一緒に摂れる、など、良いところがたくさん。多めに作っておくととても重宝します。
きびなごの南蛮ソース
材料
- きびなごの唐揚げ
- いんげん
- なす
- パプリカミックス
- 南蛮黒酢あんかけ(ミツカン)
作り方
- きびなごの唐揚げを作る
- 器にきびなごをきれいに並べ、南蛮黒酢あんかけをたっぷりかける
- 茹でたインゲン、軽く素揚げしたなす、パプリカミックスを飾る
市販のミックスたれを使って作る、簡単なお惣菜レシピです。添え物を彩りよくすることで、見た目も美しい料理に仕上がるでしょう。
きびなごの天ぷら
材料
- きびなご 1パック
- てんぷら粉
- 水
- 揚げ油
- 塩
- カレー粉
作り方
- きびなごを洗い、キッチンペーパーで水気を拭きとる
- てんぷら粉を水で溶き、衣をつくる
- 衣をつけ、熱した油でからりと揚げる
- 塩とカレー粉を添えて器に盛り付ける
旬の魚の天ぷらは、シンプルに揚げただけで絶品ですが、揚げたての天ぷらにカレー塩や抹茶塩などを添えたり、レモンをかけたりしていただくと、またおいしさが増します。衣に青のりや刻んだ大葉、ごまを混ぜるなどすれば、天ぷらレシピのバリエーションは無限です。
きびなごの人気レシピ【煮付け】
きびなごの煮付け
甘辛い味付けで、ご飯もお酒も進む煮付けは、手が込んでいるように見えますがとても簡単。しょうゆと酒とみりん、生姜を入れて煮立たせた汁に、魚を入れてさっと煮ます。こちらの煮付けは、油を使わずヘルシーなのに、骨まで食べられるカルシウム豊富な絶品おかず。もっと積極的に食卓に取り入れたいメニューです。
きびなごのポルペッティ・トマト煮
ポルペッティとは、もともとは牛ひき肉にパンやチーズを加えて練り上げた、イタリアのミートボールのことで、トマト風味で煮込むことが一般的です。ひき肉のかわりに、きびなごを骨ごとつぶして丸めた絶品ポルペッティは、カルシウムや鉄分もたっぷり摂れ、栄養豊富でおしゃれな一皿は、魚嫌いの方にもおすすめです。
きびなごの人気レシピ【炒める・焼く】
きびなごのオイル焼き
クセがないキビナゴは、和洋中、どのような料理にもマッチします。こちらのオイル焼きは、オリーブオイルとニンニクを使って、イタリアンな雰囲気に仕上げたものです。ビールやワインがすすみます。
きびなごのアヒージョ
材料
- きびなご
- 塩
- コショウ
- にんにく
- オリーブオイル
- 鷹の爪
- だし醤油
作り方
- きびなごに強めに塩をふり、コショウをふって、全体を混ぜる
- つぶしたニンニクと1をスキレットに入れ、鷹の爪1本をのせてたっぷりのオリーブオイルをかける
- 少量のだし醤油を加える
- 火が通るまで煮る
アヒージョは、たっぷりのオリーブオイルで煮るだけのシンプルな料理ですが、野菜や肉、魚の味を引き出してくれる食べ方です。
きびなごのいりやきパイ包み
材料
- きびなご
- 白菜
- 大根
- にんじん
- しいたけ
作り方
- 白菜、大根、ニンジン、しいたけは1cmの角切りにする
- 鍋にだし汁を入れ、薄口醤油、みりん、酒、塩を入れて煮立てる
- 出汁が煮立ったら、切った野菜を入れてさらに煮る
- 野菜が程よく煮えたら、器に入れる
- 粗熱が取れたらきびなごと三つ葉を加える
- 器のふちに卵黄を塗り、パイシートをかぶせる
- パイシート全体にも卵黄を塗る
- 200℃のオーブンできつね色になるまで、40分程焼く
こちらは、長崎県五島列島の郷土料理である「きびなごのいりやき」を、洋風スープにアレンジしたレシピです。いりやきとは、野菜ときびなごを一緒に煮て食べる水炊きのような料理で、魚から出るおいしい出汁を楽しみます。
きびなごの塩焼き
材料
- きびなご
- 塩
作り方
- きびなごをきれいに洗って、キッチンペーパーで水気を取る
- 魚焼きグリルで焼く場合は、10匹ずつぐらい並べて串に刺す
- 軽く塩をして、グリルや七輪で、火が通るまで焼く
旬の魚は、シンプルに塩で焼いて味わうのが最もおいしい食べ方かもしれません。素材の味をダイレクトに感じられる塩焼きで、旨さを堪能してください。人気の理由が納得できる料理です。
きびなごの田作り
好きな物しか作らないおせち
— りかんと (@rikanto_o) December 30, 2018
田作り
うっかりキビナゴを買ってきてしまったので魚がでかい pic.twitter.com/EkT4oJmlVY
材料
- きびなごの素干し 1袋(40gぐらい)
- くるみ 40g
- 砂糖 大さじ3
- しょうゆ 大さじ2
- 酒 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 白ごま 適量
作り方
- くるみは食べやすい大きさに刻んでおく
- きびなごとくるみをフライパンに入れ、中火から弱火で乾煎りする。手でポキンと折れるぐらいになるのが目安
- 火からおろし、バットなどに広げて冷ます
- 鍋に調味料を入れ、とろみがつくまで煮詰める
- 白ごまをふり、バットに広げて冷ます
お節料理に欠かせない田作りは、砂糖としょうゆ、みりんなどを煮詰めたタレを、カタクチイワシの稚魚などの干物にからめた料理です。「ごまめ」とも呼ばれ、1年間の「まめ(健康)」と、多くの稚魚が並んだ「子孫繁栄」、田の肥料となる小魚がもたらす「豊作」の、3つの願いが込められています。
九州や中国地方などではカタクチイワシのかわりに、味の良いきびなごもよく使われます。くるみやゴマを入れると、甘辛い味の中にアクセントが加わり、絶品です。保存もきくので、お節だけでなく常備菜として用意しておけば、おつまみやお子さんのおやつ、ご飯のおかずにも重宝します。
きびなごの人気レシピ【その他】
きびなごの一夜干し(丸干し)
魚に塩を振って軽く干したものを一夜干しと呼びます。自分で作る干物の味は、また格別です。
買えば高価な一夜干しも、手作りすれば安価でたくさん作れますので、新鮮な魚を見つけたらぜひ挑戦してみてください。できた一夜干しは、フライパンで軽くあぶってからいただくか、冷凍保存しておきます。
冷凍した一夜干しは、焼き物や揚げ物などに使え、いつでも料理を楽しめます。旬のおいしい魚を保存する方法としておすすめです。
きびなご唐揚げのチーズトースト
材料
- きびなご唐揚げ
- ロールパン 4個
- ミニトマト
- マヨネーズ
- ミックスチーズ
- パセリ
作り方
- きびなごを唐揚げにする
- ミニトマトは3~4枚にスライスする
- ロールパンは横半分に切り、軽くトーストする
- 3に1とミニトマトをのせ、マヨネーズをかけてミックスチーズをのせる
- オーブントースターの天板にクッキングシートを敷き、チーズが解けるまで焼く
- パセリのみじん切りをのせる
唐揚げが余った時には、ぜひ試してほしいレシピです。香ばしい唐揚げと、とろけたチーズが絶品のチーズトーストを、おやつやブランチに楽しんでみてください。
きびなごの昆布締め
魚を昆布締めにすることは、大量に獲れた旬の魚を翌日もおいしく食べるための、昔からの知恵です。一見とても難しそうな料理に思えますが、軽く酢で洗った昆布の上に刺身を並べてから、塩を振って冷蔵庫でなじませておくだけです。
昆布の旨味が刺身に移り、また違った味わいが楽しめる絶品です。昆布は何回か使いまわせます。最後は汁や鍋の出汁として活用すれば無駄がありません。
きびなごの刺身
材料
- きびなご
- 酢味噌またはしょうゆ
作り方
- きびなごの頭を手でちぎり、おなか側に引っ張って内臓をとる
- 親指で中骨の上を滑らせるように開く
- しっぽの手前で中骨をちぎり、頭の方へ引っ張って中骨を外す
- 背びれも手で取り除く
- 水でさっと洗い流し、きれいなペーパータオルに並べて水気を取る
- 頭側を少し折り曲げ、器の上に円を描くように並べていく
美しく盛られた菊花造りは、酢味噌でいただくのが鹿児島の食べ方です。一方、高知県では、おろし生姜や大根おろしとともに、わさび醤油または酢醤油で食べるのが人気。新鮮な刺身を好みの食べ方で楽しんでください。
12月から2月頃の寒い季節には、最も身が締まり、刺身でいただくのにおいしい時期となります。
きびなごのお寿司
刺身を酢漬けにしてから、小さく握った酢飯にのせていただく握り寿司は、新鮮なきびなごの旨さが感じられます。小さいので手間はかかりますが、かけるだけの価値があります。
きびなごのレシピまとめ
きびなごの塩焼きとほたる(知覧)のお湯割り。芋焼酎はお湯割りが一番おいしい。 pic.twitter.com/J9h0V6AW
— おちょこa.k.a hanafumi (@minfaperidot) February 10, 2013
きびなごの絶品人気レシピを紹介しました。クセがなく食べやすい魚なので、煮付けや焼き物・刺身でシンプルに味わうのもおいしいです。また、唐揚げや南蛮漬け・天ぷらといった揚げ物や、干物のように、少し手をかけても、また、洋風にアレンジしても新しいおいしさに出会えます。
骨ごと食べられて栄養豊富、昔からたくさん獲れて親しまれてきた味を、さまざまな料理で楽しんでください。