つくしの食べ方徹底解説!選び方から下処理・定番人気レシピまで
つくしの食べ方を徹底解説します!独特のほろ苦さがあるつくしは、天ぷらや佃煮などさまざまな食べ方が楽しめる春の山菜です。美味しいつくしの選び方や下処理方法、レシピ、花粉症への効果効能などを詳しく紹介します。
つくしの食べ方を知りたい!
早いのかな?
— みぃちゃん (@mi_uruha) March 26, 2019
職場につくし
食べ方知らないww pic.twitter.com/GbvNhR2zU5
つくしはさまざまな味わいを楽しめる旬の山菜です。道端から芽吹いたつくしがニョキニョキと頭を出す光景は、春の風物詩とも言えます。本記事ではつくしの味や選び方、下処理方法、食べ方などを詳しく紹介します。
また、つくしのおすすめな食べ方や花粉症への効果についてもピックアップ!「美味しい食べ方が知りたい!」「花粉症対策に食べてみたい」という方にも必見です。ぜひこの機会につくしの魅力に触れてみてください。
つくしの食べ方【選び方と保存方法】
まずはつくしの選び方や保存方法などを解説します。季節になると至るところで見かけるつくしですが、いざ収穫しようとした時にどれを選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは採取できる旬の時期と、美味しいものの選び方もわかりやすく紹介しています。どんな選び方がよいのかチェックした上でチャレンジしてみてください。
つくしの生えている場所
県道沿いの土手で、土筆たちが芽を出しました。真っ青な空に向かって、にょきにょにきと伸びてゆきます(^O^) pic.twitter.com/OS5BiCRs0g
— 片柳弘史 (@hiroshisj) March 23, 2019
スギナの胞子茎であるつくしは、ふっくらと膨らんだ先端の穂が特徴的な植物です。漢字で「土筆」と書かれる通り、土からニョキッと頭を出すさまは筆のようにも見えます。
つくしが生えるのは川の土手や畑、道端、公園などです。都会でも意外と見かけることがあるので、散歩がてら探してみるのもよいでしょう。なおハウス栽培などは行われていないため、見かけた時が収穫時とも言えます。
つくしの旬の時期
おはようございます。
— yashy (@yashy9521) January 25, 2020
なんと今年は早くも「つくし」見ることができました。平年だと2月の下旬から3月にかけて春の訪れとともに見かけるのですが、やはり暖冬の影響でしょうか、足元にも春が訪れてきたように思います。
それでは今日もよろしくお願いします。 pic.twitter.com/hilFdm1tyC
冬が終わり、暖かくなる頃に生え始めるつくしは春が旬の植物です。ただ地域によって旬の時期が若干異なり、九州は3月ごろ、本州は4月、東北や北海道は5月初旬が最盛期となります。暖冬だと生える時期が早まるため、こまめに道端をのぞいてみるのもよいかもしれません。
つくしの選び方
甥っ子(小学生)に美味しいつくしと美味しくないつくしを教えてもらう···#埼玉 #春日部 #saitama #kasukabe #つくし #美味しい #美味しくない pic.twitter.com/xJVBk9ePg5
— ビーナイト@セミリタイア目標 (@sweet_honey_f) April 4, 2019
食べ頃のつくしの選び方にはいくつかのポイントがあります。1つめは頭の部分が開いておらず、しっかりと締まっているものを選ぶこと。2つめがはかま同士の間隔が短いものを選ぶことです。
はかまとはかまの間が短いものは柔らかく、美味しく食べられます。頭が開いて胞子が散ると茎が細くなって硬くなるので、選び方の目安に覚えておきましょう。食べ頃のつくしの選び方は意外と簡単です。新鮮なつくしを収穫したらさまざまな食べ方で味わってみてください。
つくしの保存方法
午前中、家内と二人で近場へ土筆摘み
— かっちゃん (@ohnok1) March 6, 2019
摘む時間30分で終了
ハカマ取りに時間がかかりましたが完了
茹でて冷凍します
穏やかな午後になりますように#土筆 #つくし #ツクシ pic.twitter.com/4Lpg7YW2dV
つくしはあまり日持ちのしない食材です。そのため収穫してきたら当日かその翌日には下処理をしてしまいましょう。下処理済みのものは冷蔵庫で3日ほど保存できます。すぐに食べない場合は水気を切ってジッパー付き保存袋に入れ、冷凍しておくことも可能です。
つくしの食べ方【下処理方法】
つくしの食べ方で最も重要な工程が下処理です。なぜならつくしは灰汁がかなり強く、下処理をしてからでないと美味しく食べられないからです。いろんな食べ方ができるつくしですが、基本的にはどんな食べ方でも下処理工程が必須となります。正しい方法で下処理を行い、美味しい山菜料理を楽しみましょう。
はかまを取る
つくしの下処理の第一工程ははかまの除去です。はかまとは、つくしの茎のまわりを覆うギザギザとした皮の部分のことです。はかまを取らずに料理をすると食感が悪くなってしまうので、調理前には全てのはかまを取り除いておきましょう。
まずは、はかまが剥がしやすくなるようたっぷりの水に浸けておきます。浸水時間は長ければ長いほど作業がしやすいです。時間がない場合は、はかまに切れ目を入れて横にむくようにすると剥がしやすくなります。灰汁がつくと指が黒くなるので手袋をして作業するとよいでしょう。
つくしの灰汁抜きをする
つくしのアク抜き開始、そしてわしの手が黒くなった…… pic.twitter.com/kJsTxMTwn9
— 白夜、実況もしてます (@YukiKurousagi) March 8, 2019
下処理の第二工程は灰汁抜きです。つくしはアスパラガスのように茎の下側が硬いため、最下部の茎を包丁で切り落とします。鍋に湯を沸かして15秒ほど茹で、冷水に取って水気を絞ったら下処理は完了です。
茹で時間が長いと柔らかくなりすぎるので短時間で灰汁抜きを行うのがポイントです。冷水にさらしてまだ灰汁が残っているようなら2、3回水を替えて水が澄むまで作業を繰り返します。
つくしを食べる時の注意点
つくしで初めて天ぷら作ってみました。衣は小麦粉・片栗粉・だし塩・酢。カラッと揚がりました。春の味覚、でも食べ過ぎ( ̄^ ̄) pic.twitter.com/92t93cYgB3
— はこ🎵 (@kmkr4025) March 25, 2018
つくしはビタミンEや食物繊維、鉄分などが豊富な栄養価の高い食材です。ヘルシーで満腹感が得られるため、カロリーを気にせず食べられる点も魅力でしょう。しかし、つくしの食べ方には気をつけるべき注意点があります。それが大量に食べると幻覚や麻痺などの症状が出る可能性があるということです。
原因となるのがつくしに含まれるアルカロイドという植物毒です。下処理工程である程度の毒は洗い流されるため通常の量なら問題ありませんが、くれぐれも食べ過ぎには注意してください。
つくしの主な食べ方
春を味わい尽くす「つくし」の食べ方を紹介!下処理からアレンジ方法まで - macaroni https://t.co/tsXwqKIE3Y
— 🌈はるおみ🌼🥝🍎🍐🍒 (@haru_camera1) March 26, 2019
つくしの定番の食べ方というと天ぷらや卵とじ、佃煮などになります。中でも天ぷらは独特の風味と味わいが感じられる絶品の調理法です。天ぷらにすると特有のほろ苦さが和らぐのも嬉しいところです。また甘辛い味付けの炒め物にすると子供でも食べやすくなります。いろいろな食べ方を試して、好みのレシピを見つけるのも面白いでしょう。
つくしは花粉症対策にも効果的
つくしは花粉症にも効果的です。ここからは花粉症対策にもなるつくしの魅力を紹介します。毎年春になると花粉症に悩んでいるという方は必見です。
つくしが花粉症に効果的な理由
空地の横に、つくしつくし。花粉症に良いらしいですよ pic.twitter.com/1N84lY28
— watapi (@Watang_Piazza) March 30, 2012
実は自分も花粉症なのですが、病院に来る患者さんから「ツクシを食べなはれ、治りますぜ」と逆に教えられました。半信半疑でネット検索したら、ツクシの抗アレルギーの事も載っていましたし、スギ花粉症の人の体験なども載っていて、ホントに効くのかも、と思ってしまいました。
つくしが収穫できる春は花粉症の季節でもあります。鼻水が出る、目がかゆいなどアレルギー症状に悩まされる方も多いでしょう。
実はつくしにはフラボノイドやコハク酸など抗アレルギー成分が豊富に含まれており、花粉症の原因物質を抑えて症状を和らげる働きがあるといわれています。春はマスクが欠かせないという方はつくしで花粉症対策を行ってみてはいかがでしょうか?
つくしを食べるタイミング
今日の前菜はつくしの炒め物!
— ハクといろ (@hakutoiroiro) March 15, 2019
花粉症に効く人は効くのでおすすめです。鼻がすーっとすぐに通ります。(個人差ありありありです。)つくしだけを食べる方がいいらしいので、夕飯の前とか三時のおやつ代わりに食べてます😆 pic.twitter.com/vijW4g6y58
つくしの抗アレルギー成分は即効性があります。従って花粉症対策に取り入れる場合は、症状が出てから口にするのが食べ方のポイントです。しかし人によって効果はさまざまなので、まずは様子を見ながら始めてみるとよいでしょう。食べ方に決まりはないため、天ぷらや佃煮、炒め物など好みの食べ方で挑戦してみてください。
つくしが採れない場合は?
知人から花粉症にとても効くという「つくし飴」をいただいた。早速一粒なめてみたが、さてどうでしょうか。 pic.twitter.com/YQWMDf38vN
— Yusuke Murakoshi (@uskmura) March 26, 2015
身近な場所でつくしが手に入らない場合はつくし飴がおすすめです。つくし飴とはつくしを主原料とする飴のことで、花粉症で悩む人から大変人気があります。通販でも気軽に手に入るため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
つくしの定番人気レシピ
最後につくしを使ったおすすめの食べ方レシピを紹介します。下処理が必要なつくしですが、独特の風味と味わいは旬の時期にしか楽しめません。紹介するレシピはどれも定番人気のものばかりなので、ぜひいろいろな食べ方で味わってみてください。
つくしのバター醤油炒め
下ごしらえしたつくしをバター醤油で炒めた簡単レシピです。味付けは醤油のみとシンプルですが、素材の旨みが引き立ちクセになる味わいに仕上がります。灰汁抜きまでを事前に済ませておけば、サッと炒めるだけで作れるのも嬉しいポイント。ご飯はもちろんお酒のおつまみにもぴったりです。
つくしの酢味噌和え
さっぱりとした食べ方が好みなら、酢味噌和えがおすすめです。短時間で灰汁抜きしたつくしは、シャキシャキとした食感で甘酸っぱい酢味噌にもよく合います。苦味が苦手な方は、お酢を多めに入れると食べやすくなります。穂先が開いているものは苦味が強いため、頭の部分が締まった成長途中のつくしを選ぶのも美味しい食べ方のポイントです。
つくしの天ぷら
山菜の定番の食べ方と言うと天ぷらも外せません。小麦粉と卵を使った天ぷら衣は簡単なのに本格的な美味しさです。揚げたての天ぷらはサクサクとした食感でやみつきになります。油で揚げるとほろ苦さが和らぐので、苦くない食べ方を探している方にもこちらのレシピはおすすめです。他の山菜と一緒に揚げて盛り合わせにしてもよいでしょう。
つくしの卵とじ
大人味の卵とじは、ダシの香りとふんわりとした卵がほっとする一品です。苦味だけでなく旨みも感じられるので、初めてつくし料理を食べる方にもおすすめ。レシピのコツは卵を入れたら蓋をして蒸らすことです。ふわふわの卵が食材に絡んで絶品の美味しさに仕上がります。最後に入れるごま油の香りも食べやすさの秘訣です。
つくしのナムル風炒め
ニンニクをきかせてごま油で炒めたら韓国風ナムル炒めの出来上がり。歯ごたえの良いつくしとガーリック風味が相性抜群で、お酒もどんどん進みます。ニンジンやホウレン草と一緒に3色ナムルにすると、彩りが綺麗でおもてなしにも喜ばれるでしょう。なお寿司酢に塩分が入っているので味付けは必要ありません。
つくしの佃煮
- 土筆ボウル1杯くらい
- 砂糖大さじ2
- 醤油大さじ2
- ダシ醤油大さじ1
- みりん大さじ1
- ごま油適量
- 塩少々
- ごま少々
- 土筆の茎のはかまを丁寧に取り除きます。
- ざるで水洗いしたあと、ボウルに土筆を15分ほど浸します。同じ作業をもう一度行います。
- 鍋に湯を沸かし、少量の塩を加えます。熱湯に2を入れて土筆がしんなりするまで茹で、ザルに上げて茹で汁をしっかり洗い流し水気を切ります。
- フライパンにごま油を熱し、3を炒めます。軽く火が通ったら砂糖、醤油、ダシ醤油、みりんの順番に入れ、最後にごまを加えたらレシピの完成です。
フライパンで作る手軽な佃煮のレシピです。調味料を順番に入れて炒めるだけなので手間なく作れるのが嬉しいところ。しっかりとした味付けはおつまみにするほか、弁当のおかずにもぴったりです。美味しさのポイントは成長途中の背の低いつくしを選ぶこと。佃煮はそのまま食べるだけでなく、温かいご飯と混ぜたり卵でとじたりしてもよいでしょう。
つくしの天ぷら磯辺揚げ
- つくし適量
- 天ぷら粉適量
- 水適量
- 揚げ油適量
- 青のり適量
- つくしははかまを取ってボウルに入れます。水を加えてしっかりと洗い、4~5回同じ作業を繰り返して水気を切ります。
- ボウルに天ぷら粉を入れて水を加え、天ぷらの衣を作ります。
- 2に1を入れて混ぜ合わせます。
- 揚げ油に食べやすい大きさにまとめた3を入れ、衣がカリッとするまで揚げます。
- 余った2に青のりを加え、再度揚げ油で磯辺揚げを作ります。
- 皿に油を切った4と5を盛り合わせたらレシピの完成です。
青のりが香る磯辺揚げのレシピです。はじめに普通のかき揚げを作り、途中で青のりを加えると2種類の天ぷらを作ることができます。灰汁抜きしていないつくしを使っていますが、油で揚げるので苦味はそれほど感じません。
すぐに火が通るため、高温の油を使って短時間でカラッと仕上げましょう。磯の香りが楽しめる磯辺揚げは、いつもと違う天ぷらが食べたい方にもおすすめです。
つくしのだし卵焼き
- つくし50本
- バター5~10g
- 卵2個
- めんつゆ大さじ1
- 砂糖好みの量
- 水180cc
- つくしははかまを取り、水洗いして水気を切ります。
- フライパンを強火で温め、油(分量外)をしみ込ませたキッチンペーパーでフライパン全体に油を塗ります。バターを入れて溶かします。
- ボウルに卵を入れて溶きほぐし、めんつゆを加えて混ぜ合わせます。
- 2のフライパンに1を入れてよく炒めます。
- 卵を入れて火力を弱め、表面が固まってきたら折りたたみます。全体に綺麗な焼き色がついたらレシピの完成です。
定番の卵焼きにつくしを加えたレシピです。シャキシャキとした食感にふんわりとした卵が相性抜群で、ほろ苦さがクセになります。めんつゆを使うので面倒なダシや味付けの手間がかかりません。
丸フライパンで簡単に作れますが、見た目を重視する方は卵焼き専用のフライパンを使ってもよいでしょう。甘い卵焼きが好きな方は砂糖を適量加えてください。
つくしの食べ方まとめ
こんなに!
— →ねこみの←HoneyWorks♡ (@koo08210803) March 27, 2015
つくし!とれたー!
茹でて卵とじにして焼いて食べるのが九州ならでわの食べ方!
すごく美味しいよ!醤油がいいかもね! pic.twitter.com/wsrX7RdJ9B
本記事では美味しいつくしの選び方や下処理方法、食べ方などを紹介しました。つくしは特有のほろ苦さとシャキシャキとした食感が魅力的な春の山菜です。はかま取りや灰汁抜きは必要ですが、下処理さえしてしまえば調理は簡単です。
天ぷらや炒め物、佃煮などいろいろな食べ方に挑戦してみるとよいでしょう。今まで食べたことのない方も、ぜひこの機会に春の味覚を味わってみてください。