カレーの具材を炒める理由は?炒める順番を詳しく解説!基本の作り方も

カレーの具材を炒める理由と、その順番について解説します。カレーは具材を炒める順番によって、風味や味わい、更にはビタミン吸収率をも大きく変化させる料理です。それら具材に含まれている栄養素や、カレーの基本的な作り方についてもまとめてみました。

カレーの具材を炒める理由は?炒める順番を詳しく解説!基本の作り方ものイメージ

目次

  1. 1カレーの具材を炒める理由と意味
  2. 2◆カレーの具材の炒める順番
  3. 3カレーの具材を炒めることで水分量が変わる
  4. 4カレーの作り方
  5. 5カレーの具材を炒めて美味しいカレーを作る

カレーの具材を炒める理由と意味

おいしそうなカレー

この記事ではカレーの具材を炒める理由や食材の栄養素、基本的なカレーの作り方や隠し味について説明します。具材である野菜を煮込む前に炒めることで、野菜の余分な水分を飛ばし香ばしさを出して野菜の旨味と甘みを閉じ込めて煮崩れを防ぐことができます。

さらに具材の野菜を炒めることで、ビタミンの吸収率もアップします。煮込む前に具材の野菜を炒めるひと手間を加えることで、水っぽくならずに健康的でおいしいカレーができるのです。

◆カレーの具材の炒める順番

具材である肉と、野菜のジャガイモ・ニンジン・玉ねぎは一度に炒めてしまってはいけません。肉の風味が残っているフライパンで、残りの具材である野菜の玉ねぎ・ニンジン・ジャガイモを炒めると甘みと旨味がアップします。

具材を炒める順番は、初めは肉です。具材である肉は牛肉、豚肉、鶏肉、好きな肉を使います。鉄分不足が気になるときは鉄分を多く含む牛肉、疲労回復・代謝アップを目指すならビタミンB1が多く含まれている豚肉、たんぱく質とビタミンBが豊富な鶏肉は美容や胃腸の調子を整えたいときに最適です。

具材である肉を炒める理由は、肉の旨味を外に逃がさないようにするためです。肉を炒めるときにニンニクや赤ワインを使うと、一気に風味がアップします。具材である肉は少し焦げ目がついたら、焼きすぎて固くならないように1度とりだしておきます。

1人前のカロリーの目安は、牛肩肉入りビーフカレー838kcal・豚肩肉のポークカレー869kcal・チキンカレー857kcal・魚介入りシーフードカレー738kcalでトッピングにカツやハンバーグを使うカツカレーとハンバーグカレーは1103kcalから1020kcalです。

玉ねぎ

具材を炒める順番の2番目は玉ねぎです。鍋に肉を炒めた油が残ったままの状態で玉ねぎを炒めます。玉ねぎは血液サラサラ効果で血圧を下げる効果があり、生活習慣病の予防に最適な野菜です。

具材の玉ねぎをじっくり炒めるとおいしいのはわかっているけど、時間がない。そんな時は切った玉ねぎに塩を少し振りかけておいて水分を出して軽く絞ってから炒めるか、弱火で炒めながら塩を少し振りかけると水分が出て早く火が通り時短につながります。

じっくり炒めると甘みがを引き出すことができ、強火で短い時間で炒めると辛めの味になります。自分の好みに合わせて炒めるとオリジナルカレーを作ることができます。

にんじん

具材である人参は免疫力をアップさせ病気を予防するカロテンが含まれています。カロテンは免疫力を高めガンを抑制する働きがあるといわれており、肌の調子を整える効果もあります。

また、具材である人参やジャガイモに含まれているビタミンは油と合わせることで溶け出す為、煮込む前に炒めると吸収率がアップします。具材の人参は固いので早めに火を通しておきましょう。事前にレンジである程度火を通しておくと時短になります。

じゃがいも

具材を炒める順番の最後はジャガモです。具材であるジャガイモは煮崩れしやすいので注意が必要です。ジャガイモにはビタミンCとカリウムが多く含まれています。

ビタミンCの量はほうれん草やミカンと同じくらいです。ビタミンCは加熱することで破壊さやすい栄養素ですが、じゃがいものビタミンCはデンプンに覆われているので加熱しても壊れにくいというメリットがあります。ビタミンCは風邪の予防や肌荒れ、疲労回復に効果があります。

またカリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。そのため、カリウム高血圧・動脈硬化予防・糖尿病予防・むくみ予防に役にたつ食材です。

カレーの具材を炒めることで水分量が変わる

具材を先に炒めて火を通して野菜の余分な水分を飛ばしておくことで、水っぽいカレーにならずにおいしいカレーを作ることができます。そして炒めることで、ビタミンの吸収率もアップし旨味とコクがでます。

炒める時間

具材を炒める時間ですが、炒めることで完全に具材に火を通す必要はありません。香ばしさと旨味を閉じ込めることが目的なので、表面に軽く焦げ目がつくまでを目安に炒めます。中火で約5~10分間が目安です。

順番どおりに具材の野菜を炒めることで水分量を調整し、コクのあるカレーができます。具材である玉ねぎをじっくり炒めたい場合は15分~30分、弱火でじっくり炒めます。

時間がなくて少しでも時短したい場合は、玉ねぎに塩を振っておいて絞ってから炒めたり、ニンジンとジャガイモはレンジである程度火を通してから炒める方法もあります。炒めたあと煮込むときの時間が短くなります。

カレーやシチューのときは、基本的に炒めます。
炒めると水分が減る+加熱で、素材の味が濃くなったり、味付けによっては油分となじんで味がしみやすくなるようです。お肉は先に焼いたほうが下味がちゃんと定着するし。
玉ねぎ・にんじん・肉は炒める(焼く)かどうかで、味がはっきり違うと思います。

肉がひき肉の場合

玉ねぎとひき肉を炒める

具材の肉がひき肉の場合、炒める順番が少し変わります。具材の玉ねぎ、ショウガ、ニンニクでじっくり炒めてから、ひき肉を入れます。ひき肉を入れたらあまりさわらず油が出てくるまで我慢します。

全体の半分くらいまで火が通ったら、木べらでまぜて残りの具材である人参やジャガイモなど野菜を追加して炒めます。ひき肉カレーの場合は具材の野菜は普通のカレーを作るときより、少し小さめにカットした方が相性がよくなります。

カレーの作り方

基本のカレーの作り方です。作るときのポイントも解説します。調理器具を使い分けることもおいしいカレーを作るために必要なことです。

基本のカレーの作り方

  • カレー
  • 肉(牛肉・豚肉・鶏肉など好みのもの)
  • 玉ねぎ
  • 人参
  • ジャガイモ
  • サラダ油
  • あればスパイス(クミン・ガラムマサラ・ローレル)
 
  1. 玉ねぎ・人参・ジャガイモは食べやすい大きさに乱切りにします。
  2. フライパンにサラダ油を入れ肉を炒め、8割ほど火が通ったら1度取り出します。
  3. 玉ねぎを好みの色まで炒めニてから人参・ジャガイモを炒めます。
  4. 全体に火が通ったら炒めていた肉を入れ、全体を混ぜます。
  5. カレールウの箱に書いてある量の水を入れて煮込みます。
  6. いったん火を止めてルウを割り入れよく溶かし、再び弱火でとろみが出るまで 煮込みます。
  7. ルウが溶けたら再び火をつけて、弱火でとろみが出るまで約5分時々まぜながら煮込んで完成です。

作り方のポイント

具材であるジャガイモはフライパンで少し焦げ目がつくくらい、人参の表面に少しツヤがでた感じにまるまで炒めると風味がアップします。

煮込むときは、できるだけ厚手でフッ素加工などの表面加工がある鍋を使います。アクをとりながら弱火~中火で約20分間コトコト弱火で沸騰させたまま煮込みます。鍋のフタは閉めたままにせず、少し開けておきましょう。

フタをぴったり閉めたままの場合や火力が極端に弱い場合は、水の蒸発量が少なくなり出来上がりのとろみが弱くなることがあります。逆に水が減りすぎた場合は適宜水を足します。

圧力鍋や保温鍋を使う場合や新玉ねぎや冷凍野菜やシーフードを使う場合や、仕上げに牛乳などを加えたい場合または1箱半や2箱以上まとめて作る場合は加える水の量を1割くらい減らします。

カレーの隠し味におすすめ

カレーは具材を炒める順番と隠し味を加えることで味がかわります。隠し味には肉に使うニンニク・赤ワインや、ルウに使うチョコレート・ウスターソース・焼き肉のタレ・インスタントコーヒ・ココア・ビール・めんつゆ・かつおだし・福神漬けの汁などがあります。

いつもと違う味を求めるなら、キムチやクリームチーズを入れたり、肉の下味をカレー粉でつけるとカレーの可能性が広がります。カレーは年齢問わず人気のメニューなので、工夫次第で様々な味を楽しむことができます。

また、トッピングにカツやコロッケ、エビフライを使うといつもとは違うカレーになり何日もカレーを楽しむことができます。残ったカレーは、カレーうどんやカレードリアやドライカレーなどメニューを変えて食卓に出すことができます。アレンジ次第でカレーは何種類も楽しむことができ、自分好みのレシピを作ることができるメニューです。

カレーの具材を炒めて美味しいカレーを作る

チーズカレー

カレーの具材を煮込む前に炒めることで、野菜の余分な水分を飛ばし香ばしさを出して野菜の旨味と甘みを閉じ込め煮崩れを防ぐことができます。さらに具材の野菜を炒めることで、ビタミンの吸収率もアップし、水っぽくならずに健康的でおいしいカレーができるのです。

具材を順番は肉・玉ねぎ・人参・ジャガイモの順番で炒めます。炒める時間は15分ほどで十分です。このひと手間でカレーの味が変わります。

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