授乳中は緑茶を控えるべき?1日に飲んでも大丈夫な量の目安は?

授乳中に緑茶を飲むのは控えるべき?緑茶に含まれるカフェインが母乳や乳児に与える影響や、1日に飲んでもよい緑茶の量について解説!おすすめのカフェインレス緑茶も紹介します。授乳中だけど緑茶が飲みたい、子育て中の女性は必見です。

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目次

  1. 1授乳中は緑茶を控えるべきかどうか解説
  2. 2授乳中に緑茶は大丈夫?
  3. 3授乳中に緑茶を飲む時の注意点や影響
  4. 4授乳中の緑茶とカフェインの量
  5. 5授乳中の緑茶まとめ

授乳中は緑茶を控えるべきかどうか解説

授乳中は、食べ物や飲料に関してはどうしても気を使ってしまいます。お母さんの口にする飲食物の栄養は、母乳を通して赤ちゃんにも行き渡るため、悪いものは摂りたくないと考えるのは自然なことです。

日常的に親しまれている飲料のひとつに緑茶があります。緑茶の成分は授乳中に摂取しても大丈夫なのでしょうか?本記事では、授乳中に緑茶は控えるべきかどうかについて解説します。

授乳中に緑茶は大丈夫?

授乳中に緑茶を飲んでもOK

私もお茶が大好きで、濃い緑茶を毎日飲んでいますが息子はかなり健康体です!!

結論としては、授乳中における緑茶の飲用に問題はありません。つまり、緑茶は決して飲んではいけないものではないのです。ただし、授乳中の妊婦さんの場合、緑茶の飲み過ぎには注意して頂く必要があります。飲み過ぎにさえ気を付けていれば、緑茶は飲みたいときに飲んでも差し支えない飲み物なのです。

では、何故緑茶の飲み過ぎは控えた方が良いのでしょうか?緑茶は身体に良い飲み物だと言われている筈ですが、それが何故授乳中だと気を付けなければならないのでしょうか?

飲み過ぎは控えた方が良い

授乳中に緑茶の飲み過ぎを控えるべき理由は、緑茶に含まれるある成分の過剰摂取が、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるためです。では、具体的に緑茶にはどのような成分が含まれているのでしょうか?また、授乳中に控えるべき成分とはどのようなものでしょうか?

緑茶にはどんな成分が含まれている?

緑茶にはカテキン、カフェイン、テアニン、サポニン等の成分が含まれています。これらの成分は健康に良い影響を与える場合もありますが、授乳中は摂取量に気を付けた方が良いものもあります。

授乳中に緑茶を飲むとどんな栄養効果がある?

授乳中に緑茶を飲むことで、どのような効果が得られるのでしょうか?含まれる栄養成分ごとに効果を解説します。

緑茶の栄養効果①体脂肪低下や抗酸化作用(カテキン)

カテキンは体脂肪を低下させる作用や抗酸化作用をもちます。この他にも、血中コレステロール低下作用、抗菌作用などがあります。風邪予防や虫歯予防にも役立つため、健康には欠かせない栄養素です。

体脂肪低下の作用は産ダイエットや後太りの予防に、抗酸化作用は病気や老化防止に役立ちます。また、授乳中のお母さんや赤ちゃんにとって風邪や虫歯は避けたいもののため、抗菌作用も大変有用な成分です。

緑茶の栄養効果②眠気解消(カフェイン)

カフェインには眠気を解消する作用があります。また、疲れを感じにくくして集中力を上げる作用もあります。赤ちゃんの夜泣き等で不眠がち、育児で疲労しがちな方に一見役立ちそうな栄養成分です。しかし、授乳中の摂り過ぎは控えた方が良い成分でもあります。

緑茶の栄養効果③抗ストレス作用(テアニン)

テアニンはアミノ酸の一種で、お茶のうまみ成分です。この成分が緑茶の甘みを引き出します。副交感神経に作用するといわれ、心身のリラックスやストレスの軽減に効果的です。育児に追われ、ストレスをため込みがちな方には有用な成分といえます。育児の息抜きとして飲むのに適したお茶です。

緑茶の栄養効果④抗菌作用(サポニン)

サポニンは緑茶の苦みに関与しているといわれる成分で、抗菌作用をもちます。含まれる量が微量のため効果は軽微とされていますが、カテキンの作用を補う形で働くといわれています。カテキン同様、風邪予防等のためにはぜひ摂取したい成分です。

授乳中に緑茶を飲む時の注意点や影響

緑茶の成分の中で、授乳中の過剰摂取に注意が必要なのはカフェインです。では、このカフェインを過剰摂取するとどのような症状を引き起こし、赤ちゃんに対してどのような影響を与えるのでしょうか?また、緑茶を飲む際に気を付けるべき点も説明します。

過剰摂取すると下痢や吐き気などの症状が出る

過剰に摂取すると、健康な成人であっても、心拍数の増加やめまい、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの症状が引き起こされる可能性があることがわかっています。

カフェインは適切量であれば眠気や倦怠感の解消に役立ちます。その反面、過剰摂取による不眠やめまい、下痢や吐き気などの症状を起こす場合もあります。授乳中であるかどうかに関わらず、カフェインの摂取量には気を付けるべきでしょう。

カフェインが消失する時間への影響

妊娠中の場合、血中カフェインの消失時間は妊娠していない場合に比べて遅くなるといわれています。そのため、妊婦は少量であってもカフェインの影響を受けやすくなる可能性があります。しかし、授乳中の場合は妊娠中と体質が異なるので、授乳中の血中カフェイン消失時間が遅くなるということはありません。

玉露はできるだけ控える

緑茶の種類とカフェイン含有量
種類 カフェイン含有量(100mlあたり)
煎茶 20mg
玉露 160mg
抹茶 64mg
番茶 10mg

緑茶にはいくつか種類がありますが、種類によって含まれるカフェイン量も異なります。表に種類別のカフェイン量を記載しましたが、中でも玉露のカフェイン含有量が多いことがわかります。授乳中にカフェインを摂り過ぎないためには、玉露や玉露入りの緑茶は控えた方が無難でしょう。

タンニンが鉄分の吸収を阻害する

緑茶にはタンニンという成分も含まれています。タンニンとは、先述したカテキンとほぼ同様の成分になります。タンニンも授乳中の摂取には注意が必要な成分です。タンニンは金属と結合しやすいという性質があり、体内の鉄分と結合することで、鉄分の吸収を阻害します。

母乳は血液からできており、血液の生成には鉄分が欠かせません。タンニンの過剰摂取は血液の生成に影響を与え、その結果良質な母乳の生成にも悪影響を与える可能性があります。

母乳を飲む赤ちゃんにも影響を与える

アルコールやカフェインも母親が摂取しますと、母親の血液の中に流れますので、母乳にもほぼ同じ濃さ(90%くらいでしょうか)のアルコールやカフェインが含まれることになります。

母乳は血液から生成されます。血中に含まれるカフェインは母乳にも含まれることとなり、含有濃度も母体の血中カフェイン濃度とほぼ同じになります。つまり、お母さんがカフェインを多くとると、その分赤ちゃんが母乳を通じて摂取するカフェイン量も多くなるということです。

赤ちゃんがカフェインを過剰に摂ると、興奮や不眠を引き起こす可能性があるといわれています。赤ちゃんへのカフェインの影響を考えても、なるべくカフェインは摂り過ぎないよう心掛けることが大切です。

授乳中の緑茶とカフェインの量

授乳中の安全なカフェイン量の目安

海外の各機関では、授乳中のカフェインは1日の摂取量が200~300mgを超えないよう勧告しています。

日本では授乳中のカフェイン摂取目安量に関する規定は設けられていません。しかし、海外では1日に200~300mg以内の摂取が推奨されています。

授乳中のカフェイン摂取が絶対にいけないということはありませんが、摂り過ぎるのは良くありません。授乳中の方はあくまでも目安ですが、こちらの数値を参考にしてカフェイン摂取量に気を配るのもひとつの方法です。

ただし、カフェインの感受性には個人差があります。体格や体質によってはカフェインの影響を受けやすい方、そうでない方がいるのも事実です。一概にこの数値を守ればよいということではありません。心配な方は、カフェインレスやノンカフェインの緑茶を選択する方が無難です。

授乳中に飲んでも大丈夫な緑茶の量

授乳中のカフェイン摂取目安量を200~300mgと設定した場合です。コップ1杯200mlとすると、煎茶は1日5杯、玉露は1日1杯、抹茶は1日2杯、番茶は1日10杯程度が適切量といえます。あくまでも目安ですが、授乳中の緑茶の摂取はこの量を超えないようにするとよいでしょう。
 

ペットボトルの緑茶の場合は?

ペットボトル茶をよく飲むという方も多いでしょう。ペットボトル茶の場合、製品によってカフェイン量が異なりますが、500mlのペットボトル1本あたりのカフェイン量は50~100mg程度です。薄めの製品よりも、濃いめの製品の方がカフェインは多く含まれています。

1日に1本飲む程度であれば心配は不要ですが、2本以上飲むと適切量を超過する場合があります。ペットボトル茶の場合は、1日1本を目安にするとよいでしょう。

食事と一緒に飲むのがおすすめ

緑茶の成分カテキンには体脂肪を低下させる作用や殺菌効果があります。食事中に一緒に飲むことで、体脂肪の吸収を抑えたり、虫歯の予防に役立ちます。飲むタイミングとしては、食事中や食後に飲むとよいでしょう。

カフェインレスの緑茶を飲むという方法もある

授乳中の方はカフェインレスのお茶を飲むという方法もあります。カフェイン量が心配であれば、カフェインレスのものを選ぶと安心でしょう。カフェインレスのお茶をいくつか紹介します。

おすすめのカフェインレス緑茶①ハラダ製茶 ハラダ カフェインレス緑茶

こちらは水やお湯に溶かして飲む粉末タイプです。抽出する手間が省けるため、気軽にカフェインレスのお茶を楽しみたい方にはおすすめです。

おすすめのカフェインレス緑茶②ローズマダム 低カフェイン ママにやさしい煎茶

こちらは妊娠中、授乳中の方に向けて作られた低カフェインのお茶です。「ママにやさしい」という名前からも、安心して飲むことができます。ティーバッグタイプなので、気軽に1杯飲みたいという方にもおすすめです。

授乳中の緑茶まとめ

二杯の緑茶と植物

赤ちゃんへの影響を考えると、授乳中のカフェイン過剰摂取は避けるべきです。身近な緑茶にもカフェインは含まれているので、飲む際には注意が必要です。しかし、飲み過ぎないように心掛ければ、飲みたいときに飲んでも問題はないでしょう。

「授乳中だから飲んではいけない」と我慢しすぎるのは身体に毒です。摂取量に気を付ける、カフェインレスのものを選ぶなど、授乳中でも工夫して緑茶を楽しみましょう。

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