2018年08月19日公開
2024年07月30日更新
授乳中に寿司や刺身は食べてもいい?赤ちゃんへの影響や注意点も紹介!
授乳中に寿司や刺身を食べると身体によくないといううわさを聞いたことがないでしょうか?生魚は鮮度がよくないとあたってしまったり、ときには赤ちゃんにも悪影響をあたえるとかなんとか。それってほんとうなのでしょうか?中には水銀が悪い影響を与えるなんていううわさもちょくちょく流れているようです。そんな寿司と授乳中の身体への影響について真相を調査していきたいと思います。
授乳中でも寿司はたべていいのか知りたい!
授乳中というのは、大切なあかちゃんのことを考え誰でも神経質になるものです。自身の食べた食事が血となり、母乳となり、そして我が子へと渡っていきます。そんなときに、もし、自身のたべた食材に含まれている成分が我が子になにかしらの影響を与えてしまうのではないか?それにより大変なことになってしまったらどうしようと、多くの女性なら思うはずです。実際に、寿司にそんな影響はあるのでしょうか?調査してみましょう。
授乳中の寿司や刺身は食べていい?悪い?
実際に授乳中は寿司を食べてもよいものでしょうか?授乳期を向かえ食材を選ぶときに困っている多くのお母さんたちの悩みに答えるべく授乳中の寿司と刺身の影響を母体、赤ちゃん、そして母乳について注意点など調査してみたので見てみましょう。子育てや授乳中にだれもが抱える悩みを解決して快適な生活をおくりましょう。きっとおいしい寿司とすばらしい子育てライフをおくれることでしょう!
授乳中の寿司や刺身に注意が必要なわけ
授乳中は母体は6から8週間かけて妊娠前の身体に戻ろうとします。そのため子宮が収縮するときに「後陣痛」や「悪露」が出たりします。これを産後の肥立ちといったりもしますが、その後1年くらいは体調不良が続くと言われています。原因は大きくわけて「血行の悪さ」からくるものと、「免疫力の低下」からくるものが考えられ、この免疫力の低下が、お母さんたちに寿司や刺身を控えて頂きたい注意点のひとつであります。
日本の誇る寿司(や刺身をはじめとした生食)は生で動物食材を食べます。とくに寿司はとても美味で、職人さんや加工業者の行き届いた技術で新鮮で安全な食材を食することが出来る昨今ですが、そうは言っても寿司ネタも元は生きていた動物ですから、食品加工されたときから腐敗は始まります。そして生である以上細菌を無くすことは出来ません。免疫力の弱った母体にとってこの細菌は実に厄介な存在です。
細菌のついたネタを使用した寿司や刺身を食することで、免疫力の低下した母体は常に食中毒のリスクを背負うことになります。寿司はこのリスクを免れることは出来ません。基本的に寿司を食べて食中毒になる可能性はしっかりと調理されていれば低いとされますが、母体が弱っている以上、寿司を食べるときには気にするべき注意点でしょう。
注意点は懸念される細菌は腸炎ビブリオと呼ばれる12週間の潜伏期間を経て下痢や嘔吐を発症するものや、アニサキスと呼ばれる寄生虫があることです。寿司にも紛れるアニサキスは食後実に激しい胃痛を起こし、下痢や嘔吐を発症します。アニサキスは手術の必要な怖い寄生虫です。これらの食中毒は調理過程がずさんな場合などにかんせんする恐れのある寄生虫ですので、免疫力の鈍った身体で食べることはあまりおすすめできません。
授乳中でも寿司や刺身を食べてOK
しかし、授乳中に寿司や刺身を食べてはいけないのでしょうか?結論からいうと、OKです!懸念される食中毒は母乳から感染することはまずありません。母乳に寿司や刺身が及ぼす影響は少なく、青魚などから摂取された水銀が母乳を伝って赤ちゃんに渡る量はごく少量といわれています。食べ過ぎに注意を払って適切な量を摂取すれば、むしろ寿司や刺身は栄養のあるすばらしい食べ物でもあります。安心して寿司を食べてください。
よく寿司に気にされる理由のひとつに水銀が考えられます。水銀は海にいる魚が海水中に流れ出たものを他の食物と一緒に摂取し、体内に溜め込んでいることから、その魚を食べた人間も微量ながらに摂取してしまうということで近年大変問題になった話題のひとつです。しかし、この水銀も実は摂取してしまっても限りなく微量で、健康被害が問われるほどの量を摂取することは考えにくいとのことですから、過度の心配は必要ありません。
ただ、いくら寿司を食べても平気といわれても多くのお母さんたちは我が子にどんな影響があるのか心配で知りたくてしょうがないと思います。お母さんとして当然の悩みですよね?実際に寿司にはどんな影響が赤ちゃんや母乳にあるのでしょうか?寿司や刺身を授乳中に食べるにはどうしたらいいでしょうか。寿司の注意点も含めて詳しく見ていきましょう。
寿司や刺身の赤ちゃんへの影響は?
寿司や刺身に含まれる授乳中に食べるときに母体に危険なリスクがあると解説しました。しかし、赤ちゃんにも同じような影響があるのでしょうか?前述したように、食中毒が直接母乳を伝って感染することはありません。(嘔吐物の飛散によってうつることはあります。)それに巷で懸念される水銀はごく少量のみ摂取され、それは自然に人間が食材を摂取しているときにどうしても摂取してしまう最低限の水銀量にすぎません。
ただし、ひとつ懸念される赤ちゃんへの影響と注意点してはしっかりと加熱されていないものを食べてしまった場合に、その成分が母乳を伝って、赤ちゃんのアレルギーを発症する影響になり兼ねないという問題が考えられます。アレルギーの発症は「食材への触れすぎ」が原因だと近頃イギリスの研究チームによって解明されました。その体質が赤ちゃんに伝染する可能性がゼロではない、ということです。しかしこれも可能性の話です。
しかしながら、寿司や刺身が赤ちゃんに与えると考えられる影響は何も悪い影響ばかりではありません。まず、EPAやDHCといった赤ちゃんの発達には欠かせない成分が魚には多量に含まれているのをしっているひとも多いことでしょう。それに魚は栄養価の高く健康的な食材で有名です。ですから、全く食べてはいけない、というわけではないのです。何でも適量が一番ということでしょう。
寿司や刺身の母乳への影響は?
寿司や刺身の母乳への影響はどんなものが考えられるのでしょうか?まず、寿司のネタや刺身として食されるサバなどの青魚類や、油のおおいマグロのトロや、サーモンといった魚介類は母乳が生臭くなる傾向があるようです。また、場合によっては入選が詰まるなどのトラブルもありうることから、そのようなネタを食べるのは産後間もない授乳中には控えるのが賢明のようです。これは授乳中の注意点のひとつです。
また、母乳は本来母親の食生活と密接に結びついていますから授乳中は生魚などの生臭いネタを寿司や刺身で摂取することで臭いに影響が出てしまうようです。生臭いのが好きだったり、平気な赤ちゃんなら問題ないですが、それが嫌で母乳を飲まなくなってしまっては大変なので、授乳中は寿司や刺身を程ほどにしたほうがよいのでしょう。
青魚やサーモンのような油の多い魚は乳腺を詰まらせる代表的な食材です。お寿司や刺身は美味しいですが使われてるネタをしっかりとみて、食べる量を控えましょう!赤ちゃんもきっとお母さんの努力を喜んでくれるはずです!あかちゃんが喜んでくれるようにおかあさんも思わず気合が入ってしまうことでしょう。
ただし、注意点としては過度な心配は禁物です。授乳中にサーモンやサバといった食材を食べたからといって必ずしも臭いが母乳にうつるというわけではなく、その可能性があるということです。また、乳腺が詰まるのも個人差のある症状です。その点をしっかりと理解し、食生活に過度に心配をしないようにこころがけましょう。
バランスの摂れた食事で赤ちゃんに栄養を
寿司や刺身が母乳や授乳期のお母さん、そして赤ちゃんに与える影響の可能性について解説してきました。確かに、授乳中はお母さんの免疫力がどうしても低下してしまい、生魚に限らず、風の菌に感染しやすいということが調査の結果わかりました。これに心配して我が子のためにと食事制限をしてしまうお母さんが後を絶ちません。また、産後は体型の崩れをきにしてダイエットをした経験のあるお母さんも少なくないでしょう。
しかしながら、産後はより栄養の必要な時期でもあります。免疫力が低下し、身体が妊娠・出産前の状況に戻ろうと頑張っているときでもありますから、無理せず食事はしっかりと摂取しなくてはなりません。過度な食事制限は授乳中の注意点といえるでしょう。そのときにはバランスのよい食事を心がけ、過不足なく摂取するようにしましょう。
特に魚やご飯といった食材で構成され油や、マヨネーズといった食材を使わない寿司は基本的にはヘルシーといわれ、海外でも多くのファンをもつメニューでもありますので、食べたいときにはしっかりと量を守り食べ過ぎない程度に楽しむことが心と身体の栄養になります。赤ちゃんにも良質の母乳を与えるためにあまり過度に心配しないようにしましょう。
授乳中の寿司や刺身の注意点とおすすめ
授乳中には寿司も刺身も注意が必要。そうは言われても、否。言われればむしろ食べたくなってしまうのが人間の性というものではないでしょうか?そんな悩めるお母様方のために、寿司や刺身を授乳中に食べるための注意点を調査していきます。あふれ出る寿司への衝動へ終止符を打つべく、対策を考えていきましょう。
授乳中に気をつけたい刺身のネタは?
授乳中に気をつけたい寿司ネタの代表はアニサキスを宿している可能性の高い魚です。たとえばサーモン、鰯、サバ、サンマ、カツオといった魚に、イカなどもアニサキスを宿していることが多い寿司ネタです。ちなみにアニサキスはしっかりと噛めば実は仮に食べてしまっても感染することがありません。しかし、授乳中は万が一を考え、これらの寿司ネタは避けるべきでしょう。
食中毒は決してアニサキスだけではなく、腸炎ビブリオや、ノロウイルスなどもあります。カキはそのノロウイルスが強いことで有名なネタです。特に最近では寿司のネタとしても大変人気ですから、お好きな女性やお母さんも多いことと思います。カキは人気のネタですから、すぐにはなくなりません。身体がしっかりと戻ってから食べるとよいでしょう。これも大事な注意点です。
また、生魚を食べるのでしたら白身魚がおすすめです。ヒラメ、スズキ、カレイ、イサキ、ヒラマサ、シマアジといったネタが代表格ですが、これらの魚も決して100%安全な食材とは言いきれません。ですから、食べるときは鮮度のよいものを選び、内臓を含まないすでに切り身になったものを選びましょう。そして買ってきたら出来るだけ早く食べるようにしましょう。
うなぎも実は食べるのにすこし注意したい食材です。油のおおいうなぎはいっけん子育て中のおかあさんには大切な食材のようにおもわれがちですが、油が多いので、摂取しすぎると、これも母乳の出が悪くなることで有名な食材のひとつです。もちろん食べていけないことはないですが、すこし控えめの量を心がけて食べた方が、母乳がすっきりでて、母体にも赤ちゃんにも、うれしい結果になるのではないでしょうか?
授乳中は魚介ネタ以外の寿司がおすすめ
寿司を楽しむといっても、なにも魚を食べる必要はありません。とても大事な注意点です。昨今では寿司はかなり進化を遂げていて、魚以外のネタも数多く出回っており、それらもおすすめです。ですから、家族や親戚とどうしても寿司屋にいかねばならなくなったとするならば、魚介類以外のネタで楽しむのもひとつの手でしょう。最近では魚介類以外にもおいしいおすすめネタがあるのでこの機会に食べてみるのもいいです。
たとえば日本には昔から納豆を使った寿司があります。更にはギョクといって親しまれる玉子もそのひとつ。かっぱ巻きも人気のネタのひとつでおすすめです。最近ではミートボールの乗った寿司がセンセーショナルで話題になりました。そして日本の寿司に上陸して久しいカルフォルニアロールをはじめとした海外発祥の巻き寿司は、見た目にも楽しく美味しいネタです。中にはイチゴやマンゴーを使ったフルーツ感覚のロールも人気です。
注意点としてはカロリーの多い寿司が多いということです。昨今の寿司は美味しさをもとめるあまり、高カロリーで安易に美味しさを感じられるネタが増えました。回転寿司にはラーメンやてんぷらも並んでいます。過度の食事制限の代償にそういったネタを食べ過ぎないようにしましょう。食べ過ぎたことで体調を崩してしまっては食中毒や寄生虫以前の元もこうもない結果になってしまいます。
授乳中は火の通ったネタで寿司を楽しもう
生の刺身やお寿司は大変美味で、日本の誇る伝統料理です。しかし、授乳中は我が子を気遣い、がんばって控えたいもの。でも我慢するって大変なことです。でもリスクは抑えたい。そんな寿司好きのお母様方に知っていただきたい事実があります。実は本当に美味しい寿司は火の通ったネタなのです。それはいったい、どういうことかというと、そもそも江戸前寿司と呼ばれる伝統的な寿司は、火の通ったネタが主流だったのです!
寿司はもともと、冷凍技術や冷蔵技術のない時代に開発された、いまで言うファーストフードのようなものでした。寿司は道端で屋台で売られていました。大きさも大きく、おにぎりのようで、使われていたネタも冷蔵庫のない時代ですから火の通ったものばかり使われていました。生の寿司が出来るようになったのは冷凍技術が発展してからで、シイラやビントロのようなネタが使われるようになったのは流通が発達した最近のことです。
ですから、主流だったネタといえば煮アナゴ、煮アサリ、玉子、コハダの酢絞め、茹でた海老といったようなネタだったのです。通行人が小腹を満たすように買っていった寿司は決して高級品ではありませんでしたが、この時代から受け継がれた江戸前寿司の技術は職人の腕が光るポイントです。まわらないお寿司に行った際は是非通ぶって「コハダ!」と注文してみましょう。今まで生魚では味わえなかった職人の業を堪能できます。
気にしすぎてストレスを溜めない
我が子が産まれて、その愛くるしさを前にすると、母性本能がビンビンに働くことでしょう。そのせいでついつい食生活に過度に気をつけてしまうのがお母さんというものです。当たり前です。しかしながら注意のしすぎは絶対に禁物です。お母さんだってやはり人間なのですから、気にしすぎればストレスの原因にもなりかねないわけです。赤ちゃんがかわいくて仕方がないのはわかりますが、ストレスになっては元もこうもありません。
ストレスを溜めると、反動で過食になってしまうこともあります。これは言わずもがな、太る原因ですし、必ず健康被害をもたらすでしょう。食事制限の目安は赤ちゃんの嫌がっているようすや、自身の健康状態をみて、特に大きな変化がなければ気にしないことです。妊娠前に比べて免疫力が鈍っているからといって絶対に食べてはいけない食材ではけっしてないので、たまのご褒美に少しつまんだって平気です。程ほどにしましょう。
もし、食べ過ぎてしまいそうならば、危険なネタはさけ火の通った油の少ない昔ながらのネタをつまんでみるといいでしょう。昔ながらの職人さんが培ってきた日本の誇る江戸前寿司は健康にもよく、美味しく食べれるすばらしいメニューです。ぜひともこの機会に食べてみることをおすすめします。
寿司や刺身にも栄養がある!
寿司や刺身は授乳中に関して言えばそれなりのリスクがある食材ではありましたが、魚なので栄養があります。前出したEPAやDHC、それに加えてさまざまな栄養価があることで知られる魚は、授乳中に限らず、しっかりと摂取したい、日本の誇る食材です。ですから、どんな栄養があるかをしっかり知って、毎日の食卓に並ぶ料理のメニューに活かしたいところですね。実際にどんな栄養があるのでしょうか?みていきましょう。
まず、エネルギーですが一貫あたり70kcal程度あります。かなり高エネルギーなので食べすぎには注意ですが、子育てが大事なときには強い味方となります。また、ネタ一切れあたり3g程度のたんぱく質が含まれています。女性ですと40g位は一日に必要ですからこの数値はありがたいです。ましてや、子育てでエネルギーの足りていないお母さんたちは普通の女性よりも多くのたんぱく質が必要ですから、必要な栄養素となります。
また、前述で寿司や刺身はアレルギーの発症を促す可能性があるとしましたが、その一方で赤何含まれているEPAやDHCには不飽和脂肪酸が大量に含まれていることがわかっています。この不飽和脂肪酸のおかげで、実は逆にアレルギーを抑制するという研究結果もあるのです。またカリウムも魚介類には多く含まれているので、摂取することが望ましいといわれています。なんでもほどほどにしたほうがよいということですね。
授乳中の寿司や刺身は赤ちゃんのことを考えて適量を!
授乳中は女性の身体が妊娠前の状態に戻ろうとして回復するのと同時に、1年くらいは身体が体調不良になることが解りました。そしてその原因のひとつに免疫力の低下が考えられるのでした。免疫力の低下した母体には寿司ネタなど魚介類の身体についた細菌が引き起こすアレルギーや、食虫毒が寿司やさしみを授乳期に摂取してはいけない理由と注意点になっていました。
そんな中で母乳や赤ちゃんへの影響も考えられました。魚介類に含まれる油は母乳に臭いをつけてしまう可能性があり、それにより、赤ちゃんの母乳摂取の障害となる可能性が懸念されるからです。更に、乳腺が詰まる可能性もあるのでした。しかし、摂取した魚による水銀の影響は限りなく小さく心配の必要はありませんでした。魚はむしろ栄養もありほどほどに摂取することが好ましい食材でした。ですのであまり気にしてはいけません。
以上のように寿司や刺身は多くの授乳中の女性にとってあまり好ましくない食材であることはたしかでした。しかし、火の通ったネタや、魚介類を避ける、あるいは新鮮なネタを選ぶことによって、授乳中でもそれほど大きなリスクなく、寿司や刺身を楽しむことが出来ます。我慢することは母子ともによくないことです。あまり過度に気にせず、しっかりと栄養バランスの整った食生活を送るようにしましょう。