2019年11月19日公開
2024年10月03日更新
豚足の食べ方は意外にも豊富?下処理は必要?美味しく食べるレシピも紹介
美味しい豚足の食べ方について解説します。焼き・煮込み・揚げ料理、汁物など、調理方法ごとの豚足の食べ方について詳しく説明!臭みを抑えるための下処理の方法や、残り骨を使ったレシピも紹介します。残り骨で作る豚骨ラーメンのレシピは、必見です。
豚足の食べ方は意外と幅広い
豚足といえば、沖縄料理「てびち」のイメージが強いのではないでしょうか?てびちとは、豚の趾骨周辺の肉を、柔らかくなるまで煮込んで味付けした料理です。沖縄では、てびちの他、煮込みやおでんなどの食べ方で親しまれています。また、沖縄以外では、鹿児島、福岡、静岡、北は山形まで、全国で特色のある食べ方がされています。
豚足は肉質の部分が少なく、ほとんどが皮と腱の部分から構成されています。加熱することによって、トロトロのゼラチン質になります。豚足は、前足と後ろ足で大きさや味が異なります。前足は後ろ足よりもやや小さいですが、前足の方がおいしいと言われています。
本記事では、調理法別に、豚足のおすすめの食べ方をまとめました。豚足の骨の旨味まで、余すことなく活用しましょう。
下処理の方法
沖縄以外では、豚足は下処理が終わった状態で販売されることがほとんどです。もし、生の豚足を購入した場合は、調理に取り掛かる前に、豚足の下処理を済ませておきましょう。生の豚足から調理する場合は、下処理が必須となります。
手順としては、まず、豚足を水洗いしてから、たっぷりの水で茹でこぼします。10分ほど茹でてから取り出し、毛や汚れが付着していたら、取り除いて流水で洗います。取り切れなかった毛は、ライターなどで焼いて処理しましょう。毛や汚れが取れたら、再びたっぷりの水で、生姜やネギと一緒に茹でます。
生姜やネギが、豚足の臭みを取ってくれます。こまめに灰汁を取って、茹で汁もスープとして活用しましょう。
生の豚足を扱うことに抵抗がある場合、また、時間が取れない場合、下処理が済んだものを購入しましょう。初めて豚足を使ったレシピに挑戦する人には、下処理が済んだ豚足を使うことをおすすめします。
豚足の食べ方別レシピ【焼き料理】
焼き豚足
材料
- 豚足500g
- 生姜1片
- にんにく3~4片
- ネギの青いところ1本分
- 酒100ml
- 水3リットル
- ポン酢適量
手順
- 鍋に、豚足とネギの青いところ、にんにく、しょうがを入れます
- 水と酒を注ぎ、強火にかけます。
- 沸騰したら中火に落とし、アクを取りながら煮込みます。
- 豚足を鍋から取り出し、魚焼きグリルやトースターで表面を焼きます。
- さらに豚足を盛りつけ、ポン酢をかけます。
福岡の飲食店で豚足を注文すると、焼き豚足が出てくるのが一般的です。焼き豚足は、豚足を茹でてから塩焼きにする食べ方です。表面は香ばしく焼き目が付き、酢醤油や柚子胡椒を付けて食べると絶品です。福岡の焼き鳥屋・屋台の人気メニューを、家庭で味わいましょう。
ボイル済みの豚足を使用する際も、一度、たっぷりの水でじっくりと煮込んでから焼きましょう。そうすることによって、中がトロッと美味しく食べることができます。
焼き方は、魚焼きグリル、トースターなど、お好みの方法で問題ありません。フライパンを使うと、さらに手軽に調理できます。ガスバーナーで表面を炙っても、香ばしく仕上がります。
豚足の食べ方別レシピ【煮込み料理】
豚足の甘辛煮込み
材料
- 豚足1kg
- 生姜2片
- ネギの青い部分2本分
- 焼酎大さじ2
- 水1リットル
- 砂糖大さじ3
- 黒糖大さじ3
- みりん50cc
- 焼酎50cc
- 醤油80cc
手順
- ネギの青い部分、生姜、焼酎、水を入れ、圧力鍋で40分加圧します。
- 豚足、砂糖、黒糖、みりん、焼酎、醤油を入れて、加圧なしで煮詰めます。
- 鍋から取り出して、皿に盛りつけます。
豚足の代表的な食べ方は、煮込み料理でしょう。下茹でのみで、味付けをしていない豚足に、辛子醤油や唐辛子味噌を付ける食べ方も、一般的といえます。初めて豚足料理に挑戦する人におすすめの食べ方が、定番の甘辛煮込みです。じっくり煮込めば、ご飯が進む一皿の出来上がりです。
チョッパル
韓国最終日にジョンテムが行ったチョッパル屋さん行けて良かった☺️ボリュームやばかったけど美味しかった!🤤💕 pic.twitter.com/iKofuHVLXr
— Rikako (@shinee1214rinew) November 15, 2019
材料
- 豚足1kg
- 月桂樹の葉7~8枚
- 粒こしょう20粒
- ねぎ1本
- にんにく8粒
- 参鶏湯キット2セット
- シナモンの粉少々
- インスタントコーヒー大さじ2
- 水:醤油:砂糖 1:0.6:0.6
- 味噌大さじ2
- 玉ねぎ半分
手順
- 豚足、月桂樹の葉、粒こしょうを鍋に入れて、沸騰させます。
- (1)を取り出して水洗いした後、豚足を参鶏湯キットと共に煮込みます。
- 豚足が冷めた後、薄くスライスします。
韓国でも、豚足の煮込み料理「チョッパル」が人気です。チョッパルは、豚足を、ニンニクやネギなどが入った醤油ベースのタレで長時間煮込む料理です。焼酎との相性がよく、屋台のメニューやおつまみとして、好まれています。豚足特有のにおいを抑えるため、桂皮(シナモン)や漢方を加えて煮る場合もあります。
参鶏湯キットを使うことにより、手軽にチョッパルを作ることができます。煮込んだチョッパルは、冷めた後、骨から肉の部分を取っていき、食べやすいサイズにスライスしてからお皿に盛りつけましょう。チョッパルに塩辛を付け、ニンニクや唐辛子と一緒にサンチュで巻いて食べると、絶品です。
豚足の食べ方別レシピ【揚げ料理】
豚足の唐揚げ
材料
- 豚足1本
- 市販の唐揚げ粉適量
- サラダ油適量
手順
- 唐揚げ粉に水を加え、ダマができないように溶かします。
- 食べやすい大きさにカットした豚足に、(1)の衣をつけます。
- フライパンにサラダ油を入れ、180℃で揚げます。
豚足の生々しい見た目に抵抗がある場合、豚足の唐揚げがおすすめです。中身はトロッとジューシーで、外側の衣はサクッと香ばしく、食感の違いを楽しめるレシピです。お子様から大人まで好まれる味で、夕食の主役となる一品です。
豚足に含まれるアルギニンという成分は、成長ホルモンの合成に関わる栄養です。体脂肪の代謝を促進して、筋肉を強化する働きがあります。子供の健全な発育をサポートする成分のため、育ち盛りの子供におすすめの食べ方です。
焼き豚足と同様に、ボイル済みの豚足を使用する際は、一度たっぷりの水でじっくりと煮込んで、その後に衣を付けて揚げましょう。そうすることによって、豚足が柔らかく仕上がります。鶏のから揚げとは一味異なる、トロッとジューシーな味わいをお試しください。
口コミ情報
豚足唐揚げ2つも食べたかっらコラーゲンたっぷり🎵
— aya (@rose815jasmine) November 7, 2019
豚足の食べ方別レシピ【汁物】
豚足の残り骨で作るラーメン
材料
- 豚足の茹で汁300ml
- 水300ml
- 鶏ガラスープの素大さじ1.5
- みりん大さじ2
- 醤油大さじ1
- 塩こしょう少々
- 中華麺2玉
- チャーシューお好みの量
- メンマお好みの量
- 味玉1個
- 万能ネギ1~2本
- 炒りごま2つまみ
手順
- 豚足を茹でた後の茹で汁を漉して、鶏がらスープの素、みりん、醤油、塩・こしょう、水を加えて煮立たせます。
- 別の鍋にたっぷりのお湯を沸かして中華麺を入れ、3分茹でます。
- どんぶりに(2)のスープを入れ、茹で上がった中華麺を湯切りして加えます。
- 具材と万能ネギを乗せ、炒りごまを指で捻りながら散らして完成です。
豚足の茹で汁には、肉と骨の旨味が凝縮されています。そのまま捨ててしまわずに、自家製豚骨ラーメンのスープとして活用しましょう。市販のスープの素とは一味違った、奥深い味わいを楽しむことができます。スープがしっかり麺に絡み、濃厚な味わいです。
ネギの青いところ、にんにく、しょうがが臭みを抑えています。また、こまめにアクを取ることも、美味しいスープを作る上で重要なポイントです。
豚足には、必須アミノ酸のひとつであるロイシンが含まれています。ロイシンは、筋肉を強化する効果があります。また、肝機能の向上、疲労回復、運動時の持久力の強化が期待できます。お酒の締めに、豚足の残り骨で作るラーメンがおすすめです。
豚足スープ
材料
- 豚足2本
- 唐辛子2~3本
- 中華スープの素 大さじ1
手順
- 豚足を500ワットの電子レンジで2分温め、関節の部分から切り分けます。
- 圧力鍋に、温めた豚足と唐辛子を入れて、ひたひたになるくらいの量の水を加えて15分加圧します。
- 加圧が終わり自然冷却した後、中華スープの素を加え、15分ほど煮込んで出来上がりです。
圧力鍋を使うことによって、短時間で豚足が柔らかく仕上がります。お好みで、冷蔵庫にあるキャベツや白菜、にんにくを入れても美味しいです。
口コミ
豚足食べようと思ったけど今食べたら太るからそれ使って豚足スープ作ってる
— りんねはテスト一週間前だから低浮上になりたい (@Rinne_Ara) November 13, 2019
明日ラーメンにする
豚足の様々な食べ方をお試しあれ
本記事では、焼き料理、煮込み料理、揚げ料理、汁物など、多様な豚足の食べ方を紹介しました。豚足は、コラーゲンが豊富で、美容効果の高い食材です。
また、コラーゲン以外にも、エラスチンという成分も、豊富に含まれています。エラスチンは、肌や髪の健康を守る働きがあります。そのため、皺や肌のたるみを防ぎ、肌の弾力を保ってくれます。食べた翌日には、お肌のツヤが期待できるでしょう。
男性向けのお酒のおつまみといった印象もある豚足ですが、美容に関心のある女性にも、おすすめの料理です。豚足と骨の旨味が染み出した茹で汁まで、様々な食べ方で、味わいつくしましょう。