しめじのカビのような白いものは何?腐るとこうなる?食べられる?

しめじについている白いものをみて、カビではないかと思った人もいるでしょう。しめじのような菌類の食材もカビが生える事や腐る事があります。しかししめじについている白いものは、食べても問題ないものです。しめじにつく白いものの正体を、解説します。

しめじのカビのような白いものは何?腐るとこうなる?食べられる?のイメージ

目次

  1. 1しめじのカビのようなものの正体は?
  2. 2しめじが腐るとどうなる?
  3. 3しめじのカビを防止する方法
  4. 4しめじのカビのような白いものは食べられる!

しめじのカビのようなものの正体は?

しめじを購入すると、ふわふわした白いものがついている事があります。このまま食べてもいいか、悩んだ事はないでしょうか?しめじにつくカビのような白いものの正体を、解説します。しめじを美味しく食べるための上手な保管方法も、チェックしましょう。

白いものの正体は気中菌糸

しめじについている、白くてふわふわしたものの正体は、気中菌糸(きちゅうきんし)と呼ばれるものです。菌という言葉に「やっぱりカビなのでは?」と、驚いた人もいるでしょう。しめじ自体が菌なので、それほど驚く必要はありません。気中菌糸などというと、体に悪そうです。しかし、これはしめじの胞子の事です。

しめじと同じ成分でできているため、体に害はありません。体に害はありません。気中菌糸というのは菌が糸状になっています。糸が固まってついているので、ふわふわと綿がついているようにみえます。どこかから、菌が飛んできたわけではありません。もともとのしめじから出てきたものだと考えていいでしょう。

食べても大丈夫?

気中菌糸は、しめじについているカビのようにみえます。そのため、食べる事を躊躇う人もいます。しめじから出てきたもので、カビではありません。体に害はないため、食べても問題ありません。気になる場合には、軽く洗い流して食べましょう。

しめじに気中菌糸がつくのは、菌戻りという現象が起こった事が考えられます。しめじに限らず、きのこは成長するとその段階で、一度菌に戻る事があるそうです。きのこ以外の他の植物は子孫を残す時に種を作ります。ですが、きのこは菌でできているので、菌を増やして種のように撒いて繁殖します。

しめじの気中菌糸ができるのは、「そろそろ、子孫を増やそう」という時期がくるからです。子孫を作るために気中菌糸を作ります。ところが、いざ種を撒くときに、その環境ではない事にしめじが気がつくと気中菌糸を本体に戻そうとします。そのため、しめじの本体にカビのような白いもやもやとした状態で、気中菌糸がくっついているのです。

気中菌糸が成長する条件

パックに入ったしめじ

気中菌糸は菌戻りの現象で発生します。しかし、購入したしめじの全てに、白いふわふわとした気中菌糸がつくわけではありません。気中菌糸は密封されている場合に、通常は発生しないものです。先ほども解説したように、しめじに気中菌糸がつくのは子孫を増やそうとした時です。

子孫が増やせる環境は、購入したしめじのパックのどこかに穴が空いている場合です。また、パックの内側に水分がついている場合に、しめじが酸素や水分を吸収して気中菌糸が成長します。

パックが破損している場合や、内側に水分がついて気中菌糸になるのです。この条件が揃っている時には、気中菌糸ではなく本当のカビがつく場合もあります。気中菌糸がついている時は、カビが発生しないように保存方法に注意しましょう。

緑色はカビ

カビが生えたレモン

白いふわふわしたものは、カビではなくしめじの分身ともいえる気中菌糸です。食べても問題ありません。しかし、しめじについているものが緑色の場合はカビです。カビがついているものは、芯から傷んでいる場合もあります。カビは、洗い流して食べる事はおすすめできません。破棄したほうがいいでしょう。

しめじについている緑色のものは、カビではなく藻類である可能性もあります。緑色のものがついている場合は、カビなのかどうか購入する時にお店で確認するといいでしょう。冷蔵庫で保管している間に緑色のものがついた場合は、明らかにカビです。

緑色のものがしめじについていた時には、カビである可能性が高いです。緑色ではなく赤いものなど、通常しめじにはついていないものがついている場合もあるでしょう。これは、食べると危険な場合もあります。購入後すぐに気がついた場合は、購入店に確認をするようにしましょう。

しめじが腐るとどうなる?

腐ったしめじは、食べるとお腹を壊してしまう可能性があります。しめじは、どれくらいで腐るのでしょう?しめじの賞味期限がパッケージに書かれている事はありません。しかし、だいたい3日ほどで食べきる事が理想です。

しめじの賞味期限が切れる前であっても、しめじを食べない方がいい事があります。しめじがどんな状態の時に食べるのをやめた方がいいのでしょうか?

見た目

野生のしめじ

見た目は、しめじが腐っているのかどうかを判断する第1のポイントです。しめじは腐ると、全体的に湿っぽくなります。表面に水が浮いている場合や、パッケージに水が溜まっている場合は、しめじが腐っている可能性があります。

しめじを触っても、腐っているかどうかを判断できます。表面が、ヌルッとする場合には注意が必要です。かさの部分がすぐにボロボロと壊れてしまう場合も、腐っている可能性があります。しめじを石づきから外す時に、糸を引く場合も同様です。しめじのかさが溶けている場合も、食べてはいけません。

しめじの白い部分が茶色く変色している場合にも、しめじが腐っている事があります。しめじの上に、他の食材の乗せてしまう事があるでしょう。そこから、しめじが傷んでしまう事もあります。賞味期限内であっても、見た目で腐っていないかを確認するといいでしょう。

におい

しめじが森の中に生えている

しめじは、通常であれば独特なにおいのないきのこです。しかし、腐ると生臭いにおいが発せられて、明らかに異臭と分かります。しめじが腐ると、他の食材が腐るのと同様に、鼻を刺すようなツンとした生臭さを発します。

見た目に変化がなくても異臭がしている場合は、しめじが腐っている事もあります。しめじから嫌なにおいがした時には、1度見た目を確認しましょう。しめじを半分に割って、色の変化がないかチェックするのです。さらに、カビが発生していないかもチェックしてみましょう。少しでも腐っている可能性があると思った時には、破棄してください。

しめじと肉を炒めた料理

食材は腐ると味が変わります。しめじも同様に、腐ると味が大きく劣化します。腐ったしめじの味は、火を通しても生臭ささが残っている味です。もしくは、酸っぱさを感じる事があるかもしれません。生臭い味が残っているしめじは、調理前から腐っているにおいもしているはずです。

腐っているしめじは、水分が多くなります。そのため、食べた時に水っぽさを感じるかもしれません。しめじの食感も悪く、食べられたものではありません。腐ったしめじを口に含んでしまったら、すぐに吐き出しましょう。味が少しでもおかしいと感じたら、飲み込まない方がいいようです。

しめじのカビを防止する方法

しめじは腐ると、破棄するしかありません。しめじを美味しく食べるために必要なのは、腐らせない事やカビをつけない事です。新鮮なまま保存できる保存方法を知っておく事も、大切でしょう。しめじのカビを防止する方法を、確認しておきましょう。

購入時に入っている袋から出す

スーパーなどで購入するしめじは、石づきがついた状態です。そして、袋に入れられて販売されています。購入したその日に食べるのであれば、袋のまま冷蔵庫で保管してもいいでしょう。翌日以降で食べる時には、1度袋から出します。しめじを袋から出すのは、袋が破損している可能性があるからです。

また、商品によってはしめじを洗って水分がついた状態で、パッケージされているものもあります。水分がついているものは、軽く水分を拭き取るようにします。これだけでも、カビを防ぐ事ができるでしょう。

ただし、しめじが密封してパッケージされているものがあります。この密封されている場合は、袋から出さずにそのままの状態で冷蔵庫で保管しましょう。

キッチンペーパーで包んで湿気対策

少し潰れたキッチンペーパー

袋から出したしめじは水分がつかないように、キッチンペーパーで包んで保存します。水分がかさなどについている時はキッチンペーパーで包む前に、水分を軽く拭き取っておく事も大切です。こうする事で、カビを防ぐ事ができます。

冷蔵庫の中に入れると、冷気で水分がつく事があります。温度差で湿気が生まれ袋にはいってくるのです。そうならないためにも、しめじの全てを包み込めるような、大きめのキッチンペーパーを使用します。キッチンペーパーで包む時には、石づきを残したままにしておくと、鮮度を保つ事もできるでしょう。

ポリ袋に入れ野菜室へ

キッチンペーパーに包んだしめじは、さらにポリ袋に入れます。ポリ袋は冷たい冷蔵室ではなく、温度差が少ない野菜室で保管すると、カビを防ぐ事ができます。きのこを保存する時は湿気に注意が必要なので、ジップロックなどの密封できるタイプを使うといいでしょう。

しめじは3日ほどで食べきる事が理想です。しかし、大量に購入したために3日で食べきれない場合は、冷凍保存もおすすめです。購入した日に、袋から出してキッチンペーパーで包みます。その上で、密封できるポリ袋にいれて、冷凍保存をするという方法です。冷凍保存をしても、2週間以内には食べきりましょう。

しめじのカビのような白いものは食べられる!

生き生きとしたしめじ

しめじについている、白いカビのようなものの正体についてまとめました。しめじの白いものは、カビではないので食べても問題ありません。しかし、緑色のものはカビです。緑色のカビがついている時は、残念ですが破棄します。カビが生えないようにしっかり保存をして、美味しく食べきりましょう。

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