2019年10月16日公開
2024年09月30日更新
カビをアルコールで除去する方法まとめ!消毒用エタノールでも効果ある?
カビをアルコールで除去や殺菌するには、どのような方法が良いのか解説します。また使用するアルコールには種類があり、消毒用エタノールから普段使いできる除菌アルコールスプレーまで様々です。カビ取りに効果がある商品も併せて紹介しましょう。
目次
カビはアルコールで除去できる?
水回りの掃除などで厄介なのが、カビではないでしょうか?カビの繁殖は、掃除や手入れをしても中々防ぐことができません。カビの繁殖を防ぐためにも普段からの殺菌と除去が必要です。水気のある場所はもちろんのこと、それ以外でも水分が関係する場所ではカビ菌を抑えることは、ほぼ不可能といえるでしょう。
どれだけ綺麗にしていても、カビの繁殖を完全に防ぐことはできません。そこで必須になる殺菌や除去ですが、アルコールを使用しても効果はあるのでしょうか?カビキラーなどのカビ専用アイテムではなく、アルコールを使用してもカビに効果はあるのか?また、どのようなアルコールが効果的なのか?という点に着目して、解説していきます。
使い方次第で効果の有無が変わる
カビの除去に使用するのは、カビキラーのようなカビ専用のアイテムを普段から使用している方も多いでしょう。ですが、カビ専用のアイテムはそれなりの値段がしますし、除去効果は強いものの毎日のように使用することができません。その反対にアルコールを使用したカビ除去であれば、コスパ良く使用することができます。
ですが、その効果を実感するには使い方で異なってきます。使い方を間違えてしまうと、効果を実感することができません。そのため、本記事で紹介をしていくアルコールを使用したカビの除去方法を参考に、適切な使い方をしていきましょう。
一定の濃度と漬け込みが必要
アルコールをカビの除去に使用する際には、一定の濃度が必要になります。そのため、元々薄められているアルコールの場合は、効果を発揮できません。アルコールにも様々な種類があるので、カビに効果的なアルコールがどのようなものなのかを把握した上で、購入することをおすすめします。
また、アルコールには劇的なカビの除去効果を期待できるわけではありません。繁殖を抑える、カビ菌を除去するといった効果に使用することが前提なので、漬け込みをしてしっかり除去する必要があります。
カビのアルコール除去に要する時間
カビにアルコールを使用して除去するのにかかる時間は、場所やカビの程度で異なります。そのため、場所によってはアルコールで除去する時間の長いものから短いものまで存在しますので、注意しましょう。酷いカビには効果を発揮できない可能性が高いため、目に見えないカビ菌の繁殖除去などにアルコールを使用するのが好ましいでしょう。
カビをアルコールで除去する方法と注意点
実際にアルコールを使用してカビの除去を行ないたいという方は、予めアルコールを使用したカビの除去をする方法と注意点を把握しておきましょう。誤った使い方をしてしまうと、カビの除去に効果が期待できないので要注意です。
カビのアルコール除去方法①布でカビを拭きとる
カビをアルコールで除菌する前の下準備として、まずは目に見えるカビは拭き取っておきましょう。根が張ってしまったカビは、中々拭き取っても取りきることが難しいですが、拭き取ることに意味があります。拭き取りが完了したら、精製水で薄めたアルコールでカビ部分に吹きかけましょう。
このとき、アルコールは霧吹きに入れて使用することで、広範囲に吹きかけることができます。その後、アルコールが乾いたら漂白剤をかけることでカビの除去効果に繋がります。
カビのアルコール除去方法②アルコールを吹きかける
先ほどの工程を終えたら、最後にアルコールをカビのできやすい箇所に吹きかけておくと、繁殖を防ぐことができます。このときのアルコールは拭き取る必要はなく、その後は放置をしておいて大丈夫です。
特に浴室はカビが繁殖しやすい環境下にありますが、毎日浴室を使用した後にアルコールでスプレーをしておくことで、カビの繁殖を防ぐことができるでしょう。スプレーで吹きかけるだけでカビの繁殖が防げて、尚且つ拭き取りが要らないのもメリットでしょう。
カビのアルコール除去方法③拭き取り前にスプレーしない
カビにアルコールをかける前に拭き取り作業を挟みますが、中には拭き取りをしないでスプレーをしてしまう方も少なくありません。ですが、壁やタイルなどに見えるカビの上には油膜や汚れといったものが付着していることが多いので、アルコールを吹きかけてもカビまで辿り着くことができません。
そのため、アルコールをダイレクトにカビに吹きかけるためにも、まずは拭き取る作業が必要になります。浴室に使用する際も、拭き上げた後に、スプレーをするとより効果的です。
カビのアルコール除去方法④使用できない場所は?
アルコールを使用するため、カビが繁殖しやすい場所であっても使用不可な箇所も様々です。まずは使用できる場所を挙げていきましょう。アルコールなので、普段カビ取り剤では賄うことのできない箇所でも使用できるのがメリットです。
風呂場はもちろんのこと、冷蔵庫の中、窓や壁、カビが生えやすいけれど掃除に困ってしまう畳といった部分に使用することができます。これらの場所以外にも使用できる箇所はありますが、使用できない場所にはどのような場所が挙げられるのでしょうか?
アルコールを使用しない方が良いとされている場所は、コーティングがされている床、液晶画面、革、ゴム、アクリルといった場所には使用は控えた方が良いでしょう。これらはアルコールと化学反応を起こして色味が濁ってしまったり、変色の恐れがあります。光沢が第一の家具や家電、その他の物には使用を控えるのが賢明です。
カビのアルコール除去方法⑤火の側では使わない
アルコールは引火性のあるものなので、火の近くで使用するのは控えましょう。度数の強いアルコールを使用している場合は、特に注意が必要です。アルコールは空気中にも浮遊するので、火のある場所で使用すると引火して火事などの原因に直接繋がります。火気の近くでは使用しないようにするか、もしくは注意して使用するのが賢明です。
台所の掃除にアルコールを使用する際には、十分に換気をしましょう。その際にガスコンロの火を点ける場合には、アルコールが完全に乾いているのを確認した後に火を点けるようにしてください。漂白剤よりも使用しやすいアルコールですが、使用の際にはこのような注意点もあるので、十分に気を付けて使用するようにしましょう。
カビのアルコール除去方法⑥粘膜に付かないようにする
カビに対してスプレーで噴射をする際には、目や口、鼻にアルコールが入らないように注意しましょう。粘膜に付かないように工夫をして、カビの除去を行なうことが前提です。粘膜にアルコールが付着すると、刺激が強いため痛みを伴います。もし付着してしまった際には、水でよくすすぐようにしましょう。
痛みが取れない場合には、医師の診断を仰いでください。また、アルコールは透明なので子どもが間違えて口に入れてしまうことも考えられます。その場合には、即座に吐き出させるようにしましょう。大人も間違えることもあるので、スプレーボトルなどに大きくアルコールと記載するのがおすすめです。
カビのアルコール除去に効果がある種類はどれ?
アルコールには種類がいくつか存在しており、その中でもカビの排除に効果的なものとそうではないものがあります。カビの除去に使用するのであれば、できるだけ効果的なものを使いたいと思う方が多いことでしょう。アルコールの種類を特徴とカビへの効果があるのかを併せて紹介していきます。
消毒用エタノール
消毒用エタノールは購入をしたそのままの状態で使用ができ、カビ取りや掃除に一番向いているアルコールです。無水エタノールを精製水で薄めたものになるので、自身で薄める必要がないのが特徴です。濃度は様々ですが、カビ取りに効果を期待したいのであれば80%前後の濃度がある商品を購入するのがおすすめです。
無水エタノールは水を含むことで、殺菌力を発揮します。医療現場でも注射をする前に消毒用エタノールを塗るのは、殺菌の意味が込められています。そのため、カビ取りには有力なアルコールとして知られており、掃除の際には一番適しているといえるでしょう。
また、揮発性が高いのですぐに乾くのも特徴です。水に弱い素材への使用も可能となり、使用範囲は幅広いでしょう。消毒用エタノールは油分にも効果的なので、油汚れにも使用できます。消毒用エタノール一つで、掃除に役立てることができるでしょう。
無水エタノール
無水エタノールは名前にあるように、ほぼ水を含んでいない状態の純粋なエタノールを指します。無水エタノールの成分はアルコールが99.5%以上となり、その他に水を含んでいます。消毒用エタノールでも紹介したように、無水エタノールは水を含むことで殺菌作用を発揮します。
そのため、無水エタノールのままでは殺菌効果は期待できません。アルコール度数が高いので、カビ取りに最適と思われがちですが、実際には消毒用エタノールよりも効果が期待できないので注意しましょう。無水エタノールは精製水と混ぜて消毒用エタノールの状態にして、スプレーボトルなどで使用するのが基本です。
そのため、無水エタノールだけを使用する必要がないのであれば、初めから消毒用エタノールを購入するのが良いでしょう。無水エタノールを使用する場面として、水に弱い製品などの拭き取りには向いています。用途が豊富にあるので、無水エタノールを好んで購入される方も少なくありません。
酒類
お酒にもアルコールが含まれているので、お酒で代用ができるのでは?と考える方も少なくありません。ですが、お酒に含まれているアルコールは高いものでも40%ほどになります。カビを除去するには、アルコール濃度が80%以上であることが理想です。
それを踏まえると、飲料の酒類はカビ取りには向いていないことが分かるでしょう。殺菌効果ももちろん期待できないので、使用は控えるのが賢明です。また、酒類の使用を控える理由として、水が使用されていないことにも着目しましょう。
アルコールは水と組み合わせることで効果を発揮しますが、お酒の場合はアルコール以外のものも入っています。掃除などに使用することで、デメリットも予想されるのであくまでも飲料としての扱いをするのが好ましいです。
除菌アルコール
家庭でよく使用がされている除菌用のアルコールスプレーやシートにも、微量のアルコールが含まれています。ですが、カビ取りに効果的なほどの濃度ではないので、カビ取りには不向きといえるでしょう。
カビの根は深いので、微量のアルコールではカビを退治することはできません。テーブルなどの除菌や殺菌には役立ちますので、消毒用エタノールと併用をして常備しておくのがおすすめです。
カビのアルコール除去におすすめの商品
カビ取りに効果的なアルコール商品は、いくつもの会社から販売されています。その中でもおすすめの商品をピックアップして紹介していきます。
ドーバー パストリーゼ77 スプレー
SNSでも話題沸騰しているのが、パストリーゼです。主婦の間でも人気の高いアルコールスプレーになり、多くの人が家庭の様々な箇所で使用しています。パストリーゼのアルコール濃度は77%となり、80%には及びませんがカビ取りにも使用できます。
また、食品にそのままかけても安全というのが魅力になり、家中の掃除に活躍することでしょう。カビ取りとして使用する際には、そのまま吹きかけるだけなので手軽にカビの除去や繁殖を防ぐことができます。
パストリーゼにはカテキンが含まれているので、緑茶由来の抗菌成分が働きます。蒸発後も抗菌作用が期待できる点も、購入者が多い理由の一つでしょう。但し、アルコール濃度が高い製品になるため、火気付近での使用は細心の注意を払ってください。家中で使用できるパストリーゼは、家中の掃除に役立つこと間違い無しでしょう。
純閃堂 防カビ侍 アルコールタイプ
防カビ侍は行政機関も認めたカビ取りアルコールです。プロが使用するカビ取り剤としても有名で、多くの人が手に取っている製品です。液スプレーと併用することで、より効果を発揮します。防カビ侍アルコールタイプの最大の魅力は、防カビのコーティングができる点にあります。
カビを除去した後に、そのままスプレーした箇所にカビの胞子を近づけないようにできるのです。カビの繁殖しやすい風呂場やキッチンなどに活用することができるでしょう。カビに悩んでいる方の救世主になる防カビ侍を、頑固なカビに使用してみてください。
カビをアルコールで除去して部屋中清潔に!
カビの除去にはアルコールが使用できることが分かったことでしょう。ですが、使用するアルコールによっては効果が期待できないこともあるので、用途に合わせた商品を購入するようにしましょう。
カビは根を張り、目に見えなくとも潜んでいます。アルコールであればスプレーを一吹きするだけで、殺菌効果が期待できるので、掃除で活用してみてください。